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by kazuo_okawa

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手が震えた!

17日のNHK杯トーナメントは準々決勝、羽生善治九段対豊島将之二冠の極めて興味深い対局で、しかも解説は斎藤慎太郎王座である。

解説も含め、将棋ファンなら見逃せない組み合わせである。

そしてこの対局が何故、興味深い対局かといえば、若いころから将来を嘱望されていた豊島二冠は若くしてタイトル戦に出場するも、なかなかタイトルが取れず、その大きな壁の一つが羽生九段であった。
しかし昨年、羽生対豊島戦は9局行われ、その中に、豊島八段(当時)が羽生棋聖から、棋聖位を奪取したタイトル戦が含まれているのである。

加えて、次期名人戦の挑戦者を決めるA級順位戦は最終局を残すのみであり、この両者に挑戦者の可能性がある。
昨年は、順位戦同率プレイオフで羽生二冠(当時)が豊島八段を制したが、今年もプレイオフで激突する可能性はある。

さらに言えば、将棋というものは、ベテランが若手から負けが続くと、なかなか勝てなくなる。
その意味で、羽生九段としては、豊島二冠にはここはどうしても負けるわけにはいかないのである。

逆の立場である豊島二冠としては、ここは是非とも勝利して羽生九段に差をつけたいのである。

戦型は、誰しもが予想した通りの「角換わり」。
そして最新形である。

斎藤王座の解説によれば、両者事前に、相当に研究しているとのことである。

しかし何よりも、斎藤王座の解説で驚いたのは、対局前の両者は、実にピリピリしていたという。
このことが、テレビ対局であるが、両者にとっては「大一番」であることを物語っている。

そしてその大きな一番を羽生九段が制した。

贔屓の豊島二冠が敗れたのは残念であったが、久々に素晴らしい映像を見た。
それは勝利を決める羽生九段が「95歩」の一手を指したとき、駒がスムーズにとれなかったのである。

聞き手藤田綾女流が「手が震えていましたね」といい、斎藤王座も「震えていましたね」と答えた。

そう、将棋ファンなら有名な「羽生の震え」!
勝利を確信したときに出る震え!である。

何やら久々に見た気がするが、この「羽生の震え」に、羽生九段の復活が窺えるのではないだろうか。

いやあ、何やら楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2019-02-18 07:43 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島二冠、勝利!

佐藤天彦名人への挑戦者を決めるA級順位戦。

羽生善治九段、広瀬章人竜王とともに6勝1敗で並んでいた豊島将之二冠が、羽生九段との直接対決に勝利した。

角換わり腰掛け銀というともに十八番の戦型。

40手目で後手番豊島二冠が先に仕掛けるのが、「観る将」として実に心地よい。
加えて、77手目67金と78手目43銀の両者の応酬の凄さは、アマチュアには解説無くしてその凄さが分からない超トップレベルの達人同士の切り合いである。

さらには81手目羽生九段の25歩に控え室に驚きの声が上がったという。
しかしその羽生九段の勝負手に、さらにそれをそのまま同歩と受けてたった豊島二冠に解説陣の絶賛ぶりが凄すぎる。

そもそも全体を通じて、豊島二冠の指し手の早さに、研究手を感じさせ、その強さを感じさせる勝ち方である。

昨年、惜しくも挑戦権を逃した豊島二冠が、昨年とは違ってその後二冠となり、自信もつけただろう。
この「自信」は大きいと思われる。

いやあ、私としては是非とも、佐藤天彦対豊島将之の名人戦が見たい。

【追記】
本日、広瀬竜王が敗れたため、豊島二冠のみ1敗がただ一人となり単独一位である。
仮に豊島二冠が最終局で敗れれば、羽生、広瀬どちらかとのプレイオフとなる。
いずれにせよ豊島二冠が、名人戦挑戦へ向けて大きく前進したことは違いない。
本文に書いた通り是非とも佐藤天彦対豊島将之の名人戦を実現してほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-02-01 00:51 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生九段の闘い!

名人への挑戦者を決めるA級順位戦。
その挑戦者は全勝の豊島将之二冠、1敗で追う羽生善治九段と広瀬章人竜王、この3人に絞られた。

そして、11日はこの1敗同士の豊島将之二冠対広瀬章人竜王の激突と、羽生九段対三浦九段との対局が組まれた。

豊島二冠と広瀬竜王の二人は、2018年12月のレーティング1位、2位の最強棋士同士である。
また今年度対局数ランキングも1位、2位である。
つまり、この二人の激突は、現時点で最強棋士同士の戦いなのである。

ところが、11日の生放送(ニコ生、Abema)はいずれも羽生・三浦戦であった。

Abemaのフレーズは
「羽生善治九段、名人挑戦へ向けた一戦!」

27年ぶりに無冠となった羽生九段の初対局の方が注目されると判断されたのであろう。
それは、「九段」になって初対局ということのみならず、羽生九段の人気、実力、ブランド、100タイトルへの期待など様々な注目要因が揃っていたからに違いない。

そう思えば、豊島将之二冠、広瀬章人竜王は、単に実力だけではなく、この羽生九段ブランドを上回らなければならないのである。

無論それは、豊島・広瀬だけではない。
厳しいが、次代の覇者はどうしても、「この羽生」を越えなければならない。

【追記】

羽生九段は強さを発揮して三浦九段を破り、1敗を守った。
一方、広瀬竜王は豊島二冠を破り、これで3人が1敗で並んだ。
のこる2局。羽生九段の対局相手は当面の敵、豊島二冠、広瀬竜王である。
私は豊島二冠を応援しているが、「羽生100タイトル」を押す流れは、羽生・広瀬が1敗のまま最終局でぶつかり、羽生が竜王戦のリベンジを果たすことだろう。
しかしそれはまるで絵に描いたような話である。
いやあ、全く分からなくなってしまった。
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by kazuo_okawa | 2019-01-12 00:25 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

無冠の羽生!

2018年12月31日の朝日新聞朝刊に、「無冠の羽生 輝き戻る日は」「広瀬・佐藤ら厚い壁」「50代目前年齢の壁」と題する村瀬信也記者の興味深い署名記事が掲載されている。

「将棋界の先頭を走り続けてきた羽生善治九段が、27年ぶりに無冠になった。1991年から毎年、タイトルを取り続けてきたが、今年は広瀬章人竜王ら年下の棋士たちに阻まれた。第一人者の不振の背景には何があるのか。」というリードに始まる記事で、サブ見出しの通り、30才前後の強豪の実力アップと羽生自身の年齢が「壁」としている記事である。

私は村瀬記者のこの記事で知ったのだが、今期、羽生九段は20敗しているが、そのうち15敗はなんと特定の3人の棋士に喫しているという。
その3人とは、名人位を防衛した佐藤天彦名人、棋聖位を奪取した豊島将之現二冠、そして広瀬章人新竜王である。

この3人は確かに強い。
将棋界は現在「戦国時代」と言われるが、おそらく、この3人の誰かが棋界を統一し、時代を築くのであろう。
それはそれで楽しみである。

ところで、村瀬記者は、羽生九段が「無冠」になったことから「不振」と位置づけているが、真の実力を示すと言われる「レーティング」の順位では羽生九段は現在6位である。

2016年の名人失冠時にも「不調」と言われたが、実は羽生九段はそのときは無論、約30年にわたってレーティングでベストテンを割ったことがない。

以前はほとんど1~2位の絶対王者であったからこそ、その時代に比較すれば相対的に「不調」と言うにすぎない。
私にはどう考えても羽生九段は再びタイトル戦戦に戻ってくると思われるのである。

2019年の棋界も楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2018-12-31 16:03 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
豊島ファンとしては実に気持ちの良い勝利である。

これでA級でただ一人の5連勝である。

相手は深浦康市九段。
戦型は角換わりであるが、なんと言っても、羽生義治竜王から棋聖位を奪った玉底の「41飛」が出たとき、豊島ファンとしては体が震えるだろう。

「玉飛接近すべからず」の格言に反するこの一手に羽生棋聖は感心したという、そう、あの一手である。

しかも、飛車はその後81,また41、そして81となんと2往復するのである。
ここにプロの至芸を見る。

そしてその後は9筋、8筋からの攻撃。
いやいや、見ていて実に面白い。

そして最後は見事に詰ました。

これで無傷の5連勝。
昨期は後半崩れたが、今期はそういうことは無いだろう。
来期、今一番見てみたい、佐藤天彦名人対豊島二冠の名人戦が実現するのではないだろうか。
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by kazuo_okawa | 2018-11-10 00:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生善治と”AI世代”

20日に放映された「羽生善治と”AI世代”」 は、将棋界の絶対王者羽生竜王の素晴らしい考え方と、その羽生竜王を倒すにはどうあるべきかということがよく分かる番組である。

番組は、佐藤天彦名人との今期名人戦、豊島将之八段(当時)との今期棋聖戦を中心に進むが、タイトルの”AI世代”にはあまり意識しない方がよい。

結局は「AI」を離れたところで、絶対王者羽生を倒すからだ。

羽生竜王の考え方が分かるのは次の言葉である。
「テニスのラリーをしていて、一番厳しいコースに打たれて、それを返せたときが一番嬉しい。一番厳しいコースに打ってくれないと楽しくないではないですか」

羽生竜王は、ただ勝てばよい、という考えはしていない。
現に、四年前の王座戦で豊島八段相手に防衛しながら、つまり勝った将棋でありながら「面白くない将棋を指してしまった」と感想を述べているのである。
そのとき豊島八段は、「頑張った将棋を、『面白くない』と言われてかなり悔しかった」と述べている。

ではその豊島八段が、羽生竜王の厚い壁をどう破るのか。

番組は、名人戦と並行して進む。

名人戦は、佐藤名人からみて1勝2敗となって第四局。
名人が不利な状況である。

第四局が佐藤名人の地元で行われたとき、佐藤名人は、子供時代を思い出し、子供ころのように将棋を楽しんでいるかと振り返る。

そして、結果を求めることは肩に力が入りすぎる、良い作品(将棋)を作ることが重要と次のように気付く。

「偉大な先輩と『良い作品』を作りたい。作品を作るという視点からすれば羽生さんは最高の相手」
そういう心境に至った佐藤名人は、第四局から3連勝して見事、名人位を防衛する。

一方の豊島八段。
羽生棋聖を倒すために、「出来るだけリラックス」することが重要であると考える。

豊島八段は、棋界で一番,AIで研究している棋士だが、棋聖戦最終局には、ソフトの研究も減らし、「自分らしさを生かそう」と対局に臨むのである。

そして、重要な最終局に、41飛という意表をつく一手を放つ。

これは42玉の底に位置し「玉飛接近すべからず」の格言にも反する。
この一手の後、最終的には豊島八段の初のタイトル奪取となるのである。

しかし、この41飛に対して、羽生棋聖が対局時に思ったことがこれまた秀逸である。
「こういう手が世の中にあるのかと思って感心した」

羽生棋聖は、推測だがと前置きをしながら、この一手は,ソフトの発想ではない、豊島さんならではの一手だろうと述べるのである。

絶対王者自身が、「勝つこと」よりも、より高い次元での戦いを求めている。
その絶対王者に勝つには、「勝つこと」にとらわれていたのでは絶対に勝てない。

佐藤名人の防衛と、豊島八段のタイトル奪取は、その何かが、何なのかが浮かび出される。

将棋とは、勝負とは、実に奥深いものである。
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by kazuo_okawa | 2018-10-22 22:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島棋聖、二冠達成!

第59期王位戦は第七局までもつれ込み、挑戦者豊島将之棋聖が、菅井達也王位を破り王位を奪取した。

これで棋聖位と合わせて二冠である。

今、Abemaテレビで北浜健介八段による振り返り解説を聞いたが実に凄い。
北浜八段は、居飛車・振り飛車の、共に頂点に立つ二人の「秘術を尽くした闘い」と称した。

素人目に見ていても、豊島棋聖の終盤の攻めに圧倒される。

豊島将棋はかつての「序盤中盤終盤隙がない」から、いまや隙あらば攻撃するという見ていて実に痛快な将棋である。

第六局の角の動きや、第七局も銀の動き等にみられるいわゆる「手損」を苦にしないのは明らかにAIの影響だろう。
最先端の現代将棋でもある。

思えば豊島七段(当時)にインタビューさせて頂いたのは2014年のことであった。
そのときAIは自分の将棋に直ちに影響しなくとも何年か後には必ず役に立つと述べていた。
そして目標は,A級入りとタイトル奪取。

その目標を実現したのは見事であり、古くから応援している身としては大変嬉しい。

王将リーグ戦、順位戦も楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2018-09-27 18:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島棋聖勝つ!

将棋の第59期王位戦七番勝負の第2局が24、25の両日、神戸市で指され、挑戦者で先手の豊島将之棋聖が105手で菅井竜也王位に勝利した。

戦型は、菅井王位が向飛車銀冠、挑戦者豊島棋聖が居飛車穴熊である。

二日目早々に、菅井王位の角成を許しつつ、飛車を切って、金銀2枚替えに持っていくのが見ていて痛快である。
その後も豊島棋聖の攻めが気持ちよく、見事に快勝した。

実に強い!

これで対戦成績は1勝1敗である.

豊島棋聖の今年は、王将戦、名人戦挑戦者プレイオフ、棋聖戦と対局過多であったが、今は、棋聖位を奪取したことによる精神的余裕と、一時の対局過多状態ではないことから、豊島棋聖としてはこの王位戦に絞れる。
豊島棋聖にぐっと有利となったといえよう。

戦国時代の将棋界。

豊島棋聖が一気に2冠になるのではないだろうか!
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by kazuo_okawa | 2018-07-26 00:14 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦していた第89期棋聖戦五番勝負の最終局で、豊島八段が見事に勝利し、棋聖位を奪取した。
豊島八段の初タイトルである。

応援してきたファンの一人としては率直に嬉しい。

若くから将来の名人と嘱望され、その実力通りに勝ち進んできたが、その強さに比して「あと一歩」と思うことも少なからずあった。

ソフトに勝利した直後、豊島七段(当時)にインタビューする機会を得たが、そのとき彼は力強く目標はA級八段昇格とタイトル奪取と述べていた。

またソフトの影響から、このソフトの利用は直ちに効果が出なくても、近いうちに必ず役立つ、とも述べていた。
豊島八段といえば「序盤、中盤、終盤、スキがない」。
しかしこのソフトの利用後、彼は、鋭い踏み込みと思い切りという武器を間違いなく手にした。

45手目羽生棋聖の新手47角や、「難しい将棋でよくわからない」(豊島八段の言葉)将棋は、同時に見ていて面白い将棋でもある。

これで将棋界は8つのタイトルを8人で分け合うという空前の戦国時代に入った。
関西所属棋士から3人いるというのも関西将棋ファンとして嬉しい。

無論、しかし、このまま8人のタイトルホルダーで分け合っているだけでは全く面白くない。

この先、誰が複数タイトルを集めていくのか。
そこが俄然興味深い。

豊島新棋聖には天下を取る勢いで頑張ってほしい。
心から応援している。

【追記】
Abemaの佐藤天彦名人の「振り返り解説」を聞くと、豊島八段の38手目41飛が「人間にはさせない手」と指摘していた。
居飛車豊島八段が42玉のその後ろに飛車を回るのであり「玉飛接近すべからず」という将棋の格言に反しているからである。こういうところにソフトとともに研究している姿が窺える。

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by kazuo_okawa | 2018-07-17 18:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

第59期王位戦始まる!

将棋連盟アプリの解説は次の言葉で始まっている。

<平成、最後の夏。平成生まれ同士のタイトル戦が、初めて実現した>

菅井竜也王位に挑む豊島将之八段。
元号を使うのは別としても、フレッシュな対決を表わすキャッチフレーズではあろう。

ともに実力者でわくわくさせる。

昨年の、佐藤天彦名人対稲葉陽八段の名人対決など、若手実力者同士の対決が続くと未来に向けての期待が膨らむ。

そして本局は、20代同士のタイトル戦というだけでなく、関西所属同士というのも関西将棋ファンとしてはいい。
ついでに、立会人は谷川浩司九段、副立会人は糸谷哲朗八段である。

結果は134手の熱戦で菅井王位が第一局を制した。
Abemaの終了後の解説を少しだけ聞くことが出来たが、58手目豊島八段の「54角ではなく、33角がよかった」との言葉に解説豊川七段が驚くの凄い。

つまりこんなに早くから勝負ポイントがあったというわけである。

Abemaもタイムシフトが始まったという。
じっくりと見るのが楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2018-07-05 21:15 | 将棋 | Trackback | Comments(0)