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by kazuo_okawa

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豊島ファンとしては実に気持ちの良い勝利である。

これでA級でただ一人の5連勝である。

相手は深浦康市九段。
戦型は角換わりであるが、なんと言っても、羽生義治竜王から棋聖位を奪った玉底の「41飛」が出たとき、豊島ファンとしては体が震えるだろう。

「玉飛接近すべからず」の格言に反するこの一手に羽生棋聖は感心したという、そう、あの一手である。

しかも、飛車はその後81,また41、そして81となんと2往復するのである。
ここにプロの至芸を見る。

そしてその後は9筋、8筋からの攻撃。
いやいや、見ていて実に面白い。

そして最後は見事に詰ました。

これで無傷の5連勝。
昨期は後半崩れたが、今期はそういうことは無いだろう。
来期、今一番見てみたい、佐藤天彦名人対豊島二冠の名人戦が実現するのではないだろうか。
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by kazuo_okawa | 2018-11-10 00:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
佐藤天彦名人に挑戦する名人戦7番勝負第6局。
名人の3勝2敗、羽生義治竜王からすればカド番である。

その重要な対局に羽生竜王は、名人の初手26歩に、なんと2手目62銀!

いやあ、古くからの観戦将棋ファン(見る将)ならこの2手目だけで体が震えるだろう。
20数年前の対谷川浩司戦をはじめ、羽生竜王が「不利」と言われながらも駆使した戦法である。

もっともこの時は初手76歩に対する2手目で、この場合の2手目62銀については羽生竜王自身数局連採したうえ、結局、「よくない」と結論付けたはずであったが…。
但し、プロ的には同じ2手目62銀でも、初手26か76かで違うのかもしれない。
とはいえ素人的には初手26に62なら、先手に飛車先交換されて余計よくないと思うのだが、近時ソフトの影響で飛車先交換はそれほど得はないとされてきたので、ヴァージョンアップされた2手目62銀なのかもしれない。

いずれにせよ意外な一手をこの重要な一局に用いた。
おそらく思うところがあっての採用だろう。

振り返れば、対局前に大橋流で駒を並べるとき、羽生竜王は通常は角行の前に歩を置くときには(頭の丸い)角行に当たらないように置き、飛車にはむしろ飛車のエネルギーをもらうように飛車に歩の駒を当ててその前に置くといわれるが、本日は(飛車は無論)角行の前の歩も、角行に当てて並べた。

本日の作戦を力戦型とあらかじめ考えており、それが力強い駒並べとなったのだろう!!
2手目62銀!
この後の展開が実に楽しみである。

【20日追記】
その後、見ごたえのある攻防が続き、佐藤天彦名人が防衛した。
内容及び柔軟な名人の差し回しは見事である。
羽生竜王の工夫した力戦を制したのであるから、名人の強さを物語っている。

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by kazuo_okawa | 2018-06-19 12:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人返して、2勝2敗!

76期将棋名人戦第4局は、佐藤天彦名人が羽生義治竜王を下して、シリーズ2勝目を挙げた。
これで、2勝2敗である。

戦型は横歩取り!

アマチュアにとっては、
これほど、実践するには難しく、それでいながら見ていて面白い戦型はないだろう。
私自身、横歩取りの実践書は数冊持っているが、実践のためではなく、観戦を楽しむためである。

さて4局目の内容は、相次いで採用された(3局目)横歩取りの超最先端の将棋である。
しかも羽生竜王自身が2日前に経験し、その戦型で負けた側をもって戦うのであるから、いやはやまさしく全盛期の「羽生」を見る思いである。
おそらく「勝ったものの、突き詰めたい手順」があったのだろう。
それが、羽生流である。

しかし2日前の将棋ながら、佐藤天彦名人も研究していた!

羽生竜王が気になった点を同じように思ったのだろう、なんと、佐藤天彦名人が、その直前に23歩と手を変えたのである。
Abema解説渡辺明棋王の解説がズバズバ指摘して、実に分かりやすい。
「ここまでは名人の研究」「ここで考えているのはここは研究外」と明快である。
この23歩は名人の研究という。
(感想戦で確認された)

以後、名人が差を維持したまま押し切った。

今期名人戦は、これで全て先手番が勝ち続けている。
そして、勝った方がシリーズを制するように見えてくる。

「名人が歴史の歯車を戻してはいけない」
ニコ生のキャッチフレーズでもある。

天彦世代は「羽生竜王から藤井総太への直接禅譲」だけは避けなくてはならない!

名人戦は、世代をかけた戦いともなり俄然興味深くなってきた。

【追記】
佐々木勇気六段が、終局図の説明をしていた。
羽生竜王が投了した場面であるが、「ここが一番美しい」という。
つまり、名人の放った62角は、それ自体は「ただ捨て」であるが、誰が見ても妙手であり、その美しい場面で投了したのだろうという。
佐々木勇気六段の解説も美しい。
【5月30日追記】
先手が勝利してきた今期名人戦。
注目の第5局は、先手勝利の流れを佐藤名人が「後手番ブレイク」して見事に勝利した。
強い!
このまま次局勝利すれば第二十世永世名人も視野に入るだろう。
スーパースター羽生竜王がこのまま敗れるのだろうか!


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by kazuo_okawa | 2018-05-20 19:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生竜王、2勝目!

76期将棋名人戦第三局は、羽生義治竜王が佐藤天彦名人を下して、シリーズ2勝目を挙げた。これで、羽生竜王から見て2勝1敗である。

角替わりの最先端の将棋である。

それがいかに最先端の高レベルの闘いであるかは、アマチュアには難しすぎる。
超一流プロの解説を得て、その凄さが理解できるというものである。

Abema解説は深浦康市九段。
A級順位戦最終一斉対局で、最後の最後に久保王将を破り、6人プレイオフを演出したA級九段である。
いうまでもなく超一流の実力者である。

その深浦九段の解説がこの対局の凄さを裏付ける。

結果は羽生竜王の勝利だが、敗れた佐藤名人の「62手目に34銀とさせられたのが悪かった」という弁に対し、深浦九段がその意味が難しい、というのである。
さらには勝者羽生竜王の「玉頭の歩」に関する感想を述べたとき、これまた深浦九段が、これがどの場面を言っているのか難しいですね、と率直に述べる。
まあそれくらい高レベルの対局を羽生竜王が制したのである。

7番勝負の3局目で2勝1敗。
羽生竜王が名人位奪取に一歩近づいたことは間違いないだろう。

いや、そもそも、羽生竜王は現在タイトル通算99期であり、この名人戦を制すれば、100期目に当たる。
こういう節目に、名人戦という大舞台が用意されるところに羽生竜王の強運を感ずる。

一昨日の前夜祭に参加し、奈良ホテルの関係者に挨拶をさせていただいたが、その時に「羽生竜王のオーラは凄すぎる」との感想をいただいた。

いや何というか、全てが羽生竜王の100期目に向かっているのだろうか。

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by kazuo_okawa | 2018-05-09 21:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
昨年、絶対王者羽生を破って名人についた佐藤天彦の新著である。
読みやすく一気に読んでしまった。

名人になる棋士は違うものだ、とつくづく思う。
標題の通り、理想を描いていること自体が、シンプルでありながらなかなか出来るものではない。

ジャンルは違ってもその道の超一流の人物が書いた著は、時に人生の指南書として読まれることは少なくない。

佐藤天彦名人は、始まりがあり終わりがあるという意味で将棋は人生に例えられるが、将棋の技術をそのまま生かせるほど人生は甘くない、という。
そして、いやしかし、人間が死力を尽くして考えていること実行していることは決して馬鹿にしたものでない、と続けるのである。
そこには、ある種の謙虚さと自信が伺える。

また佐藤天彦の勉強方法として、過去の偉大な棋士の棋譜並べをしたことを述べる。
こういう勉強法は、時間もかかり最先端の流行形の勉強とは離れるが、「目先の勝利にとらわれず、長期的な視点を持つ」ことの重要性をとく。
無論、この「長期的視点」は理屈ではわかっても、実行するのは難しいだろう。
それを続けた佐藤天彦が素晴らしいのである。

続けられた佐藤天彦の信条は「自分の努力のリターンは求めない」である。
また「自分を責めない」ともいう。

佐藤は基本哲学として「自分を責めない」とのべ、アインシュタインの言葉を引く。
「どんなときも自分を責める必要はない、必要なときに他人が責めてくれるから」

ここに、自分を責めないスタイルで、そうでいながら、リターンを求めずに努力を続ける佐藤天彦像が伺える。

だからこそ選ばれし名人となったのだろう。


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by kazuo_okawa | 2017-04-18 22:15 | 将棋 | Trackback | Comments(0)