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by kazuo_okawa

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羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦していた第89期棋聖戦五番勝負の最終局で、豊島八段が見事に勝利し、棋聖位を奪取した。
豊島八段の初タイトルである。

応援してきたファンの一人としては率直に嬉しい。

若くから将来の名人と嘱望され、その実力通りに勝ち進んできたが、その強さに比して「あと一歩」と思うことも少なからずあった。

ソフトに勝利した直後、豊島七段(当時)にインタビューする機会を得たが、そのとき彼は力強く目標はA級八段昇格とタイトル奪取と述べていた。

またソフトの影響から、このソフトの利用は直ちに効果が出なくても、近いうちに必ず役立つ、とも述べていた。
豊島八段といえば「序盤、中盤、終盤、スキがない」。
しかしこのソフトの利用後、彼は、鋭い踏み込みと思い切りという武器を間違いなく手にした。

45手目羽生棋聖の新手47角や、「難しい将棋でよくわからない」(豊島八段の言葉)将棋は、同時に見ていて面白い将棋でもある。

これで将棋界は8つのタイトルを8人で分け合うという空前の戦国時代に入った。
関西所属棋士から3人いるというのも関西将棋ファンとして嬉しい。

無論、しかし、このまま8人のタイトルホルダーで分け合っているだけでは全く面白くない。

この先、誰が複数タイトルを集めていくのか。
そこが俄然興味深い。

豊島新棋聖には天下を取る勢いで頑張ってほしい。
心から応援している。

【追記】
Abemaの佐藤天彦名人の「振り返り解説」を聞くと、豊島八段の38手目41飛が「人間にはさせない手」と指摘していた。
居飛車豊島八段が42玉のその後ろに飛車を回るのであり「玉飛接近すべからず」という将棋の格言に反しているからである。こういうところにソフトとともに研究している姿が窺える。

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by kazuo_okawa | 2018-07-17 18:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

うつ病九段!

昨年度に長期間休場した棋士先崎学九段の新刊書である。
先崎九段の休場の原因はうつ病であり、その発症から回復までを自らの手で綴ったのが『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』である。

私自身、将棋ファンであり先崎九段の著はほとんど読んでいて、いつもその洒脱な文章に感心している。

そして職業柄、依頼者にうつ病患者が少なくないこともあって、直ちに購入し、そして一気に読み終えた。

本書では、うつ病発症の原因は詳しく書かれていないが、いわゆる「竜王戦挑戦者交代事件」であろうことは、発症後に、将棋ジャーナリスト大崎善生氏が、日経新聞2017年9月17日付の王座戦観戦記で次のように記載して、原因を暗示していた。
即ち大崎善生氏は「私の古くからの友人先崎学は倒れた。棋士が棋士を疑う。その図式に繊細な彼の神経は耐えられなかったのだろう」と記している。

本書は、うつ病についてリアルに描かれていて、うつ病たるものがよく理解できる。
その意味では、うつ病に関心ある方には興味深い本だろう。

しかし、将棋ファンとして強く印象に残ったのは次の一点である。

文中随所に出てくる棋士について固有名詞で描かれ、いずれも、〇〇さん、〇〇君、〇〇先生、と敬称付きなのだが、ただ一人羽生善治竜王だけは「羽生」と呼び捨てである。

無論、先崎九段が羽生竜王をないがしろにしているわけではない。
むしろ畏敬の念をもっていることは「一葉の写真」その他随所に開陳している。
しかし、敬称抜きなのである。

ここに、何とも言えぬ先崎九段の羽生竜王に対する別格の思いが読み取れる。
本書のテーマではないが、将棋ファンとして、ここが一番印象に残る。

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by kazuo_okawa | 2018-07-16 22:39 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

増田六段、勝つ!

羽生善治竜王への挑戦者を決める第31期竜王戦決勝トーナメントが進行している。

7月11日は、佐藤康光九段VS増田康宏六段 戦が行われた。

増田六段は前期竜王戦決勝トーナメントで、藤井聡太七段に敗れ、藤井四段(当時)の29連勝という新記録を許した。
その屈辱をバネに、増田六段は今期1年ぶりとなるリベンジマッチで藤井七段を制し、本局へと勝ち進んだが、明らかに強い。
本局もその充実ぶりを示している。

相手は元竜王の強豪佐藤康光である。

にもかかわらず圧倒している。
将棋連盟アプリで棋譜を追いかけると、57手目、ただ捨ての「歩頭桂」が凄い。
凄すぎる!

そもまま見事に勝利した。

やがて将棋界は遅かれ早かれ「藤井時代」が来るのだろう。
その時に、増田六段が藤井七段の好ライバルとなっていればこれほど楽しみなことはない。

さてその増田六段、次の相手は久保利明王将!

いやあ、実に楽しみな対局である。
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by kazuo_okawa | 2018-07-12 00:54 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦する第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が6月30日に行われ、豊島八段が145手で羽生棋聖に勝ち2勝1敗として、タイトル奪取に王手をかけた。

前局が豊島八段らしからぬ予期せぬ逆転負けであったので、本局も終盤はらはらしたものの豊島八段が制した。

この対局、なんといっても驚いたのは後手番羽生棋聖が4手目に袖飛車を採用したことだろう。
対局終了後の共同インタビューで、「最近力戦型の採用が多く、本局も研究されたのだと思うが」との質問に、羽生棋聖は、質問自体は肯定するわけでも否定するわけでもなく、「やってみないとわからない」と答えている。

それは単に、対局相手が若手実力者だから定跡形をはずすというのではなく、今なお、将棋の可能性を探る羽生棋聖の姿勢であり、未知の世界に飛び込む羽生流でもある。

豊島八段はレーティング1位の最強実力者であり、タイトル挑戦5回目であろことからしても、おそらくタイトルは奪取するだろう。

そしてそれがレジェンド羽生棋聖からのタイトル獲得であるところに大きな意義がある。

次局で決めてほしい。
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by kazuo_okawa | 2018-07-01 08:43 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

夢落ちか!

悪夢を見るような大逆転負けに、ニコ生の聞き手千葉涼子女流四段の漏らした言葉である。
「夢」落ちか!

17日関東からの帰路、車中でニコ生タイムシフトにより16日の対局を見る。

棋聖戦5番勝負第二局、羽生善治棋聖に挑戦している豊島将之八段からみて一勝で迎えた第二局であり、豊島八段が連勝すれば一気にタイトルが近づく!
そして現に対局は豊島八段優勢で推移していた。
ソフトの数字もそのことを示す。
普通に行けば豊島八段2連勝である。

解説飯島七段も勝ち筋を何度も解説する。
ところが、なんと、なんと、64手目豊島八段の27角が悪手!
勝ち筋を逃す!

解説の飯島栄治七段が驚く。
ソフトの数字も一気に互角となる。
この瞬間、席を立つ羽生棋聖が勝負師である。

解説飯島七段もこの流れで豊島八段の負けを予想し、もしもこのまま負ければ次局に尾を引かないとよいのだが、とまでいう。

そしてこれが引きずったのか、豊島八段は、さらに68手目羽生棋聖の攻めを見落としの48銀。

ポカである。

この瞬間、ソフトは一気に羽生棋聖に4000番台。
つまり勝負ありである。

飯島七段が「豊島さんでもこんなことがあるんですね」と驚く。
「豊島さんにはタイトルが遠い」とも…。

この後は、羽生棋聖は見逃さない。
結果は、羽生棋聖の勝利で1勝1敗。

飯島七段の繰り返す言葉が印象に残る。
「いやあ驚いた!」
「将棋は逆転のゲームというが…」
「怖いわ!」
「将棋は怖いっす」
「見落としですね。頓死ではないですが、頓死みたいなもんです」
「これは今年ワーストワンの見落としでしょう」
「いやあ」
「つらい」…。

いやあ何と。
タイムシフトとはいえ、見ている方もつらい。

豊島ファンとして実に辛い敗北である。

豊島八段には、これを引きずらず、ぜひとも立ち上がってほしい。
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by kazuo_okawa | 2018-06-17 19:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

棋聖戦、豊島八段先勝!

本日始まった棋聖戦、豊島将之八段が見事に勝利した。
実に強い!

羽生善治棋聖に挑戦する五番勝負初戦の勝利である。

abemaTVの「初手からの振り返り」で山崎隆之八段の解説がいい。

終盤、豊島八段が優勢であるも、羽生棋聖は勝負手を放つ。
そういうときに「これは一見『詰めろ』に見えますがそうでない」とか「有段者の方はこう攻めればいいと思われるかもしれませんが実はこのときにこういう切り返しがあるのですね」といった解説が、これが実に、壺にはまってよくわかるのである。

と同時に、山崎八段の解説により、いっそう豊島八段の充実ぶりが印象に残る。

山崎八段は、豊島八段にとっては、奨励会の有段者時代とプロになってから一番影響を受けた棋士である。
山崎八段から逆に見れば、豊島八段は、まあ「弟分」のようなものだろう。
その山崎八段が賞賛する勝ちぶり、なのである。

思えば4年前、豊島七段(当時)にインタビューをさせていただいたとき、コンピュータAIとの実践は直ちには役立たないが将来必ず役に立つ、と断言しておられた。
いよいよ花開くときが来たのだろう。

昨日のブログで予想をあげたが、おそらくその通りになるのではないか。
いやあ、実に楽しみである!!

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by kazuo_okawa | 2018-06-06 21:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段!王位戦挑戦!

4日、王位戦挑戦者を決めるリーグ戦の、白組覇者豊島八段と、紅組の覇者羽生竜王との挑戦者決定戦が行われたが、豊島八段が勝利した。

角交換腰掛け銀!
終盤どちらか勝つか分からないスリリングな展開であるが見事に豊島八段が制した。
これで王位戦の挑戦者である。

豊島八段は6月6日から羽生棋聖と棋聖戦で戦うが、並行して同時に王位戦で菅井王位と闘う。
(羽生竜王も名人戦と棋聖戦を並行して闘うわけであるが…。)

豊島将之八段は、昨夏以来レーティング一位の最強棋士である。
贔屓目でなく強い。
タイトルを取ることは間違いないだろう。

羽生棋聖には三度目の挑戦であり、一日制のタイトル戦ということも併せて、豊島八段のタイトル奪取と予想する。
戦型は角換わりと相懸かりで3-1!

ついで王位戦。

菅井王位とはこの先何度も対戦するであろうからその意味でも注目である。
戦型は基本的に「対抗型」であることは間違いないだろうが、挑戦者豊島八段が、菅井王位の振り飛車を封ずる策を講ずるのか興味深いし、そもそも、昨年の菅井王位の「ゴキゲン三間飛車」が対羽生竜王用だったのか(菅井王位は振り飛車党だが居飛車も指す)菅井王位の駆け引きも興味深い。

とはいえ菅井王位は飛車を振るだろうが…。

予想は難しいが、豊島八段の「一気に二冠!」と期待したい。

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by kazuo_okawa | 2018-06-05 00:36 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
豊島将之八段は、昨夏以来レーティング一位の最強棋士である。
贔屓目でなく強い。

早晩タイトルを取るだろう。

6月6日から、羽生善治棋聖に挑戦する棋聖戦が始まる。

そして5月30日、王位戦白組プレイオフで豊島八段は澤田真吾六段に勝利し、紅組の覇者羽生竜王と挑戦者決定戦を戦うことになった。
それが、6月4日である。

つまり、羽生竜王と豊島八段は棋聖戦で戦うが、同時に王位戦挑戦者をかけても戦うのである。
これはまるでデジャブ現象のようにこの冬の久保王将との戦いを思い出す。
久保王将と豊島八段は王将戦を戦いながら、同時に名人戦挑戦者をかけても戦った。
豊島八段はその過密な日程で、そのハードさも話題になった。

この冬には結果を残せなかったが、今回は違うだろう。

ワンマッチの挑決戦は別として、番勝負となれば、豊島八段は棋聖位は奪取すると私は予想している。

(菅井・豊島戦はこの先何度も見られるだろう。むしろ、菅井のゴキゲン三間飛車に対する羽生竜王のリターン・マッチが見たい。また豊島八段にはぜひタイトルをとってほしい、という私の主観が多いにに入った予想であるが…)

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by kazuo_okawa | 2018-05-31 00:22 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
5月7日(名人戦前夜祭)からの一週間は私にとっては「羽生竜王ウィーク」であった。

それはまた機会あればお伝えしたいが(8月4日にホームズ・クラブで新たな「トリック」を発表する予定です)、それにしても羽生竜王の強さはどういうことか。

まるで、全盛期に戻ったかのようである。

本日の、王位戦リーグ戦最終対局。
羽生竜王の対局が凄すぎる。

対松尾歩八段との対局は、横歩取り33角型。
26手目に松尾八段が天王山55に角を放つ。
ここからが凄い。

34手目69銀と玉にひっかけて王手をかけられたときに、羽生竜王が同玉と応じるのが凄い。
松尾八段の馬が67に行き、つまり、守りのいない玉の真上に位置するのである。
驚愕としか言いようがない。

まさにギリギリまで読み切ったプロの至芸であり、こういう将棋こそ見ていて実に面白い。

そして55手の短手数で劇勝!

一方のリーグは、豊島八段と澤田真吾六段のプレイオフ。

本割では、豊島八段が敗れているが、まず間違いなく今度は豊島八段の勝利だろう。
とすると、菅井王位への挑戦者は、羽生竜王対豊島八段となるだろう。

今やレイティーング1位、2位同士の最強棋士対決である。

棋聖戦と並んで実に楽しみである。

【5月30日追記】
私の予想通り豊島八段の勝利。
将棋は「逆転のゲーム」と言われるが見事なプレイオフであった。
敗れた澤田六段にとっては悔しいだろうがまた頑張ってほしい。
かくて6月は、羽生・豊島シリーズ。楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-05-17 22:24 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人返す!

佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑む第76期将棋名人戦第2局。
佐藤名人が返してこれで1勝1敗となった。

いやあ、面白い。

第1局後、田村康介七段が、「第1局をみると、両者均衡していて、シリーズは簡単には終わらない」と予言していたがまさしくその通りとなった。

第2局の感想戦で、羽生竜王が一日目封じ手の、「73角がどうだったか」と後悔していたのが印象に残る。

この角は、名人の歩を取りにいった手であるが、この手に対し佐藤名人が、飛車を回って、その歩を守るなどということはせず、悠然と羽生竜王に歩を取らせた。
そのことを、「頭が柔軟!」と解説阿久津主税八段は褒める。

まあ言ってみれば、羽生竜王の狙いである「歩取り」を、名人がそのまま受け止めているところに本局の勝敗が決していたのかもしれない。

そう思えば、将棋は何と奥深く、難しいものであることか!

第3局は奈良。
俄然、楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-04-20 23:25 | 将棋 | Trackback | Comments(0)