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by kazuo_okawa
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タグ:福山雅治 ( 3 ) タグの人気記事

連れ合いと映画「マチネの終わりに」を見に行った。

原作平野啓一郎、福山雅治、石田ゆり子主演の話題の恋愛ドラマである。
【以下少しストーリーを明かしています】

ストーリーは、福山演ずるギタリストと石田演ずるジャーナリストが互いにひかれあう中、恋敵がある仕掛けをして、石田ジャーナリストを蹴落とし福山ギタリストと一緒になる。
ところが4年後、その秘密を、その恋敵が石田ジャーナリストに打ち明ける。そして…(以下略)

恋愛ドラマとして素晴らしいのかどうかは評するつもりはない。

どうにも、この「うち明け」部分が、私には引っかかるのである。
何故そこで打ち明けるのか、それがよくわからない。
全く必然性が無い。

例えば、石田ジャーナリストが、福山ギタリストとの「破局」に、ある疑問を持ったとか、(逆でもよく、例えば福山ギタリストが何かに疑問を感じ、そこから考えて、妻になった恋敵に問いただす)という展開ならわかる。

しかし物語は、その恋敵が突然「真相を打ち明ける」のである。
納得いかない!

いや男女の心の動き、感情には、その必然性などない、
むしろこれこそ恋愛の機微を描いたまさしく恋愛ドラマなんだ、と言われればどうしようもない。

まあ、いってみれば好みのジャンルというか人生観が違うんでしょうね。

というよりも、私は<「仕掛け」を、頭を使って解き明かすミステリ>が好きなんだ、ということを改めて強く実感した次第である。
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by kazuo_okawa | 2019-11-09 22:52 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

三度目の殺人!

「弁護士は依頼者を守るために徹底的に向き合います。」というキャッチフレーズと共に大阪弁護士会が応援している映画が「三度目の殺人」である。

福山雅治主演、そして共演者に役所広司、広瀬すず。
豪華な顔合わせである上、結末をあかさないリドルストーリーであることが公開前から話題を呼んでいた法廷サスペンスである。

大阪弁護士会館にもポスターが貼ってあったため、最終上映時間に観に行く。

以下、私は小説を読まず、映画だけを観た感想であるが、未だ映画を観ていない方には是非映画を観た上でお読み下さい。
映画はお薦めです。

【以下、ネタバレにご注意下さい】

是枝裕和監督の狙いは、我が国の司法制度が真相究明や真に裁かれる者を暴くという構造になっておらず「訴訟経済」や裁判長の阿吽の訴訟指揮に法曹三者が流されるという司法の現実の告発である。
この映画を観た者ならば「あれ、この事件の真相はどうなの?」と誰しも思うだろう。
実は是枝監督の狙いはそこにある。
<その通り、真相なんかは不明なんですよ。
実は、日本の司法も同じで、裁判に真相究明などありません。真に裁かれる者を裁いているのでもありませんよ。>
かくて「訴訟経済」のもと、司法による「殺人」(死刑)が行われるというわけだ。
これが映画のテーマである。

それでも事件の「真相」が気になる方がおられるかもしれない。
是枝監督はそこもうまく作っている。
本作は、主役の弁護人(福山)の視点で描いている。
ところが随所に「神の視点」が出てくる(広瀬の靴が焼けていることや、母との会話など)。
この「神の視点」に真相を置くというのが(叙述トリックは別であるがそうでない限り)ミステリの常道である。

無論、弁護人(福山)にはこの「神の視点」は見えない。

判決に、被告人(役所)は実に穏やかな表情をして、「私も人の役に立った」と述べるのであるが(それゆえ「神の視点」と合わせれば真相は分かるが)、弁護人には真相はわからない、という結末なのである。

なかなか見事である。
裁判官、検察官、弁護人の描き方もいずれもリアルである。

被告人が、供述を変遷するが、弁護人はその都度向き合う。

大阪弁護士会が薦める所以である。



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by kazuo_okawa | 2017-09-23 23:38 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
東野圭吾の名作「真夏の方程式」の映画を観る。
言わずとしれた、福山雅治主演の探偵ガリレオ・シリーズである。
原作を読んだときから、映像化を楽しみにしていた一作であった。

ガリレオの映像化に、ファンの評価は分かれるようだが
この映画については私は大いに満足した。
(以下、ネタバレしています)

原作にほぼ忠実なのがよい。

物語冒頭の、主役ガリレオ湯川と少年が初めて出会うシーンや
環境保護活動家ヒロインと論争する場面
そして何よりも、科学嫌いの少年のために
ペットボトル・ロケットを作って実験する場面は
実に感動的ですらある。

少年と食事しながら、紙鍋が何故燃えないか教える場面とともに、
このペットボトル・ロケット実験はある意味で映画の最大の山場ともいえる。

東野圭吾は物語作りの天才である。

彼は推理作家であるゆえ、トリック自体は
いくつかの「引き出し」をもっており
本作もいくつも持っている「引き出し」の応用であろう。
つまりトリック自体は後から、作品に合わせるのであろうと思われる。
東野圭吾の発想は、まず、作品の全体イメージ・場面・状況などから考える。

本作も、彼自身、「少年の夏休み」をイメージしたという。
そして「夏休みに体験する出会い」
「何かを得て、失って、その場を離れる」作品を考えたという。
まさに、少年が主役である。
ここまでは東野圭吾自身が述べていることである。

ここから先は私の全くの想像である。

東野圭吾はおそらく考えたに違いない。
もっとも意外な犯人は誰か、と。

無論、それは「少年」である。

そして、そこから彼の待っている色々な引き出しから
テクニック、トリックを当てはめたのであろう。

私は「容疑者Xの献身」同様、本作を名作であると評価するとともに
両者の類似性も感ずる。

教室で数学が何の役に立つのかと問われた石神が答えたように
湯川も少年に答える。

それは、あたかも、名作「白夜行」と「幻夜」の関係のように
「容疑者Xの献身」と「真夏の方程式」の関係を感ずるのである。

何よりも両作品は「愛するものために、新たな犯罪を計画する」というものであり
しかもその計画は「他人を利用する」(利用される側はわからない)というものである。

「真夏の方程式」
原作も映画もお勧めする。



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by kazuo_okawa | 2013-07-14 00:35 | ミステリ | Trackback | Comments(0)