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by kazuo_okawa

タグ:永瀬拓矢 ( 7 ) タグの人気記事

初防衛失敗の連鎖

1日、斉藤慎太郎王座が初防衛に失敗し、挑戦者永瀬拓矢叡王に王座を奪われた。
斉藤王座を応援していたため大変残念である。

このところ、20代の若手実力者棋士が、初タイトルを得た後の、初防衛に失敗するというケースが相次いでいる。

将棋の場合、その時点で一番調子の良いものが挑戦者となるため、挑戦者がそのままの勢いでタイトルを奪取することは少なくない。
しかし初めての防衛戦は、今度は逆の立場となり、一番調子の良いものの挑戦を受けるため初防衛は難しい、と言われる。
それ故、この世界では「タイトルは防衛してこそ一人前」なのである。

ところがこの間、若手実力者の初防衛失敗が続いている。
菅井竜也元王位、中村太地元王座、高見泰地元叡王、豊島将之元棋聖・元王位、そして斉藤慎太郎元王座である。

渡辺明二冠らに破れた豊島名人は少し違うのかもしれないが、他のタイトルホルダーはいずれも同じ若手実力者に倒されている。
ここから見えることは若手実力者棋士の実力が拮抗していると言うことだろう。

裏返せば、頭ひとつ抜け出すことの難しさを物語っている。

だからこそ、羽生世代と藤井聡太に挟まれたこの世代で、誰が時代を築くのか、或いは、ひょっとしたら築くことが出来ないのか興味深いのである。

…それにしても今年、関西棋士のタイトルが4つも奪われたとは…。
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by kazuo_okawa | 2019-10-02 22:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

遅い進行の謎!

近時有り難いのは将棋の生中継が増えたことである。
と言っても仕事もあり、ずっと追いかけられるわかではない。
「作り手」も分かっているのだろう。

将棋は終盤が面白く、夕刻くらいからその山場に差し掛かる。
そしてサラリーマンなどその頃からの視聴者が増えることも織り込み済みなのだろう。
夕刻時に、「初手からの振り返り」を解説付きで行われることが多い。
これが嬉しい。

さて、9月2日に行われた楽しみの67期王座戦。
斉藤慎太郎王座に.永瀬拓矢叡王が挑戦するその開幕局である。

ところが、打ち合わせが終わって午後6時半ころ、ニコ生とAbemaテレビをつけると、
何と!「37手目」である。

一瞬、何が起こっているのか理解できない。
この手数は余りにも遅過ぎるからだ。

調べてみて、千日手成立と分かって、謎は解けた。
指し直し局は16時38分に対局開始したのである。

さすが永瀬叡王「千日手王子」である。
(将棋はわずかに先手有利と言われるが)
先手番にも関わらず、62手までで千日手を成立させたのである。

指し直し局は、永瀬叡王が勝利したが、
先手番で千日手を成立させたところに、すでに永瀬ペースなのだろう。

「負けない将棋」恐るべし!
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by kazuo_okawa | 2019-09-03 08:01 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

永瀬新叡王の凄さ!

4勝0敗のストレート勝ちで叡王を奪取し、予定されていた対局番組がなくなったことからだろう(そして名人戦も同様の事態となった)、ニコ生は22日に2015年の電王戦(棋士対AIの5対5の団体戦)永瀬拓矢六段(当時)対AI・Seleneの対局を再放送した。

2014年の電王戦で唯一棋士側は豊島将之七段(当時・現名人)しか勝てないという中で迎えた2015年電王戦であり、棋士側はもはや負けられない、という絶壁状況だった。
そういう厳しい状況下で、永瀬六段は勝利したのだが、その放った一手が、伝説の27角成らず!

通常は「成り」であり、この「成らず」は通常指さない手(その意味ではあり得ない手)なのである。
ありえないゆえAIはここでフリーズする。
しかし永瀬六段はそのフリーズをまるで知っていたかのように、体を崩して「放つておくと投了すると思うんですけど…」というのである。

実際はそのまま、AIは王手放置で別の手を指し反則負け。
永瀬六段勝利である。

無論、これは人間同士の対局とは違う。
「盤上この一手」ではなく、AIの弱点を研究し尽くして、人間同士ではありえない一手を放ったからである。
無論それは、<全てはAIに勝つために>である。

そこが凄い。

思えば、藤井聡太四段デビュー時に羽生善治三冠(当時)、佐藤康光九段ら錚々たる棋士と闘うという「炎の七番勝負」が企画された。

この企画で何とデビュー間もない藤井四段が羽生三冠を始め6人の棋士に勝利し、その天才ぶりをいかんなく発揮したが、この七番勝負で唯一藤井四段に勝利したのが、この永瀬六段なのである。

いつ、いかなる時にでも、勝つために最善手を尽くす。

人呼んで<負けない将棋>

5人のタイトルホルダーの中でひときわ異彩を放つ棋士である。
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by kazuo_okawa | 2019-05-23 00:10 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

敗者高見叡王の涙!

将棋の第4期叡王戦七番勝負の第4局は11日、広島県廿日市市で指され、挑戦者の永瀬拓矢七段が高見泰地叡王に132手で勝ち、シリーズ4連勝で叡王を奪取し、初タイトルを獲得した。

4勝0敗の結果に特に驚くこともなく、実力的に見て予想された結果であろうと思われる。

ニコ生で見ていたが、解説渡辺明二冠はいつもの通り明快である。
「龍の価値を重く置かないんですね」(渡辺二冠)など、「負けない将棋」永瀬新叡王の思考もよく分かる。

驚いたのは終局後、高見叡王が涙で固まったことだ。

最近は、対局現地で解説会が開かれ、対局終了後に対局者がファンの前に姿を見せて挨拶をする。
その挨拶の場で、高見叡王は言葉にならずいったんは姿を消したのである。

まずは司会役の山崎隆之八段は敗者に気遣って慎重に述べていた。
「対局を終えられてすぐというのは、我々も対局するので分かるのですが、終えられた直後というのは…。まあ、叡王戦というのは大舞台なので、ファンの皆さんも応援してくれますし、大舞台はなかなか出ることが出来ない。僕なんかも出てないし。…」
しかし高見叡王はいったん引っ込む。
「まあ、これは初めてで…。そうですね。勝負の直後と言うことで…」とつなぐと
高見叡王が再び出てきて大声援。
そして、涙の挨拶となるのである。

勝負の世界は、負けて悔しいものだが、しかしどんな超一流棋士でも2~3割は負ける。
負けて悔しくとも、人前で涙するというのはまず見ない。

ここが高見叡王の人気のゆえんなのか…。

見ていた渡辺二冠の解説。
「珍しいシーンでしたね。高見さんはファン思いの棋士で、応援してくれるファンの為に勝ちを目指すということを常々述べておられる方ですから、ストレート負けという結果が人一倍悔しかったのでしょうね」

「山崎隆之八段は、結構言葉を選らんでいましたね。でも結局、何が言いたいのか分からない」
渡辺節は健在である。
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by kazuo_okawa | 2019-05-12 14:21 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

挑戦者に永瀬七段!

高見泰地叡王への挑戦者を決めるトーナメントの準決勝に永瀬拓矢七段と菅井竜也七段の両名が勝利し、決勝3番勝負はこの二人の対決となった。
東西に分かれているが、ともに26歳で同期。
共に若くからその才能を見出されていた若手実力者である。

叡王戦のプロモーションビデオが実にうまく作られ見る者を引きつける。

その3番勝負が1勝1敗で迎え、決着局が本日22日である。
新たな振り駒の結果、先手番に菅井七段。
得意のゴキゲン中飛車であるが、両者ともに相穴熊という堅い守りを選んだところに「負けたくない」という意思を感ずる。
両者気合いの入った玉頭戦。

私は関西の棋士菅井七段を応援していたが、「負けない将棋」と言えば永瀬流である。
1筋の香車の3段ロケットから、菅井七段の飛車を詰める場面では、永瀬流本領発揮である。
見事に永瀬七段が挑戦権を獲得した。

いやあ、何とも言えない。

永瀬七段のストイックな姿勢や「努力した者が勝つ」という思考には共感を覚えるものの、
観戦将棋派(いわゆる「見る将」)として、負けない一手、を選ぶというのはどうなのかと思わぬでもない。

しかし将棋界を大きく見れば、最速の勝ち方を目指し、見る者を魅了する次代の覇者藤井聡太七段(彼が時代の覇者となることは将棋ファンなら疑わないだろう)、その藤井七段とは「真逆」であることが浮かびあがる。

そしてまさに「真逆」であるからこそ、将棋界はまるで漫画の如く、合わせ鏡のように、永瀬七段にタイトルを与えようとしているのではないかと思えてしまうのである。
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by kazuo_okawa | 2019-02-22 22:27 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

永瀬対菅井!

高見泰地叡王への挑戦者を決めるトーナメントの準決勝に永瀬拓矢七段と菅井竜也七段の両名が勝利し、決勝3番勝負はこの二人の対決となった。

永瀬七段は郷田真隆九段に勝利し一日早く待ち受けていたが、29日菅井七段は、絶好調で15連勝中の渡辺明棋王をわずか70手で圧勝するという強さを見せた。
菅井七段は、昨年、王位を失冠し、その後反則負けをするなど絶不調であったが、これで調子を取り戻すだろう。

そしてこの二人。
いやあ、実に楽しみな二人である。

東西に分かれているが、ともに26歳で同期。
共に若くからその才能を見出されていた若手実力者である。
しかも両者ともにストイックな勉強家。

若き日は、菅井七段は久保王将の影響を受け、永瀬七段は鈴木大介八段の影響を受ける、久保王将、鈴木八段は、藤井猛九段と並んで振り飛車御三家と呼ばれる。
それゆえ、菅井、永瀬とも若き日は振り飛車党であった。

おそらく若いころには互いに意識していたであろう。

ところがその後、永瀬七段は居飛車党に転向し、千日手も辞さない負けない棋風を確立する。
一方、菅井七段は、独創的な振り飛車を確立していく。

その二人が、対決するのである。

これは実に面白く、そして興味深い、大変楽しみな対局である。

【5月14日追記】
叡王戦挑戦者は永瀬七段が獲得し、そして叡王戦も4-0のストレートで奪取し新叡王となった。永瀬・菅井戦は今後もライバル同士として対局を重ねるのだろう。次はもっと大きな場で闘ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-01-30 00:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生、3連敗に思う

羽生が、3日永瀬に敗れ、6日広瀬に敗れ、そして9日北浜に破れたのを見ると、一体どうしたのかなと思ってしまう。
9日のNHK杯は録画であるので実際の対局日とは違うが、それでも一週間の内に3連敗する羽生の姿を見るとどうにも落ち着かない。

無論、将棋はどんなスーパースターでも勝率は7割台。
絶対王者羽生でも常に勝てるわけではない。
負けることもある。
しかしまあ、永瀬も広瀬も実力者とはいえ若手。
(広瀬はA級だが…)
北浜は本日、朝日杯予選でアマチュアに負けている。
まあ言ってみればなんというか「格下」に負けたという印象が強い。

う~ん。
何なんでしょうか。
この感じ。
絶対王者羽生を誰か倒してほしいが
しかしそれは倒す側の棋士もスーパースターであってほしいということでしょうね。
たぶん、きっと。

【8月22日追記】
何の何の、羽生はその後広瀬に勝ち3勝1敗とし王位防衛ムード。
そして銀河戦では渡辺明棋王に勝ち、更に21日には
その棋王戦挑戦者決定トーナメントで生きのいい若手斉藤慎太郎六段に勝利した。
やっぱり強い。

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by kazuo_okawa | 2015-08-10 23:21 | 将棋 | Trackback | Comments(0)