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by kazuo_okawa
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中年の星、王位初奪取!

豊島将之王位(名人)が2連勝したとき、まず間違いなく王位防衛と思っていた。

先手番の豊島王位が第3局に先手番矢倉を選択したときも(矢倉は最近では、後手番急戦策が優位と言われている)敗北したものの、名人のある種の余裕だろうと思っていた。

それは名人が伝家の宝刀角換わりを採用しないことも…(結局、第5局、7局ではこのエース戦法を持ってきたのであるが…)

豊島王位を応援してきたものとしては、棋聖の失冠に続く、王位の失冠であり「タイトルは防衛してこそ一人前」と言われる中、豊島時代を築くにはいささか気になる。

しかもこの最終局、ニコ生プレミアムのタイムシフトを見ていると、79手目、豊島王位が62歩としたときに逆転している。
72の金にひもをつけた52飛を遮断するもので、素人目には辛い手だと思ったが、ここからが良くなかったのである。
慎重にいき過ぎたと言えなくもない。

残念であるが、これからも頑張ってほしい。

一方の、挑戦者木村一基九段は46歳であり、初タイトルは悲願であった。
しかもこれまで、タイトル挑戦6回で「この1局に勝てばタイトル奪取」の一番で8連敗している。

「解説名人」といわれ人気のある棋士だけに、今回だけは木村乗りも多かった(まだ20台の豊島王位にはこれから幾らでもチャンスがあるというわけである)。

木村九段の揮毫は、その生き様の通り、「百折不撓」(何度失敗しても、その志を決して曲げないこと)である。

いくら失敗を重ねても決してめげてはいけない。
木村九段の王位奪取は、負け続けているものに勇気を与えるものであることは間違いない。
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by kazuo_okawa | 2019-09-26 23:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島王位、防衛に王手!

いやあ面白い一局であった。

豊島将之王位(名人)に木村一基九段が挑戦する60期王位戦。
2勝2敗で迎えた第5局。

豊島王位はもともとオールラウンダーであるが、タイトル奪取の武器であった「角換り」はこのシリーズでは出さず、それどころか、2連勝後の第3局では、近時不利と言われる先手矢倉を採用した。
矢倉は木村九段の十八番でもある。
この戦法採用に私は、豊島将棋の王者の歩みを見た。

豊島王位は、かつては「序盤、中盤、終盤隙が無い」、そして進化して「隙あらば大胆に仕掛ける」。
今、それに加えて「受けて立つ」王者の歩みと思ったものである。

しかし2連敗。
そしてこの第5局。

豊島王位は、ついに伝家の宝刀「角換わり」を採用し、そして、封じ手場面では歩の突き捨てという手(木村九段がとる一手しかない)を封じ、そして、一晩その次の手を考えるという戦術を採用している。

この第5局は何が何でも勝ちに行ったと言えるだろう。

そして見事に勝利。
これで、防衛に大きく近づいたのは間違いない。

【追記】
ニコ生タイムシフトで、終盤と感想戦を聞いたが、解説者真田圭一八段、そして豊島王位ともども68金の一手(AIは評価しなかった手)が豊島王位勝利へのポイントとなったというのであるから面白い。つまり、ソフト的にはマイナスの手が、人間的にはプラスというのが面白い。
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by kazuo_okawa | 2019-08-28 20:48 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
第60期王位戦。
豊島将之王位に木村一基九段が挑戦する王位戦7番勝負第4局は、285手で木村九段が勝利した。

これで木村九段は2連敗のあと2連勝し、タイに持ち込んだ。
豊島王位を応援している者としては大変残念だが、将棋ファンとしては面白くなったろう。

無論、幅広い人気を誇る木村九段のファンにとっても面白くなったろう。

一日目、封じ手前の豊島王位の放った44手目の92角。

天野宗歩、升田幸三ら過去の偉大な棋士も放った「遠見の角」は名手の証である。
第一、素人目にも美しい!

しかし、この92角は、コンピュータ・ソフトAIにとってはよくなかったらしい。

二日目以降は、ソフト的には、徐々に差を広げられて豊島王位は敗北した。

う~ん。
何なんでしょうね。
多分、ソフトは正しいんでしょうね。
いや本当なんだろうか…。

こちらが正しい、と言われてもその理由が分からないもどかしさ。

ソフトの感覚との乖離が、本当に悩ましい。
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by kazuo_okawa | 2019-08-21 21:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

木村九段、逆転負け!

いやあ、まさしく「将棋は逆転のゲーム」である。
だからこそ、見ている者にとってはこれほど面白いゲームはない。
(私は世界中のゲームの中で一番よくできたゲームだと思っている)

第60期王位戦第2局。
豊島将之王位に木村一基九段が挑戦している。

木村九段は実力者であり何度もタイトル戦に登場している。
そしてこの一局に勝てばタイトルホルダーになるという一局を、なんと8回も逃している。

解説名人として人気の高い棋士であり何とかタイトルをとってほしい、と思っているファンは多い。
そのような中で迎えた第2局。

初戦を落とした木村九段にとってタイトル奪取のために重要な1局である。
しかしこの対局、木村九段がうまく指し、豊島王位・名人が苦しい序中盤の中、終盤逆転し、見事に勝利した。

いやあ、なんというのだろうか。
終局後、木村九段が、肩をガックリと落としている姿が実に痛々しい。

将棋ファンなら知っている通り木村九段は無類の実力者である。

その実力者が何故にタイトルをとれないのか!?
どこに理由があるのか。
タイトル奪取する棋士とそうでない棋士とどこがどう違うのか、その理由はわからない。

しかし、木村九段を支持するファンの中には、<努力しても報われない>社会を体現している人たちも少なからずいるだろう。

木村九段の肩を落とした姿は残念ではあるが、多くのファンの胸を打ったこと自体は間違いないだろう。
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by kazuo_okawa | 2019-07-31 23:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

王位戦豊島三冠先勝!

いやあ、強い強い。

第60期王位戦7番勝負第1局が名古屋で指された。
豊島王位・名人・棋聖に、木村一基九段が挑戦するシリーズの開幕局である。

ともに居飛車党で先手は豊島王位。
流行の相がかりや角換わりではなく、横歩取りとなった。

豊島王位は青野流の出だし。
しかし後手番木村九段が工夫の41玉と寄ったとき、豊島王位はすぐさま飛車を36に引き戻す。
そして飛車は2筋に転回し、36歩から桂をはねる。

ここからの攻めが見ていて痛快で気持ち良い。

ニコ生を「チラ見」していたが、AIの示す数値は徐々に差を広げていくのであるから、隙のないことが窺える。
かくて、豊島王位が午後3時40分過ぎに99手で先勝した。

夕方以降に中継を楽しもうとした思惑が外れる強さである。

豊島三冠は、対渡辺明二冠との棋聖戦とダブルヘッダーであるが、棋聖戦にも弾みがつくだろう。
次の棋聖戦第4局が重要である。
頑張ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-07-04 22:24 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
6月4日は、王位戦挑戦者決定リーグ戦のプレイオフも行われた。
この日は、棋聖戦頂上対決と合わせて将棋ファンにはたまらない一日である。

このプレイオフは言わば準決勝であるが、勝ち抜いたのは、ベテラン羽生善治九段と木村一基九段。

私は永瀬拓矢叡王と菅井竜也七段がともに勝ち残ると思っていたが、全く予想が外れた。
二人とも若手実力者であるのに、それを倒すベテラン二人の強さは何なのか。

特に、羽生九段が凄い。

対戦成績は永瀬叡王の7勝3敗の上、永瀬叡王はこの5月に初タイトルを奪取したばかりの勢いづく若手強豪。
その永瀬叡王を打ち破り、合わせて、羽生九段の歴代最多勝利も実現した。
大山名人を抜いて単独首位である。
凄すぎるとしか言いようがない。

そのため報道は羽生新記録一色でそれはそれでやむを得ない。
当然でもある。

その羽生九段は、先日新記録達成を木村九段に阻まれた。

羽生九段が、二度続けて敗れるとは思えない。

すると豊島王位に挑むのは羽生九段の可能性が高く、そうなれば羽生100タイトル目をかけて大いに沸きあがるであろう。
それはそれで実現すれば楽しみである。

【追記】

渡辺二冠が関西将棋まつりで「我々の対局(棋聖戦)は裏番組ですね」と述べていたが、羽生九段の勝利で、その通りとなった。

【6日追記】
私の予想に反して、挑戦者は木村九段となった。う~ん、何とも言えない。
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by kazuo_okawa | 2019-06-05 00:40 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
挑戦者木村一基八段が挑戦する第57期王位戦。
木村が先に3勝2敗と羽生王位を追いつめて迎えた第6局。
木村が王位を奪取するとなればこの一局だろう。

しかし、羽生の差し回しが凄かった。
66手目、羽生25歩以下、同桂、45桂、58金ときて、57桂成りが凄い。
つまり羽生の25歩に、木村が同桂と取るのは自らの飛車先を防ぐことになる。
その桂を放置したまま羽生は差し違えの45桂、これは木村の57の金取りである。
そこで木村は58と金を引くのだが、その金の元居た箇所57に桂の空成り!
将棋連盟アプリの解説がこの57桂成りの凄さを伝える。
<「あっ!」と控え室で声が上がった。>

以下は、羽生ペース。
難なく勝ちきった。

シリーズはこれで最終局にもつれ込んだが、これでほぼ間違いなく、羽生防衛だろう。

名人位失冠時は羽生はどうなったかと思ったが、やはり羽生は強い。

【9月16日追記】
順位戦に強い羽生が、今期のA級は黒星スタート。
どうなったのか、と思ったが、昨日、行方八段に深夜に及ぶ熱戦を勝利している。
さすがである。
こうなってくると、この後の、対稲葉戦、対渡辺戦が俄然楽しみである。

【2018年8月追記】
この年、羽生は王位防衛するも、あくる年2017年に菅井竜也の王位を奪われる。2018年は菅井王位対豊島棋聖という20代同士の若手強豪同士の対決である。
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by kazuo_okawa | 2016-09-13 21:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)