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by kazuo_okawa
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タグ:有栖川有栖 ( 4 ) タグの人気記事

驚きの中古価格!

来週、北陸方面に行き、ミステリ・マニアに名高い喫茶店へ行くことにしている。

そしてミステリ好きには拙作『ナイト捜し』が掲載されている『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2』(講談社)を贈呈してきた。

同じようにミステリ好きの店主に贈呈したいと考えた。

しかしばらまき過ぎて、もはや自分用以外に在庫がない。
書店では絶版状態。

そこで、中古本を購入すべくネット検索すると驚いた。
ヤフーショッピングで6~7万
円。
アマゾンで4~5万円である。
いや、いや、これ何ですかね。

確かにこの2巻は面白い作品が掲載されているんですが…。
何やら複雑ですね。

しかしまあ
『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2』は値打ちがあるということで
喜ぶべきなんでしょうね。
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by kazuo_okawa | 2019-11-16 20:47 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

宿野かほる『ルビンの壺が割れた』を読んだ。
見事に騙されました。
新潮の宣伝戦略に…。


帰路、梅田紀伊国屋書店に寄ると大量に本書が積まれている。

「この小説、凄すぎてコピーが書けません。」というコピーである。
そして「ネタバレ厳禁!」とある。

こうなればどんなに凄いミステリかと思いますね。
ネット上でも話題騒然だったらしい。
何せ題名は『ルビンの壺が割れた』。
有名な錯視画像「ルビンの壺」が割れるというのですから、叙述トリックが二転三転するのかな、と普通に思いますよね。
(それゆえ「書き手」その他いろいろと疑いながら読んでいく…)

そして読了!
なんというんでしょうか。
本書は、広義のミステリではありますが、本格ミステリではありません。


しかしね、ネタバレ厳禁!とあれば本格派かと思うではないですか。

要するに本書は、私の好きな作家のひとりである有栖川有栖氏の言葉を借りると「秘密明かし作」にすぎないのです。
つまり、本来本格ミステリは「謎を解く」ものであるはずのところ、最近あまりにも「秘密が明かされていくだけ」の作品が多いことへの嘆きである。
改めて言うまでもないが、本格ミステリは「発端の興味深い謎」が合理的に解き明かされて、そして意外な真相に至るというのがその醍醐味である。
にもかかわらずただ単に、秘密が明かされていくだけのミステリが多すぎる!
これが、有栖川氏の嘆きであり、古くからの本格ファンとして全く同感である。

そして本書は、本格ミステリではなくその「秘密明かし作」なのである。
こういう作品は本質的に驚くことはないんですね。
しかも身構えて読んでいるためか、本書の落ちも、ある程度予想される。

いやあ、見事にコピーに騙されました。


コピーの中の「一時間で読める」というのだけは本当です。

すらすらとすぐに読めます。
本格ファンではなくて、「秘密明かし作」ファンにはお勧めでしょう。
それにしても、こういう読みやすい「秘密明かし作」が売れるんですね…。


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by kazuo_okawa | 2017-08-31 22:26 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
斉藤美奈子の新作である。
斉藤の作品はどれも面白く、私はほとんどの作品を読破しているが、本書も面白かった。

内容は、冒頭作を例にとれば「坊っちゃん」
言わずと知れた、漱石の代表作。
斉藤は、この各社から出ているその文庫の解説を片端からよみ、そしてそれを解説するのである。
それゆえ、文庫解説ワンダーランド!
「坊っちゃん」は青春痛快小説だろうと思っていたのが、各社の文庫解説によれば「悲劇」でああるとの解説もあり、斉藤に言わせれば、実は解説にも攻防戦があるという。
意外な視点で驚かされる。

次いで「走れメロス」
誰もが知っているお馴染みの作品である。
短編ゆえこの作品のみならず、文庫には、太宰の複数の作品が並べられているが、どの出版社も作品集の題名は「走れメロス」であり、表紙は(メロスの)「走っている」絵だという。
つまり、太宰の作品集の主役は「走れメロス」
ところが、何と、どの出版社の解説人もメロスへの言及はないという。
いやあ、文庫解説を読み比べた斉藤ならではの指摘であり、実に痛快、且つ面白い。

この調子で、どんどん斬りまくる。

中盤、庄司薫、柴田翔、小林秀雄なども実に興味深い。
何せ、青春時代の原点ですからね。思わず、書庫から、これら作品を引っ張り出してこようかと思ったくらいである。

そして何とミステリ編!
ミステリファンの私としては一番感心した。
斉藤は、ミステリの解説の掟は犯人を指摘してはいけないと、書きつつ、トリックの傷をくさした評論を挙げるのである。

いやあ、実に意表を突く指摘である。

その対象作品は「点と線」!
言わずと知れた松本清張氏の代表作であるが
その傷を指摘した解説者は有栖川有栖!
この組み合わせは凄い!
「点と線」はどこかにあったはずだが、これは是非文春文庫版を買わねばならない。

とまあ斉藤美奈子「文庫解説ワンダーランド」は実に面白い本である。
ともあれこれだけ辛口で斬りまくっていたら、斉藤美奈子自身の文庫の解説は誰が書くの?と誰しも思いますよね。
実は「文庫解説ワンダーランド」の最後には、きちんとその点に触れて終わっている。

斉藤美奈子恐るべしである。

【追記】
さっそく有栖川有栖解説の文春文庫版「点と戦」を購入する!
いやあさすが有栖川有栖である。
解説を読む為だけに買ったのだが、値打ちがある。
ミステリの解説はこうでなくてはならない。
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by kazuo_okawa | 2017-02-04 20:47 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
綾辻行人氏は、京大ミス研(京都大学推理小説研究会)出身作家であり、いまや推理小説界の大御所である。

彼は、まさしく「ミスター京大ミス研」でもある。
私は、京大ミス研の創設者(オリメンと呼ばれている)の一人であるが、司法試験受験のため留年していたことから、1979年に入学し京大ミス研に入ってきた彼とは2年間重なっている。

その後綾辻氏は「新本格」と呼ばれる推理作家となり、京大ミス研には以後ずっと影響を及ぼしている。
オリメンから現役生までの全てに通ずる彼こそ、「ミスター京大ミス研」なのである。

私にとって嬉しいのは、その彼が、私を持ち上げてくれることである。

私の学生時代の作品に影響を受けたこと(「ナイト捜し」という作品であり、綾辻氏がその著「綾辻行人と有栖川有栖のミステリジョッキー2」で取り上げて頂いた)と、彼が一回生の時に私がお見せしたマジックに驚いて頂いたことである(これもカズ・カタヤマ「図解マジックパフォーマンス入門」の推薦文その他に書いて頂いている)。

「アヤツジ・ユキト」(第3集)(講談社・2007年8月発行)では、私のことを「数々のアクロバティックな犯人当て小説を発表し、会の創作風土に少なからず影響を与えた」と評して頂いている。

その綾辻氏を、大阪弁護士会の仕事としてインタビューすることになった。
即ち、大阪弁護士会が発行している広報誌「月刊大阪弁護士会」の巻頭インタビュー(「オピニオン・スライス」と呼んでいます)に綾辻氏に出て頂き、私がインタビューすることになったのである。

こういう「仕事」は実に楽しい。

つい先日、懐かしの京大ミス研ボックスでインタビューし、場所を変えて食事。
その後、マジックバーで飲み明かし、ミステリ談義よりも主にマジック談義を交わした。
(綾辻氏は名うてのアマチュア・マジシャンです)

インタビュアーが私ですから、京大ミス研の影響や叙述トリック論、マジックとの関連などとともに、新作の構想など興味深い話を交わしたのですが、残念ながら紙面が全く足りません。
ゲラがあがってから、大幅にカットすることになりそうですが、熱心な綾辻ファンにも喜んで頂けるように構成したいと考えています。

綾辻氏のインタビューが載る「月刊大阪弁護士会」は3月下旬発行です。
合わせて、大阪弁護士会のホームページに掲載しますので、どうぞお楽しみ下さい。

【2015年2月26日追記】
本日、京大奇術研究会(KUMA)OBメンバーと会う。
谷英樹師もムッシュピエール師も綾辻氏のツイートに応答したとの話を聞く。
綾辻氏のツイッターは<ミステリ研オリジナルメンバーのO氏と会食後、マジックバーでマジック談議をひとしきり。ミステリ界もマジック界も狭いことであるよ。>ということだが
確かに、ミステリ界もマジック界も狭い。
by kazuo_okawa | 2015-02-21 00:38 | ミステリ | Trackback | Comments(0)