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by kazuo_okawa

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本日(9月17日)午後1時半より大阪弁護士会館2階ホールにて「法制化記念市民シンポジウム・取調べ可視化がはじまる~村木厚子さんと考えるこれからの刑事司法」という市民集会が開催された。

特別ゲストに村木厚子さん、周防正行さん、江川紹子さんらと豪華であり、弁護士会館2階ホールをほぼ埋め尽くす約600名の参加を頂いた。

全体が4部構成であり、表題はその第一部である。
内容は村木厚子さんの冤罪の戦いの報告である。
完全な冤罪である上、検察の証拠でっち上げまで生んだ、この事件については改めて説明するまでもないだろう。
以下、村木さんの発言で印象に残った言葉を上げる。

逮捕時のマスコミ。
最初から意図をもって報道していることを上げる。
「どこから探し出したのか、というくらい一番ひどい写真が使われた」。

初めて取調べを受けて村木氏はそれまでの取調べのイメージと違ったという。
「調書は記録と思っていたが全く違った。調書は取調べの記録でも何でもなく、検察官が記録に残したいものが調書となる」
「前の日夜に残業して作ったんでしょうか、翌朝に10枚の調書が出来ていたこともあります」

では検察官はどのような内容の調書を作りたがるのか。
「りんの会の代表と会ったかどうか記憶にないのでそう答えた。記憶にないということは会ったかもしれないということ。しかし検察官は、つまりあなたの記憶では「会ってない」ことになる。調書とはこういうものです、といわれ、そういうものかとサインした」

村木氏のような聡明な人物でもこういうトリックで署名させられるのである。
このことを知った弁護団は翌日、検察官に抗議文を送ったという。

このように作られたでっち上げの調書。
それは無論村木氏のみならず、他の関係者の調書も同じである。
それゆえ法廷で暴露される。
すると、法廷での証言か、密室で作られた調書かどちらが正しいのかという問題となる。

裁判で検察官が法廷に現れ、「そのような取調べはしていません」という。
村木氏は言う。
「密室で、誰も見ていないことをいいことに、究極の水掛け論であり、これほどむなしい時間はなかった」
だからこそ可視化が必要という本日のテーマにつながる。

司会の「その後のマスコミ報道は変わりましたか」という質問に村木氏は、言葉は穏やかながら「基本のところは変わっていないと思いますね」と答えられた。

そして村木氏への司会の最後の質問。
「村木さんにとって弁護士の存在はどうでしたか?」
村木氏答えて曰く「神様です!」
会場が沸いたことは言うまでもない。

しかし、この言葉は重い。
弁護士たるもの、全ての人に、このような期待に応えられるものでありたい、と思う。
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by kazuo_okawa | 2016-09-17 18:34 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
「それでもボクはやってない」という映画の監督で知られる周防正行氏が
法務省・法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」の委員に選ばれている。

この特別部会は、本来、検察不祥事を受けて、「取調の可視化」実現の為の
特別部会であったはずが、何と、可視化は後退し、
それどころか検察「焼け太り」の状況にあることは
私のブログでもすでに書いた。

我が弁護士会が送り出した「ミスター可視化」小坂井久弁護士も、その特別部会で
大変苦労していることもすでにブログで書いたとおりである。

要するに、法務・警察官僚がひどいのであるが
こういうやりとりは出来る限り市民へ広く知らしめないと
(つまり、言い換えれば、市民が知らないと)ひどい方向へ行くのである。
実際は、議事録は公開されているのだがほとんどの市民は読まないだろう。
その意味で、委員のひとりである周防氏がレポートするのは大変素晴らしい。
周防氏は、数少ない良識派であるが、その周防氏が
「atプラス」(太田出版)最新号(2014年2月号)で
法制審議会の様子を「それでもボクは会議で闘う」という表題で報告しているのである。

周防氏は、自分が委員に選ばれたのは「それでもボクはやってない」の
映画監督をしたからだろうと述べ、「疑わしきは被告人の利益に」の意義から述べる。

そして、市民委員らしく、会議の様子を率直に感想を述べる。
「このいたたまれない空気の中で…」
「…まさにため息でしかない。いつ国民は密室での取調を支持し、信頼したのだ」
「思わずカチンときたボクは…」
「それでも素人のボクは口を出したのだが…」などなど
率直な感想にはいずれも共感を覚えるとともに、会議のひどい様子が浮き彫りになっている。

皆さん、この周防レポートは、是非、是非、広めてほしい。

盟友小坂井久弁護士のレポートとはひと味違う。
(決して小坂井弁護士のレポートが面白くない、と言ってるのではありませんよ。誤解無く)

「atプラス」(太田出版)本号をお読み頂きたい。
(ちなみに同号の特定秘密保護法の記事も良い)

是非、周防レポートを広めて頂き
そして「検察焼け太り」を何とか防ぎたい。
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by kazuo_okawa | 2014-02-11 18:47 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)