人気ブログランキング |

私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

タグ:佐藤天彦 ( 20 ) タグの人気記事

豊島二冠、先勝!

「 千日手」という波瀾万丈の幕開けとなった名人戦。

その指し直し局は、佐藤天彦名人が採用した戦法は、「名人奪取」の原動力ともなった「横歩取り」である。

いやあ何ということだろうか。
これを見ただけで心が躍る!
何せ名人の「エース戦法」である。

しかし、豊島将之二冠はそういう場合も想定して研究しているに違いない。
それゆえ、名人のエース戦法も受けて立つ!!

現に勝利者インタビューにより、豊島二冠の前例と別れる88歩は「研究手」であることが分かる。

Abema増田康宏六段は、<豊島二冠の研究は、コンピューターソフトAIの推奨している手と違う手を指し、相当深く研究している>と解説する。

以前、私が豊島七段(当時)にインタビューをさせていただいたとき「私は天才ではない(だから努力する)」と謙遜されていたが、無論、それはその謙虚な姿勢から出た言であり、実際は<天才+努力>なのである。

豊島二冠は、いち早く棋士同士の研究会を辞めて、AIを用いて独自の研究を始めたことで有名だが、実はAIを利用しつつも、それに頼っていないことが伺え、そこに、豊島二冠の真の強さがあると垣間見える。

そして豊島二冠の先勝!

昔から応援しているものとしては、初戦勝利は実に嬉しい。
三冠に向けて好スタートを切ったことは間違いないだろう。
.

by kazuo_okawa | 2019-04-11 20:37 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

衝撃のスタート!

待ちに待った名人戦である。

佐藤天彦名人に挑戦するのは豊島将之二冠。
この二人は子供時代、奨励会時代からのライバルで、プロになったのも棋士番号で一番違い。
そして新人王決勝戦で相まみえ、順位戦の昇給もデッドヒートし、七段への昇段は同時。そのような若きライバル同士が最高の舞台で相まみえるのである。

将棋ファンとしてこれほどワクワクすることはないだろう。

その開幕局が本日10日始まった。

名人先手で、戦型は大方の予想通り角換わりである。
共に得意形。
しかし対局は両者互角のまま午後三時ころ思わぬ形で終了する。

何と、千日手!
つまり引き分け。

いやあ何ということだろう。
こんな場面はこれまで見たことが無い!

明日、先手後手、入れ替えて「指し直し」である。
まるでこれからの両者の熱戦を象徴するかのような波乱万丈の幕開けである。

私の予想は4勝3敗2千日手で、豊島二冠の奪取。
.

by kazuo_okawa | 2019-04-10 16:22 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

挑戦者、豊島二冠!

いやあ、ついに待望の佐藤天彦対豊島将之戦!

奨励会時代からのライバルが、
新人王戦でも決勝で戦った両者が
ついに最高の舞台で相まみえる。

将棋界の絶対王者羽生善治が無冠となって初めて迎える名人戦。
そう思うとさらに感慨深い。

一差で追いかける羽生九段は、因縁の広瀬竜王に勝利し、豊島二冠が敗北すればプレイオフであった。
そんな追いかけられる中での見事な勝利である。

41手目に2時間5分の大長考をする。

その後、36,74,24と歩を連続して突く。

「この意味が分からない」
「久保九段が指しやすい」(斉藤慎太郎王座の言葉)と言われる中、
なんと、28角と自陣に角を放つ!

見ていて体の震える瞬間である。

藤森哲也五段の解説が素晴らしい。
「豊島二冠は、この自陣角の、この一手に挑戦権の夢を託しましたね」と。

そしてその後も鋭く攻めて勝利した。

豊島二冠は「自分は天才ではない。だから努力する」と謙虚に述べるが、この鋭い踏み込みこそ豊島将棋の魅力だろう。

名人戦、今から大いに楽しみである。
.

by kazuo_okawa | 2019-03-02 00:53 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島二冠、勝利!

佐藤天彦名人への挑戦者を決めるA級順位戦。

羽生善治九段、広瀬章人竜王とともに6勝1敗で並んでいた豊島将之二冠が、羽生九段との直接対決に勝利した。

角換わり腰掛け銀というともに十八番の戦型。

40手目で後手番豊島二冠が先に仕掛けるのが、「観る将」として実に心地よい。
加えて、77手目67金と78手目43銀の両者の応酬の凄さは、アマチュアには解説無くしてその凄さが分からない超トップレベルの達人同士の切り合いである。

さらには81手目羽生九段の25歩に控え室に驚きの声が上がったという。
しかしその羽生九段の勝負手に、さらにそれをそのまま同歩と受けてたった豊島二冠に解説陣の絶賛ぶりが凄すぎる。

そもそも全体を通じて、豊島二冠の指し手の早さに、研究手を感じさせ、その強さを感じさせる勝ち方である。

昨年、惜しくも挑戦権を逃した豊島二冠が、昨年とは違ってその後二冠となり、自信もつけただろう。
この「自信」は大きいと思われる。

いやあ、私としては是非とも、佐藤天彦対豊島将之の名人戦が見たい。

【追記】
本日、広瀬竜王が敗れたため、豊島二冠のみ1敗がただ一人となり単独一位である。
仮に豊島二冠が最終局で敗れれば、羽生、広瀬どちらかとのプレイオフとなる。
いずれにせよ豊島二冠が、名人戦挑戦へ向けて大きく前進したことは違いない。
本文に書いた通り是非とも佐藤天彦対豊島将之の名人戦を実現してほしい。
.

by kazuo_okawa | 2019-02-01 00:51 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

無冠の羽生!

2018年12月31日の朝日新聞朝刊に、「無冠の羽生 輝き戻る日は」「広瀬・佐藤ら厚い壁」「50代目前年齢の壁」と題する村瀬信也記者の興味深い署名記事が掲載されている。

「将棋界の先頭を走り続けてきた羽生善治九段が、27年ぶりに無冠になった。1991年から毎年、タイトルを取り続けてきたが、今年は広瀬章人竜王ら年下の棋士たちに阻まれた。第一人者の不振の背景には何があるのか。」というリードに始まる記事で、サブ見出しの通り、30才前後の強豪の実力アップと羽生自身の年齢が「壁」としている記事である。

私は村瀬記者のこの記事で知ったのだが、今期、羽生九段は20敗しているが、そのうち15敗はなんと特定の3人の棋士に喫しているという。
その3人とは、名人位を防衛した佐藤天彦名人、棋聖位を奪取した豊島将之現二冠、そして広瀬章人新竜王である。

この3人は確かに強い。
将棋界は現在「戦国時代」と言われるが、おそらく、この3人の誰かが棋界を統一し、時代を築くのであろう。
それはそれで楽しみである。

ところで、村瀬記者は、羽生九段が「無冠」になったことから「不振」と位置づけているが、真の実力を示すと言われる「レーティング」の順位では羽生九段は現在6位である。

2016年の名人失冠時にも「不調」と言われたが、実は羽生九段はそのときは無論、約30年にわたってレーティングでベストテンを割ったことがない。

以前はほとんど1~2位の絶対王者であったからこそ、その時代に比較すれば相対的に「不調」と言うにすぎない。
私にはどう考えても羽生九段は再びタイトル戦戦に戻ってくると思われるのである。

2019年の棋界も楽しみである。
.

by kazuo_okawa | 2018-12-31 16:03 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
将棋の生放送が増えたのは非常にありがたい。

しかし昼間からはなかなか見られず、理想なのは、仕事の終えるころの午後7時ころからちょうど山場というのが面白い。

17日、注目の棋王戦挑戦者決定戦。
佐藤天彦名人対広瀬章人八段。
楽しみの一番であるが、何と午後4時台に終了してしまった。

帰宅後、タイムシフト(録画)で見ると、名人投了時に<この15分にタイトルホルダー3人が投了>とのツイッターが…。
日本将棋連盟アプリで調べると、朝日オープンで、豊島将之二冠と斎藤慎太郎王座が本日同じ頃に敗北していた。
つまり17日は、名人、王位、棋聖、王座が揃って敗れたわけだ。

偶然であろうが残念である。

とすると同じ日に対局している残るタイトルホルダー羽生竜王、すなわち、A級順位戦、羽生竜王対佐藤康光九段の勝敗はどうなるのか?

Abemaを見ると何といまだ激闘している。

しかし、勝利は羽生竜王であった。
もっとも日を超えていたが…。
.

by kazuo_okawa | 2018-12-18 01:08 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
豊島ファンとしては実に気持ちの良い勝利である。

これでA級でただ一人の5連勝である。

相手は深浦康市九段。
戦型は角換わりであるが、なんと言っても、羽生義治竜王から棋聖位を奪った玉底の「41飛」が出たとき、豊島ファンとしては体が震えるだろう。

「玉飛接近すべからず」の格言に反するこの一手に羽生棋聖は感心したという、そう、あの一手である。

しかも、飛車はその後81,また41、そして81となんと2往復するのである。
ここにプロの至芸を見る。

そしてその後は9筋、8筋からの攻撃。
いやいや、見ていて実に面白い。

そして最後は見事に詰ました。

これで無傷の5連勝。
昨期は後半崩れたが、今期はそういうことは無いだろう。
来期、今一番見てみたい、佐藤天彦名人対豊島二冠の名人戦が実現するのではないだろうか。
.

by kazuo_okawa | 2018-11-10 00:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生善治と”AI世代”

20日に放映された「羽生善治と”AI世代”」 は、将棋界の絶対王者羽生竜王の素晴らしい考え方と、その羽生竜王を倒すにはどうあるべきかということがよく分かる番組である。

番組は、佐藤天彦名人との今期名人戦、豊島将之八段(当時)との今期棋聖戦を中心に進むが、タイトルの”AI世代”にはあまり意識しない方がよい。

結局は「AI」を離れたところで、絶対王者羽生を倒すからだ。

羽生竜王の考え方が分かるのは次の言葉である。
「テニスのラリーをしていて、一番厳しいコースに打たれて、それを返せたときが一番嬉しい。一番厳しいコースに打ってくれないと楽しくないではないですか」

羽生竜王は、ただ勝てばよい、という考えはしていない。
現に、四年前の王座戦で豊島八段相手に防衛しながら、つまり勝った将棋でありながら「面白くない将棋を指してしまった」と感想を述べているのである。
そのとき豊島八段は、「頑張った将棋を、『面白くない』と言われてかなり悔しかった」と述べている。

ではその豊島八段が、羽生竜王の厚い壁をどう破るのか。

番組は、名人戦と並行して進む。

名人戦は、佐藤名人からみて1勝2敗となって第四局。
名人が不利な状況である。

第四局が佐藤名人の地元で行われたとき、佐藤名人は、子供時代を思い出し、子供ころのように将棋を楽しんでいるかと振り返る。

そして、結果を求めることは肩に力が入りすぎる、良い作品(将棋)を作ることが重要と次のように気付く。

「偉大な先輩と『良い作品』を作りたい。作品を作るという視点からすれば羽生さんは最高の相手」
そういう心境に至った佐藤名人は、第四局から3連勝して見事、名人位を防衛する。

一方の豊島八段。
羽生棋聖を倒すために、「出来るだけリラックス」することが重要であると考える。

豊島八段は、棋界で一番,AIで研究している棋士だが、棋聖戦最終局には、ソフトの研究も減らし、「自分らしさを生かそう」と対局に臨むのである。

そして、重要な最終局に、41飛という意表をつく一手を放つ。

これは42玉の底に位置し「玉飛接近すべからず」の格言にも反する。
この一手の後、最終的には豊島八段の初のタイトル奪取となるのである。

しかし、この41飛に対して、羽生棋聖が対局時に思ったことがこれまた秀逸である。
「こういう手が世の中にあるのかと思って感心した」

羽生棋聖は、推測だがと前置きをしながら、この一手は,ソフトの発想ではない、豊島さんならではの一手だろうと述べるのである。

絶対王者自身が、「勝つこと」よりも、より高い次元での戦いを求めている。
その絶対王者に勝つには、「勝つこと」にとらわれていたのでは絶対に勝てない。

佐藤名人の防衛と、豊島八段のタイトル奪取は、その何かが、何なのかが浮かび出される。

将棋とは、勝負とは、実に奥深いものである。
.

by kazuo_okawa | 2018-10-22 22:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
関西の若手強豪糸谷哲郎八段の若かりし頃のエピソードである。

将棋棋士は四段になってプロであり、三段以下はプロではない。
プロになろうとするものは、そのプロ養成機関「奨励会」に入って一定の成績を積み上げて昇給昇段していく。
一勝の重みは大きく、一局の勝敗が明暗を分けることもある。
極端に言えば人生を左右する。

そんな、糸谷八段の修業時代、奨励会2級の時の話である。

問題の対局相手は、現在の名人佐藤天彦少年で当時1級。
両者持ち時間を使い果たして「1分将棋」になっていた。
しかし形勢は糸谷必勝態勢。

ところが事件は起きた。

何と、糸谷少年は、取った駒を(自分の駒台に置くのではなく)相手の駒台においたのである。

こんな出来事は今まで聞いたことがない。
前代未聞の事件である。
どうなるのか。

そこで奨励会を世話する幹事井上慶太九段がその場に現れた。

井上九段とは、
弟子を沢山有し、現在のタイトルホルダー菅井竜也王位やA級棋士稲葉陽八段などを育てた一流の棋士である。
その育て方は名伯楽ともいわれる。
アマチュアへの指導も非常に優しい。
言わば「ほめて育てる」という人間術の達人である。

その井上九段が、近づいてきて糸谷・佐藤戦の状況を見るや述べた。

「それは反則負けやな」

その瞬間、糸谷2級はその場で大泣きした。

後に「怪物」という異名をとる今の糸谷八段の姿からは到底想像できないが、その糸谷少年が大泣きしたのである。

そのとき井上九段はどう言葉をかけたか。

その場で大泣きしている糸谷2級を前にこう述べたのである。

「君が棋士になったら、これは絶対いいエピソードになるんや」

糸谷少年は泣き止み、そして笑ったという。

これは怪物糸谷八段のエピソードとして有名であるが、むしろ、「言葉の魔術師」井上九段のエピソードでもあるだろう。

【追記】
「将棋世界」最新号は、「光り輝く関西若手天才少年たちの仰天秘話」という特集を組みこの糸谷エピソードも紹介されている。
.

by kazuo_okawa | 2018-09-09 07:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

第59期王位戦始まる!

将棋連盟アプリの解説は次の言葉で始まっている。

<平成、最後の夏。平成生まれ同士のタイトル戦が、初めて実現した>

菅井竜也王位に挑む豊島将之八段。
元号を使うのは別としても、フレッシュな対決を表わすキャッチフレーズではあろう。

ともに実力者でわくわくさせる。

昨年の、佐藤天彦名人対稲葉陽八段の名人対決など、若手実力者同士の対決が続くと未来に向けての期待が膨らむ。

そして本局は、20代同士のタイトル戦というだけでなく、関西所属同士というのも関西将棋ファンとしてはいい。
ついでに、立会人は谷川浩司九段、副立会人は糸谷哲朗八段である。

結果は134手の熱戦で菅井王位が第一局を制した。
Abemaの終了後の解説を少しだけ聞くことが出来たが、58手目豊島八段の「54角ではなく、33角がよかった」との言葉に解説豊川七段が驚くの凄い。

つまりこんなに早くから勝負ポイントがあったというわけである。

Abemaもタイムシフトが始まったという。
じっくりと見るのが楽しみである。
.


by kazuo_okawa | 2018-07-05 21:15 | 将棋 | Trackback | Comments(0)