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by kazuo_okawa
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タグ:佐藤天彦 ( 12 ) タグの人気記事

豊島ファンとしては実に気持ちの良い勝利である。

これでA級でただ一人の5連勝である。

相手は深浦康市九段。
戦型は角換わりであるが、なんと言っても、羽生義治竜王から棋聖位を奪った玉底の「41飛」が出たとき、豊島ファンとしては体が震えるだろう。

「玉飛接近すべからず」の格言に反するこの一手に羽生棋聖は感心したという、そう、あの一手である。

しかも、飛車はその後81,また41、そして81となんと2往復するのである。
ここにプロの至芸を見る。

そしてその後は9筋、8筋からの攻撃。
いやいや、見ていて実に面白い。

そして最後は見事に詰ました。

これで無傷の5連勝。
昨期は後半崩れたが、今期はそういうことは無いだろう。
来期、今一番見てみたい、佐藤天彦名人対豊島二冠の名人戦が実現するのではないだろうか。
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by kazuo_okawa | 2018-11-10 00:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生善治と”AI世代”

20日に放映された「羽生善治と”AI世代”」 は、将棋界の絶対王者羽生竜王の素晴らしい考え方と、その羽生竜王を倒すにはどうあるべきかということがよく分かる番組である。

番組は、佐藤天彦名人との今期名人戦、豊島将之八段(当時)との今期棋聖戦を中心に進むが、タイトルの”AI世代”にはあまり意識しない方がよい。

結局は「AI」を離れたところで、絶対王者羽生を倒すからだ。

羽生竜王の考え方が分かるのは次の言葉である。
「テニスのラリーをしていて、一番厳しいコースに打たれて、それを返せたときが一番嬉しい。一番厳しいコースに打ってくれないと楽しくないではないですか」

羽生竜王は、ただ勝てばよい、という考えはしていない。
現に、四年前の王座戦で豊島八段相手に防衛しながら、つまり勝った将棋でありながら「面白くない将棋を指してしまった」と感想を述べているのである。
そのとき豊島八段は、「頑張った将棋を、『面白くない』と言われてかなり悔しかった」と述べている。

ではその豊島八段が、羽生竜王の厚い壁をどう破るのか。

番組は、名人戦と並行して進む。

名人戦は、佐藤名人からみて1勝2敗となって第四局。
名人が不利な状況である。

第四局が佐藤名人の地元で行われたとき、佐藤名人は、子供時代を思い出し、子供ころのように将棋を楽しんでいるかと振り返る。

そして、結果を求めることは肩に力が入りすぎる、良い作品(将棋)を作ることが重要と次のように気付く。

「偉大な先輩と『良い作品』を作りたい。作品を作るという視点からすれば羽生さんは最高の相手」
そういう心境に至った佐藤名人は、第四局から3連勝して見事、名人位を防衛する。

一方の豊島八段。
羽生棋聖を倒すために、「出来るだけリラックス」することが重要であると考える。

豊島八段は、棋界で一番,AIで研究している棋士だが、棋聖戦最終局には、ソフトの研究も減らし、「自分らしさを生かそう」と対局に臨むのである。

そして、重要な最終局に、41飛という意表をつく一手を放つ。

これは42玉の底に位置し「玉飛接近すべからず」の格言にも反する。
この一手の後、最終的には豊島八段の初のタイトル奪取となるのである。

しかし、この41飛に対して、羽生棋聖が対局時に思ったことがこれまた秀逸である。
「こういう手が世の中にあるのかと思って感心した」

羽生棋聖は、推測だがと前置きをしながら、この一手は,ソフトの発想ではない、豊島さんならではの一手だろうと述べるのである。

絶対王者自身が、「勝つこと」よりも、より高い次元での戦いを求めている。
その絶対王者に勝つには、「勝つこと」にとらわれていたのでは絶対に勝てない。

佐藤名人の防衛と、豊島八段のタイトル奪取は、その何かが、何なのかが浮かび出される。

将棋とは、勝負とは、実に奥深いものである。
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by kazuo_okawa | 2018-10-22 22:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
関西の若手強豪糸谷哲郎八段の若かりし頃のエピソードである。

将棋棋士は四段になってプロであり、三段以下はプロではない。
プロになろうとするものは、そのプロ養成機関「奨励会」に入って一定の成績を積み上げて昇給昇段していく。
一勝の重みは大きく、一局の勝敗が明暗を分けることもある。
極端に言えば人生を左右する。

そんな、糸谷八段の修業時代、奨励会2級の時の話である。

問題の対局相手は、現在の名人佐藤天彦少年で当時1級。
両者持ち時間を使い果たして「1分将棋」になっていた。
しかし形勢は糸谷必勝態勢。

ところが事件は起きた。

何と、糸谷少年は、取った駒を(自分の駒台に置くのではなく)相手の駒台においたのである。

こんな出来事は今まで聞いたことがない。
前代未聞の事件である。
どうなるのか。

そこで奨励会を世話する幹事井上慶太九段がその場に現れた。

井上九段とは、
弟子を沢山有し、現在のタイトルホルダー菅井竜也王位やA級棋士稲葉陽八段などを育てた一流の棋士である。
その育て方は名伯楽ともいわれる。
アマチュアへの指導も非常に優しい。
言わば「ほめて育てる」という人間術の達人である。

その井上九段が、近づいてきて糸谷・佐藤戦の状況を見るや述べた。

「それは反則負けやな」

その瞬間、糸谷2級はその場で大泣きした。

後に「怪物」という異名をとる今の糸谷八段の姿からは到底想像できないが、その糸谷少年が大泣きしたのである。

そのとき井上九段はどう言葉をかけたか。

その場で大泣きしている糸谷2級を前にこう述べたのである。

「君が棋士になったら、これは絶対いいエピソードになるんや」

糸谷少年は泣き止み、そして笑ったという。

これは怪物糸谷八段のエピソードとして有名であるが、むしろ、「言葉の魔術師」井上九段のエピソードでもあるだろう。

【追記】
「将棋世界」最新号は、「光り輝く関西若手天才少年たちの仰天秘話」という特集を組みこの糸谷エピソードも紹介されている。
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by kazuo_okawa | 2018-09-09 07:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

第59期王位戦始まる!

将棋連盟アプリの解説は次の言葉で始まっている。

<平成、最後の夏。平成生まれ同士のタイトル戦が、初めて実現した>

菅井竜也王位に挑む豊島将之八段。
元号を使うのは別としても、フレッシュな対決を表わすキャッチフレーズではあろう。

ともに実力者でわくわくさせる。

昨年の、佐藤天彦名人対稲葉陽八段の名人対決など、若手実力者同士の対決が続くと未来に向けての期待が膨らむ。

そして本局は、20代同士のタイトル戦というだけでなく、関西所属同士というのも関西将棋ファンとしてはいい。
ついでに、立会人は谷川浩司九段、副立会人は糸谷哲朗八段である。

結果は134手の熱戦で菅井王位が第一局を制した。
Abemaの終了後の解説を少しだけ聞くことが出来たが、58手目豊島八段の「54角ではなく、33角がよかった」との言葉に解説豊川七段が驚くの凄い。

つまりこんなに早くから勝負ポイントがあったというわけである。

Abemaもタイムシフトが始まったという。
じっくりと見るのが楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2018-07-05 21:15 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
佐藤天彦名人に挑戦する名人戦7番勝負第6局。
名人の3勝2敗、羽生義治竜王からすればカド番である。

その重要な対局に羽生竜王は、名人の初手26歩に、なんと2手目62銀!

いやあ、古くからの観戦将棋ファン(見る将)ならこの2手目だけで体が震えるだろう。
20数年前の対谷川浩司戦をはじめ、羽生竜王が「不利」と言われながらも駆使した戦法である。

もっともこの時は初手76歩に対する2手目で、この場合の2手目62銀については羽生竜王自身数局連採したうえ、結局、「よくない」と結論付けたはずであったが…。
但し、プロ的には同じ2手目62銀でも、初手26か76かで違うのかもしれない。
とはいえ素人的には初手26に62なら、先手に飛車先交換されて余計よくないと思うのだが、近時ソフトの影響で飛車先交換はそれほど得はないとされてきたので、ヴァージョンアップされた2手目62銀なのかもしれない。

いずれにせよ意外な一手をこの重要な一局に用いた。
おそらく思うところがあっての採用だろう。

振り返れば、対局前に大橋流で駒を並べるとき、羽生竜王は通常は角行の前に歩を置くときには(頭の丸い)角行に当たらないように置き、飛車にはむしろ飛車のエネルギーをもらうように飛車に歩の駒を当ててその前に置くといわれるが、本日は(飛車は無論)角行の前の歩も、角行に当てて並べた。

本日の作戦を力戦型とあらかじめ考えており、それが力強い駒並べとなったのだろう!!
2手目62銀!
この後の展開が実に楽しみである。

【20日追記】
その後、見ごたえのある攻防が続き、佐藤天彦名人が防衛した。
内容及び柔軟な名人の差し回しは見事である。
羽生竜王の工夫した力戦を制したのであるから、名人の強さを物語っている。

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by kazuo_okawa | 2018-06-19 12:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人返して、2勝2敗!

76期将棋名人戦第4局は、佐藤天彦名人が羽生義治竜王を下して、シリーズ2勝目を挙げた。
これで、2勝2敗である。

戦型は横歩取り!

アマチュアにとっては、
これほど、実践するには難しく、それでいながら見ていて面白い戦型はないだろう。
私自身、横歩取りの実践書は数冊持っているが、実践のためではなく、観戦を楽しむためである。

さて4局目の内容は、相次いで採用された(3局目)横歩取りの超最先端の将棋である。
しかも羽生竜王自身が2日前に経験し、その戦型で負けた側をもって戦うのであるから、いやはやまさしく全盛期の「羽生」を見る思いである。
おそらく「勝ったものの、突き詰めたい手順」があったのだろう。
それが、羽生流である。

しかし2日前の将棋ながら、佐藤天彦名人も研究していた!

羽生竜王が気になった点を同じように思ったのだろう、なんと、佐藤天彦名人が、その直前に23歩と手を変えたのである。
Abema解説渡辺明棋王の解説がズバズバ指摘して、実に分かりやすい。
「ここまでは名人の研究」「ここで考えているのはここは研究外」と明快である。
この23歩は名人の研究という。
(感想戦で確認された)

以後、名人が差を維持したまま押し切った。

今期名人戦は、これで全て先手番が勝ち続けている。
そして、勝った方がシリーズを制するように見えてくる。

「名人が歴史の歯車を戻してはいけない」
ニコ生のキャッチフレーズでもある。

天彦世代は「羽生竜王から藤井総太への直接禅譲」だけは避けなくてはならない!

名人戦は、世代をかけた戦いともなり俄然興味深くなってきた。

【追記】
佐々木勇気六段が、終局図の説明をしていた。
羽生竜王が投了した場面であるが、「ここが一番美しい」という。
つまり、名人の放った62角は、それ自体は「ただ捨て」であるが、誰が見ても妙手であり、その美しい場面で投了したのだろうという。
佐々木勇気六段の解説も美しい。
【5月30日追記】
先手が勝利してきた今期名人戦。
注目の第5局は、先手勝利の流れを佐藤名人が「後手番ブレイク」して見事に勝利した。
強い!
このまま次局勝利すれば第二十世永世名人も視野に入るだろう。
スーパースター羽生竜王がこのまま敗れるのだろうか!


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by kazuo_okawa | 2018-05-20 19:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

羽生竜王、2勝目!

76期将棋名人戦第三局は、羽生義治竜王が佐藤天彦名人を下して、シリーズ2勝目を挙げた。これで、羽生竜王から見て2勝1敗である。

角替わりの最先端の将棋である。

それがいかに最先端の高レベルの闘いであるかは、アマチュアには難しすぎる。
超一流プロの解説を得て、その凄さが理解できるというものである。

Abema解説は深浦康市九段。
A級順位戦最終一斉対局で、最後の最後に久保王将を破り、6人プレイオフを演出したA級九段である。
いうまでもなく超一流の実力者である。

その深浦九段の解説がこの対局の凄さを裏付ける。

結果は羽生竜王の勝利だが、敗れた佐藤名人の「62手目に34銀とさせられたのが悪かった」という弁に対し、深浦九段がその意味が難しい、というのである。
さらには勝者羽生竜王の「玉頭の歩」に関する感想を述べたとき、これまた深浦九段が、これがどの場面を言っているのか難しいですね、と率直に述べる。
まあそれくらい高レベルの対局を羽生竜王が制したのである。

7番勝負の3局目で2勝1敗。
羽生竜王が名人位奪取に一歩近づいたことは間違いないだろう。

いや、そもそも、羽生竜王は現在タイトル通算99期であり、この名人戦を制すれば、100期目に当たる。
こういう節目に、名人戦という大舞台が用意されるところに羽生竜王の強運を感ずる。

一昨日の前夜祭に参加し、奈良ホテルの関係者に挨拶をさせていただいたが、その時に「羽生竜王のオーラは凄すぎる」との感想をいただいた。

いや何というか、全てが羽生竜王の100期目に向かっているのだろうか。

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by kazuo_okawa | 2018-05-09 21:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人返す!

佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑む第76期将棋名人戦第2局。
佐藤名人が返してこれで1勝1敗となった。

いやあ、面白い。

第1局後、田村康介七段が、「第1局をみると、両者均衡していて、シリーズは簡単には終わらない」と予言していたがまさしくその通りとなった。

第2局の感想戦で、羽生竜王が一日目封じ手の、「73角がどうだったか」と後悔していたのが印象に残る。

この角は、名人の歩を取りにいった手であるが、この手に対し佐藤名人が、飛車を回って、その歩を守るなどということはせず、悠然と羽生竜王に歩を取らせた。
そのことを、「頭が柔軟!」と解説阿久津主税八段は褒める。

まあ言ってみれば、羽生竜王の狙いである「歩取り」を、名人がそのまま受け止めているところに本局の勝敗が決していたのかもしれない。

そう思えば、将棋は何と奥深く、難しいものであることか!

第3局は奈良。
俄然、楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-04-20 23:25 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

春は名人戦!2018!

佐藤天彦名人に挑戦するのは将棋界のスーパースター羽生善治竜王である。
昨年、永世七冠を達成し、国民栄誉賞にも輝いた。

羽生竜王を生き返らせたのは間違いなく若き天才藤井聡太である。
羽生竜王は、タイトルホルダーとして藤井聡太を迎え撃つつもりなのだろう。
まさしく最強挑戦者である。

一方、佐藤天彦名人は、谷川永世名人が、天才ルーキー藤井の活躍を褒めつつもそのときに、二〇代、三〇代棋士は何をしているのかと檄をを飛ばした、その中心が佐藤天彦である。
本来は天下を取っていなければならない。
しかし上に羽生世代、下に藤井聡太である。

この羽生と天彦の両者の名人戦である。

その第一局の一日目。
戦型は横歩取り!!
いやあ、戦型を知って体が震えました。

言うまでもなく、佐藤天彦の必殺戦法であり、名人奪取の最終兵器でもあった。
2年前の羽生名人とは文字通り「横歩取りシリーズ」であった。

羽生竜王は、そのリターンマッチの今回に再び横歩取りで挑んだのである。
無論、羽生竜王はオールラウンドプレイヤーであるが、横歩取りというのがいい。

全盛期の羽生は、相手の得意戦法を選ぶ事で知られていた。
まるで全盛期に戻ったのかのような戦型選択である。

加えて進行は、見ていて面白い激しい空中戦!

実に楽しみな名人戦が始まった。

【追記】
一日目から、見ていて華々しい、空中戦。
この激しい闘いを羽生竜王が制した。
凄い!
2年前も羽生が先勝したが、2局目で流れが変わった。
次回が極めて注目であり、実に楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-04-12 00:34 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

近藤誠也五段の胸中!

将棋の現役最年少棋士でデビュー以来負けなしの藤井聡太四段が25日、東京・将棋会館で行われた第30期竜王戦6組ランキング戦決勝で近藤誠也五段に勝利し、デビュー以来の連勝記録を19に伸ばした。

ニコ生のタイムシフト(録画)で見たが、藤井の完勝である。
これで竜王戦本戦トーナメント入りであり、余りにも凄すぎる。
ニコ生永瀬拓也六段の解説が良い。
永瀬らしい人柄の出ている解説であるが、藤井四段の凄さは十二分に出ている。

6組決勝戦の対戦相手、近藤誠也五段は昨季王将リーグ入りもした若手実力者であり、藤井の連勝をストップするのは彼ではないかとも言われていた。
近藤自身もそのつもりでいただろう。

しかし結果は先の通り藤井の完勝である。
近藤が、投了を告げる前の場面が胸を打つ。
解説は、藤井の勝ちを宣言している。

しかし、近藤はなかなか投了を告げない。
おそらく心の整理がいるのであろう。
この静寂の空間が胸を打つのである。

近藤も、天才といわれた若手棋士である。
その彼が、動かない。
本当に動かないのである。
ずっと動かないのである。
そして席を外し、再び戻り、藤井の着手から数えて15分後に、投了した。

この15分に近藤に去来したものが何なのか。
この15分の近藤の姿を見るだけでも値打ちがあるだろう。


【14日追記】

GYAOで将棋の魅力をテーマにした「土曜❤あるある晩餐会 2017年6月10日放送分」を見ていたら、なんと、投了シーンの名場面として、佐藤名人のリップクリーム(負けましたという前にリップを塗る)とともに、この近藤の15分のシーンが挙げられていた。やはり、この場面は多くの人の胸を打ったのである。投了シーンは棋士の闘いを見る魅力の一つである。





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by kazuo_okawa | 2017-05-26 01:40 | 将棋 | Trackback | Comments(0)