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by kazuo_okawa
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タグ:京大ミステリ研 ( 10 ) タグの人気記事

祝!ミステリ文学大賞!

実に嬉しいニュースである。

このたび、光文文化財団が主催する「わが国のミステリー文学の発展に著しく寄与した作家および評論家」に贈られる第22回日本ミステリー文学大賞に、我が京大ミステリ研出身作家の綾辻行人氏が選ばれた。

同特別賞は、文芸評論家の権田萬治氏という。

日本ミステリー文学大賞者は第1回に佐野洋氏、第2回中島河太郎氏のほか、これまで笹沢左保氏、土屋隆夫氏、島田荘司氏、逢坂剛氏など錚々たる人たちが並んでいる。

この賞の特徴的なの「作品」に贈られるのではなく、「人」に贈られるということだ。
それゆえ、優れた作品を発表したことは無論のこと、長年にわたって活躍することが必要である。

今や新本格の旗手ではなくて、本格ミステリ界の重鎮となられたことを思えば、綾辻氏に贈られるのは当然だろう。

京大ミステリ研のエースである彼の受賞は、同研究会のオリジナルメンバーとして嬉しいが、綾辻氏から直接受賞のニュースを知らせて頂いたことも更に嬉しい。
受賞を心から喜びたい。
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by kazuo_okawa | 2018-11-07 00:36 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

京大ミステリ研の世界

7月14日、京大ミステリ研の同窓会(といっても初期世代だけ)で京都に行く。

祇園祭は「宵々々山」。
熱暑の京都である。

久方ぶりに観光したが、(そして外国人観光客の多いのは結構なことだが)、
<学生時代の祇園祭はこんなだったかなあ…>と思う。

昔は、京都らしく、もっと上品な装いだったと思うが、なにやら、今は、商魂たくましい感じがそこかしこに感ずる。
何か、観光行事としての文字通りの「お祭り(騒ぎ)」という感じになってきましたですね。

同窓会会場前に、京大内の、聖地「ミステリ研BOX」に立ち寄る。
予め現役生に連絡しておいたこともあるが、現役編集長が礼儀正しく迎えていただき、かえって恐縮しました。

私たちのころと違って、中は整理され、綾辻行人氏をはじめとするOB作家の本もずらり(拙著ホームズ本も!)。

私たちの作ったサークルが40年以上続いていることが実に感慨深く、そして嬉しい。

そして同窓会。
親しい仲間と飲み交わすのは本当に至福のひとときである。

本当に楽しい一日でした。
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by kazuo_okawa | 2018-07-15 19:26 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

クリスティの名作の映画化である。
早速、連れ合いと見に行く。

原作そのものがミステリ史上に残る名作である。
クリスティについては、学生時代(京大ミステリ研で)よく議論したものである。
ポアロの謎解きの手法も含めて「本格派」と言えるのか。
フェアなのか。
この作品は欠陥でないのか…。
要するにミステリ史上に残る数々のトリックを駆使してきたので、その分、議論を生んだと言えるだろう。

私自身は少々アンフェアでも面白ければ良いと思っているし、そして、クリスティはどれも面白い。
さすがに「ミステリの女王」と呼ばれるだけの事はあると思っている。

フェアかアンフェアかというのは、ミステリの醍醐味である「結末の意外性」に、「説得力」を持たせられるかどうかを、別の観点から論じているに過ぎない。

そのようなクリスティ観なので、映画化は極端でない限りどれも面白い。

本作は、ポアロ像がどうとかを聞いたが、まあ、受け入れられるポアロ像である。
それどころか、映像はきれいであり、私には大いに楽しめました。

ただ、豪華な役者には、別の作品のイメージが強すぎたりしたのだが、ジョニーディップはさすがである。
改めて超一流の役者と関心したものである。

素晴らしきクリスティ!


by kazuo_okawa | 2017-12-19 01:22 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

京大推理小説研究会(京ミス研)出身作家のエース綾辻行人氏のツイッターは時折拝見する。

そうすると、「‏綾辻行人@ayatsujiyukito · 12月1日」欄に
「石倉先生の深泥丘ブログ。今回は「深泥丘魔術団」。でも中身はほとんど京大11月祭のリポートのような(笑)。」とある。

京大奇術研究会の後輩もこれをリツイートしていた。
いやはや…。

実は私は「石倉先生」の詳細は存じないのだが、アクセスしてみると、次のようなブログが…。

<「京都大学奇術研究会KUMA」は「MAGIC CASTLE」というショーを行っておられました。残念ながらステージの撮影はNGでしたので、入口を撮影してまいりました。
図書館前では「京都大道芸倶楽部ジャグリングドーナツ 」の方々が練習されていました。ちなみにこの図書館は『人間じゃない 綾辻行人未収録作品集』に収録されている「崩壊の前日」の舞台です。
「京都大学推理小説研究会」は機関誌『蒼鴉城』を販売されていました。>

う~ん。
京大奇術研究会、ジャグリングドーナツ、京大推理小説研究会…。
こういうコースを回る方がおられるんですね。

いやはや関心しました。

私も11月25日に同じ箇所を回ってきたもので…。
石倉先生とどこかですれ違ったかな…。


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by kazuo_okawa | 2017-12-04 22:45 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
京大ミステリ研出身作家綾辻行人氏の新著である。
帯文句「異形のミステリ」の通り、綾辻行人タッチである。
以下、私の感想である。

【ネタバレしていますので、未読の方は注意して下さい】

「赤いマント」。
<木の葉は森に隠せ>トリックであるが、これは騙される。活字を追いかけているとこのトリックにはまず思いつかない。
「崩壊の前日」。
無気味な読後感である。
私は、星新一氏の著名なショートを思い出した。題名もいい。
「洗礼」。
なかなか面白いテーマである。冒頭にさらっと出てくる「ミステリ論」は懐かしい。
「作中作」は、難しいテーマであるが、マニアには興味深い。
そしてラスト。まさしく「洗礼」である。
私にとっては嬉しい作品である。
「蒼白い女」。
最後が無気味なエンディングである。
「人間じゃない」。
漫画だからこそ成り立つ仕掛け、で且つ密室、でありながら、エンディングはホラーである。しかし、表題も含め、伏線がきちんと書かれているのが綾辻調である。

発表時の違う落ち穂拾い的作品集であるが、通して読むと綾辻調である。

今年は「新本格誕生30周年」
いまや「現代本格」と称すべきだが、綾辻ファンは無論のこと現代本格ファンにお勧めする。
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by kazuo_okawa | 2017-03-12 20:51 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

男女トリック!

京大ミステリ研ではもう少し下品な呼び方をしていたが…。
要するに、叙述トリックの一ジャンルで、読者に「女性と思わせていたが実は男性」
或いはその逆のパターンが真相というトリックである。

女性ならではの「らしい」行動、
或いは男性ならではの「らしい」行動、
或いはそのように思わせる叙述…。
それがある種の盲点になり、絶対にありえない、という不可能事象が生ずる。

一見、不可思議である。
しかし、真相は「男女」を錯覚させた叙述トリックだったというわけである。

何故こういう話題を取り上げたたかというと、先日、弁護士の集まりで、「○○弁護士は男性ですよ」と知らされて驚いたからだ。
え、ええっ、!!

いや、本当に驚いたのです。
その弁護士は、外見上も、ブログなどを見ても「女性弁護士」である。
真相を聞かされて、う~ん、とうなってしまった。

男女トリックは、今日の観点からすれば、批判されるべきかもしれない。

なぜなら、男性は「男性らしく」、女性は「女性らしく」行動する、という前提があるからである。
それゆえの叙述トリックだが、LGBTが普通に社会に受容されていけば、男女トリックはそれほど意外性のあるトリックにならないのかもしれない。

私の好きな叙述トリックなんですけれどもねえ…。

いやあ、いろいろと考えさせられました。
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by kazuo_okawa | 2016-09-25 18:44 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
小林氏は京大ミステリ研のオリ・メンの一人であり、名う手の将棋指しであると同時に
トリックの創作家でもある。
彼は、詰将棋の創作も数多く発表し、1981年には全日本詰将棋連盟が発行した「古今詰将棋三百人一局集」の一人にも選ばれている。
この著は、江戸時代の伊藤宗看、伊藤看寿から、二上達也、内藤国雄といった詰将棋のプロまで、古今の詰将棋作家300人の作品を一作ずつ集めたものであり、ここに選ばれるということ自体の凄さから、彼のその実力は知れよう。

その古き友人から、驚愕の詰将棋がメールで送られてきた。

ここで、詰将棋図が掲載出来れば良いのだが、活字で紹介する。

攻め方、31角、22金、33王、持ち駒無し。
受け方、52飛、13玉。
そして何と、1手詰である!!

そもそも小林氏が発表したのは「Web Fairy Paradice」(53号)という冊子である。

この冊子は、将棋の変則ルールを主にした詰将棋などをメインとしたものである。

そもそも将棋は、インドに発祥し、西へ行ってチェス。
東に行って将棋となったが、日本へは、大将棋、中将棋、小将棋となった。
現在の将棋は9×9の盤で闘うが、大将棋、中将棋は、盤の大きさ自体が現在とは異なり、例えば、中将棋は12×12の盤で闘い、駒数や駒の働きも現在の本将棋とは違っている。
小将棋が9×9と、大、中、小の中で一番小さい盤で有りながら、この将棋が発展したのは日本将棋独自の発明「取った駒が使える」ルールを導入したからである。
さて本将棋が一番ポピュラーになっても、その後も色々な変則ルールが発明され、
現在でも色々と考えられている。

以上が前置きであるが、小林氏が「Web Fairy Paradice」(53号)に発表したときは、部分図(6×6くらいしか出ていない)の上、(注)として、「表示以外の駒配置はありません」としている。
「1手詰」とあるが、なかなか詰むことができない。

実は先の「三百人一局集」で彼は京大ミステリ研出身らしく、次のように述べている。
「推理小説の世界は、謎+論理+意外性の世界を追求してきた。この意外性重視の産物の極致として、トリックがある。トリックの性質は①犯人→探偵②作者→読者、の二種類二分類されるが、②には明らかにルールに対する挑戦が含まれている」「意外性は盲点であり、思考外であり、固定観念の打破である」
彼の詰将棋の指向として②を狙っていることがわかる。

さて先の一手詰は、私は、幾ら考えても解けず、降参し、彼から真相を聞いた。

その種明かしに驚愕する。
作者のトリックと、2つのダブルミーニングにうなってしまったのである。

(注)回答は、「Web Fairy Paradice」(54号)に掲載されています。
「Web Fairy Paradice」はインターネット上に公開されていますので、関心ある方はそちらにアクセスして下さい。


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by kazuo_okawa | 2014-06-08 19:31 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
さて 文藝春秋の東西ミステリーベスト100のための
国内ベストテン。

私はその3位に、綾辻行人の「アナザー」をあげた。
(以下、ややネタバレしています)

同氏は京大ミステリ研の後輩であり
いささか身びいきととられるかもしれない。

同氏の作品の内、館シリーズなどは
まさしく京大ミステリ研的である。
個人的にははっきり言って好みである。
かなり迷ったのであるが、ここは
綾辻行人風の作品を選ぶことにした。

その意味で、「アナザー」は、
まさしくホラー好きである彼らしい作品である。

以下は、文芸春秋に送った私の書評である。

「ホラーもののようにとらえられているが
筆者は名うての本格作家である。
発端の謎、中段のサスペンス、そして結末の意外性、
これこそ本格ミステリであろう。
ホラー風味自体が仕掛けと知らされるのである。」

綾辻行人の作品をお勧めする。
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by kazuo_okawa | 2013-08-10 00:11 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
森川智喜さんに、みすけん、というコミックが出版されたことを教えてもらう。

ん?みすけん?
「ミス研」のことで、推理小説研究会、略称ミステリ研の更なる略称だそうです。

私たちが、京大推理小説研究会を設立したころは
「ミステリ研」と略していた。
私が初代編集長を務めた同研究会の会報の名称は「ミステリ研通信」である。

ちなみに同じく私が初代編集長を務めた外部向け機関誌「蒼鴉城」は
その後の、綾辻行人さんや法月綸太郎さんの活躍で
今、改めて注目を浴びている同人誌である。

話を元に戻す。
日本語は、認知されていくと、略称化がより進むので
「ミステリ研」が「ミス研」になったというのは、
大学における推理小説研究会が一般に認知されてきた所以であろう。
喜ばしい。

そして、コミック「みすけん」購入のために、インターネットで検索し
ネット・サーフィンした。寄り道である。

普通に、日本で一番有名なミス研は京大ミス研である、などと出ていると
創設者の一人として実に嬉しい。
また、「京大ミス研出身作家は誰ですか」などというネット上の質問もある。

その他、「京大ミス研」が広く認知されていることに大変嬉しい。
それもこれも後輩の活躍のおかげである。

さらにはネットで、2006年9月に、なんと京都大学主催で
綾辻行人後援会が行われていることを知った。

う~ん。これも実に感慨深い。
ある意味で、京大ミス研が京都大学からも認知されたことを示すからです。
創設時、ボックスの獲得からして大変だったのですからね。
それが2006年には、「京都大学主催」ですよ。
しかし知りませんでした。

この2006年の時期、私は、大阪弁護士会の2008年副会長を打診されるなど
会務その他で大変多忙であり、趣味の、ミステリ、マジック、将棋に
一番遠ざかっていた時期であった。

今、少しずつ、趣味の世界に戻りつつあるのですが。

「みすけん」を購入しようと思ったのがきっかけで
しばしネット検索し
しばし寄り道し、
そして、しばし楽しみました。
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by kazuo_okawa | 2013-07-07 13:21 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
良質のミステリを読むのは至福の楽しみである。
ミステリ好きの仲間と、ミステリ談義をするのもまた良い。
どれが面白かったか、という議論が成り立つのも
ミステリならではである。

ミステリ好きが高じて、京大ミステリ研の立ち上げ時から参画し、
現在もミステリから離れられない。
日本シャーロックホームズ倶楽部の初期からの
メンバーでもある。

昨秋、株式会社文藝春秋から「東西ミステリーベスト100」刊行のために
「東西ベスト10」のアンケートを頼まれた。

同社は1985年にも同種のアンケートを行い
翌86年に「東西ミステリーベスト100」を発表している。
今回はおよそ四半世紀ぶりの企画だという。

さて海外編、国内編とあるのだが
いざ自分なりのベスト10となると結構迷ってしまう。

まずは海外編である。

私自身、ミステリファンになったのは
小学生時代であり、ポプラ社版のシャーロックホームズ物語にはじまる。
従って何はおいても、海外編1位はシャーロックホームズ物が
動かない。

ところがこういうときに
投票方法に少し迷ってしまうかもしれない。
作品名(「赤毛連盟」とか「ソア橋」とか)で投票するのか
短編集の題名で投票するのかである。
もともとシャーロックホームズ物語は、イギリスの
「ストランド誌」に発表されたのであるから
各作品ごとにおもしろさを投票しても決しておかしくない。

こういう問題は実は他の短編作家の場合も
起こりうる。

しかしながら日本でのアンケートである以上
日本での発表媒体(日本では短編集)で投票するのが
一般となっている。
とすればシャーロックホームズ物語では短編集である。

かくて、海外編1位は「シャーロックホームズの冒険」とした。

21世紀のベスト100なのであるから大きく変えよ
という意見もあるだろう。
それももっともなので、そういう好みは
国内編で発揮することとした。

ともかく海外編は私のミステリ好きの原点で通すことにした。
(この項、続く)
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by kazuo_okawa | 2013-05-19 21:21 | ミステリ | Trackback | Comments(0)