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by kazuo_okawa
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タグ:久保利明 ( 20 ) タグの人気記事

第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦は、11月11日に、羽生善治九段対三浦弘行九段の対局が行われた。

広瀬竜王と藤井聡太七段の二人の1敗者を追う羽生九段は2勝2敗でこれ以上負けられない。
その重要な一局で、羽生九段がとった戦型は、何と、後手番角道オープン四間飛車。
飛車を振ったのである!

これが実に実に感慨深い。
そして見事に勝利した。

今や「人間より強い」AIは、振り飛車を評価しない。
A級棋士の中で純粋振り飛車は久保利明九段ただ一人しかいない。
そんな中、かつての振り飛車党も、次々と居飛車党に転向していく。
広瀬竜王、永瀬叡王、中村太地元王座ら数限りない。
それ故、振り飛車は「不利飛車」とも言われている。

そういう状況下で、伝説羽生九段が、飛車を振ったのである。
人一倍AIに詳しいであろう羽生九段が振ったのである。

おそらく羽生九段は無類の好奇心から選択したのだろう。
それは新たなチャレンジと考えられる。
「AIへの挑戦」ともいえよう。

羽生九段の魅力の一つは、底知れないチャレンジ精神である。
そこに多くのファンは打たれる!

そう考えると、いやあ、何とも言えず楽しみなのである。

【11月14日追記】
本日(14日)、A級順位戦で対広瀬竜王という重要対局に、羽生九段は「後手番角道オープン四間飛車」をまたしても採用した。連採であり、これは明らかに意識して使っているのだろう。ますます興味深い。
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by kazuo_okawa | 2019-11-11 21:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

ガックシ・ポーズ!

本日のNHK杯戦は実に面白かった。
本戦トーナメント2回戦第2局、久保利明九段対藤井聡太七段である。

この二人は今期棋聖戦二次予選決勝でぶつかり、久保九段が勝利。
その後、竜王戦本戦トーナメントでもぶつかりこの時は藤井七段の勝利。
だがこれは2転3転した激闘であった。

超天才藤井七段としては、久保九段に対し納得のいく勝利をしたいと思っていることは想像に難くない。
また久保九段も、藤井七段を、「有望な若手」ではなく「もはやトップクラス」と位置付けて対局するという。
その意味で本当に興味深い激突なのである。

さらに内容もこの二人ならほとんど「対抗型」であり、アマチュアとして非常に嬉しい。
そして実際、後手番久保九段がノーマル四間飛車から3筋、4筋を伸ばすという立石流。

ところが何と、膠着状態になり、先手番の藤井七段が打開できず千日手。

そして新たに先手番となった久保九段は先手としても同じく立石流四間飛車。

私は、基本は「観る将」で、その場合はどんな戦型でも楽しむが、たまに指す時は「振り飛車党」である。
久保九段は、私の所属する支部の師範でもあり、細かい技も含めて大変勉強になる。

終盤、久保九段が1筋から攻撃を仕掛ける。
…13銀、同玉、14馬、同馬、15歩、同梅、16香…。
迫力があり見ていて非常に面白い。
そして無類の終盤力を誇る藤井七段。
おそらく相手方の詰み筋も見えるのだろう。
苦しい表情をして、歩頭に桂を放つ36桂!
しかし、久保九段は同じく歩頭に、同飛!。

この瞬間である。

藤井七段は、あの有名なガックシ・ポーズを見せた。

その後も、ガックシ・ポーズは何回か見せ、132手目では、コマを落とすという動揺ぶりも見せている。

そして137手、久保九段の勝利。

強くなるものはみな負けて悔しがるという。
それがバネとなる。
加えて、若い藤井七段その悔しさが、ガックシ・ポーズという態度に出る。

しかし、しかし、である。

敗れた相手久保九段は、タイトルを7期獲得し、現在も<竜王戦は1組、順位戦はA級>という超一流棋士である。

その超一流棋士に敗れてガックシ・ポーズなのであるから、いやはや、何というか、ある意味で凄すぎる!!
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by kazuo_okawa | 2019-08-25 19:33 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

久保九段のエール

6月1日に常翔ホールで行われた関西将棋まつりに参加する。

将棋ファンならは将棋祭りは懐かしい。
しかしかつて近鉄百貨店で行われていた将棋まつりが中止されたため、久保利明九段らの尽力で2016年から復活されたものである。

この日は東京から渡辺明二冠も参加。
すると参加者の格からしてして,普通,メイン対局は渡辺二冠対久保九段となるだろう。

しかし、久保九段は、将棋大会優勝者(今年の小学生名人)との記念対局を選んだ。
ここに久保九段の思いが出ている。

久保九段自身が、小学生のころ、将棋まつりで当時のスター林葉直子女流棋士と指してもらった思い出があり、また記念対局で二上達也九段と飛車落ちで対局した経験がある。
当時、プロの強さを感じたという。
それらは未だに思い出となっており、だからこそ、将棋祭りを復活したという。

さて関西将棋祭りの子供名人は、実は、今年の小学生名人でもあった。
この歴代小学生名人は、羽生九段らそうそうたるプロ棋士を輩出しているいわばプロ棋士の登竜門である。

今年の優勝者は炭崎俊毅君(小五)。
先ほど,NHKで放映されたが、井上慶太九段道場に通う名門の門下だという。
マイ座布団を用意し、椅子の上に正座して対局する。

そして敗れた小学生がマイクを向けられた感想で「悔しい」と感情を吐露するのに対し、炭崎君は優勝直後のインタビューでは「気持ちの整理がつかない」、表彰式後は「準決勝、決勝と内容が悪かったので改善していきたい」。
まるでプロの言葉である。

現にプロ棋士を目指すという。

その炭崎俊毅君は、関西将棋まつりの公開対局で何と久保九段を相手に「角落ち」の手合いを選んだ。
対する久保九段は「フルパワーで闘う」と宣言。
そして現に、プロの貫禄を示して勝利した。

久保九段が勝ちいってるのは、見ていても分かる。

炭崎俊毅君の8筋からの果敢な攻撃は見事であったが、実は久保九段が攻めを誘ったといえ、プロの奥深さを知るとともに、そこからの久保九段のカウンター攻撃が恐ろしく強い。
普段は優しい久保九段であるが、プロの凄さを見せつけた一局であった。

対局後。久保九段は、勝負師の顔から、やさしい普段の姿に戻り
自身の小学生時代を語るとともに、炭崎君の強さを褒め、
そして
炭崎君に対し「今日のことは覚えておいてほしい」、と締めくくった。

無論これは、おそらく近い将来プロ棋士に成る可能性の高い有望な小学生へのエールである。
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by kazuo_okawa | 2019-06-02 14:20 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
豊島将之棋聖の挑戦者を決める、第90期ヒューリック杯棋聖戦二次予選で、久保利明九段VS藤井聡太七段の対局が3月11日に行われた。

公式戦初対局であるが、久保九段が127手で藤井七段を破り、12回目の決勝トーナメント進出を決めた。

藤井七段の歴代年間最高勝率もかかる大一番であり、この注目の一番に久保九段が藤井戦の勝利したのは私としては嬉しい。

無論、格から言えば、久保九段の勝利で当然なのであるが、何せ、相手はあの天才藤井七段である。
しかも過去には、佐藤名人、羽生九段、広瀬竜王、渡辺棋王と数々の実力者に公式戦で勝利してきたのである。
加えて、藤井七段の対振り飛車戦の勝率は9割以上と半端でない。
しかも非公式戦では藤井七段が勝利している。

もっとも、非公式戦はどこまでいっても非公式戦である。

本日の終盤、藤井七段の落ち込みようは明らかであったが、いささか自信を持ちすぎたのではないだろうか。

無論、藤井七段はそれを学習して修正してくるだろうから怖いのであるが…。

AIの影響で、振り飛車が「不利飛車」と揶揄されるなど、「振り飛車冬の時代」にも、久保九段は振り飛車党エースとして、孤高に振り飛車を採用する戦士である。
私は、ここが好きである。

気は早いが、久保九段にはこのまま棋聖戦の挑戦者に是非成っていただきたい。
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by kazuo_okawa | 2019-03-11 19:49 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
スポーツニッポン1月27日付裏面の見出しが実によい。
「雪中の激闘 ロマンチスト久保王将 リアリスト渡辺棋王」
という大きな文字が躍る。

久保利明王将に渡辺明棋王が挑戦する第68期王将戦七番勝負第2局が1月26・27日に大阪府高槻市「山水館」で行われた。
吹雪舞う中の激闘である。
渡辺棋王は通算3期目の王将位獲得を目指し、久保王将は防衛すれば通算5期目、3連覇となる。
第1局は先手番の渡辺棋王が勝利し、続く第2局1日目を報じた記事である。

久保王将は、振り飛車党の第一人者。
アマチュアでは人気の戦法だが、AIはその戦法を低く評価し、プロの間では減少傾向にある戦法である。
振り飛車党から居飛車党に鞍替えしたプロも多い。
しかし、久保王将は戦法を変えず一貫して振り飛車党である。
A級棋士やタイトルホルダーの中ではただ一人である。
そのように孤高の中、振り飛車で闘うのは、アマチュアファンのためでもあり、同時にそれは振り飛車復権の夢を乗せた闘うロマンチストなのである。

一方渡辺棋王は、勝利のためにスタイルを柔軟に変える。
だからこそ記事はリアリストとなずける。

しかしリアリストなのは戦法だけではない。
記事ではそこまで書いていないが、渡辺棋王は、後手番なら千日手も辞さず、いわゆる手待ち戦術を普通に行う。
今回も行っていた。
千日手となれば引き分けであり千日手指し直しは先後入れ替わる。
つまり先手番がわずかに勝率が良いことから、後手番なら千日手は辞さないのである。
リアリストと呼ばれる所以だろう。

しかし観戦将棋ファン(見る将)としてはこれほど面白くない戦術はない。

ロマンチストに勝利してほしいのだが、勝負は実にリアルに、リアリストが制した。
127手。

これで渡辺棋王の2連勝である。

第三局以降、久保王将に是非とも頑張ってほしい。

【2019年2月27日追記】
残念ながら4連敗で久保王将は失冠した。
「今までも決して順風満帆ではなかった。また一から階段を上ってこの場所に戻ってきたい」
この久保王将の敗戦の弁には泣けてしまう。
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by kazuo_okawa | 2019-01-27 19:35 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

久保王将インタビュー

7日、久保利明王将に大阪弁護士会館まで足をお運び頂いたので、王将にインタビューさせて頂きました。

インタビューの内容は、羽生さんの壁にぶつかりタイトル奪取には「心技体」の「心」を充実させることが必要と考えたこと、プレイヤーに専念するだけではなく普及に力を入れられる理由、、そして映画のことや将棋コンピューターソフトAI、さらには将棋上達法まで興味深い話を聞くことが出来ました。

久保王将は私も応援している大変魅力的な棋士です。
それは、人とのつながりを大事にされ、また普及に力を注ぐその姿勢のみならず、棋界の中では数少ない振り飛車党を貫かれるポリシーにも惹かれます。

実は今回インタビューさせて頂いて、久保王将の魅力に「少数派を貫く」という精神(人柄は穏やかですよ)にあると実感しました。

実は私、「少数派を貫く人」って結構好きなんですね。

さてこのインタビュー、大阪弁護士会ホームページに1月にはアップされる予定です。

将棋ファンの皆さん、どんどんアクセスしてくださいね。

【2019年1月4日追記】
本稿の久保王将インタビューはすでに大阪弁護士会HPに掲載されています。トップページにアクセスして頂き、そのの「読み物」をクリックして頂けると読めます。是非アクセスしてください。
他に私がインタビューしている将棋関連記事は、他に2016年6月号「将棋と憲法―木村定跡この一手」(木村草太教授)、2014年5月「コンピューターに勝利した人類最強の若手棋士」(豊島将之七段・当時)。
併せてお読みください。
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by kazuo_okawa | 2018-12-10 11:11 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
大阪弁護士会では1978年より、囲碁将棋大会を開いている。
今年はその40周年ということで、12月7日に久保王将をお招きして記念対局、指導対局、懇親会と楽しんだ。

企画したのは私である。

久保王将の王将戦防衛祝賀会に参加した時に、久保王将から「これもご縁ですので何かできることあればお手伝いしますよ」という言葉を頂いたのをきっかけに、その「細い線」をつないで、この企画を弁護士会主催として実現したのである。

普段は優勝者など中心の懇親会だが、今年は久保王将の人気のお陰で多数ご参加頂いた。
皆さん喜んでいただいて、非常に嬉しい。

さらにその二次会。
これは10人ほどだがさすがに熱心な方ばかり残り、弁護士にこれだけ熱く「将棋」を語る人たちがいたのか、と改めて驚いた。

いやあ、実に熱いのである。

時間も忘れ「将棋」を語る。
将棋は、知的ゲームであるが、弁護士がまるで「法律談義」をするように夢中になって議論する。

いろんな意味で若き日を思い出す、実に嬉しい一日でした。
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by kazuo_okawa | 2018-12-08 20:19 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦。
久保利明王将への挑戦者を決めるリーグ戦が、11月26日に最終局の一斉対局が東京・将棋会館で行われ、自力進出がかかる4名の直接対局、佐藤天彦名人対糸谷哲郎八段、豊島将之二冠対渡辺明棋王のうち、糸谷八段、渡辺棋王がそれぞれ勝利し、挑戦者はこの両者の直接プレイオフ戦となった。

関西勢を応援していたが、豊島2冠が敗れたのは残念である。

将棋プレミアムは藤井猛九段と木村一基九段のダブル解説という豪華版。
とはいえ、平日ゆえゆっくり聞けない。

連盟アプリなどの解説であとから確認すると、豊島2冠はいわずと知れた研究家であるが、渡辺棋王も対局相手に合わせて研究するタイプであり、豊島2冠を上回る研究をしてきて臨んだ。
そして豊島2冠の意表を突く壁金の受けに渡辺棋王はここまで研究、と答えたという。

一方、佐藤対糸谷戦。
糸谷八段は佐藤名人の研究を外す石田流振り飛車という力戦模様に持ち込む。
見ていて面白い将棋で勝利した。

挑戦者決定プレイオフは糸谷八段対渡辺棋王となった。

渡辺棋王は昨年のA級陥落などの状態から、現在、驚異の復活を遂げている。
一方、糸谷八段は、関西若手勢の活躍に大いなる刺激を受けている。

玉を固める渡辺棋王にバランス重視の糸谷八段。

対局相手を研究する合理主義者渡辺棋王。
相手の研究を外し力戦型に持ち込む哲学者糸谷八段。

まあ何というか、矛と盾というか、言わば、ある意味で「思想」のぶつかり合いともいうべき対決である。

そう思うと実に面白い。

【追記】
挑戦者は、渡辺棋王となった。絶好調であり、久保王将にとっては強敵である。対抗形であり、あらゆる意味で糸谷八段戦以上に「思想」のぶつかり合いである。無論、私は久保王将を応援している。
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by kazuo_okawa | 2018-11-28 00:20 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

小隙沈舟

土曜日昼から、
日本将棋連盟棋士会主催「夏休み特別企画!北斗館ビュッフェランチ&プロ棋士と遊ぼう!」
に参加する。

参加棋士は、久保利明王将、稲葉陽八段、今泉健司四段、山口絵美菜女流一級である。

棋士との交流会であり、プロ棋士同士の対局観戦のほか、例えば、プロ棋士と組んでの神経衰弱ゲームなどを楽しむ。
棋士は記憶力が良いからである。
私は(京大の後輩)山口絵美菜チームに参加する。
記憶力勝負であるからどう考えても圧勝である(はずだったが…)。

お楽しみプレゼント。
私はこの種のプレゼントにめったに当たらないのだが、この日は珍しく、関西若手実力者A級棋士の稲葉八段の直筆色紙を頂いた。

その稲葉八段が揮毫した文言が、表題の「小隙沈舟」である。

文字通り、小さな隙から舟は沈む。
ゆめゆめ油断してはならない、という意味である。

ところで稲葉八段と言えば、奨励会時代からのライバル豊島将之棋聖を思い出す。

その豊島棋聖のキャッチフレーズは「序盤、中盤、終盤に隙が無い」
そう思うとなにやら興味深い。

無論、この小隙沈舟の精神は将棋に限らずどの分野にでも言えることだろう。
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by kazuo_okawa | 2018-08-25 20:39 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

ひふみんアイ対局!

日曜日の今日、「みやこ将棋フェス」という将棋まつりに参加する。
久保利明王将、菅井竜也王位、井上慶太九段、稲葉陽八段、斎藤慎太郎七段など関西の錚々たるメンバーで堪能する。

メインイベントは、久保王将対菅井王位の席上対局。

こういう時、久保王将は新手や研究手を試すことが多い。

そして菅井王位は振り飛車党。
言うまでもなく久保王将も振り飛車党であり、相振り飛車になるのかという戦型予想もあったが、実際は、先手久保王将がいきなり26歩と居飛車の意思表示を行い、対抗形となった。

久保王将は相手が振り飛車党の時に(例えば藤井猛九段相手のときなど)居飛車を持ちいることがある。

無論、久保王将は居飛車でも強いが、対抗形で居飛車側を指すことにより、むしろ振り飛車側からのあるポイントを研究するわけである。
いわば「ひふみんアイ」(逆の立場で見ること)を、対局で行っているようなものである。

そして、熱戦。

席上対局は、まあ、「お祭り」という部分もあるが、二人は予定時間を大きくオーバーして(係は、巻くように合図していても)195手まで戦い、久保王将が勝利した。

実に素晴らしい。
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by kazuo_okawa | 2018-08-12 21:55 | 将棋 | Trackback | Comments(0)