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by kazuo_okawa

タグ:丸山忠久 ( 3 ) タグの人気記事

面白さとは何か?

12月2日のNHK杯戦は山崎隆之八段対丸山忠久九段。
山崎八段の戦法が実に面白い。

解説阿部隆八段が、山崎八段の初手はまず26歩と断言したにもかかわらず、先手山崎八段が、いきなり78金、そして丸山九段34歩に、3手目48銀とワクワクする出だしなのである。
さらに、3筋の歩を突き合い、まるで横歩取りのように大駒飛び交う。

こういう将棋を見ていると、棋士同士の対局が本当に面白いと思う。

しかし、である。

先日、やねうら王磯崎氏の講演を聞いた時の話であるが、詰将棋が見るものをして感動させるのは「大駒を只で捨てる」「しかも敵方焦点の場所に捨てる」などであると、その要素を分析し、逆に,AIにこの要素(条件)で詰将棋を作らせる取り組みなどが進んでいるという。

AIは今や、人類より強いが、しかし,現状では、AI同士の対局を見ようとはとうてい思わない。
人間同士の熱い闘い、意表を突く一手、ポカなどある意味で人間臭い手の数々…、こういったものが人間同士の闘いを引き付ける。

しかしそのうちに、人間同士の将棋が面白いのは何故かと分析し、その要素から逆算して、AIに、見る人を感動させる各要素を覚えさせていけばどうなるのだろうか、と思うのである。

まあ、しかし、AIがポカしても、それが予め(一定の頻度でポカすると)仕組まれたものとすれば、おそらくそれは面白くないだろう。

とすると「面白さとは何か」というのは実に難しいテーマだと思うのである。
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by kazuo_okawa | 2018-12-04 01:05 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
日刊ゲンダイ5月4日号の三浦弘行九段への特別インタビューが泣ける。
三浦九段は、昨年の、竜王戦挑戦者交代事件の被害者だ。
スマフォ利用という言われなき嫌疑をかけられ、挑戦者資格を剥奪された。
今や、彼は完全無罪であることがわかっている。

その彼が、スマフォ利用を疑われていた時期は、人に対して疑心暗鬼になっていたという。
三浦九段は、そのときを振り返り、「私には人を見る目がなかった。世の中にはこんなにいい人がいる」と述べているのである。
そして「いい人」として、実名を挙げているのが、ご存じ羽生世代のスペシャリスト丸山忠久九段である。

丸山九段は事件当時から、三浦九段に不正はないと広言し、連盟の方針(挑戦者交代)にも批判していた。

しかし事件当時は、もっともらしい説明に、三浦のスマフォ利用を「疑った」者も少なくなかった。
いやむしろ、スマフォ利用を疑った者が多かったろう。
人は、誤った情報に左右されやすい。
ましてや「竜王」というビッグネームがその旨の指摘すれば、多くはその肩書きに迷わされ、誤ってしまうだろう。

しかし、丸山はそうではなかった。

丸山はまるで求道者のごとく「角換わり」という一つの戦法を追及してきた棋士である。

おそらく、丸山にとっては普段同様に、人の意見に左右されずに、自分の確信を表明したに過ぎないのだろう。

ここにスペシャリストの神髄をかいま見る。

改めて丸山九段に敬意を表する。


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by kazuo_okawa | 2017-05-05 09:59 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
「週刊将棋」最新号の特集に
「タイトル挑戦目指す俊英たち~挑決の厚いカベ~」という興味深い記事が出ていた。
大きな見出しは
「最後に待ち受ける羽生世代」
とあるように、
あと一つ勝てばタイトルマッチの挑戦者になるという場面で、
最後に待ち受ける強敵が、羽生世代の「カベ」というわけである。

なるほど確かに「羽生世代」は強い。
同記事によるデータを見る限り確かに若手にとって厳しい。

そうはいっても未来のスターは、そこを乗り越えて行かねばならない。
いや乗り越えていくものである。

29日に行われた王座戦の挑戦者決定戦は、まさしく俊英豊島将之七段対「羽生世代」丸山忠久九段である。

週刊将棋の記事を読んだだけに、尚、一層興味深い。

先手豊島はオールラウンダー。
後手丸山の得意戦法「一手損角換わり」を受けて立つ。
いやあ丸山の得意戦法で闘うというのが実に痛快ですね。

32手目、丸山の7四角に豊島5六角と受け、丸山6三角と2七角成とにらんだときに、すぱっと3四角と出て、相手の銀を取るのが気持ちいい。
以下、豊島の攻めが見ていて気持ちいい。
途中入玉模様で、はらはらさせる場面もあったが、結果は、豊島の見事な勝利である。

無論、豊島にはここで立ち止まっては困る。

最強の棋士(豊島七段のインタビューによる)羽生四冠に是非とも勝ってほしい。

羽生四冠対豊島七段。
今から実に楽しみである。

【追記】
この年、豊島七段はタイトル奪取できなかったが、2018年開花し一気に二冠となった。
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by kazuo_okawa | 2014-07-30 00:01 | 将棋 | Trackback | Comments(0)