人気ブログランキング |

私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

タグ:シャーロック・ホームズ ( 7 ) タグの人気記事

「論理国語」という言葉を知ったのがいつだったか忘れたが、中身はさっぱり分からない。しかし「論理」は好きなので、「論理国語」とはなにか、いつか調べようと思っていた。

要するに2022年からの学習指導要領で高等学校の国語の選択科目として「論理国語」、「文学国語」、「国語表現」、「古典探求」が新設されるとういうものであるが、これだけでは何のことか分からないでしょう。
結局調べる時間はなかったのだが…。
そう思っていた矢先に、アエラ4/8号に内田樹氏の連載コラムで、「論理的な思考を知るのはコナン・ドイルを読めばいい」という表題の一文が書かれたのである。

内田氏もこの「論理国語」の意味は分からないとし、氏は指導要領には立派な事が書かれているが、それを「文学国語」と切り分ける意味は分からないし、実際の「論理国語」のモデル問題を示されそれがおよそ論理的思考を導くとは思えず、むしろ、論理的な思考を知るにはシャーロック・ホームズを読めば良いと喝破して、表題となるのである。

シャーロキアンとしては大変嬉しい記事であるが、しかしまた、はて?と考えさせる。

何故なら、ホームズの推理はいわゆる、論理学的な意味では「論理」で導かれるものではない。
(無論、世界最高峰のエンターテナー文学としては見事に美しい「論理」であるが…)

ホームズの推理なるものは「観察力」に頼っているところもあるし、「当てずっぽう」もある。
(拙著「ホームズ!まだ謎はあるのか?」(一葉社)参照)

無論、そういう観点も含めてのホームズの推理法の分析自体が、論理的な思考を知ることになるということなら、それはその通りである。

まあ、しかし内田氏は、論理国語を否定するために、シャーロック・ホームズを持ってきたのだろう。

それにしても内田氏同様、論理国語の内容も必要性も分からない。
.

by kazuo_okawa | 2019-04-18 21:52 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
将棋界のスーパースター羽生善治竜王が国民栄誉賞を受賞した。
永世七冠の栄誉を祝してのことである。

永世七冠がいかに凄いことかは改めて詳細に述べることはしないが、天才が集まる将棋界のタイトルは一期獲得するだけでも大変であり、ましてや永世位は、その条件が厳しく(タイトルによって違うが例えば王将位は10期獲得など)七大タイトルの一つだけでも大変である(谷川十六世永世名人も、森内十七世永世名人も永世位は名人位だけである)。
一つとるのも大変なのに、それを全てのタイトルで永世位を獲得したのであるから、まさしく前人未踏の快挙なのである。

前置きが長くなったが、そのようなスーパースター羽生永世七冠は、どこが他の棋士と違うのか!
羽生の思考法は、一体どのように素晴らしいのか!

実は、羽生の思考法に次のような名言がある!
「相手が何故それを指さなかったかを考える!」(『永世七冠羽生善治』(宝島社)他)

将棋の基本は「3手の読み」と言われる。
― 自分がこう指す。相手がこう来る。そこでこちらはこう指そう。―
これが「3手の読み」であり、初心者はこのように教わる。
無論、これは基本であり、熟練者やプロはもっと読む。
問題は、相手が「指した手の意味」を考えるのが基本であるということだ。
相手は、何を考えたのか、相手はどこから攻めようとしているのか、あるいは受けようとしているのか!

しかし羽生永世七冠は、指した手の意味だけでなく「相手が何故それを指さなかったかを考える!」というのである。
なんと!「指さないことを考える」!

シャーロキアンなら直ちに思い浮かべるであろう。

「犬が吠えなかった。それが奇妙なんです!」

つまり「ない」ことに注目するご存じシャーロック・ホームズの著名な思考法である。
(拙著『ホームズ!まだ謎はあるのか?』(一葉社)参照)

「ない」ことに着目するのは、意識しないと難しい。
だからこそこのホームズ流思考法は注目されたのである。

羽生善治永世七冠も、このシャーロック・ホームズの思考法を取っていたのである。

.


by kazuo_okawa | 2018-03-11 17:07 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

テンヨーの2017年スペシャルマジックである、「マジカルチョコレート」が面白い。

チョコレートの絵が描かれた4種類の カードを1枚ずつよく見せる。客にそのうちのひとつを選んで覚えてもらった後、4枚 を包み紙に入れる。客に選んだチョコを強く思い浮かべてもらうと、なんとそのチョコの角 だけ欠けている、というマジックである。

非常にインパクトのあるマジックである。
現象そのものは、幾つも類似作を思い浮かべよう。
(大きく分類すれば、4枚のカードから1枚当てる、というテーマの一つである)

しかしこのマジックの素晴らしいのは、非常に巧妙なトリックに尽きる。

シャーロック・ホームズではないが「見ているが観察していない」。
まさしく、トリックを堂々と見せている大胆な手法に感心するのである。

作者は、まず、このトリックを思いつき、そしてそれをいかに見せるかを考え、そしてチョコレートにたどりついたのであろう。

こう想像すると、一見、「トリックは出尽くした」といわれるが、まだまだ可能性はあることが分かる。
この作品の一番素晴らしいのは、その「可能性」を示した事だろう。



.


by kazuo_okawa | 2017-09-21 23:28 | マジック | Trackback | Comments(0)
シャーロック・ホームズ倶楽部関西支部221回例会は記念大会として、2016年2月21日に開催することはこのブログでお伝えしました。
さらに、記念品の特注、特別ゲスト!とその企画を練っていることも既にブログに書きました。

記念品は、「当日までのお楽しみ」として、実行委員会が工夫した品を特注しています。
これは大変優れものですが、当日まで秘密です。

そして、特別ゲスト!!

ミステリ界の大御所、綾辻行人氏です。
お忙しいところ、時間を取って特別ゲストとしてお越し頂き、「ミステリの魅力を語る(仮題)」として語って頂くことになりました。

ホームズファン、綾辻行人ファンには見逃せない企画です。

参加資格は、日本シャーロック・ホームズ倶楽部関西支部の会員限定ですが、当日までに入会して頂ければオーケイです。
無論当日もオーケイです。
但し、会場の定員の関係上、予約制とし、先着順に受付けます。
出席される方は、早い目に下記の通り関西支部宛にお申込みください。

221!!語り合いましょう。



             関西支部のご案内
設立日1981年12月13日  JSHCで最古の支部です
代表者 平賀三郎
連絡先 〒560-0013 豊中市上野東3-6-24 FAX 06-6856-0021
会 費 年額3000円(1月~12月分)、学割2500円
入会にあたり、テストや論文提出は不要ですが、簡単な自己紹介文(50~100字程度)を郵便、FAXまたはメールでお届けください。
入会資格 ホームズの好きな人なら誰でも。JSHC会員以外や関西以外に居住する者も可。
入会方法 郵便局から年会費を払い込んでください
入金確認後会員証と機関紙をお届けします
便振替口座番号 00940−5−304263
通常貯金口座番号 14060−12726251
加 入 者 名  ディオゲネス・クラブ
※年途中で入会した方には、それまで発した機関紙や例会資料をさし上げます
(詳細は、ホームページをご覧下さい)
.

by kazuo_okawa | 2015-12-12 22:28 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
5月17日、いわゆる「大阪都構想」投票日であるが、時間の合間を見て,IBM大阪リンクが年一回主催する「クロースアップ・マジックの集い」に参加した。

マジックそのものも楽しかったが、私にとって嬉しかったのは、松田道弘さんとジョニー広瀬さんに挨拶出来たことである。
マジックに夢中になった学生時代、このお二人には大変影響を受けた。
松田さんとは、昨年もお会いしたが、ジョニーさんとはお会いするのは何年ぶりだろうか。

私のことを覚えておられるか(私は、司法試験受験生時代に、ジョニーさんのもとで3回アルバイトをしたことがある)いささか心配でしたが、お会いすれば私のことを覚えておられ、普通に話していただいたのには懐かしく、また、嬉しいものでした。

松田さんは、昨年お会いし、話をさせていただいたときに、御礼を言うのを忘れていたことがある。
私は、日本シャーロック・ホームズ・クラブのメンバーであり、これまでに幾つか「ホームズ研究」を発表させていただいている。
そのきっかけの一つに、松田道弘さんから私に直接「ホームズ物語の原典には『TRICK』の言葉がないのではないか」と問われたことがある。
私はそのときに松田さんに答えるだけのホームズ学の力量がなかったが、やけに印象に残る指摘であり、その後、その調査をしたのである。
結論から言えば、ホームズ伝において、TRICKの単語は出ているが、その場面は限られており、かつ、今日なら普通謎解きで「TRICK」の言葉を使うだろうところで出ていない。
私は、この事実から、ホームズ・クラブで研究発表させていただき、松田さんにその御礼をさせていただいた次第である。

松田さんは「そやったかいなあ、忘れてしもた」とにこやかに話された。

極上のひとときである。
.

by kazuo_okawa | 2015-05-19 23:11 | マジック | Trackback | Comments(0)
日本シャーロック・ホームズ倶楽部という
ホームズファンの集まりのサークルがある。

その関西支部例会に久しぶりに参加した。
(正確に言うと、「発表役」で参加したときはあったが、
一般参加者としての参加は十数年ぶりのことなのである。)

土曜日の午前中、朝早くから事務所で仕事を行い
そして午後の集まりに駆けつける。

発表者は2人。

一人目,M氏は、名うてのシャーロキアンであり
ストランド誌(A・C・ドイルがホームズものを発表した英国の冊子)の
各号の整理をされる。

そもそもストランド誌を持っておられること自体が素晴らしい。
何せ、一世紀前の書物ですよ。
しかもイギリスです。

これは、本当に、凄いことなのです。

そしてそれを整理されて発表された。
M氏の熱意には心から敬意を表します。

二人目、N氏は英文学専門の大学教授である。
こちらも素晴らしい。

「ジェイムズ・ジョイスとシャーロック」という実に興味深いテーマで
ジョイス「ユリーシズ」の中に出てくる「シャーロック」の言葉や
シャイロック(ベニスの商人)との関係を展開される。

これも専門家ならではの研究である。

実に楽しいひとときであったが
この楽しさは端に、同好の士の集まりということだけではあるまい。

まずその「熱意」が心を打つ。
遊びを一所懸命することが素晴らしいのである。

そしてそれだけでない。

意見交換で、いずれも、互いの意見をたてる。
いわば、大人の遊びとして知的遊戯を楽しんでいるのである。
余裕のなせる技であろう。

心地よいひとときを過ごし、
時あれば、今後も参加したいと思っている。

アイりーン・アドラーに乾杯。
by kazuo_okawa | 2013-08-10 23:22 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
シャーロキアンである。

物心ついた頃から、ミステリにはまったのであるが
その最初の出会いが、シャーロック・ホームズである。

以後、パスティーシュ、シャーロッキアーナ、関連本と
どのくらいSH本を買ったことか。

私が国内ミステリ・ベストテンの第一位にあげた
東野圭吾の「容疑者Xの献身」には、
実は私は、シャーロック・ホームズの
影響ないしは類似性を感ずるのである。
(以下、ネタバレしてます)

主役の探偵ガリレオ湯川は尋ねる。

「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、
どちらが難しいか」

尋ねる相手は天才数学者石神であり、
実は、真犯人なのである。

物語では、石神は
「興味深い問題だ。考えておこう」
とのべ、ここから物語が俄然面白くなる。

ちなみに、「人に解けない」は比喩であり
(実際に人に解けないのであれば
「その問題を解く」ということもありえない)
「人に解けないような」と解すべきであろう。

さて、どちらが難しいかの論理的回答は、私は知らない。
しかし経験的に(と言っても、私のもう一つの趣味である
将棋の経験なのであるが)答えは前者であろう。
人に解けない問題を作る方が難しい。

コンピューターは解くのに強い。
例えば羽生の作った詰将棋でも簡単に解いてしまう。
簡単な問題なら、瞬殺である。

しかし、こと詰将棋を作るとなれば全然駄目である。
私よりも劣るであろう(はは冗談ですよ)。

まあ、いずれにせよ、作る方が難しいのである。
それゆえ、謎(トリック)を作った石神の方が
その謎を解いたとしても湯川よりも優秀となるのである。

さて、ここまで述べれば、天才数学者にして犯罪王モリアティ教授を
想像しないシャーロキアンはいないであろう。

ホームズ対モリアティ。
湯川対石神。

実に面白い。
.
by kazuo_okawa | 2013-08-09 00:39 | ミステリ | Trackback | Comments(0)