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by kazuo_okawa

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「被告」と「被告人」

23日朝、出勤準備をしながら何気なく「とくダネ」というテレビ番組をつけていた。

番組は、ASKA被告人の覚せい剤取締法違反事件で、同法違反罪に問われた知人の栩内香澄美被告人の初公判が22日に東京地裁で行われ、同被告人は、「覚醒剤を使ったことはない」と無罪主張したというニュースを報道していたのだが、面白かったのは司会の小倉智昭さんや番組のスタッフは終始「栩内被告」と呼び、解説役に出演していた若狭勝弁護士は逆に「栩内被告人」と呼んでいたことである。

互いに言葉のやりとりをしながらも、それぞれが片や「被告」、片や「被告人」と
まるで自分の呼称が正しいといわんばかりに使い分けていた。

しかしこれは、無論、若狭弁護士の話す「被告人」が正しい。

「被告」というのは、民事事件における、訴えられた側の呼称であり、訴えた側の呼称である「原告」と対比をなす言葉である。

しかもこれはあくまで民事訴訟における用語であり、刑事訴訟とは異なる。
民事訴訟と刑事訴訟を混同してはいけない。

それを混同して、民事で「被告にされた」と憤慨する人がいるが
民事における「被告」は、刑事の「被告人」とは違う。

これらのことは拙著「裁判と人権」でも解説しているところである。

もっとも何故に、マスコミでこういう呼称が出来たのか不思議であり、
拙著を作ろうと考えた10年前に調べたことがあるが、どうも定説は無いようであった。
正しくは「被疑者」であるのに「容疑者」というように、一種の慣習のようである。

しかし、民事の「被告」と紛らわしい上、
憤慨する人がいるように、明らかに、誤解を生んでいる。

そうであれば、いくら専門用語とはいえ、
言葉は正しく使うべきであろう。

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by kazuo_okawa | 2014-07-23 23:49 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)