今朝の朝日新聞一面は
<しのぶの70年 終わらない水俣病>として
今年が公式確認70年になる「水俣病」を特集している。
「しのぶ」とは坂本しのぶさんでジョニー・デップとの会見の模様など
記事に出ている。
水俣病は「公害の原点」と呼ばれる。
私に言わせれば、それは同時に国策から生じた被害を
全面救済ではなくて、隠蔽、線引き、切り捨てしてきた歴史であり、
さらには司法判断も無視してきた歴史である。
さて6日の参議院予算委員会で
立憲民主党・無所属の三上えり議員が水俣病について質問している。
三上議員は「ノーモア」の表現(ノーモア・グループは我々とは違うグループである)をしていたから水俣病史をどの程度理解されているのか不明であるが、質問自体は悪くなかった。
水俣病は公健法による救済を行ってきたが、その認定規準は言わば全ての救済ではなくてそのための判断条件は限定的であった。
私たちが行った最高裁判決によって、この判断条要件は違法と判断された。
問題は、ここからである。
しかし行政は、司法判断を尊重せず、相変わらず限定的な新たな要件を設定した。
ここには司法の尊重はない。
さて三上議員がまず、行政と司法の乖離について
高市早苗総理の認識を質問した。
総理に聞いたのである。
ところが、議長が、石原宏高環境大臣を指名し、石原大臣が答えた。
総理の認識をなぜ、大臣が答えられるのか不明だが、質問者三上議員も別段追及しない。
何とも迫力がない。
そして最終的には、石原大臣の「環境省としては公健法の丁寧な運用をしていく」ということで終えた。
高市早苗政権が「丁寧な」という言葉を使うとき、それは、「意見は聞きませんよ」という意味である。
そもそも認定基準の違法が司法で判断されているのに
新たな基準で認定していくというのだから、「司法無視」宣言である。
<三権分立>以前であることを明瞭に明言しているひどい政権である。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-07 08:22
| 司法・ニュースその他
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4月4日付毎日新聞朝刊の
「大阪府議会 定数79→29案」
という見出しに驚く。
記事の内容は、大阪維新が大阪府議会の定数を現行の79から29に
大幅に削減する案が浮上したというものだ。
小見出しに「ロンドン参考に」とある。
記事によれば、ロンドン市は大阪府とほぼ同じ約900万人が暮らすが
市議会の定数は25となっているという。
これを参考にしたという。
しかし毎日新聞の記事が指摘している通り、ロンドン市は条例制定権がないなど
議会の役割が大きく違うという。
役割が違うのに、人口数の近いところを無理やり持ってきて「参考」にしている。
そもそも議員の定数を減らせば、少数意見が反映されにくくなる。
熟議も少なくなるだろう。
本来の議会は「ミニ府民」というべく、出来る限り府民の構成が議会に反映される制度であるべきである。
その点でも、真に民意を反映するにはどうしたらよいかという民主主義という点で
定数削減は大いに問題がある。
加えて、この維新の手法はそういう民意の反映の仕方の検討というよりも
最初に「定数削減ありき」でその理由付けを検討してきたように思える。
そんな姑息な手段を行使してまで「民意」を切り捨てたいのかと思う。
口を開けば「身を切る改革」という維新であるが、
「民意を切る改革」としか思えない。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-06 08:56
| 司法・ニュースその他
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4月4日12時30分頃である。
色々と忙しい時に、私のスマホの着信音がなった。
何があったのかと、電話をとる。
すると共同通信の世論調査だという。
到底応答する時間がないので私は次のように答えた。
「今、私は時間がないのでお断りするが、この私の回答は公表されるときどういう母数に入るの?」と聞いた。
私は常日頃から、世論調査なるものが公表されたときに、その「母数」が一体何なのか全く不確かなのに不満を持っているからだ。
そういう意味で聞いたのであるが、私の質問に答えない、
というか私の質問の意味が分からなかったようである。
こんな応答をする人はいないのかな。
そこでゆっくりと再度同じ質問をした。
するとその共同通信の質問者は、なんと
「答えがあったもののみを対象としています」と答えた。
その回答に私は再度質問した。
「え、えっ、では、仮にですよ。1000人に電話して、実際に応えたのが50人としますよ。
このとき950人もの人が答えていないのに、それでもそのことは全く表示しないの?」
と。
共同通信質問者は
実に慇懃に「さようでございます」と答えて、電話は切れた。
あ~あ。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-05 09:58
| 出来事いろいろ
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見ていて実に面白い展開であった。
叡王戦5番勝負の初戦である。
振り駒で先手は伊藤匠叡王。
彼のエース戦法の相掛かりを採用するが挑戦者斎藤慎太郎八段はこれを受けて立つ。
なかなか飛車先交換しないのがAI登場以降の定跡。
タイミングを見て飛車先交換後、21手目にようやく74飛と横歩をとる。
ここからはまるで「横歩取り」
いや、横歩をとっているのですから当然ですが。
そして、横歩取りのように、飛車交換、角交換と互いに大駒を持ち合う
派手な攻防戦で見ていて面白い展開ですね。
しかしその内容は、Abema解説役が繰り返し言うように「難解な進行」。
そして共に「詰将棋」の名手。
聞き手本田小百合女流が「ナリナラ問題」「金銀問題」というのが可笑しい。
思えば、飛車を敵陣に打たないのは詰将棋の発想か。
33の飛車が活躍出来ないのが、斎藤八段としては苦しかったか。
いや、これも私が「飛車大好き」アマチュアだからか。
石田直裕六段の解説が、地味に素晴らしい。
そしてこの対局の面白さを際立たせる。
詰将棋選手権から研修会、その若手の様子など将棋界を取り巻く話題もいい。
将棋共々実に楽しめました。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-04 09:53
| 将棋
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毎日新聞4月2日付朝刊に
<吉村氏「大阪都」目指すなら… 府民住民投票も視野>
という見出しの記事が出ていた。
日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)が1日に、
自民党と維新が取りまとめた「副首都構想」の法案骨子に関連し、
維新が実現を目指す「大阪都構想」の住民投票を大阪府内全域で実施することも可能だとの認識を示したという。
そもそも都構想の住民投票は過去2回、大阪市民を対象に行われ
いずれも都構想反対が上回り、民意は十分に示されている。
吉村氏のこの見解は何重にもひどい
すでに、民意が示されているのに何度もやるのかという点がまず第一である。
次に、都構想として<府市一体化>するのは、財産など潤沢は大阪市が大阪府の飲み込まれることであり、従来、飲み込まれる大阪市民で住民投票をしたのはその投票対象としては正しいだろう。
しかし、今回の大阪府は、言わば大阪市の財産を「とる方」である。
取る方の住民投票をして何の意味があるのか。
この吉村氏の考えは、あの手この手と、目的完遂のために何でもやるということなんだろう。
とうてい信用できない。
しかも、維新は口を開けば「行政の無駄使いをなくす」である。
こういう住民投票こそ、「税金の無駄使い」だろう。
そうでいながらこういう発言をしている。
何か本当に無茶苦茶である。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-03 08:43
| 司法・ニュースその他
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