私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

台湾の親日性!

昨年に引き続き11月23日、吹田日台友好協会記念レセプションに参加する。

日本は台湾とは、国家間では「国交断絶」しているが、民間レベルでは経済的にも人的交流も密接な関係にある。

吹田日台友好協会会長は、元大阪弁護士会会長で私の大先輩である。

私自身はこの協会の会員ではないが、昨年同様日頃親しくしている知人の世話で参加させて頂いた。

この日の記念講演は、台北駐大阪経済文化辨事所副領事であり「台湾と日本の関係」。
改めて、台湾の「親日感情」が強く伝わってくる。

昨年も思ったのだが、植民地時代の「負」の部分には一切触れない。
むしろ、インフラ整備その他が日本人によってなされたことなど、良い事のみを強調してくれる。
それはそれで日本でのレセプションゆえのある意味の儀礼でもあるのだろうが、気になる点でもある。

懇親会で、失礼にならないようにほんの少しだけ、副領事に「負の遺産」について問うと、無論、負の部分についての思いもあることは述べられた。

言葉を選んで答えられるところに、対中国との関係の難しさも感じる。
そして日本政府との関係を強くしておきたいのだろうと思われるが、それが戦前の体制に郷愁を持つ安倍氏とあっては、それはどうなのかと思うのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-24 10:02 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
11月22日夜、知人の紹介で、ビヨンド研究会に参加する。

主催者株式会社ビヨンドはサーバーの会社であり、勉強会の会場は関係業種のさくらインターネット株式会社のイベント会場である。

テーマは「AI(人工知能)」。

この研究会に参加した動機は、コンピューター開発を巡る紛争の依頼を受けて現実に裁判をしていることからその勉強と、もう一つは「やねうらお」氏の講演があったからだ。
…というか実はこちらの動機が大きい。

「やねうらお」氏とは、コンピュータ将棋のプログラム「やねうら王」の開発者・磯崎元洋氏であり、彼は滅多に人前で講演しないのでまたとない機会であるからだ。

この日の講師はGoogle CloudのAI 「Machine Learning」「Tensorflow」について語る垂見周三氏(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)、AI育成シミュレーションゲーム「がんばれ森川君2号」の開発者・森川幸人氏(モリカトロン株式会社)、そして磯崎元洋氏である。

私のお目当ては、磯崎氏だったが、他の二人も実に興味深い講演であった。
いつも思うが、本業と違う世界の方の話は実に興味深い。

垂見氏の「機械学習」の活用事例は驚嘆ものであったし、森川氏の「正しいAI」(医療など知性の分野)「面白いAI」(ゲーム、小説など主観、感性の分野)という分類が興味深く思えた。
森川氏は、「面白い」の本質が分かっていない、という言葉も含蓄がある。

もともとの本命の磯崎氏も(将棋をからめて)存分に満足する講演であった。
本筋の話は磯崎氏が公開されるあろうから、それ以外に一つ印象に残ったのが、江戸時代からの名作詰将棋を例にした話である。この詰将棋が、見るものをして感動させるのは「大駒を只で捨てる」「しかも敵方焦点の場所に捨てる」など、意表性をつく(だから面白い)要素を幾つも取り上げ、逆に,AIにこの要素(条件)で詰将棋を作らせる取り組みなどが面白い。

懇親会で、その磯崎氏や森川氏と歓談させて頂いたのは非常に貴重な体験でした。

こういう機会を与えて頂いた、株式会社ビヨンドおよびさくらインターネット株式会社にはお礼申し上げます。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-23 19:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
本日の朝日新聞に京都賞受賞者の柏原正樹京都大学特任教授のインタビューが出ている。
受賞理由は,「D加群」という理論を構築して現代数学を発展させてことにあるのだが、この「D加群」とは何かはさっぱりわからない。

それはともかく柏原教授のインタビュー自体は全てに興味深い。

中でも私が引き付けられたのは次のくだりである。

「数学が苦手な子も多いが、関心を持つには?」との問いに教授は「小学校ではつるかめ算のような問題を難しいと思うかもしれない。だが、数学の代数Xを使うと簡単に解けて感動する」と答える。

この回答に私自身が中学校の頃に読んだ数学者のエッセイか書物の一節を思い出した。

その数学者はつるかめ算を代数で解くことについて「式が代わって考えてくれる」と述べていたのである。

私は、この言葉にいたく感動して、そのために今でもこの言葉自体は覚えている。
残念ながらその数学者は(何人もの数学者の書物をもっているため)思い出せないのだが…。

柏原教授の回答を読んで改めて考えさせられる。
<数学の代数Xを使うと簡単に解けることに感動する者>と、<その説明の仕方に感動する者>との違いが、数学の道を志す者と、言葉を駆使する世界を目指す者の違いがあるのかもしれない。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-22 18:00 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)

若き天才同士の対決!

20日、C級1組順位戦で、藤井聡太七段と増田康宏六段が対局した。
若き天才同士の対決である。

この二人は2017年6月に藤井七段が公式戦最多の新記録29連勝を達成した時の因縁の相手である。
そして約1年後の今年7月、藤井七段と増田六段との間で行われた竜王戦決勝トーナメント2回戦で「絶対に勝ちたい」という増田六段が勝利しリベンジしたのである。

公式戦はこれで1勝1敗。

その二人が、三度目、今度は順位戦でぶつかったのである。
先手増田六段が得意の雁木模様。
しかし、後手藤井七段の42銀を見て、中飛車に手を変える。
こういう駆け引きが面白い。

Abema三枚堂達也六段の解説がよくわかる。
随所に見せる細かい綾が絶妙である。

そして最後の、藤井七段の56飛車の只捨て。
実に痛快な只捨てなのである。
しかしこれが決め手で、このとき増田六段投了。

こんなに見事に決まるのかという「大技」である。
凄いとしか言いようがない。

藤井七段はこれで順位戦負けなし。

増田六段に対してこの勝ちぶりを見ていたら、おそらく藤井七段はこのまま全勝昇段はまず間違いないだろう。
いやあ、凄い!
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# by kazuo_okawa | 2018-11-21 01:42 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
11月19日に送られてきた「弁護士ドットコムニュース」を見ていると同じようなニュースが出ていた。

約10本のニュースの中の二つであり、大変印象に残る。

一つは京都弁護士会の「憲法と人権を考える集い」で、京都府が例年続けていた共催を降りたという。
集いは1971年から始まり、今年で48回目。府は例年共催や後援をしてきた。しかし今回は、憲法学者の木村草太首都大学東京教授が「憲法の未来」と題する講演に自民党の改憲案への意見を述べることから共催が見送られたという。
理由は「テーマは否定しないが、中立性の確保が難しい」と判断したという。
京都市も後援を見送り、府の判断を受け後援を取り消す自治体が相次ぎ、後援自治体は3市町のみとなったという。

もう一つの記事は、仙台市主催のイベントで同市内の劇団が上演した演劇に「戦争法案反対」「憲法9条を守ろう」と繰り返し叫ぶ場面があったことから、仙台市が「次回はやめてください。市主催の行事なので政治的問題は中立にお願いします」と要請があったという。記事自体は、そのような仙台市の対応に、仙台弁護士会は「表現活動を萎縮させる不当な干渉だ」として人権侵害と認定したというものである。

いずれの記事も、行政が「政治的中立」の名のもとに、「憲法を守ろう」という趣旨の集会に否定的であるということだ。

おかしな話である。

我が国は憲法によって立つ立憲主義国家のはずである。
公務員は憲法尊重擁護義務を負っている。
憲法的価値観は改正されない限り守られなければならないし、むしろ、それを守れ、というのは当然のことである。

当然のことを言うのが、何故許されないのだろうか。

禁止するマジックワードが「政治的中立性」であるが、当然のことを言うのが「政治的中立」でないとしたら、我が国の「中立軸」が相当に偏っていることを露わにしているものと言えるだろう。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-20 21:10 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
労働組合の要請で、18日に講演を行った。
労働基本権や労働組合の役割など話したあと、今年の労働法の話題を説明した。

それは2018年に成立した「働き方改革法」である。

その中身は「長時間労働規制」というものの、「100時間未満」の残業の容認であり、しかも建設、運転、医師について猶予するなどザル法である。
また「残業代ゼロ法(高度プロフェッショナル制度)」は年収要件は法律に明記されず拡大の危険がある。
「同一労働同一賃金」は発想は正しいが、具体的にどう定めるのか、今のところ考えられているガイドライン方式は、不透明な部分が多い。

以上のように労働者にとっては必ずしも良い改正と言えないが、参議院はこの「働き方改革法」について何と47もの附帯決議を行っている。

主なものは次の通りである。
「事業主は、特例の上限時間内であってもその雇用する労働者への安全配慮義務を負う(5)。」
「高度プロフェッショナル制度を導入するに当たっては(略)この制度創設の趣旨にもとるような制度の誤用や濫用によって適用労働者の健康被害が引き起こされるような事態を決して許してはいけない(19)。」
「各社の労使による合意なき通常の労働者の待遇の引下げは、法改正の趣旨に反するとともに、労働条件の不利益変更法理にも抵触する可能性がある(32)。」
「低処遇の通常の労働者に関する雇用管理区分を新設したり職務分離等を行った場合でも、不合理な待遇の禁止規定や差別的取扱いの禁止規定は回避できない(33)。」などなど。

この附帯決議は大いに利用出来る。

例えば、郵政では、契約社員に住宅手当を支払わないのは不合理であるとの判決が出た途端、一部の正社員に対する住宅手当を撤廃するとの方向を打ち出した。このように、一部の会社は、契約社員の待遇改善を回避するために、正社員の待遇引下げ等に着手しているが、附帯決議は、会社のこうした行為であって許されないとしており、これを団体交渉で活用すべきである。

これは一例であるが、付帯決議は使えるものがあるし、また団体交渉によって改めて労働組合の存在感を示すチャンスである。

労働組合へ、エールを込めて講演した。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-19 15:41 | 労働 | Trackback | Comments(0)
ちょうど10年前、私は、2008年に大阪弁護士会の副会長を担当した。

先週末、同時期の2008年に弁護士会の役員をした東京、名古屋、大阪の各弁護士が集まって交流した。
まあ、言ってみれば「同窓会」のようなものである。

そこで最近の弁護士会の動きとして、死刑制度存置派の人たちの「巻き返し」の動きが話題になった。

これはどういうことかというと、日本弁護士連合会(日弁連)は、2016年10月7日に開催された第59回人権擁護大会(福井市)において、「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」を採択した。
私はこの採択は正しいと思っており、そのことは、私のブログにも述べた。

ところが、死刑制度存置派の人たちは、人権養護大会に来るのは日弁連会員の一部に過ぎないから、会員全員に対して死刑制度賛成か反対かのアンケート調査をすべきだと言っているらしい。

何ということか!

根本的に間違っている。
人権は「多数決」で制限されるものではないからである。

思えば、2008年に国連の人権規約委員会議長(まさに国連の人権のトップである)が来日され、集会を重ね、その後、人権規約委員会は日本政府に勧告した。
平たく言えば、自由権規約6条は「生命に対する権利」を保障し,死刑制度については廃止が望ましいことを示すとしている。
すでに世界の約70%の国々が,死刑を廃止している(10 年以上死刑を執行していない事実上の廃止国を含む。)ように、死刑廃止は国際的潮流である。
重要なのは、日本政府は人権規約委員会から,世論調査の結果にかかわらず, 死刑の廃止を前向きに検討し,必要に応じて,国民に対 し死刑廃止が望ましいことを知らせるべきであると勧告している。
これは政府内閣府が5年に1度行う世論調査の結果によるな、と言ってるのである。

人権は、多数決でも制限し得ないのであるから当然である。

思えば2008年に委員会議長が来られた。

我々と意見交換し、そしてそれが少なからず国連勧告につながっている。
しかしその国連の勧告から10年であるが、この間どれだけ人権が前進したのだろうか。

少なくとも「死刑制度」は廃止されていない。
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# by kazuo_okawa | 2018-11-18 21:19 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)