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私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
広瀬章人竜王に豊島将之名人が挑戦する第32期竜王戦七番勝負の第5局が12月6・7日行われ、豊島名人が広瀬竜王を143手で破り、七番勝負の成績を4勝1敗とし、竜王位を奪取した。

これで羽生善治九段、谷川浩司九段、森内俊之九段に次ぎ、史上4人目の竜王名人である。
先の3人はいずれも永世名人である。

豊島竜王名人は彼らを継ぐ偉大な一歩を踏み出したことは間違いない。

竜王名人誕生の12月7日(土)は、大阪弁護士会将棋倶楽部の例会の日であった。
将棋好きの弁護士仲間と村山慈明七段の指導を受けた後、
懇親会を経て、村山七段ともども皆で将棋バー「ルゥク」に移動した。
(そこには斎藤慎太郎七段も来訪されていたが)

皆でAbemaテレビを見ながら豊島名人を応援する。
まるでパブリックビューイングである。
将棋パブリックビューイングもいいもんですね。

そして将棋好きゆえ、にぎやかに豊島名人を応援する。
そして、竜王位奪取!
みなで拍手!

いあや実に素晴らしい。

豊島名人の素晴らしさは、従来誰もが当たり前と思っていた勉強法(研究会,VS)を思い切ってやめて,AIと研究するという方法をとったことだ。

今日ではAIを使う事は当たり前の勉強法であるが、それを先端的に進めたところが凄い。

私の自慢は、その豊島七段(当時)に2014年にインタビューしてその思いを直接聞いていることである。

豊島竜王名人、さらに頑張ってほしい。
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# by kazuo_okawa | 2019-12-08 21:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

適正手続を貫く意義!

弁護士の目からすれば実に興味深い判決が出ている。

神奈川県の東名高速で2017年6月、あおり運転で停車させられた家族が死傷した事故をめぐり、危険運転致死傷などの罪に問われた判決で、東京高裁(朝山芳史裁判長)は12月6日、懲役18年とした一審判決を破棄し、審理を横浜地裁に差し戻した。
一審に続いて危険運転致死傷罪は成立すると認めたが、一審の公判前整理手続きに違法があったと判断したという。
判決は、被害者が停車せざるを得なくなったのは被告人のあおり運転によるもので、停車から2分後に追突してきた大型トラックの運転手の過失も大きくないと指摘し、「あおり運転」と追突事故との因果関係は認めたという。

注目すべきは次の点である。
即ち、一方で、一審の裁判官が公判前整理手続きの段階で「同罪の成立は認められない」と表明した点の違法性を検討し、裁判員のいない場でこうした見解を示したことは「裁判員法に違反する越権行為」で、これによって一審の弁護人は「同罪が成立しない」との前提に立ち、公判で十分な防御ができなかった可能性が高く、裁判員も含めた審理で見解を変え、判決で危険運転罪を認めたのは「不意打ち」だとした。

そして、手続きの違法が量刑の判断などに影響を与えた可能性があるとして、裁判員裁判をやり直すべきだと結論づけた。

いやあ適正手続きを貫いた点は実に素晴らしい。

公判前整理手続きは、裁判員がいないところでの手続きであり、そこでは、あくまで争点と証拠の整理をするだけであり、そこで実体的な判断はしてはいけない。
そうでないと裁判員裁判の趣旨は没却する。

その意味で、手続き的正義を貫いて、差し戻したのは素晴らしい。

しかし、と疑問に思うのである。

ならば、この手続き違反だけで差し戻せば良いのであり、何も、わざわざ「あおり運転」と追突事故との因果関係を認める必要はない。
この判断は実質的には差し戻しの裁判員裁判に影響を及ぼしかねず、自ら批判した一審判決と似たり寄ったりではないかと思うのである。

まあ、「不意打ち」を批判したのであって、ここまで言えば弁護側には「不意打ち」にならないだろうから、一審判決とは違う、と言うのだろうが…。
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# by kazuo_okawa | 2019-12-07 10:00 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
本年5月にいわゆるパワハラ防止法が成立した。

職場のパワハラは以前から問題でありパワハラ相談も多い分野であった。
パワハラに対しては、判例で救済してきたもののいわゆる不法行為などの一般法の理屈の中で救済してきた。

今般、法律でパワハラを違法とした意義は非常に大きい。

パワハラは、職場で行われる①優越的な関係を背景に②業務上必要かつ相当な範囲を超えて③就業環境が害されると定義されるが、実はここでも、ではどういう場合に「優越的な関係」と言えるの?など個別具体的な判断は難しい。

そこで厚労省は、指針を作ることにして、その素案を発表している。
しかしながらその素案は、使用者側が「パワハラではない」とよく言う弁解も盛り込まれ、使用者にお墨付きを与えるのではないかとの危惧がある。

現在、パブコメ募集中であるが、批判をよせることが重要だろう。

ところで、このパワハラ防止法の影響もあるのだろう、今年、すでにパワハラで、4回講演依頼があった。

偶然であろうが、2回同じような質問を受けた。

それは「パワハラの立証のために、こっそりとICレコーダーで録音してもよいのでしょうか?」というものである。

無論、秘密録音して構わない。
原則としてプライバシー保護の為に秘密録音は許されないが、パワハラ被害の証拠保全のためには許される。
まあ言ってみれば被害者ですからね。

質問がありましたので補足しておきます。
パワハラ被害に苦しむ皆さん、どうぞその立証のためにICレコーダーで録音してください。
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# by kazuo_okawa | 2019-12-06 22:12 | 法律相談・法律の話題から | Trackback | Comments(0)

山本太郎氏の魅力

れいわが始まる 山本太郎全国ツアー
【第七弾・近畿】のスケジュールの一環として、
12月5日(木) 大阪午後6時「街頭記者会見」が
大阪・JR大阪駅御堂筋北口前 (ヨドバシ梅田前)で行われた。

メディアが予め報道したわけではない。
SNS上の連絡だけが頼りである。

にもかかわらずJR大阪駅は人でいっぱいである。
しかも寒すぎる。
寒い中を、山本太郎氏がその熱い演説で人を引きつけるのであるから見事としか言いようがない。

― 消費税廃止、奨学金はチャラ、少子化対策、国債発行という松尾理論をもとにした景気浮揚策などなどれいわの政策を訴える。
水道民営化など売国政策を竹中平蔵と絡めて分かりやすく批判する。…

9時まで熱弁をふるった後、聴衆の一人一人とツーショット写真を撮るのであるが、この長蛇の列にも驚かされる。

さてその後、ようやく山本太郎氏と話が出来る。
このブログでも紹介してきた障害者選挙権を闘う中田泰博氏がれいわ舩後靖彦議員を通じて、この機会を作ってもらったものだ。

中田氏が資料を渡して協力を求めた後、私が、平成25年改正によりそれまでヘルパーの代筆でて出来た投票がこの改正により秘密投票権が奪われた経過と裁判を説明させていただいた。

山本氏は寒い中、車椅子の中田氏と同じ目線の高さとなるようにかがんで話を聞き、私が説明しているときもアイコンタクトの上、随所に言葉をはさむ。

短時間であったが、山本太郎氏、実に魅力的な人である。
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# by kazuo_okawa | 2019-12-05 23:56 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

日能研の帽子パズル!

阪急電車に、お馴染み日能研の「シカクいアタマをマルくする」が出ていた。

中学入試問題からシカクい頭を柔軟にする問題を紹介するのであるが、現在は、
四天王寺中学の2019年入試問題が紹介され、つぎのようなものである。

【6人の子どもがお互いの顔が見えるように座ってします。
赤い帽子を1つ、青い帽子を1つ、黒い帽子を5つ準備して、それら7つの帽子を6人に見せた後、1人1つずつ頭の上にかぶせました。
6人には、それぞれ自分の帽子は見えませんが、残り5人の帽子は見えます。
6人には残った1つの帽子の色は知らされていません、
6人に自分の帽子の色が分かるか聞いたところ、6人が同時に「分かりません」と答えました。
問 この答えを聞いた6人のうち「自分の帽子の色がわかりました」と答える人は何人いますか。】

なかなか面白い。
伝統的な帽子パズルの応用編である。

この系統のパズルの面白いのは、「分かりません」という答え自身が、実は新たな情報となるということで、ここがこの種パズルの醍醐味である。

そしてこの四天王寺中の入試問題自体は、難しくない。

もしも赤帽子、青帽子を最初にかぶっているものがいれば、それを目にした者は自分の帽子は黒帽子と分かるはずだが、そうではなかった。
とすれば…。

というわけで、まあ、慣れていればほとんどノータイムだろうが、逆に、このパズルを知らなければ、時間がかかることも違いない。

とはいえ、算数パズル好きの小学生でパズル本に接していたら、このパズルは馴染みだろう。

四天王寺中はこういう算数パズル少年を合格させたいと考えていると言うことが分かる。
潔くて気持ち良い。
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# by kazuo_okawa | 2019-12-04 21:37 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)