松尾貴史氏のファンである。
松尾氏の毎日新聞の連載コラム「ちょっと違和感」は毎回痛快であり
今朝も、説明から逃げている高市早苗首相をチクリと批判している。
タイトルはこのコラムをまとめた新著である。
早速購入する。
違和感どころかデタラメだらけのこの社会を鋭く風刺している。
さてこの新著には、巻末に落合恵子氏との対談が掲載されている。
こちらも興味深い。
その対談の中で、落合氏の質問に
権力を風刺していることから
「嫌な目に遭われたこと」はないかと聞かれている。
このとき松尾氏は
<SNSに同じような批判の文面がわんさかくることなんてしょっちゅう>
と答え、そして
「でもそんなのが来ると、僕が言ったことが効いたんだなと思って、
我が意を得たりとほくそ笑んでいます。」
いやあ良いですね。
もう何十年も前の話であるが、
かつて朝日新聞本多勝一記者が右翼、ごろつきから脅しなど受けることが多く
これをいい仕事をしているから、と述べていた。
そして、右翼、ごろつきの脅しが少なくなると
「今年はいい仕事をしていなかった」と反省するとも…。
今も昔も、権力の側にたって、権力を批判する人を叩くものがいる。
悲しい話である。
松尾さんのペンが鈍らないのが嬉しい。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-12 09:00
| 本・書物
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藤井聡太名人(六冠)に糸谷哲郎八段が挑んだ名人戦七番勝負の第1局に
糸谷八段は初手16歩、3手目15歩と「端歩」をついた!
終局後インタビューで糸谷八段自身は
「端歩には象徴的意味合いがある」
とその意義を語った。
「坂田三吉端歩をついた」と歌にもなったように
端歩と言えば、関西の将棋ファンとしてはこの坂田の一局を思い浮かべるが、それだけではない。
糸谷八段の師匠森信雄七段は関西の名伯楽の一人であり、
糸谷八段は森門下から初めて名人戦の舞台に立った。
糸谷八段としては森門下を背負って立つという思いもあろう。
そしてこの森門下は「自由の気風」にあふれ
その象徴が「端歩」である。
糸谷八段からすれば
一門の大先輩であり、「聖の青春」で名高い村山聖贈九段も端歩をついている。
同じく一門の先輩山崎隆之九段も対久保利明九段相手に
初手96歩の端歩をつき久保九段が二手目94歩と受けた対局があったが
これは観戦していてその自由性に打たれたものである。
プロたるものこうでなくてはならない。
話戻って歴史的に有名な坂田三吉の端歩は
1937年(昭和12年)2月5日から11日までの1週間、持ち時間各30時間という異例の条件で当時の王者木村義雄相手に京都市洛東「南禅寺」で行われた一局である。
通称「南禅寺の決戦」と呼ばれる。
世の中は軍国主義が進行し、暗い世の中になり、
その中で坂田三吉の端歩に関西のファンは大いに喜んだ。
坂田三吉は木村に敗れたもののこの対局は歴史に残った。
ちなみにこの昭和12年(1937年)はその後7月7日の盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が本格的に始まる年である。
日中韓関係がぎくしゃくし、軍国主義を進めようとしている現在になにやら似てる。
偶然かな。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-11 09:11
| 将棋
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実に素晴らしい一局を見た。
名人戦七番勝負の第1局である。
藤井聡太名人(六冠)に、糸谷哲郎八段が挑んだ名人戦七番勝負の第1局である。
推し棋士二刀流糸谷八段は先手番を引き、初手16歩、3手目15歩と「端歩」をついた!
ここには,AIにとらわれない自由とロマンがある。
しかも終局後インタビューで糸谷八段自身が答えたように
「端歩には象徴的意味合いがある」
それは天才たち先達の流れを継承するということだ。
過去、名人戦の初手は26歩か76歩しかないという。
そこにその2手以外の手を指した!
いかに歴史に残る「端歩」であるか分かろう。
しかし王者藤井名人は決して「奇襲」ととらえない。
終局後インタビューで答えたように「15の位は価値が高い。それに代わる主張を求め、14歩からの逆襲を考える」という。
絶対王者の思考にも感心する。
局面は横歩取り(藤井名人が横歩を取る)。
しかし糸谷八段は、ここでも定跡たる77角と受けない。
そこで藤井名人が(糸谷八段の飛頭の)27歩、26飛と攻め込むのが素人目にも苦しい。
そして糸谷八段は、35桂をうっかりした、とポカを開陳するのが
「らしい」のであるが、解説木村一基九段の言葉の通り
藤井名人は終始冷静に対処したと言えるのだろう。
熱戦の末、対局は9日午後9時すぎ、136手で糸谷八段が投了し、藤井名人が勝利した。
次局に向けて糸谷八段は「新しい構想と人間の粘りを見せていけたら」と
述べている。
楽しみである。
頑張れ、ダニー!
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by kazuo_okawa
| 2026-04-10 09:34
| 将棋
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とにかく、Xで発信するだけである。
質問は受けない。
まるで独裁者である。
民主主義のリーダーは、何故リーダーたり得るのかといえば
国民にその支持の基盤を有しているからである。
そしてそれは常に国民の説明する責任がある。
「説明」は単に一方的なものではない。
その説明は当然質問も受け付けてこその説明である。
その記者会見をしない高市早苗首相は、
そもそも民主国家の政治家としての資質を根本的にかけている。
嘘つき疑惑、憲法違反疑惑など根本的に問題が多い首相であるが
そういうことを突っ込まれるのが嫌なのだろう。
しかし、いやでも、記者会見をして国民に説明をするのが
民主国家のリーダーである。
4月7日付朝日新聞によれば、官邸での会見室で行う記者会見は
2月18日が最後と出ていた。
ひどい!
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by kazuo_okawa
| 2026-04-09 08:55
| 司法・ニュースその他
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DVDで購入し東野圭吾ミステリ『ブラックショーマン』を映像で見た。
真実を明かすためには何でも行うという主役のマジシャン役を
福山雅治が演ずるが、いやこれが実にカッコいいのである。
何せ福山自身が替え玉ではなくて自分自身でマジックを演ずる。
相当に練習しただろう。
物語の中でも、コインロールを随時披露している。
随所に見せるパス(移したように見せて「消す」)も実際にしている。
いや見事なものである。
テーブル引きも、映像トリックでは無くて自分でしていた。
そして、ポーズをとってかっこつけるのも
福山ならではだろう。
『ガリレオ』シリーズとは違う魅力である。
ただ、原作では、真相が明かされても、その新犯人の身勝手さが浮き彫りになり
数々の仕掛けをして犯人を追い込むという手法は
罪悪感なく、逆に言えばそれなりに「読後感」はよかったのだが
映像は違う印象を受ける。
いやそれでも素晴らしい作品である。
福山ならではだろう。
ところで主役が冒頭に自宅に戻るときに警察官が取り囲んでいる。
その警察官のなかに「ちょっと開けてください」という人物が
私にはマジシャンKilaに見えた。
映画の最後のクレジットに目をこらすと
マジック協力者としてKilaの名前が挙がっていた。
ヒッチコックのように楽しんだな。
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by kazuo_okawa
| 2026-04-08 08:12
| マジック
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