私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

高木彬光、生誕の地!

熱心な本格ミステリファンなら高木彬光をご存知だろう。

高木彬光とは、1920年青森市生まれ。
青森中学より旧制一高を経て京都大学薬学部入学ついで工学部冶金学科に転じ、卒業後民間会社に就職するも敗戦により失業。
窮乏の中で探偵小説を書くことを決意し、処女作『刺青殺人事件』でデビュー、その後、数々のヒット作を飛ばし、日本のミステリ界をけん引してきた本格推理作家である。

京大ミステリ研ならなおのこと、京大の大先輩にもあたる大御所高木彬光を知らないことはありえない。

さてその高木彬光は実は17歳まで青森の生家で過ごし、そしてその場所が青森の観光名所として記されている。

4日夕刻、観光案内所へ行く。

「高木彬光生誕の地へ行きたいんですが」
「ん?」
「高木彬光。推理作家でしょう。」
「ええ?」
「いや観光地図にも載っているんで、そこへ行きたいんですが」
「ええと、高木ですね、ええと高木、高木と、2番だから、ああここですね。ここへ行くには…」

かつての大御所も、今では、まあこんなもんなんですね。
それにしても、観光案内所というのが少し悲しい…。
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# by kazuo_okawa | 2018-10-05 00:03 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
日弁連人権大会に来ている。その分科会。

「日本の社会保障の崩壊と再生~若者に未来を」に参加する。

非常に中身の濃いテーマであるが、
「スウェーデンと日本の若者と考える未来」と題する若者のディスカッションが興味深い。

印象に残る言葉。

(日本の若者)「普通の(社会人の)レールから外れることが恐怖」
「レールに従ってきた。結局レールから外れたことがない」
「転職は日本ではマイナスイメージ。転職出来ないから、良い就職のため。そしてそのための大学、また受験となる」
「画一的で息苦しいのは、失敗が許されないから。」
「あとから別の選択が許されず、初めの選択で決められる」
「小さいころから、『皆と同じであること』が求められてきた。ところが高三でいきなり自分で選べ、あとは自己責任、これはどうなのか」

(スウェーデンの若者)「自分は何を勉強したいのか、それを見つけるために高卒後働いた。こういうことはスウェーデンでは珍しくない」
「スウェーデンでは転職はむしろプラス。何故なら、いろんな経験を積んでいるし、視野も広がっている、メリットでないか」
若者たちの対比が際立つ。
しかし、日本人のこの「画一性」「同調圧力」「失敗を許さない」などは、間違いなく「大人」の責任であろう。

司会が聞く「ではスウェーデンでは若者は何をするのか、また何を大事にしているのか?」それに対する答えが痛快である。

―「個人、個人、色々である!」

市民活動、アーティスト活動、友達の交流など色々である。

日本の若者もこういう大きな会場に参加するものはある意味で頼もしい。

最後の言葉もいい。

「日本のこの価値観を変える。それには時間がかかるだろう。まずは先に述べられた若者の苦しみを知ってほしい。そしてまずは『やり直し』のきく社会に…」

無論、本来は、大人がしなければならない!
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# by kazuo_okawa | 2018-10-04 18:55 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

数学の思考法!

事務所報で毎回パズルを載せている。

この夏号でも出したのだが、そのパズルの核心は表面的な問題に隠された「間違いに気づくこと」。
まあ、ミステリでいえば私の好きな一種の叙述トリックなんですね。

ところがこのパズルの思想自体を理科系の知人から強烈に批判されました。

つまり、数学の本質は真理に帰するものであり、「間違いを探せ」の思想は数学の世界では本質的に誤りだというのです。

いやあ面白いですね。
貴重な意見です。
理科系ではそうなのか、成程、と感心しました。

しかし、私たち司法の世界では「間違いに気付く」ことは重要で、司法試験の短答式でも「次の5つの説明文の中から間違いを選べ」という問題は短答式問題の定番として必ず出題される形式です。

これは、その緻密性や真理の追及たる数学と違って、司法の世界では、人々が互いに気持ちよく生活する為に「法の支配」による(非合理な支配を排する)ことを目指し、その為に「非合理な論理」を見破る(要するに間違いを見つける)ことの重要性を意識しているからだと考えられます。

いずれにせよ、発想の違う世界の方と議論するのは大変楽しいものです。
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# by kazuo_okawa | 2018-10-03 23:19 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)

人民新聞裁判

2017年11月21日に、人民新聞山田洋一編集長に対し不当逮捕が行われた。
これはこれで問題であり、刑事事件は別途争われている。

その逮捕と同時に行われた(彼の個人宅ではなく)新聞社への家宅捜索に対し、人民新聞が原告となり(私が代理人となって)兵庫県警への国家賠償請求訴訟を9月18日に提訴した。

要するに、彼個人のエリアは別として、何故、勤務先まで捜索・押収されなければならないのか、というのが本質的な問題である。
これは言ってみれば、あなたが経営者として、従業員が逮捕されたときに、事件と関係もないあなたの会社が捜索・押収されるようなものである。

本来、「刑事事件の捜査のための」捜索差押であり、刑事事件と関係なしに、市民・団体の私物を抑えるなどということは到底許されないはずである。

しかも本件では、山田氏の刑事事件の一審判決が終了しても、一部は返していない。
まさに、令状主義を無視した「保安処分」と言ってもよいだろう。

無論、こういうことは許されていいはずはない。

本裁判の第1回法廷は
11月28日(水)午前10時(大阪地裁202号法廷)と決まりました。
ぜひ協力と参加をお願いします。
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# by kazuo_okawa | 2018-10-02 23:58 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
先日、リスペクトの政治を作る大阪弁護士有志の会主催でいわゆる立憲野党をお呼びして集会を開いた。

国民からは集会のご協力を得ていたものの、日程の都合が合わず、結局参加は、立憲、共産、社民、自由。

自由党の渡辺氏は、沖縄県知事選という選挙前で大変な時期であったがご協力いただいた。
その為かこの日に会場からの質問で出たのが「日米地位協定の見直し」問題である。
無論、主催者たる私たちとしても忘れている問題ではないが、改憲問題を中心のテーマとしたため本論で取り上げなかったにすぎない。
むしろ、質問が出たことにより、各党にすかさず答えて頂いた。
そして重要な問題であり、見直しは必要と回答してもらったのである。

真に日本が主権国なら当然であろう。

そして沖縄県知事選。

米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を掲げた玉城デニー氏が、移設実現をめざす安倍政権が支援した佐喜真淳氏を引き離し当選を決めた。
重要なのは、辺野古移設問題のだんまりを決め込んだ佐喜真淳氏も公約では「日米地位協定の見直し」を挙げていたことだ。
これから「日米地位協定の見直し」が主要課題とならなければならない。

今朝のテレビのワイドショーを見ていると、台風のニュースばかりで、そもそも「日米地位協定の見直し」はおろか、沖縄県知事選のニュースすら取り上げていなかった。

政権の耳に痛い話は避けているように思える。
残念である。
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# by kazuo_okawa | 2018-10-01 11:45 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
昨日、出勤前に朝のNHKテレビを見ていると、「裁判所からのハガキ」を装った詐欺の手口を紹介し、注意を呼び掛けていた。

これは古くからある詐欺の手口であり、無論、裁判所はハガキなど出さない。
詐欺の手口の類型としては、古来の霊感商法などと同じく「不安を煽る」手法である。

このような消費者詐欺、消費者被害は後を絶たないが、もう一つの類型は「うまい話」パターンである。

ネット詐欺、架空通貨詐欺など新たな手法もある。
形は変えども、いずれにせよ「うまい話」をエサとする。

つい先日も被害者からの相談を聞く。
この種の問題は、なかなか被害の回復に至らないのが現実である。

「うまい話に乗ってはいけませんよ」というのは簡単である。
しかし、何故にうまい話に乗ってしまうのか。

アベノミクスで潤うごくごく一部の大金持ちはこんな話に乗らないだろう。

そうである。

結局は、老後の不安が駆り立てているのである。
社会保障が充実して老後の不安が一切無ければ、「うまい話」も冷静に判断することが出来るだろう。

老後の不安という政治の責任を指摘せずして、詐欺に騙されたものの「うかつさ」を批判するという風潮はどうなのか。
これをどうして『自己責任』と批判し得よう。

不安を煽る、もう一方の「詐欺」パターンではないかと思ってしまうのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-09-29 23:04 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

村山聖の勧めたミステリ

25日、ニコ生叡王戦予選の解説を増田裕司六段が行っていた。

増田六段は、弟子を多数有する森信雄門下であり、年齢的には羽生世代の「やや下」という関西のベテラン棋士である。

解説中、森信雄一門天才村山聖(贈九段)の話題となり、映画「聖の青春」などに出ていない数々のエピソードを披露されていた。
いずれも面白いが私にとって興味深かったのは、村山聖九段はミステリファンであったということだ。

棋士でミステリファンは多い。

「本格ミステリは詰将棋のような趣がありますからね」と言ったのは羽生竜王である。
豊島二冠は一時綾辻行人を読んでいた。
香川女流はシャーロキアンである。
…とまあ、将棋とミステリは親和性があるところ、天才村山聖は東野圭吾のファンであったというのが興味深い。

そして増田六段曰く、村山九段から勧められた東野ミステリが『仮面山荘の殺人』だったという。

いやいやこれは凄い。
実にマニアックである。

何故なら本作は、東野ミステリの中では「本格派ミステリ」に位置し、おそらく東野ファンの中で本書を推薦する人は少ないだろう。

しかし本格ミステリは終盤が醍醐味である。

そう考えれば、「終盤は村山に聞け」
無類の終盤力を武器とする居飛車党力戦派の天才村山聖らしいともいえるのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-09-28 22:23 | ミステリ | Trackback | Comments(0)