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私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

知識が妨害する!

10日の話であるが、ロート製薬株式会社は、日本各地で目の健康づくりへさまざまな啓発活動が行われる「目の愛護デー(10月10日)」に合わせて「読みにく過ぎる新聞広告」3種を朝日新聞、日本経済新聞、産経新聞に掲載した。

10月10日に自宅で購読している朝日新聞を読んでも広告は特段意識しなかった。
それは所謂「くねくね文字」(円を描くように書かれている)で読みにくいと言ってもまあ普通に追いかけていけば読める。

ところが事務所に出て(事務所では日経新聞を定期購読している)10日付日経ロート製薬の一面広告に驚く。
鏡文字である!

いやあこの日経の鏡文字広告は面白い。
鏡文字の本文はすらすら読める。

―「印刷ミスではなく、理由があるのでご安心ください。鏡文字でこんなに読みにくくても、あなたの「目」は頑張ります。(略)今日は「目の愛護デー」
…という文章が、文字は鏡文字だが普通にさあっと読める―

これは自慢でも何でもなく、昔から関心があるため(ミステリ、パズル、マジック、鏡像現象などによく出てくることから)単に鏡文字に「慣れて」いるからだ。
(2015年11月28日ブログにも触れている)

ところが大きな見出し
「わざとですよ」の鏡文字が、すらすらと読めない。
(「ですよ」は読めるが「わざと」がすらすらと読めない)

何故か。
「ざ」があるためである。
「ざ」の鏡文字は「ぢ」

実は「さ」と「ち」は鏡文字の「定番のトリック」の一つである。
つまり、その知識があるため、<「ぢ」にみえるが違うはずだ、これはひっくり返して「ざ」だ>とその分余計に「思考」して、結局「思考」した分だけ時間がかかるのである。

「知識が妨害する」
その現象をまじかに体験して、更に驚きが増すのである。

「脳」の働きは実に不思議である。


# by kazuo_okawa | 2020-10-15 07:26 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)

どんな裁判官?

正社員と非正規社員の待遇格差をめぐり、ボーナスや退職金支給の是非が争われた2件の訴訟の判決が13日、最高裁第3小法廷であった。
「同一労働同一賃金原則」に直結する重要な裁判である。

その注目された判決は、なんと、一部支払いを命じた二審判決を変更し、いずれも支給を認めない判断をした。

判決の論理として「長期雇用のためのインセンティブ」論に導くくだりがどうかと思うが、それは色々な識者が批判するだろう。

それはともかくこの判決が気になっていたところ、13日夜テレビのニュースを見ると、まずはアメリカの大統領選やアメリカ最高裁判事の人事問題を報じている。

なんなのか、これは。

この間、普通にテレビのニュースを見ていれば、アメリカの、先に亡くなったRBGや新しく任命されようとしている裁判官がどんな人物で、どんな考え方をしてきたかは繰り返し詳しく報道されている。

ではこの、非正規労働者に冷たい判決をした日本の最高裁裁判官について、どれほど詳しい報道をしているだろうか。

全くといっていいほど報道はない。

アメリカの裁判官を詳しく報ずる暇があるなら、日本の、この裁判官たちを詳しく報道してほしいと思うのである。


# by kazuo_okawa | 2020-10-14 07:06 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

南署の妨害!

大阪市を2025年に廃止し、4特別区を新設するいわゆる「大阪都構想」への賛否を問う住民投票が12日、告示された。
「れいわ」山本太郎氏は同日、大阪ミナミで演説したが、そこに南署の妨害が入った。

この日は、いわゆる「都構想」を推進する大阪維新の会の松井一郎大阪市長や吉村洋文代表、公明党の佐藤茂樹衆院議員らが、難波駅前で、「二重行政の解消」などを訴えた。

一方、山本氏は、そこから歩いて5分ほどの戎橋で都構想反対のゲリラ街宣を展開した。(ゲリラでするのは予め告知すると「密」になるからである)

ところが、山本氏が現地に到着すると、大阪府警南署の警察官数人が「道路の通行を妨げている」として街宣を中止するよう要請した。

山本氏は「根拠を述べよ」と反論する。
しかも、客観的に「道路通行」を妨げてはいない。
南署警官は、やめよ、というのみで具体的根拠は上げない。

れいわ山本氏は、終始この様子をYoutubeで配信する。
結局、30分近くの間、南署は、具体的理由をあげられず、山本氏は「独り言」をつぶやくという形で、「政治活動は自由。表現の自由」としたのである。

山本太郎氏が正しい、この国が「中世」でなく民主国家であるならば…。

ごく近くで、「都構想」推進派の演説は自由に行われ、他方、すぐ近くでの「都構想」反対派の演説が許されないとなっては、誰がどう考えてもおかしいだろう。

こいうい南署の妨害をメディアは報じないので是非ユーチューブで見てほしい。


# by kazuo_okawa | 2020-10-13 07:17 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

非効率な業務

政府の方針に呼応するかのように、11日付読売新聞に「行政改革 非効率な業務を見直したい」という内容の社説が出ていた。
真に「非効率」なら、これはこれで異論はないだろう。

しかし政府は、行政改革は日本学術会議も対象とする、というのであるから怪しいことこの上ない。

日本学術会議の任命をめぐって、菅首相が105人の推薦者リストを「見ていない」と説明したことについて、学術会議側から「文書の改ざん」や「違法性」の指摘が相次いでいる中で、学術会議そのものもなくすとしたら、臭いものに蓋「桜を見る会」と同じ構造である。

「恣意的任命拒否」や「不正」があったのか、無かったのかの検証は行わなければならない。

にもかかわらず「非効率行政の見直し」などとの目くらましでごまかしてはいけない。

毎回同じことを言っているが、非効率を正すというなら、「公選法」も改正してほしい。

有権者が投票用紙に候補者の名前を手書きするという手法を、日本人は当たり前と思っているものが少なくないが、実は先進国では珍しく、こうした自書投票方式は専門家から「ガラパゴス」と言われている。

先進国がしているように、記号式など効率的な方法は、その気になれば出来るだろう。
まして公選法は、民主主義に直結する問題である。

「聖域無し」と言うなら、公選法の「非効率」こそ一番に正してほしい。


# by kazuo_okawa | 2020-10-12 07:43 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

豊島二冠、復活!

まずは先勝である。
竜王戦七番勝負第1局が10月9、10日に、恒例の「セルリアンタワー能楽堂」で行われた。

なんと言っても、50歳となりそしてタイトル通算100期の大記録を目指す羽生善治九段が挑戦者ゆえ注目される。

迎え撃つ豊島将之竜王(叡王)は実力があり、タイトルを奪取しながらも不思議と防衛が出来ない。
豊島ファンとしては何としてもそのジンクスは破ってほしい。

さて注目の第1局。
先手羽生九段の矢倉を受けて立つも、後手豊島竜王は、超急戦策。
6手目74歩、10手目73桂、そして居玉且つ金銀を動かさないまま16手目65桂である。

いやあ、これを見ただけでワクワクしますね。
豊島流が戻ってきた!

豊島二冠は、研究に裏打ちされて「序盤中盤終盤隙が無い」
しかもそれに加えAIを研究相手として、序盤から隙あらば仕掛ける!
これがリニューアル豊島将棋の魅力であり、2年前からタイトルを奪取してきた!

それが、ここ最近、過密日程と「負けない将棋」永瀬拓矢王座との長い闘いにいささか調子が狂わされおかしくなったように思える。

しかし本来の豊島将棋が、重要な本局で、まさに、戻ってきた!

そして超急戦策の65桂銀取りを、なんと、羽生九段は逃げない。
凄い!
まさに「勝利は勇者に微笑む」羽生流でもある。
いいですねえ。

その後も激しく、難しい展開。

その難しさを、裏から表現したともいえるだろう、解説陣は何度「初心者はまねをしないように」と言っただろうか。

結果は、52手という、竜王戦史上最短記録で豊島二冠の勝利!
短手数でも、濃厚で迫力ありましたね。

第2局以降が実に楽しみである。


# by kazuo_okawa | 2020-10-11 08:28 | 将棋 | Trackback | Comments(0)