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私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
総務省接待疑惑。
そもそもは、「チャラ男」と評される菅首相長男菅正剛氏の、勤務会社の接待疑惑から始まった。
これ自体公務員倫理規定違反でひどい話であるが、国会ではこれ以外の倫理規定違反は無い、と答弁されていた。

しかし 文春砲続報で、今度は総務省幹部がNTT側から「違法」接待を受けたことが報じられた。
その結果、「違法」接待を受けた谷脇康彦氏は総務審議官を更迭され官房付となり事実上更迭処分を受けたという。
今朝(9日)の朝刊のトップニュースである。

しかし何故に、こんな危険な接待を受けたのか、何故に平然と国会で嘘をつくのか。
真の理由が明らかにならない。

今まで、何度も繰り返し見られた「森友事件」と同じである。

①疑惑を報じられても、国会では、政治家、公務員が「否定」する。
②それでも否定しようがない「疑惑」が出てきたときは、その「公務員」を処分する。決して政治家は処分されず、責任もとらない。
③そして疑惑の調査は、その官庁にさせる。

ここまでは、森友事件と同じである。
森友はその後
④その官庁の調査では、何ら問題なしで終わる。
⑤そしてその公務員は、結果的には「出世」する。

総務省事件は④⑤はまだだが、森友事件を追究しきれない以上、同じ結論になることは見えている。
本当に、こんな日本でいいのだろうか。
【追記】
無論、④の「何ら問題なし」とは適当に「トカゲのしっぽキリ」してお茶を濁し、そして、「しっぽキリ」されたはずの公務員がいつの間にか「出世」しているという構図である。


# by kazuo_okawa | 2021-03-09 07:47 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

勝負術の応酬!

渡辺明棋王(三冠)に糸谷八段が挑戦する第46期棋王戦第三局は実に面白い勝負術の応酬であった。

糸谷八段を応援しながら見ていたものとしては、序盤早々から終始不利な展開の上、最終的に敗北したので大変残念であったが、対局そのものは、実に面白かった。

人間同士の、しかも、勝負術を駆使した闘いであり、その意味ではこの二人はうってつけの役者である。

挑戦者糸谷哲郎八段は後手番ゆえ、得意の「一手損角替わり」が予想されたところ、事前研究の上、意表を突く「後手番横歩取り戦法」!

22手目までノータイムであり、事前研究であることは想像に難くない。
そこで渡辺三冠は、研究と悟ってか、その手に乗らず持久戦模様に手を張る。
解説の黒沢怜生五段の予想を裏切る38金!

無くはないが壁にする手であり、ここで「早指し早見え」の糸谷八段が長考に沈むのであるから、渡辺流「勝負術」成功である。
49分の長考のあと、糸谷八段は75の飛車を支える74歩。
ところが直後の76歩の突き出しに対してそれを同飛と取れないところに糸谷八段の誤算があった。

終局後の二人の感想戦もいきなり、その場面から始まる。
「金かあ、と思った」
「長考してこの歩が取れないようではおかしい」…。

コロナ禍で感想戦は約30分くらいにしているそうだが、この日の、二人の感想戦は実に一時間に及ぶ濃密なもの。

Abema解説の阿久津主税八段が番組最後のまとめとして「何局もみたような、濃密な一日だった」と締めくくったがそれが本日の対局の凄さを物語っているだろう。
ある意味で糸谷ワールド満開。

盤上の真理を追究するのとは違う、人間同士の勝負術を駆使した闘いの魅力であろう。


# by kazuo_okawa | 2021-03-08 07:36 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

京都コングレス始まる!

本日(2021年3月7日)から、第14回国連犯罪防止刑事司法会議(通称京都コングレス)が京都国立国際会館で始まった。
コングレスは、犯罪防止・刑事司法分野の国連最大規模の会議で、国連により5年に1度開催されている。
本来なら昨年開催のところ新型コロナの影響で一年延期されていた。

今回は感染対策のため参加者の間はパネルで仕切られ、海外からの入国が認められたのは十数か国の代表団や国連の職員など約250人程度でありおよそ130か国以上はオンラインでの参加となったという。

京都コングレスが注目されたのは、カルロス・ゴーン被告人の逮捕・勾留に絡み「人質司法」など日本の刑事司法に対する批判が国際的に起きた、その後の国際会議であることだ。

そして「人質司法」打破や、弁護人立ち合い権を求める我が日弁連としてもこのコングレスを重視して、会員に参加を呼びかける告知もしていた。

もちろんこのコングレスによってどの程度の成果が出るのかは分からない。
私が常々「中世」と揶揄している、日本の刑事司法の打破につながるのかも今のところ不明であるが、何をおいても、このコングレスの意義を報道してほしいと願っている。

テレビでは、新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本で初めての大規模な国際会議との観点からは、報道されているが、内容が重要である。

会議冒頭に、上川陽子法務大臣は「法の支配」の貫徹を訴える挨拶をしたという。

上川大臣の言いたかったのは、推測であるが、(「悪法も法なり」ゴーン被告人は)「法律を守れ」(逃亡は許されない)ということだろう。

しかし「法の支配」というならアベスガ政権こそ守れ!と突っ込みたくなるのであるが…。




# by kazuo_okawa | 2021-03-07 12:52 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

質問に答える

3月5日、「7万円接待」の山田真貴子氏に代わって小野日子氏が内閣広報官としてデビューした。
さすがに、批判を受けた前任者の手法、すなわち「次の予定」を理由に質問を遮ってしまうことはなかったが、それでも小野氏は原則「一社一問」に限り、15問で終わりにした。

まあ要するに菅義偉首相には、記者の(そしてそれは「国民の」でもある)質問に、出来る限り答えようとの姿勢はないのだろう。

それで思い出したのが4日放送のNHKニュースウォッチ9「科学者の模索」である。

内容は、放射線への不安を、科学的な見地から解消したいとの思いで、10年前の福島第一原発事故後、専門家たちは相次いで現地に入り、被ばくのリスクなどについて住民への説明に奔走したが、その一人、長崎大学高村昇教授の話である。

当初、高村教授は住民たちから厳しい反発を受け「御用学者だろう」との言葉も浴びせられたという。

どうすれば信頼を得られるのか。
高村教授が心がけたのは実はある意味で一番単純なことであった。
それは、住民からの質問にすべて答えること、徹底的に質問に答えることだったという。
そのため1時間半から2時間かかることもあったらしい。

しかし、どんな質問にも答えることで、高村教授には反発していた住民の空気の変わるのが分かったという。

ここには信頼を得るには、逃げずにとことん誠意をもって答えることの重要性が示されている。

翻って記者の質問に逃げよう、逃げようとする姿勢では信頼に欠けることもよくわかるのである。


# by kazuo_okawa | 2021-03-06 09:37 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
ニュースによれば3日参院予算委員会で社民党の福島瑞穂党首は選択的夫婦別姓をめぐり、丸川珠代男女共同参画担当相の姿勢を追及し、丸川氏は7回も答弁を拒否したという。

丸川氏は選択的夫婦別姓制度への反対を呼びかける書状に名前を連ねていながら、 一方で男女共同参画担当相を担当するというその矛盾を突いたもので、丸川氏は実質的に答えられなかったわけである。
答弁拒否自体、国会と国民を舐めたものである。

とはいえ改めて、選択的夫婦別姓に反対する根拠を調べると主には次の4点のようである。
①夫婦同姓制度は、夫婦でありながら妻が夫の氏を名のれない別姓制度よりも、より絆(きずな)の深い一体感ある夫婦関係、家族関係を築くことのできる制度である。
②氏や婚姻に関する習慣、社会制度を危うくする。
③けじめのないいい加減な結婚・離婚が増え、離婚率が上昇し、それを原因として、悲しい思いをする子供たちが増えている。
④一体感を持つ強い絆のある家庭に、健全な心を持つ子供が育つものであり、家族がばらばらの姓であることは、家族の一体感を失う。

①の理由は笑ってしまう。
そうならば、丸川氏は一体感を気付くためにも日常的にも「同性」を名乗らないとおかしい。
しかし彼女は、キャスター時の名前すなわち婚姻前の姓を名乗っている。
②は古い習慣、社会制度自体を正しいとするもので何ら根拠になっていない。
③は、姓の問題とは全く関係ない。
④は、健全な心を持つ子供が育つのには、「一体感を持つ」強い絆のある家庭であるという前提自体がいささか疑問であるが、仮にそうであったとしても、姓が同じかどうかは全く関係ないだろう。同姓ながら子供が虐待を受けるケースをどう説明するのだろうか。

とまあ、それやこれやで、丸川氏のよって立つ夫婦別姓制度反対の理由自体が余りにもひどいものだが、本質は丸川氏の問題ではない。

そもそも、アベ・スガ政権は「頭」自体が<言ってることと、やっていることの矛盾>だらけであるから、いまさらその「子分」が同じように矛盾していても、むしろ親分子分と「一貫」している。
腐っているその<頭>ごと取り替えてほしい。


# by kazuo_okawa | 2021-03-05 07:33 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)