4月7日に朝日新聞「多事奏論」に田玉恵美論説委員の「NHK値下げ 社説書いた 総務省に呼び出された」というコラムを寄せている。
田玉氏が「NHK受信料値下げは政治の圧力と感じる」と書いたことが「事実に反する」という。
総務省は田玉氏を、わざわざ呼び出して「事実と異なる」と抗議したという。
詳細はコラムをお読み頂きたいが、呼び出すという手法を含めて露骨な言論統制が引っかかる。
抗議する方がその相手を呼びだしている。
一方、その田玉記者が、「抗議の真意を知りたい」と取材を申し込むと断られたという。
自分は、内容を知らせずに人を呼び出し、他方、その「取材」は断る。
勝手なものであある。
そう思っていたら、4月8日、毎日新聞はその総合・社会面に
「NHK 異論を排除?沿道から五輪反対の抗議 聖火中断 音声途切れた30秒」という大きな記事を寄せている。
要するに,NHKは五輪反対など異論を排除して放映しているという疑惑である。
木許はるみ氏の署名記事で、抗議デモも報ずる北京五輪ニュースとのダブルスタンダードと批判している。
すでに辞表を書いて退任した山田真貴子元内閣広報官のNHKに対する圧力があったのか国会で問題となり、「抗議の電話はしていない」「抗議の電話は受けていない」という答弁で終わっている。
反対解釈すれば、「電話はした」と受け取れる。
じわりじわりと言論統制がいきわたっていると受け取られかねない。
メディアはこぞってこの問題を継続してとりあげてほしい。