私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

久保王将インタビュー

7日、久保利明王将に大阪弁護士会館まで足をお運び日頂いたので、王将にインタビューさせて頂きました。

インタビューの内容は、羽生さんの壁にぶつかりタイトル奪取には「心技体」の「心」を充実させることが必要と考えたこと、プレイヤーに専念するだけではなく普及に力を入れられる理由、、そして映画のことや将棋コンピューターソフトAI、さらには将棋上達法まで興味深い話を聞くことが出来ました。

久保王将は私も応援している大変魅力的な棋士です。
それは、人とのつながりを大事にされ、また普及に力を注ぐその姿勢のみならず、棋界の中では数少ない振り飛車党を貫かれるポリシーにも惹かれます。

実は今回インタビューさせて頂いて、久保王将の魅力に「少数派を貫く」という精神(人柄は穏やかですよ)にあると実感しました。

実は私、「少数派を貫く人」って結構好きなんですね。

さてこのインタビュー、大阪弁護士会ホームページに1月にはアップされる予定です。

将棋ファンの皆さん、どんどんアクセスしてくださいね。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-10 11:11 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
大阪弁護士会では1978年より、囲碁将棋大会を開いている。
今年はその40周年ということで、12月7日に久保王将をお招きして記念対局、指導対局、懇親会と楽しんだ。

企画したのは私である。

久保王将の王将戦防衛祝賀会に参加した時に、久保王将から「これもご縁ですので何かできることあればお手伝いしますよ」という言葉を頂いたのをきっかけに、その「細い線」をつないで、この企画を弁護士会主催として実現したのである。

普段は優勝者など中心の懇親会だが、今年は久保王将の人気のお陰で多数ご参加頂いた。
皆さん喜んでいただいて、非常に嬉しい。

さらにその二次会。
これは10人ほどだがさすがに熱心な方ばかり残り、弁護士にこれだけ熱く「将棋」を語る人たちがいたのか、と改めて驚いた。

いやあ、実に熱いのである。

時間も忘れ「将棋」を語る。
将棋は、知的ゲームであるが、弁護士がまるで「法律談義」をするように夢中になって議論する。

いろんな意味で若き日を思い出す、実に嬉しい一日でした。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-08 20:19 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

川口教授の講演を聞く

本日、連合大阪法曹団の定期総会の記念講演で、川口美貴関西大学教授の講演を聞く。
川口教授のご専門である「労働者性」であるが、非常に斬新で、通説を痛烈に批判する。

即ち私たちが学んできた「使用従属性」「指揮命令下」といった概念を次々と批判するのである。
そして、いわゆる労働者性を判断する、通説の各要素を批判し、結局、具体的な労働供給契約のもとで、労働の供給を受けるものとの関係で「労働者性」が決まるという。

従って、「労働者性」は、場面場面で異なり、ある人がある場面では「労働者」、別の場面では「労働者」ではない、ということが起こる。
しかも、供給を受けるものとの関係も考慮するから「消費者」相手の場合でも、「労働者」となる場合がある。

いやあ斬新である。
労働者性は場面、場面で考えるというのはまだしも、「消費者」相手の場合などは非常に画期的というか、今まで考えていなかった発想である。

川口説は「労働者」の概念は広がり、労働規制が働くということが分かる。

しかし、ビルゲイツのような大金持ちは、仮に、気まぐれで「セブンイレブン」にアルバイトに行ったときは、その限りでビルゲイツが「労働者」というのはどうなのか。

いやあ、理屈はわかり、素晴らしい説ではあるが、咀嚼するには時間がかかる。

昨日ブログに挙げた藤井聡太七段。
100年に一度の天才であり、彼は「労働力」以外にも商品を持っている。

しかし、川口説では、対局は「非労働者」、そして解説は「労働者」という結論は当然となる。
う~ん、なんというか、いやあ、じっくりと考えたい興味深いテーマである。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-06 23:59 | 労働 | Trackback | Comments(0)
藤井七段が初めて解説するということで話題になった12月1日の叡王戦。
対局は羽生善治竜王対菅井竜也七段という好カード。

これを藤井七段が初解説するのである。
無論、藤井七段だけでなく山崎隆之八段もダブル解説役である。

このタイムシフト(録画)を見ていると、何と、山崎八段が「藤井さんのこの対局の解説は午後10時までです。法律で決まっていますので」と説明していた。

いやあ、将棋番組を見ていて、労働基準法が出てくるとは思わなかった。

確かに労働基準法は、満18歳に満たない者を午後10時~午前5時(深夜)に労働(勤務)させる事を禁止している(労働基準法61条)。
しかしこれは、「労働者」保護のための法律であり、労働者でなければ適用されない。
現に未成年の芸能人や俳優(子役)、歌手などで、午後10時を過ぎても活動している例を思い浮かべる方もいるだろう。
つまりそういうタレントは「労働者」とされていないのである(つまり午後10時過ぎても活動出来る)

では労働者かそうでないかはどのように決めるのか。

一般に、労働者とは、使用者の「指揮監督下の労働」であるかどうか,支払われた報酬が「労働の対価」であるかどうかによって判断される。
平たく言えば、実力ある未成年タレントで「指揮命令下」になければ「労働者」ではない。
厚労省は一例として「歌唱、演技などが他人によって代替できず、人気がある」などを基準に判断し、「労働者」ではなくて「自営業者」とみなした場合は労基法の規制は受けない、としている。

では藤井七段はどうなのか。

年収1000万円を超える16歳棋士であり、将棋界では「他人によって代替できず、人気がある」棋士であることは違いない。
その報酬も、優勝賞金部分が大きい。
しかし彼は一方、日本将棋連盟の指示する対局は断れない(対局義務はある)。

とまあ、労働者性については結構難しい。

そこで日本将棋連盟は、無難に、労働基準法適用と考えたのだろう。

過去も、「中学生棋士」は4人いるが、18歳未満のときに解説をしたことなど聞いたことはない。
おそらくこういう18歳未満のときの解説役は藤井七段が始めてだったのだろう。

考えてみれば、こういう労働基準法問題が出てくること自体が、実は大変凄いのである。

【追記】
藤井七段はかつて対局で午後10時を回ったことがあり、そのときにも労働基準法の適用の有無が話題になった。
このとき日本将棋連盟は、棋士は「個人事業主」で労働基準法の適用は受けない。「棋士の労働時間に制約はなく、対局時間も棋士の意思に委ねられている」と説明していた。
同様に、解説役も「個人事業」と割り切っても良かったと思うのだが…。
なぜなら、余人を持って代えがたい日本一の詰将棋力を持つ藤井七段の、終盤の解説こそ聞きたいのであり、この一番の最後の楽しみのところで「はい、午後10時になりました。」と終わるのはいささか釈然としないのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-05 00:25 | 労働 | Trackback | Comments(0)

面白さとは何か?

12月2日のNHK杯戦は山崎隆之八段対丸山忠久九段。
山崎八段の戦法が実に面白い。

解説阿部隆八段が、山崎八段の初手はまず26歩と断言したにもかかわらず、先手山崎八段が、いきなり78金、そして丸山九段34歩に、3手目48銀とワクワクする出だしなのである。
さらに、3筋の歩を突き合い、まるで横歩取りのように大駒飛び交う。

こういう将棋を見ていると、棋士同士の対局が本当に面白いと思う。

しかし、である。

先日、やねうら王磯崎氏の講演を聞いた時の話であるが、詰将棋が見るものをして感動させるのは「大駒を只で捨てる」「しかも敵方焦点の場所に捨てる」などであると、その要素を分析し、逆に,AIにこの要素(条件)で詰将棋を作らせる取り組みなどが進んでいるという。

AIは今や、人類より強いが、しかし,現状では、AI同士の対局を見ようとはとうてい思わない。
人間同士の熱い闘い、意表を突く一手、ポカなどある意味で人間臭い手の数々…、こういったものが人間同士の闘いを引き付ける。

しかしそのうちに、人間同士の将棋が面白いのは何故かと分析し、その要素から逆算して、AIに、見る人を感動させる各要素を覚えさせていけばどうなるのだろうか、と思うのである。

まあ、しかし、AIがポカしても、それが予め(一定の頻度でポカすると)仕組まれたものとすれば、おそらくそれは面白くないだろう。

とすると「面白さとは何か」というのは実に難しいテーマだと思うのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-04 01:05 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
「作家と読者の集い」と称して作家と読者の思いを直接つなぐ企画で知られる二村知子氏の隆祥館・特別限定ライブトーク。

その12月2日は、ベストセラー『ルポ 貧困 大国アメリカ』(岩波新書)シリーズで知られる国際ジャーナリストの堤未果氏の登場である。
しかも今回はお連れ合いの川田龍平氏とともに参加である。

二村氏とのトークは実に素晴らしい。

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。食べ物は美味しく 自然に恵まれた日本であるが、実は 国民が知らないうちに、いつの間にか法律が次々と変えられ、私たちの大切な資産が根こそぎ外国に叩き売られている。

トークは、それらのテーマのうち「水」問題を中心に訴える。
即ち、水道民営化問題である。

「日本を売る」安倍政権は、水道民営化にまい進するが、先行して民営化した国で、まず行われるのは「水道栓をきつくする」「水道料金の値上げ」だという。
そして、民営化は失敗だったと、もとの再公営化に戻る国は少なくないという。

しかも戻るときには巨額の違約金をその企業に払わなければならない。

政府は、自治体がチェックするというが、堤氏は、電気と違って水道は「独占」であり、例えば値上げを本当にチェックできるかと問う。
企業から「きちんとするにはここまでの料金がいる」と言われたときに、自治体は抗しきれないだろうという。

いやあ、講演だけでも迫力あるが、本書「日本が売られる」には、水以外にも、種子、土地など次々と売られる、深刻な「売国政策」が明らかにされている。

これだけ聞けば絶望的になるが、堤氏は、「真実を知ると選択肢が広がる(つまり真実を知らせる)」「いきなり大きくひっくり返すと思わす、小さいことを積み重ねる」「地方議員に働きかける」など具体的は方策を述べられた。

こういう企画をされた隆祥館二村知子氏も素晴らしい。

地方議員への働きかけはハードルが高いかもしれないが、誰にでもできる簡単なことは、隆祥館で余分に「日本が売られる」を買ってそれを、読んでいないと思われる友人に贈ることだろう。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-03 07:49 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

宇宙人類学!?

12月1日、柴田一成京大理学研究科付属天文台長率いる『京大宇宙落語会』に参加する。
柴田教授の「宇宙と〇〇」の組み合わせの行きくところが「宇宙落語」であり、毎回、落語、講演、そしてパネリストによるトークなどの組み合わせで企画されている。

会場は、京都大学益川ホール。
ノーベル賞学者にちなんだ名称の講義を聞く教室である。

まず桂福丸師匠の落語に始まったが、この日一番印象に残ったのは木村大治京都教授の講演である。
もともとは文化人類学の専門家でありながら、今、「宇宙分類学」を唱えておられる。

「宇宙分類学」ですよ。
ちゃんとした学問ですよ。

法律家たる私としては「宇宙学」は全く未知の分野であるが、ジャンルの違う講演を聞くのは実に興味深い。
頭脳をいたく刺激する。

例えば、木村教授が講演で挙げられた例にグレゴリーベイトソンの問題がある。
<ゆでたカニ(死骸)が、「生物」であったことを宇宙人に説明せよ>

教授は、例えば「これは左右対称だから生物であった」と一例を示すが、講演を聞きながら、<何故、生物は左右対称なんだろう>と考える。
これは理系人間にとってはありふれた話なのかもしれないが、私自身は聞いたことがないので、刺激的なのである。

講演終了後、木村教授の著書を買い、サインをもらいながら「講演で言われた、左右対称だから生物であるというのは、生き物は動くから、結局バランスをとるために左右対称となると言うことでしょうか?」と質問すると、「そうですね。実は生物でも左右対称でないものはあるのですが、今のところ、高等になっていくほど左右対称になるといわれています」と答えて頂いた。
嬉しいですね。

さてそもそも「宇宙人類学」何のための学問かと思われるだろう。
講演で言われた結論は、結局「人間・私を知るための学問」という。

奥が深い

いやあ、本当に専門外の講演を聞くのは実に楽しいのである。
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# by kazuo_okawa | 2018-12-02 19:52 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)