私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
76期名人戦は大詰めだが、来期の名人戦挑戦者を決めるA級順位戦が始まった。
開幕局は、稲葉陽八段対豊島将之八段!

いやあ開幕局にふさわしい若手超実力者同士の屈指の好カードである。
というか、関西の棋士を応援しているものとしては実にもったいないカードともいえる。

二人は若いころからのライバル。
互いに手の内は知っている。
そして戦型は互いに得意とする「横歩取り」
このブログで何度も書いたが「横歩取り」ほど(実践する気はおこらないが)、見ていて面白い将棋はない。
その激突なのである。

稲葉八段は序盤早々研究手を放つ。

序盤、普通は時間を使わず飛ばす豊島八段がそこで考える。
こういうところが面白い。

豊島八段は、角を88から79と展開し、一方飛車を左辺に展開し、飛車角桂と9筋に狙いをつけ、その攻防もまた面白い。

結局、この熱戦を豊科八段が制した。
強い!
そして豊島ファンとしては気持ち良い勝利である。

先のブログにも書いたが豊島八段の二冠制覇がありうるだろう!
楽しみである。

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# by kazuo_okawa | 2018-06-13 08:02 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
龍谷大学で「裁判と人権」というテーマで講座を持っている。
ちょうど「再審」の講義をしたところであった。

再審は昔はほとんど認められず「開かずの門」と呼ばれていた。
それは再審に要求される「新規・明白」な証拠が、その証拠自体によって「無罪」と示すものとされていたからだ。

しかしいわゆる白鳥決定は、新規・明白な証拠だけではなく他の証拠とも合わせて「疑わしきは被告人の利益に」の観点から判断すべきと画期的な決定を示したのである。
白鳥決定は実に素晴らしくその後「死刑」からの「再審無罪」が相次いだ。

そういう講義をしていた直後の袴田事件高裁決定である。

東京高裁は、静岡地裁の再審開始決定を取り消した。
問題は、犯行の際の着衣とされたシャツなどの血痕について、地裁は、弁護側が提出した新鑑定を踏まえ、「犯行時のものではない疑いがある」として再審を認めたが、高裁は「鑑定手法には深刻な疑問がある」と退けたのである。

決定全文を読んでおらず、あくまで新聞報道の限りだが、これでは白鳥決定が生かされていない。

つまり白鳥決定は、新規・明白な証拠だけでなく、その証拠と、従来の証拠と総合的に判断して「有罪」への「合理的な疑い」がないか判断すべきとしたはずなのに、今回の高裁決定はもっぱらこの「新証拠」のみを批判しているように読める。

しかも今回、地裁段階で検察側が「ない」と主張してきた問題の衣類の写真のネガが、高裁になって一転開示されるという、はっきり言ってあまりにも信義に反する検察のやり口がある。

どうしても高裁決定には疑問が残る。

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# by kazuo_okawa | 2018-06-12 23:41 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
注目の新潟県知事選は10日投開票され、自民、公明両党が支持する前海上保安庁次長花角英世氏が、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党5党と衆院会派「無所属の会」推薦の元県議、池田千賀子氏を破り、当選した。

投票率は58.25%(前回53.05%)と前回より上がったとはいえ相変わらず低い。約4割が投票に行ってないのである。

この結果を受けて、与党はこの勝利は大きいと評価し、マスコミも「今後の政治情勢に影響を与えそうだ」と評価しているが、そもそも、自公系候補は、極力「安倍自民」を隠した選挙でなかったか。

何よりも安倍首相自身が応援演説に行ってない。

これは安倍首相が応援に行けば、かえってマイナスであることを、安倍首相自身が自覚しているからだろう。

これで、安倍首相が「信任を得た」などと言い出すと全くお笑い草である。

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# by kazuo_okawa | 2018-06-11 23:54 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
森友事件ではないが『水俣病訴訟』も「まだやっているのか」という人がいる。

森友事件は安倍政権が責任を認めないから終わっていないのであり、同様に、水俣病訴訟は国が真に患者の全面救済を果たさない中、何度も幕引きを図ってきたから、いまだに終わっていないのである。

3月28日に下された大阪高裁補償協定訴訟判決はその結論も、その論理のひどさもあまりにお粗末なものであった。
そのお粗末な論理をご紹介するが、そのために、水俣病裁判史を簡単に説明する。

水俣病は、石油化学コンビナート政策という「国策」から生じた公害である。
無論、直接の加害者は有機水銀という毒を垂れ流したチッソにあるが、それを何ら止めなかった国にも同様の責任がある。
チッソの責任が裁判によって認められた後、患者達がチッソとの交渉の結果、将来にわたる全ての水俣病患者の補償をチッソは約束した。
これが「補償協定」と呼ばれるものであり、後々問題となる。

この補償協定は裁判の判決のあとに作られた枠組みであり、当時、裁判を超えるものとして構築された。そしてこの補償協定の対象者(水俣病患者)は、公健法上の「認定」を受けたものという仕組みである。これは歴史的にも画期的な仕組みである。
この仕組みの通り、水俣病患者が、正しく認定されていれば、後に続く、混迷は生じなかった。ところが実際は、この認定制度が、激しく歪められてきたのである。

そのため私達はまず最初に国県の責任を追及する訴訟(これは2004年最高裁で勝訴)、次いで、公健法上の「認定」を求める訴訟を闘ってきた(これも)2012年最高裁で勝訴)。これで本来、補償協定が認められるはずであった。にもかかわらずチッソが拒否したため、三度裁判をせざるを得なくなった。
現在係争中なのは、その第三弾の訴訟、チッソに補償協定を認めさせる訴訟である。

一審判決(大阪地裁)は補償協定の歴史的意義を正しく受け止めた素晴らしい判決であったが、2審判決は最初に結論ありきのひどい判決であった。
要するに、「損害賠償判決を受けたものは、補償協定は受けられない」というのがチッソの理屈であり、大阪地裁は否定したが、大阪高裁はそれを肯定したのである。

無論、我々患者側も、二重に受け取れるといっているのではない。
「判決を超える」補償協定は手厚い補償内容であり、損害賠償で足りない部分を補償すべきと言っているのである。

前置きが長くなったがお粗末な論理な紹介する。
協定外の手続によって別途補償を行うことを予定していなかったというのは一、二審とも同じである。
それは補償協定の補償が手厚いからである。
それゆえここまでは同じであるが、高裁判決はそこからいきなり「二者択一」と決めつけるのである。
これは全く論理の飛躍である。

 いわゆる二者択一論として原判決は次のように言う。
 「本件協定は、協定に応じた者については、そもそも、協定外の手続によって別途補償を行うことを、予定していなかったものと考えられる。すなわち、当事者の合理的意思としては、本件協定に従って補償を受けることは、訴訟による損害及び判決に基づく履行とは、そもそも二者択一の手続として想定されていたものと解することが自然である」(51頁)
 この論理、果たして「すなわち」でつながっているであろうか。

 一見もっともだが、ゆっくり読めば「すなわち」の前後で論理があやまっていることは明らかである。
  
 前段は正しい。なぜなら、協定の補償が十分に手厚いのであるから協定の補償に応じたものが、協定外の手続を選択することは予定していない。
 しかし、そのことから「逆」は言えず、二者択一論を導くことは出来ないのである。

 要するに原判決は次のように言っているのに等しい。
  ①「Aを選べば、Bは選ばない」
  ②「すなわち」
③(「B選べば、Aは選ばない」ので)A、Bは二者択一である。

「すなわち」以下、A、Bは二者択一である、と導く前に、
  「B選べば、Aは選ばない」という重要な部分が書かれていないので
  論理がわかりにくいのである。

  「逆は真ならず」であるが、「逆も真」とみる初心者が陥りがちな極めて初歩的でお粗末な論理的誤りを原判決は行っているのである。

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# by kazuo_okawa | 2018-06-10 10:56 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
表題の著をこの6月、一葉社から発行しました。
森友事件を急速に終息へ向かおうとする政権。
だからこその発刊です!

以下は、一葉社の紹介文です。
是非お読みいただければ幸いです。

< 世を騒がせている「森友事件」――裁かれるべき諸悪の根源は、
逮捕された籠池夫妻でないことはもちろん、
ババをつかまされた佐川元国税庁長官でも、
ましてや操り人形の安倍昭恵でもない。

その主犯は、まごうことなき現職総理大臣「安倍晋三」。
そのことを、マスメディア従事者は言うまでもなく、
ほとんどの人びとは確と気づいている。にもかかわらず……

 この総理大臣の犯罪「アベゲート」の
最初の火付け人・木村真豊中市議とタッグを組んだ
人権派弁護士の著者が、法を駆使し事実を積み重ねて、
逃げ回る醜悪な安倍晋三の数々の
エセトリック(うそごまかし)とレッドへリング(目くらまし)を
名探偵ポアロのごとく完膚なきまでに鋭く暴く。

1日も早く、この類を見ないグロテスクなハレンチ総理を葬るべく、
決意と覚悟を込めて著した1冊。

「主権者は国民であることから、
公務員は国民につかえる全体の奉仕者であって『権力者』の奉仕者ではない。
このことは、現憲法も十五条に明ずるところである。…
法律に基づいて『公正な行政』を行なうのが、法治主義であり、
そうでない人治主義は独裁国家である」
(本書「第十一、立憲主義から利権主義へ」より)

「この巨大な立憲主義違反、法治主義違反を
市民の手でただすことができるかどうか……
本書表題の『訴因』とは、『裁かれる対象』という意味で使っている。
無論、真に裁くのは国民である。……」
(本書「あとがき」より)

 巻末に、特別付録として、その木村真豊中市議の、
事の発端からその後の経過までのすべてを率直に語った
本書だけの貴重な証言インタビュー付き。

「確かに、相手はあまりにも常識外れです。
しかし、ここで追及をやめたら、政権の思うツボです。
だからこそと頑張っているところもあります。
それが続けられるのも、一言で言うと腹が立つ、つまり怒りですね」
(本書「木村真氏 特別インタビュー」より)>

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# by kazuo_okawa | 2018-06-07 22:10 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

棋聖戦、豊島八段先勝!

本日始まった棋聖戦、豊島将之八段が見事に勝利した。
実に強い!

羽生善治棋聖に挑戦する五番勝負初戦の勝利である。

abemaTVの「初手からの振り返り」で山崎隆之八段の解説がいい。

終盤、豊島八段が優勢であるも、羽生棋聖は勝負手を放つ。
そういうときに「これは一見『詰めろ』に見えますがそうでない」とか「有段者の方はこう攻めればいいと思われるかもしれませんが実はこのときにこういう切り返しがあるのですね」といった解説が、これが実に、壺にはまってよくわかるのである。

と同時に、山崎八段の解説により、いっそう豊島八段の充実ぶりが印象に残る。

山崎八段は、豊島八段にとっては、奨励会の有段者時代とプロになってから一番影響を受けた棋士である。
山崎八段から逆に見れば、豊島八段は、まあ「弟分」のようなものだろう。
その山崎八段が賞賛する勝ちぶり、なのである。

思えば4年前、豊島七段(当時)にインタビューをさせていただいたとき、コンピュータAIとの実践は直ちには役立たないが将来必ず役に立つ、と断言しておられた。
いよいよ花開くときが来たのだろう。

昨日のブログで予想をあげたが、おそらくその通りになるのではないか。
いやあ、実に楽しみである!!

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# by kazuo_okawa | 2018-06-06 21:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段!王位戦挑戦!

4日、王位戦挑戦者を決めるリーグ戦の、白組覇者豊島八段と、紅組の覇者羽生竜王との挑戦者決定戦が行われたが、豊島八段が勝利した。

角交換腰掛け銀!
終盤どちらか勝つか分からないスリリングな展開であるが見事に豊島八段が制した。
これで王位戦の挑戦者である。

豊島八段は6月6日から羽生棋聖と棋聖戦で戦うが、並行して同時に王位戦で菅井王位と闘う。
(羽生竜王も名人戦と棋聖戦を並行して闘うわけであるが…。)

豊島将之八段は、昨夏以来レーティング一位の最強棋士である。
贔屓目でなく強い。
タイトルを取ることは間違いないだろう。

羽生棋聖には三度目の挑戦であり、一日制のタイトル戦ということも併せて、豊島八段のタイトル奪取と予想する。
戦型は角換わりと相懸かりで3-1!

ついで王位戦。

菅井王位とはこの先何度も対戦するであろうからその意味でも注目である。
戦型は基本的に「対抗型」であることは間違いないだろうが、挑戦者豊島八段が、菅井王位の振り飛車を封ずる策を講ずるのか興味深いし、そもそも、昨年の菅井王位の「ゴキゲン三間飛車」が対羽生竜王用だったのか(菅井王位は振り飛車党だが居飛車も指す)菅井王位の駆け引きも興味深い。

とはいえ菅井王位は飛車を振るだろうが…。

予想は難しいが、豊島八段の「一気に二冠!」と期待したい。

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# by kazuo_okawa | 2018-06-05 00:36 | 将棋 | Trackback | Comments(0)