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by kazuo_okawa

<   2017年 05月 ( 34 )   > この月の画像一覧

将棋コンピューターソフトPONANZA対佐藤天彦名人の最後の電王戦が終わった。

後手PONANZAの初手42玉という意表の一手から始まったが、進んでみれば「角換わり」。
評価値が徐々にPONANZA側に有利になり、そしてPONANZAが完勝した。

解説の斉藤慎太郎七段が、名人に悪い手があったと思えない、というのがコンピューターソフトAIの人智を越えた強さを物語る。

敗局後、名人自身が語った「自分に思いつかない手」「自分と違う将棋観」という言葉が印象に残る。

本日で電王戦は終了するというのであるから、今日の一日は、将棋史における歴史的な一日であったことは違いないだろう。

近未来、人間の多くの職業はAIに取って代わられるだろうと予測されている。
しかし全ての職業がAIに取って代わられる訳ではない。
生き残る職業はおそらく「人間力」を伴うものだろうとも予測されている。
将棋界も無論同様の問題を突きつけられるだろう。
人間である棋士同士が闘うことによる「ファンへ訴える魅力」とは何か。

本日の歴史的な一日は、将棋界にとっては大きな一日であるが、それは同時に、「人間とは何か」「人間力とは何か」「人間ならでこそ、なし得ることとは何か」といった普遍的な問題を改めて突きつけた一日でもあったのである。

【5月21日追記】
電王戦終了後の記者会見を見ていると、叡王戦がタイトル戦に昇格することが決まったという。しかも、竜王位、名人位に次いで序列3位だという。佐藤会長は、それは契約金額の順だと発表している。
また叡王戦のタイトル戦7番勝負は、持時間を、1時間、3時間、5時間、そして6時間を組み合わせる変則7番勝負だという。これは面白い企画だが、何と、佐藤康光会長の発案だという。定跡にとらわれない力戦家佐藤康光九段らしい素晴らしい一手である。



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by kazuo_okawa | 2017-05-20 20:16 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
組織的犯罪処罰法改正(いわゆる共謀罪)をめぐり、19日午後の衆院法務委員会で、自民、公明、日本維新の会3党の賛成多数で強行可決した。

共謀罪に関しては、まったく危険な法案であり、略称を「テロ行為準備罪」とかえたところでその危険な本質は変わらない。
そして国会における金田大臣を始めとする政府側の答弁がまともでないことは、議論を見てきたものにはもはや明らかであろう。

審議を見る限り廃案しかない。
にもかかわらず(インチキの)「数の力」で押し切る。
余りにも恥ずかしく、あまりにも情けない。

一体この国はどうなるのかと思う。
無論、最後まで諦めてはいけない。

大阪弁護士会では下記のとおり集会を開きます。

どうぞ皆さん、奮ってご参加ください。


2017年5月21日(日)
市民集会/午後2時~午後3時(受付開始:午後1時00分)
※集会終了後、パレードを行います。
会 場
大阪市靭公園(大阪市西区靭本町2丁目)
大阪市営地下鉄中央線・四ツ橋線「本町駅」下車/中央線「阿波座駅」下車



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by kazuo_okawa | 2017-05-19 19:15 | Trackback | Comments(0)

敬意を表する判決!

水俣病訴訟補償協定判決が、5月18日(木)午後1時15分に下された。
私達、原告側勝訴である。
実に素晴らしい!

水俣病70年史の中で、この訴訟の持つ意義を一言で説明するのは実は大変難しい。
要するに、1970年代の水俣病患者勝訴判決の後、チッソは、裁判の対象者のみならず全ての被害者の救済のために、「判決を超える」救済システムを約束した。
つまり、行政認定(公健法上、水俣病と認定されること)あれば無条件に救済するという約束したのがこの補償協定なのである。

現に、原因企業チッソはこれまで「この協定締結以降認定された患者にも適用」していた。

ところがその後、国・チッソが一体となって、この補償システムを歪めてきた。
その経過は省くが、つまり、認定制度は事実上破綻し、その為に、患者達は、別途損害賠償請求訴訟を起こさざるを得なくなったのである。
本件原告はその勝訴者である。
そして「認定」も受けた。

そのような経過があるにもかかわらず、本件の原告に対しては、チッソは本件原告への賠償が確定していることを理由に、遺族が求める補償協定を拒否していたのである。

北川裁判長は、協定について「チッソが甚大な被害を患者にもたらしたことを反省し、損害賠償として認められる限度を超えた救済を行うことを定めたものだ」と述べ、賠償を受けた患者を除外するのは趣旨に反すると判断した。
その判断にいたる理由も説得力がある。

水俣病の事件史に沿った大変素晴らしい判決である。

実は私自身、昨年、重要証人である花田教授との打ち合わせのために、震災後の熊本まで訪れたのが大変懐かしく、また証人尋問も含め、その苦労が報われたことは非常に嬉しい。

裁判長の理由朗読も珍しいが、その後、傍聴席から拍手が起こったのも極めて異例である。

まあそれくらい素晴らしい判決であるということである。

(注)正確に言えば、患者は死亡し遺族が訴訟したのですが、わかりやすくする為に、その点は、患者=遺族一体のものとして記述しています。


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by kazuo_okawa | 2017-05-19 00:13 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

やっかいな主君!

本日の朝日新聞天声人語が面白い。

「やっかいな主君がいたものである。その殿様は、家来と将棋を指すのだが、決まり事などお構いなし。駒を取られそうになると「それを取ってはならん」とぴしゃりと命令する。家来は戸惑うが、従う以外にない。落語「将棋の殿様」である。「金銀が目障りだ。取り片付けい」「その駒は、こっちに寄越せ」。」とまあ続くのだが、…。

言うまでもなく安倍首相批判である。

将棋を比喩に使っているのが、将棋ファンとしては興味を引く。

とはいえ、将棋といえば、安倍首相のしたことがどれだけのルール違反であるかを、木村草太教授が将棋を例にとって、見事に分かりやすく説明している。
実に見事な比喩である。

それは、昨年、私が木村教授をインタビューした。

大阪弁護士会ホームページを是非検索してお読み頂きたい。



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by kazuo_okawa | 2017-05-18 23:20 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
水俣病は、石油化学コンビナート政策という「国策」から生じた公害である。

無論、直接の加害者は有機水銀という毒を垂れ流したチッソにあるが、それを何ら止めなかった国にも同様の責任がある。
チッソの責任が裁判によって認められた後、患者達がチッソとの交渉の結果、将来にわたる全ての水俣病患者の補償をチッソは約束した。
これが「補償協定」と呼ばれるものである。
これは裁判の判決のあとに作られた枠組みであり、当時、裁判を超えるものとして構築された。
そしてこの補償協定の対象者(水俣病患者)は、公健法上の「認定」を受けたものいう仕組みが作られた。
ある意味で画期的な仕組みである。
この仕組みの通り、水俣病患者が、正しく認定されていれば、後に続く、混迷は生じなかった。
ところが実際は、この認定制度が、激しく歪められてきたのである。

私達は①国県の責任を追及する訴訟②公健法上の「認定」を求める訴訟を闘ってきた。
その勝訴の後、今回はその第三弾の訴訟、補償協定を認めさせる訴訟である。

国策から生じた被害の救済といえば、たちどころに思い当たるのは、オキナワ、フクシマである。
国策被害をきちんと救済していない。
ミナマタ・オキナワ・フクシマの背後には共通の問題がある。

白井聡氏の言葉ではないが、日本は本当に「近代国家」なのかとつくづく思う。

注目の水俣病訴訟補償協定判決は、5月18日(木)午後1時15分(大阪地裁1009号法廷)です。
多数のご参加ご支援をよろしくお願いいたします。


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by kazuo_okawa | 2017-05-17 07:41 | Trackback | Comments(0)
5月16日の朝日新聞朝刊は次のように報じている。

<朝日新聞社は13、14日の全国世論調査(電話)で、安倍晋三首相が自ら憲法改正を提案したことについて質問した。2020年に新しい憲法を施行したいと述べたことについては、回答の多い順に「時期にはこだわるべきではない」52%▽「改正する必要はない」26%▽「2020年の施行をめざすべきだ」13%となった。9条に自衛隊の存在の明記を追加する必要については、「必要がある」41%、「必要はない」44%と拮抗した。>
<内閣支持率は48%(前回4月調査は50%)、不支持率は29%(同30%)。>
<「共謀罪」法案、今国会成立「不要」64%。「必要」18%。>

事務所に来られた方と打ち合わせ後雑談、彼は「何で安倍首相の支持率が高いのか」と嘆く。彼は、知識がある常識人であるのに騙されているのであり、メディアの責任は重い。

表題に書いたとおり、根拠が示されないデータは信じてはいけない。
科学の分野では当たり前の話である。

しかし何故か日本のメディアはもっぱら煽るだけで根拠を示さない。
16日の朝日新聞はまだましな方であるが、それでもよくわからない。
朝日新聞は4面の片隅という読みにくい場所に次のように書かれていた。

-〈調査方法〉13、14の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1968件、有効回答988人。回答率50%。携帯は、有権者につながった番号は2153件、有効回答1013人。回答率47%。

わかりますか、これ!

固定電話のみの方式は日本の縮図と言えず、これまでさんざん批判してきた。
ようやく携帯電話も対象としたのだが、それぞれ何件かけたのか、全く数字が出ていない。
比率も出ていない。
いきなり肝心なところが不明なのである。

次いで、固定電話を例に取る。
固定に何件かかけているがこの件数は出ていない。仮にX件とする。
このX件のうち、幾らかけても昼間はつながらないことは想像できる。
(そう言えば固定電話をかけた時間帯も明らかにされていない)
留守番電話にしているものも多いだろうし、仮に自宅にいても、荷電者の電話番号が表示される固定電話機だと、わざとでないこともあろう。
それやこれやでようやく「有権者がいる世帯と判明した番号は1968件」なのである。

ではその「1968件」が全て回答するのかと言えばそうでない。
その中からの有効回答が「988人」なのである。
そしてその中からの安倍内閣支持率であるから、約480名でしかない。
たったこれだけの数字ですよ。
問題は、もとのX名が何名かはわからないということである。
仮にそのXが3000名なら、支持率はわずか16%にすぎない。

無論、無回答の中にも、安倍支持者はいるという反論はありうるだろう。
しかし、それが、回答者と同じ比率だという保証は全くないのである。
むしろ少ない可能性が高い。

そうであれば、およそ科学的な世論調査と全く言えない。



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by kazuo_okawa | 2017-05-16 23:47 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

20代俊英が並ぶ図!

佐藤天彦名人に稲葉陽八段が挑戦する第75期名人戦七番勝負の第4局(5月16・17日)がはじまった。
夕刻からネット中継にアクセスする。

一日目、封じ手時刻(午後6時半)から佐藤名人が長考する。

とはいえ、封じ手に備えて、関係者が対局室に入ってくる。

立会人は森けい二九段であるが、副立会人は、豊島将之八段と糸谷哲郎八段である。

中継の画面で見ると、佐藤天彦名人、稲葉陽八段、豊島将之八段、糸谷哲郎八段の4人が同じ対局室に並んでいる。
いずれも将棋界を背負う20代の俊英である。

この図を見ただけで、将棋ファンならワクワクしてしまうだろう。

この20代天彦世代が、上の羽生世代を倒し、また下から怪物のごとく猛進してくる藤井聡太をどう受け止めるのか!
興味が尽きない。
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by kazuo_okawa | 2017-05-16 19:24 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
5月14日のNHK杯戦は、トーナメント1回戦千田翔太六段対藤井聡太四段戦の注目のカードである。
結果は放映前からのマスコミ報道の通り、藤井四段が勝利しデビューからの連勝記録を13勝に記録更新している(放映時には17連勝)。

結果はわかっていても、千田六段は関西の若手実力者であり、内容が実に興味深い。
解説は藤井聡太四段の師匠・杉本昌隆七段である。
いやあ、最近どれだけ杉本七段を見たことか(Abemaの解説他)。

さて千田はいきなり78金。
昔は陽動作戦とされたものだが,近時AIは普通に指し、千田はAIで勉強している。
しかし、この一手に惑わされることなく、藤井は84歩と居飛車を選択した。
以後は普通の角換わり。
千田の攻めから、見ている分には大変面白い将棋となる。
勝負は千田に誤算があったか、藤井が見事に勝利した。
強い!

藤井の魅力は何と言っても終盤力の強さだが、解説の杉本七段の言がいい。
藤井をして「大駒が飛び交う派手な将棋であり、子どもの頃から変わらない。」と述べ、さらに「その頃から、藤井がNHK杯戦に登場すれば視聴者は喜ぶだろうと思っていた。それが実現した」と師匠としての喜びを語っていた。

単に強いだけでなく、見ている将棋ファンを喜ばせる将棋である。

恐るべき天才が現れたものである。


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by kazuo_okawa | 2017-05-15 20:49 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
5月13日豊中市アクア文化ホールで「森友学園問題」の本質に迫る!!集会を開いた。
森友問題の幕引きを許さない、という市民の怒りだろう。
約470名集まるという大観衆である。

メインの講演は白井聡氏。

以下、そのエッセンスである。

ヨーロッパにおける「寛容」の精神(それは血みどろの歴史から生まれた「お前の神は不愉快だが、実体的に迷惑をかけない限り文句は付けない」という精神)から、「道徳的内面性には国家がかかわらない」という近代国家の大原則が生まれる。
それがわからないのは近代人ではない。
教育勅語は、天皇が日本臣民の道徳的義務を命じたもの。
「良いことが書いてある」という問題ではない。
要するに近代化されていない。

森友問題は、一言で言えば
<何様のつもりなんだ!>
安倍首相に会った人は「人当たりは良いんだけどね。…」という。
世襲には、良いところもあり、悪いところもあると言うが、安倍首相には世襲の利点が見いだせない。にもかかわらず特権意識は強く持っている。コンプレックスも強く持っている。
安倍外交は、国にとって見れば成果ゼロだが、安倍首相自身は「満足」している。
(新安保法制定前の、安倍の米議会演説を見よ)
<殿様の満足が国の利益>
これは近代国家ではない。
そう、近代国家でない、と仮定すれば、安倍のしていることはおかしな事でも何でもない。

安倍昭恵も同じ。
しかも「邪悪な意思」もない。
安倍夫妻は<無能なくせに特権意識は強い>似たもの夫婦。

我が国が、近代主義に脱皮できるかどうかは、安倍政権を倒せるかどうかによっている!

安倍は「関与あれば、辞めると言った」
自分で「ギロチン」に首を突っ込んだのである。

かのマリーアントワネットも「善意の人」だったという。
安倍昭恵もマリーアントワネットである。しかし…。
「こんな善意はくそ食らえ!」
「貴様らみたいな無駄飯くらいがいるから、貧乏がふえるんだ!」
自分で「首」を突っ込んだ安倍の「首」を今こそ落とそう!

…白井氏の講演。いつもながらに痛快である。


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by kazuo_okawa | 2017-05-14 10:39 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

頭が腐ればみな腐る!

公的な立場にあればあるほど、チェックを受ける。
当たり前の話である。

憲法は、そもそも「権力者」が暴走しないように規制した、主権者国民の取り決めである。
従って、規制されるはずの側(権力者)が、規制するその解釈を変更するなどあり得ない。

それは、まるで泥棒が、刑法(窃盗罪)の解釈を変えるようなものである。

さて、刑事施設の民主化の為に取り入れられた、刑事施設視察委員制度。
つまり民間人たる刑事施設視察委員が、その刑事施設をチェックするというシステムであり、制度設計に協力した弁護士会が委員を推薦している。
そして多くの刑事施設は、弁護士会の推す委員を任命している。

ところが、大阪の公安員会は、留置施設委員(警察の留置施設をチェックする委員)の選任を、大阪弁護士会推薦を全く無視して、自分たちと親しい弁護士会民暴委員長を、言わば一本釣りで、任命しているのである。
民暴委員は、民事介入暴力つまり暴力団対象であるため警察とは常に連携している。
平たく言えば、警察と仲良しである。

そして、2017年度、またしても、大阪の留置施設委員は、弁護士会推薦を無視して、そんな民暴委員を選んだ。

こうなれば、もはや「ガハハ」と笑うしかない。

何せ、チェックされる側が、チェックする人を選んでいるんですからね。

早速、弁護士会のメーリングでは、「(民暴委員が)大阪府の留置施設の視察委員になって何するんですかね?「被疑者から被害者へ脅迫の手紙が送られないように良くチェックするように」とか言うんですかね?広い意味で言えば、利益相反じゃ無いでしょうか?」
という皮肉もとんでいる。

これは何なのか。
言うまでもなく、「頭」安倍首相自体が、憲法を無視して好き放題に進んでいるからこうなるんですね。

「頭」がこうだから、尻尾もこうなる。

腐った頭は、早急に取り替えねばならない。



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by kazuo_okawa | 2017-05-14 00:00 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)