人気ブログランキング |

私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

<   2015年 09月 ( 37 )   > この月の画像一覧

阿部五段は、16歳でプロデビューし、新人王戦にも優勝した通り、将来を期待される有望な若手棋士である。
本日のNHK杯、相手は強豪深浦康市A級九段。
なかなかの好カードである。

解説の木村一樹八段が相変わらずうまくて分かりやすい。
木村八段は「千駄ヶ谷の受師」との異名をとる受けの達人である。

その木村八段が阿部五段の実力を示した、と評したのが、深浦77歩に対し、阿部がひらりと金を78から67と交わした場面だろう。
自玉が79におり、玉の真上に深浦の歩が残るのだから、こういう手順は素人目にはとうてい怖くて思いつかない。

阿部はその後もじりじりと押して、深浦九段に勝利した。

実は冒頭、木村八段は、深浦の挨拶を聞いて
「隙のない挨拶ですね。緊張しているのか、硬くなっているのか、手強い若手相手に緊張しているのかなと感じました」と述べていた。
こういうことを読み取るのもさすがである。

今期NHK杯戦は、羽生名人という大物がいきなり敗退した。
また人気者の阿久津八段、橋本八段もいきなり敗退している。
阿部五段の勝利は波乱を期待させる。
楽しみである。

【9月13日追記】
敗者に付き一部勘違いしていたため本文の通り修正しました。
【さらに追記】
阿部五段はその後久保九段に破れた。
若手の活躍は本当に難しい。
翻って羽生五段の(当時)名人4タテの優勝がいかにすさまじく劇的であったか思い起こさせる。
by kazuo_okawa | 2015-09-06 18:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
5日夜テレビ朝日系の「池上彰のニュース解説」を見る。
池上氏が安保法案の解説をすると出ていたからだ。
池上氏は解説に定評があり、私自身、彼が朝日新聞に書いた記事に感心したこともある。

しかしこのテレビ解説は感心出来ない。

一見中立なようであるが、安保法案賛成に誘導している。
無論、何一つ嘘は言っていない。
しかし、重要なことは言わず、結局全体的に安保法案賛成と導く。

例えば、自国だけで守るのか、他国と共に守るのかと切り分ける(専守防衛は決して自国だけで守っているのではない)、金を出すだけの国際貢献は感謝されないのが一般(巨額の資金を提供し、人道支援をしているのは立派な貢献)、よその国が攻撃されても助けられない(攻撃する側、される側のどちらにも加担しない平和主義だからこそ国際的に信頼を得る)、など安倍首相よりの解説が多い。
問題の「存立危機事態」についても、国会で問題になった定義の曖昧性にはほとんど触れず、「新3要件は世界的に見て非常に厳しい」という安倍首相の発言をそのまま無批判に流している。
その新3要件は、法律ではなく、閣議決定に過ぎない上、国会で繰り返し「総合考慮だ」との(答えているようで、実質は答えていない)答弁にはふれない。

徴兵制について、安倍(憲法上出来ない)、石破(そんなことはない)の両意見を出しつつも、世界的には、徴兵制は廃止の流れ(だから日本でも起きないから安心せよ)と解説する。
しかし、堤未果「貧困大国アメリカ」で指摘している格差社会、貧困から志願兵とならざるをえない実態は解説しない。

何よりも集団的自衛権行使は立憲主義に反している。
憲法で規制される首相が、勝手に憲法を解釈してはいけない。
圧倒的多数の憲法学者や、日弁連をはじめとする法曹、そして元最高裁長官までもが問題にしているのは、この立憲主義に反しているということだ。
この一番の大きな点を池上氏は問題にしない。

以前のブログに書いたが、安倍首相はメディアの社長と頻繁に食事している。
そして、鳥越俊太郎氏に寄れば、安倍批判をするコメンテーターに間接的に圧力をかけているという。
現に、安倍政権を批判するコメンテーターがテレビから次々と姿を消している。
ワイドスクランブルのなかにし礼。
報道ステーションの古賀茂明。
森永卓郎、鳥越俊太郎、浜矩子…。

こんな中で長くテレビに生き残っているのはどんな人物か…。

池上氏の解説を聞いていると、何故か、プロレスのレフェリーのレッドシューズ・ドゥーガンを思い出す。
きびきびとレフェリングしながら、必ず、プロモーターの希望通りの勝利にさせてきた。
そして誰からも「名レフェリー」と言われた人である。

【9月6日追記】
堤氏が指摘したような、貧困から軍隊に志願せざるを得ない実態を「経済的徴兵制」と呼び、多くの人が指摘している。



.
by kazuo_okawa | 2015-09-05 21:41 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
パズル本は大好きである。
表題の著もなかなか面白かったので、パズル好きの方にはお薦めである。

とはいえ以下は私の気になった点です。

(若干、ネタバレしてますので、以下を読むのは注意してください)

167頁。いかにもパズルらしい「25」に見える数字が示されているが、これを一瞬にして、「92」にせよというのが問題。答えは-
①180度回転させ上下を逆にします。
②次に裏返しにして透かしてみると「25」が「92」に見えます。
というのが解答。
しかし、これは問題文にある「一瞬にして」にあっているだろうか。
パズルですからね。
「一瞬」なら、「鏡を置く」ということでないか。
これなら「一瞬に」「25」が「92」に見える。

173頁。問題は、A [+] B [=][5]
のAとBのスペースに下から全てのカードを選んで等式にせよ、というもの。
下のカードとは
[6][4][-][2][-][2]
(尚、[ ]と表したのは実際はカードを意味します。)
下のカードは、偶数ばかり、従って、どう並べようと、[5]の奇数とならない。
従って、[6]はひっくり返して[9]とするのだろう。
とすれば、[9][-][4][-][2]をAに置き
Bに[2]を置くと、
[9][-][4][-][2][+][2][=][5]
と等式が完成します。
と思って解答を見ると、全く、違っていました。

これは意表をつく解答ですので、是非、本書をお買い求め下さい。
(くれぐれも立ち読みしないように)
とはいえパズルとしては、私の別解をつぶしておくべきものでしょう。
詰将棋なら余詰があるのは作品としては完全作ではありません。

あと、サイコロの不良品問題(183頁)。
問題図のCとDのどちらかのサイコロがあり得ないサイコロですが、そのどちらが不良品であるのかは、パズルの問題としては、特定出来ていません。

同様に、見えていないサイコロ面の目の合計を求めるパズル(183頁)で、何と、
1と6が隣り合っているサイコロが描かれています。
こういうサイコロはありません。
サイコロは裏面同士の合計が7になるようになっているからです。
つまり正常なサイコロではありません。
にもかかわらず、解答は、サイコロが全て正常なものとして計算されています。

とまあ、幾つか気になる点がありましたので、早速、先週に、挟み込んであったハガキでその旨指摘して、講談社に送りました。

経験上良心的なところは何らかの返事をしてくれます。
私は、過去に、間違いを指摘して、作者が改訂してくれたこともあります。
或いは「今後の参考にさせて頂きます」という定型的ですが、返事を頂いた出版社もあります。
つまり定型的でも返事はしてくれるのです。

ところが、一週間経って、本日、講談社から来たのは、何も無しのカタログだけでした。
これから、何らかの返事がくるのでしょうか。

【追記】
結局その後何も応答がありませんでした。著者に伝わっていないのでしょうか。
伝わっているけど無視されたのかな…。

.

by kazuo_okawa | 2015-09-04 22:29 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)
昨日の朝日新聞記事が良い。

「憲法の番人」のトップを務めた山口繁・元最高裁長官が朝日新聞のインタビューに応じ、集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案を「違憲」と指摘したとの記事である。

山口繁・元最高裁長官は「安全保障関連法案についてどう考えますか。」との問いに
「少なくとも集団的自衛権の行使を認める立法は、違憲と言わねばならない。我が国は集団的自衛権を有しているが行使はせず、専守防衛に徹する。これが憲法9条の解釈です。その解釈に基づき、60余年間、様々な立法や予算編成がなされてきたし、その解釈をとる政権与党が選挙の洗礼を受け、国民の支持を得てきた。この事実は非常に重い。」と述べている。

繰り返すが、政策として、軍隊を持ちたいとか、アメリカと一緒になって戦争したいという議論あって良い。
同じように、集団的自衛権を行使したい、という考えがあっても良い。
しかし、そういうことをするときは、憲法を変えなければならない。
そうでないと、憲法の意味が全く無い。

普通裁判官は「語らない」と言われている。
しかも三権の長をつとめた人である。
その最高裁長官を務めた人が、インタビューに応じて「違憲」と語る。

この意味は極めて重い。

【追記】
早速、本日の国会で取り上げられていた。
しかし、政府は、いずれも「いちいちコメントしない」と逃げていた。
このような態度のどこに「誤解をとくようきちんとしたい」といえるのか。

【追記】
このブログで呼びかけましたが、私も呼びかけ人の一人である「9・9戦争法案反対!豊中市民アクション」を再度ご案内します。
9月9日午後6時からの市民集会です。
場所は豊中市の豊島公園多目的広場で阪急宝塚線曽根駅下車すぐです。
集会後、大門公園までパレードの予定です。
戦争法案を廃案とするために、是非、広くお集まり下さい。
by kazuo_okawa | 2015-09-04 12:51 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

王座戦!羽生先勝!

9月2日王座戦始まる。
王者羽生が、対戦相手の得意戦法を避けないどころか、むしろ受けて立つ、ということはあまりにも著名である。

王座戦の挑戦者である貴族こと佐藤天彦八段は後手番横歩取りに抜群に強い。
なにせ先のA級順位戦で、十八世名人森内九段ですら避けたくらいである。

しかし羽生は避けなかった。

いやあ朝の通勤途上に、王座戦の棋譜にアクセスしたとき体が震えました。

そして帰路。
棋譜にアクセスする。
羽生の手の震え。

いやあ凄い一局でしたね。
by kazuo_okawa | 2015-09-02 23:08 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
乱歩賞作品は一般に大きなはずれはなく、どれもまあまあ読ませる上、時には大変面白い作品もある。
しかも、毎年、夏休みに刊行されるので、ミステリファンとしてはこの時期楽しみの一つである。

第61回乱歩賞は「道徳の時間」。
早速購入して読了した。
しかし、ブログに挙げるにはやや逡巡したのだが…。

【以下、少しだけ「道徳の時間」のネタバレをしていますのでご注意下さい】

過去の事件と現在の事件が交錯するというのはミステリの手法の一つで、本作もその手法である。
謎が幾つも設定され、ドキュメンタリー映画の撮影という手法をとり関係者にインタビューを重ねながら「真相に迫る」というのが目新しくて面白い。
主役伏見が、映画観の違いなどで越智とぶつかり合って、カメラ撮影の仕事を辞めると何度も引き上げかけるのもストーリー展開上工夫されている。
また越智の正体というサプライズエンディングも良い。
こういうのは好きである。

しかし何より引っ掛かるのは、過去の事件の犯人の動機である。
この動機を最大の謎としてあれだけ引っ張ってきたのですからね。

この著を読んで思い出すのが、実在の神戸の事件。
少年Aが出版した「絶歌」について、その出版の是非の議論を呼んだことはつい最近の話である。
「道徳の時間」はまあこの「絶歌」を例に取ってみれば、最初からそのベストセラーを目指して殺人を犯したというもので、どこから考えても現実性がない。

…とまあ、こんなことを思うのは、私が、法律実務家だからかも知れないが。

もう一つ、思い出すのが、東京オリンピックのエンブレム問題である。
佐野研二郎氏の盗作疑惑から、彼が辞退することになったが、この間判明したのは、選ばれたのは当初の佐野氏の公募作品でなかったことだ。
修正した作品が問題になったエンブレムだったわけであるが、公募作品を「修正」させるというのはおかしいのではないかとの疑惑である。

本書も修正させたとある。
大きく修正させたなら、果たしてそれは問題ないのか。
おもわず、東京オリンピックのエンブレム問題を思い起こさせる。

本の帯には大きく「問題。一番悪い人は、誰でしょう?」とある。

答えは、「出版社である」と言いたくなる…。
.
by kazuo_okawa | 2015-09-02 22:57 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
優勝賞金4200万円という棋界最高のタイトル竜王戦。
糸谷竜王への挑戦者決定戦3番勝負が、元竜王渡辺明棋王と永瀬拓矢六段の両者で行われている。
下馬評は、渡辺。
その渡辺の先勝のあとの第二局が昨日(31日)行われたので早速その棋譜にアクセスする。

戦型は相矢倉の総力戦。

73手目。
渡辺が88王と矢倉城に入場させたときは、渡辺の形が良い。
とはいえ、素人目には、永瀬が、45銀と渡辺の桂を食いちぎってそれを86桂と打ったらどうか、などと読んでいたが、さすがプロは違った。

永瀬は73桂と右桂をはね、と金作りのあと、33桂と桂交換のあと85桂と2段桂を使う。
こういうところが棋譜を追いかけていて面白い。

そのあと押し切って永瀬の勝利!
これで1対1に持ち込んだ。

いやあ、良いですね。
こういう勝ち方は見ていて面白い。

永瀬は、千日手王子と呼ばれていた頃から注目している棋士であり、私のブログでも何回か書いたが、俄然面白くなった。
このままの勢いで、一気に行くのではないか!

挑決戦最終局は9月14日。
実に楽しみである。

【9月15日追記】
結果は、渡辺棋王が見事に勝ちきった。
自玉を安全にしながら、攻めきるのは渡辺棋王らしく見事である。
渡辺は竜王戦に似合う。
糸谷竜王との対局は楽しみである。
ドリームがならなかったが、永瀬のこれからも楽しみである。
by kazuo_okawa | 2015-09-01 21:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)