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by kazuo_okawa

<   2013年 05月 ( 24 )   > この月の画像一覧

体罰という傷害罪

弁護士として、
「学校問題」「学校事故」を特に専門にしているわけではない。

しかし、学校事件、とりわけ「体罰」の相談は後を絶たない。
裁判も何件も行った。
加害者教師側もあれば、被害者生徒側もある。

どちらからの相談の場合でも私が気になるのは
体罰をした教師の、加害意識の低さである。

被害者(生徒)側で不快に思うのはもちろん
加害者(教師)側でも意識の低さを感じることがある。

加害者(教師)側の相談の時は、まさしく依頼者たるその先生に
良かれと思ってアドバイスする。

損害賠償の場合、
一般にその賠償額は交通事故をもとに「相場」ができている。
しかし、交通事故は「過失」である。
一方、体罰は、力関係の上下のある中で、しかも、「故意」である。
そうであれば交通事故の相場より、損害賠償額を
増やすのが普通であろう。
ましてや被害者側に満足してもらうには若干プラスアルファしても良い。
日本の損害賠償額は低い、と感じているものが
多いからである。

そして加害者たる先生にそのようなアドバイスをするのは
被害者側と円満に示談解決することが
何よりも優先されるべきと考えるからである。

学校の先生の場合、最悪のケースでは
刑事事件として起訴され、有罪となり、
職を失うことすらあるのである。

そこで最悪の事態をさけるためにも
先のようなプラスアルファしても良いとのアドバイスをするのである。

それは、私自身が、被害者側、加害者側の
両方をいくつも経験してきた上でのアドバイスなのである。

しかし、どうも腑に落ちない、という反応の先生もいる。
中には、交通事故よりも軽い、と思っているのではないかと
感じられることもある。

体罰は、決して「教育的指導」ではない。
暴行あるいは傷害罪である。

賢いはずの、学校の先生相手であるが、
このように、はっきりと言った方がよいのかな、と時折思ってしまう。



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by kazuo_okawa | 2013-05-16 01:10 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

オムロンの夢

大阪弁護士会情報問題特別委員会の企画として、本日(14日)
草津のオムロン事業所を訪問する。

オムロンは顔認証技術の第一線企業である。
その技術を通して、プライバシーにも配慮しつつ
安心安全な社会を目指すという。

弁護士会はともすれば、人権(プライバシー)擁護の立場から
しばし警鐘をならすが故に、こういった訪問を嫌う企業もあるが
オムロンは懐が広く寛大であり、むしろ、弁護士会と
意見交換したいという姿勢であった。

私は率直にオムロンの姿勢に心より敬意を表する。

そして見せられた最先端技術や、リーダーとの意見交換は
大変貴重であり、色々と勉強させてもらった。

オムロンの企業秘密もあり、今ここで論ずるには整理不足であり
またいつか論じたいと思う。

誤解を恐れずに言えば、私自身は、技術の進歩は大歓迎であり、
そこから生ずる「負」の問題は、技術ないし政策で克服できると考えている。
無論、克服できない限り、立ち止まるということが重要である。

さて、オムロン製作の「スマイルスキャン」という
「笑顔」を練習してくれる商品が面白かった。
画面の前に笑顔を作ると、それを100点満点で表示してくれるのである。
私自身もチャレンジしたが、笑う場面でないのに
笑顔を作るのは結構難しく、「38点」であった。

私たちを案内、説明していただいた大変魅力的な女性の方に
あとで質問したら「仕事の疲れで点数が出ないときも
ありますが、先ほどは計れば100点でした」
とさらり。

う~ん、さすが、としか言いようがない。
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by kazuo_okawa | 2013-05-15 01:44 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(1)

キオの大魔術

ポップサーカス神戸公演が昨日で幕を閉じた。

演し物中盤のイリュージョン(舞台マジック)が
何故か懐かしく、脳の何かを刺激する。

記憶をたどれば約50年前、当時超大国であった
ソ連からきたサーカスの、売り物のマジックが
「キオの大魔術」であった。
私の幼い頃のかすかな記憶がよみがえる。

現象をあらかじめ説明しない、これがマジックの鉄則であるが
キオはその常識を逆手にとって「美女がライオンに変わる」との
前宣伝を大々的に行ったのである。

キオのマジックは、原理的には
「美女の消失」と「ライオンの出現」という
2つのマジックの組み合わせなのであるが
今回、ポップサーカスで観たのは、
「美女の出現」と「美女の消失」という2つのマジックであった。

無論、キオとポップサーカスとでは
全く違うマジックなのであるが、私には、何故か懐かしく、
そして、何ともいえない実に気持ちよい気分にさせられたのである。

実は、約50年の時を経ても
これらのトリックは基本的には同じなのである。

種明かしはできないが、
「消失」などは、とあるツールが、ある意味づけがなされているために
隠れた意味(消失のツール)に全く気づかない、とういうもので
実に、人間心理の盲点をついている。

約50年の経過により、見せ方その他、洗練されていることは言うまでもない。

しかし一方で、同じトリックで変わらぬ不思議さを提供している。

「人間の心理」や「物の見方」あるいは「固定観念」といったものは
人は、何年たっても、変わらないからなのか。

考えてみると、そのことが大変興味深い。

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by kazuo_okawa | 2013-05-13 23:52 | マジック | Trackback | Comments(0)

こども名人戦の迫力

録画しておいた「こども名人戦」を観る。

こども名人戦は、将棋ファンならご存じの通り
こどもの日(5月5日)に、NHKで放映される
将棋の小学生日本一を決める大会である。
全国2777人から勝ち抜いてきた4人が、
準決勝、決勝と3試合を行うのである。

「こどもの大会か」とあなどってはいけない。
いずれもアマチュア高段者クラスであり、とてつもなく強い。
闘い自体も、若くて(当たり前だが)、元気があって面白い。

魅力はそれだけではない。
こども名人戦の覇者は、その後将棋のプロとなり
トッププロとなることが少なくない。
羽生三冠王(1982年覇者)や渡辺竜王(1994年覇者)は
あまりにも有名である。

あたかもプロ野球ファンが、高校野球観戦に、未来のプロ選手を
見るような楽しみが、こども名人戦にはあるのである。

今年、一番胸を熱くしたのは、準決勝で敗れた
伊藤裕紀君である。
終了後、解説の森内名人が
「実はこの場面で勝ちがあった」と指摘したときである。

その場面は、龍を捨ててつなげる7手詰であり
見事な詰め将棋のような手順なのである。
とはいえ普段の伊藤君なら決して見逃さないであろう。

森内名人の一言に、彼は、瞬時に勝ちを逃したことに気づき
そして、天を仰いで、泣いたのである。

彼はこの悔しさをバネにさらに一層将棋に励むに違いない。

一方、優勝したのは大中智也君。
なんと、小学5年生である。
森内名人が差し手の才能の良さを指摘し、そして優勝した。
名探偵コナンのような知的な雰囲気が実によい。

大中君も伊藤君も、奨励会(プロ養成機関)に入り、
そしてやがて何年か後には、プロになるだろう。

実に楽しみである。



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by kazuo_okawa | 2013-05-12 16:55 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
戦場から帰国したアメリカ兵が、故郷で待っていたのは
身に覚えのない多額の借金(債務)であった。

実は先に帰国した知り合いが、そのアメリカ兵の共通番号を知って
それを利用し、アメリカ兵になりすまして
ローンで自宅その他の高額の買い物をしたからであった。
そしてこういうなりすましができるのも
共通番号で取引ができるからである。

5月10日豊中で、反住基ネット連絡会の白石孝氏の話を聞く。

その前日に共通番号制度法案(マイナンバー法案)は
衆議院を通過し、成立寸前となったが問題点は大きい。
白石氏の話の要点は、実は共通番号を使わなくとも
現在「情報連携」は可能であること。
共通番号制導入による利便性のメリットはほとんどまやかしであること。
むしろなりすましや、情報漏洩の危険性が心配であるという。

また、共通番号制先進国のアメリカでは、オバマ大統領が
「サイバーテロの脅威」から守るために
共通番号制から、個別番号制へ移行することにしたという。

ならば我が国の共通番号制導入は時代遅れとしか言いようがない。
にもかかわらず導入を急ぐのは、何故なのか。
市民を監視・管理すること自体を目的としているとしか言いようがない。

かつて住基ネットが導入されたとき、
全国各地で違憲訴訟が起こった。
私が代理人を務めた大阪高裁では
2006年11月30日に違憲判決が下された。
残念ながら、最高裁では逆転合憲となったのだが、
その理由はデータマッチングがないからというものであった。

言い換えれば、この最高裁判決は住民敗訴ではあるものの
住基ネットでデータマッチングはできないという
足かせになっているのである。

その意味で訴訟の意義は大きかった。

共通番号法案に対しても、まだまだ闘いようがある。

我々市民の側が「情報連携」し、
政府・国家を監視・管理しなくてはならない。

それが主権在民というものである。
by kazuo_okawa | 2013-05-11 21:56 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
高校時代、数学に出てくるLim(リミット)の概念が
どうにも心地よくなかった。
無論そのために数学の問題が
解けないというわけではない。
(むしろ数学は好きであった)

しかし、論理的で、合理的で、明快な数学において
「限りなく(ゼロに近づく)」といった
いかにも情緒的な定義が出てくることに
どうにも落ち着かない気分にさせられたのである。

担当の数学教師に質問しても、私の疑問を、
真面目な疑問ととらえてくれない上、
トートロジーとしか言いようのない説明に大いに失望したものである。

しかしその後も落ち着かない気分が続くため
それまで習ったこともなく接点のなかった別の数学教師S先生に
質問に行った。

そのS先生の説明は今でも覚えている。

「大川君が疑問を持つのは正しい」

そして、高校数学では教えないことになっているが、として
S先生から教わった「イプシロン=デルタ法」の感激は忘れられない。

「限りなく」といった情緒的な表現ではなくて
「どのイプシロンをとっても、デルタが存する」という明快な概念にかわる。

その解法の感激もさることながら
「疑問を持つのは正しい」と私の疑問を肯定して頂いたこと自体が嬉しい。
大げさに言えば、S先生の説明により、私がこのときある種の自信を得たことも事実である。

ひるがえって今、私は二つの大学で講義をしている。
講義終了後の学生の質問は楽しい。

とはいえ後の予定を考え、十分に時間がとれないのも事実であり
限られた時間の中で学生に理解してもらえたかと思うことも少なくない。

しかしながら、私がS先生から「感激」と、ある種の自信を得たように
学生にはできる限り何かを伝えていきたいと、私は思っている。
by kazuo_okawa | 2013-05-11 00:49 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)
ゴールデンウィーク前の話題であるが
皆さんは、全柔連不祥事と安倍首相発言を覚えておられるでしょうか。

指導実態のない指導者が助成金を受けとり
そこから全日本柔道連盟に上納していた問題で、
4月26日、この助成金問題を調査する第三者委員会は中間報告を行い、
組織としての遵法精神の欠如やガバナンス(組織統治)の甘さを厳しく指摘した。

報道によれば、この問題で安倍首相は全柔連を批判して
「青少年に悪影響を与える」とコメントしたという。
お笑いである。

確かに、不正に受け取った金の、更にその上前をはねるとあっては
安倍首相のコメントの通りであろう。

しかしこの助成金はスポーツ振興センターが配分するものであるが、
その原資の一部は、元をたどればTOTOことスポーツ振興くじ、即ち博打である。

では博打そのものは青少年に悪影響は与えないのであろうか。

努力をこつこつ続けるよりも一攫千金を狙う。
博打の本質はそこにある。
格差社会といわれて久しい我が国で、本当に必要なのは
真面目な努力が報われる社会の実現であろう。

中央省庁の天下り問題その他スポーツ振興センター制度の根本的なところを批判せず、
うわべだけを批判する安倍首相のコメントは滑稽である。

それにしてもこういう安倍発言に、マスコミなど、何故誰も批判しないのであろうか。
by kazuo_okawa | 2013-05-09 23:32 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

憲法が危ない

2013年の今、まさに今ほど、憲法「改正」の危機はない。

本日、平和人権センター主催の憲法集会に参加する。
高橋哲哉東大大学院教授の講演があったからである。

私は、いわゆる靖国訴訟を20年以上にわたって
担ってきたが、高橋教授には大変お世話になっている。
そこで時間をやりくりして教授の講演を聴きにいった。

さすがにわかりやすい。

また「国民主権」といわず、「主権在民」といわれるなど
(「国民主権」では「国民」とは何かなどの問題があるから)
随所に細かい配慮が行きわたっている。

主題は、自民党改憲草案批判。
具体的に自民党案の条文を示しての解説がわかりやすい。

私自身、参考になったのは
「案外、自民党草案の条文がよまれていない」
「自民党草案は、一見現行憲法の条文の文言を
残す構えを見せながら、結局は骨抜きにする」と強調された点である。

この点は今後自民党草案批判をしていくためにも
重要なポイントですね。

さて皆さん、自民党草案は本当にひどいです。

自民党草案は、天皇を元首にし、戦争できる国防軍を作り
人権を公益の点から制約するなど随所に問題があります。
こんな息苦しく不自由な日本にしてはいけません。

おそらく多くの市民も同感していただけると思います。

是非、自民党草案の問題点を広めてください。

また、選挙訴訟でお世話になりました上脇博之教授は
憲法「改正」の危機を前に、このたび
「日本国憲法VS自民党改憲案」(日本機関誌出版センター)を
発行されました。
憲法の意義から始め、自民党の9条改憲の意味、自民党改憲草案の問題点、
そして、改正手続きを変える問題点などを
わかりやすく説明されています。

こちらもおすすめです。
by kazuo_okawa | 2013-05-09 00:45 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

「蒸し返し」の功罪

長く続いた「安定」はそのまま保護する。
これが時効制度の意義である。

このように書くとなにやら難しく聞こえますが、
「あんたのお父さんに30年前に100万円貸した。
ここに証文がある。お父さんを相続したあんたが
払ってくれ」とか
「あんたの住んでる建物の下の土地はワシのもんや。
ここに古図があるやろ。あんたの先代も認めて
ここに判子押しとる」とか突然言われたらどうします。

そんな古いこと言われても、とたいていの人は思うでしょう。
しかもそんな古いことを、今頃言うのは、怪しい、
かえってインチキだということも多いわけです。

あれやこれやで、結局、現在までの「安定」した状態を保護しようとした、
これが時効制度です。

要するに、平たく言えば、
そんな古いことは(たとえ真実でも)蒸し返したらいけない、のです。

さて前置きが長くなりました。

最近、増えている法律相談に、忘れた頃に債権者から
貸金返還請求されるという事案があります。
(債権者と言っても多くは、債権者から、債権を譲り受けた回収会社ですが)

相談者(債務者)にしても古いこととはいえ、
覚えがないわけではありません。
債権者も(最初は)優しく、「1000円でいいですから払ってくださいよ」と
言います。
そこで、1000円くらいなら、と払ってしまう。

実はこれが大きな意味を持ちます。

皆さん、ご注意ください。

すでに時効(相手が業者なら5年、そうでなくとも10年経過していたら)が
完成して、本来払わなくてもいいものを、この1000円を払うことによって
残りもすべて、払う義務が生ずるのです。

無論、そういう意味をわかった上で支払うならかまいません。
しかし、そういう意味を知らずに1000円だけと思って支払うのは
大変危険なのです。
是非ともご注意ください。

それにしても最近何故この種の事件が増えてきたのでしょうか。

ここから先は、全く私の推測です。

近時、いわゆる過払い返還請求が相次ぎました。
これは法律上決められた利息以上の高利の利息を取り戻すというものです。
「払いすぎた利息は取り返せます」と大々的に宣伝されていますね。

中には既に払い終えて何年もたち、それなりに
安定していても、一部の弁護士や司法書士が、
事件を掘り起こしているケースもあります。
そこで、こんどは業者が、ならばこちらも、古い債権を
掘り起こすと、思ったのではないでしょうか。

私の思い過ごしかもしれませんが。
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by kazuo_okawa | 2013-05-07 22:59 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

富士山の美しさ

ニュースによれば、富士山が世界遺産に登録される見通しになったという。

ゴールデンウィークには富士山の観光客が増えたなど
早くもその効果が出ているという、続報ニュースも流されていた。

その中で私が興味を持ったのは、
富士山は何故美しいか、ということを
「証明」しているテレビニュースであった。

富士山が美しいのは山頂から裾野へと続く曲線に
美しさの秘密があり、実は、その曲線は

y=e^x(yイコールeのx乗)

にぴったり合致しているからであるという。

残念ながらテレビでは、
何故、y=e^xなら美しいのか
という説明はなかった。

興味を持ったといいながら、「何故か」と考えながら
ニュースを見ていたので、その学者の方の名前を
忘れてしまったのだが、数学者の間では
「y=e^xなら美しい」というのは常識なのだろうか。

富士山は何度も噴火を繰り返し今日のような形になったといわれているが
おそらく、あの曲線は、自然のままに溶岩などが流れたままの形なのだろう。

とすれば、要するに「自然であるが故に美しい」と言うことでは
ないのだろうか。

何らの妨害物なく飛んでいった球の描く「放物線」が美しいのは
放物線の公式に当てはめなくてもわかる。

それと同じで何も数式を介在させる必要は
どこにもないと、私は思うのだが。

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by kazuo_okawa | 2013-05-06 19:32 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)