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by kazuo_okawa

カテゴリ:本・書物( 49 )

表題の著をこの6月、一葉社から発行しました。
森友事件を急速に終息へ向かおうとする政権。
だからこその発刊です!

以下は、一葉社の紹介文です。
是非お読みいただければ幸いです。

< 世を騒がせている「森友事件」――裁かれるべき諸悪の根源は、
逮捕された籠池夫妻でないことはもちろん、
ババをつかまされた佐川元国税庁長官でも、
ましてや操り人形の安倍昭恵でもない。

その主犯は、まごうことなき現職総理大臣「安倍晋三」。
そのことを、マスメディア従事者は言うまでもなく、
ほとんどの人びとは確と気づいている。にもかかわらず……

 この総理大臣の犯罪「アベゲート」の
最初の火付け人・木村真豊中市議とタッグを組んだ
人権派弁護士の著者が、法を駆使し事実を積み重ねて、
逃げ回る醜悪な安倍晋三の数々の
エセトリック(うそごまかし)とレッドへリング(目くらまし)を
名探偵ポアロのごとく完膚なきまでに鋭く暴く。

1日も早く、この類を見ないグロテスクなハレンチ総理を葬るべく、
決意と覚悟を込めて著した1冊。

「主権者は国民であることから、
公務員は国民につかえる全体の奉仕者であって『権力者』の奉仕者ではない。
このことは、現憲法も十五条に明ずるところである。…
法律に基づいて『公正な行政』を行なうのが、法治主義であり、
そうでない人治主義は独裁国家である」
(本書「第十一、立憲主義から利権主義へ」より)

「この巨大な立憲主義違反、法治主義違反を
市民の手でただすことができるかどうか……
本書表題の『訴因』とは、『裁かれる対象』という意味で使っている。
無論、真に裁くのは国民である。……」
(本書「あとがき」より)

 巻末に、特別付録として、その木村真豊中市議の、
事の発端からその後の経過までのすべてを率直に語った
本書だけの貴重な証言インタビュー付き。

「確かに、相手はあまりにも常識外れです。
しかし、ここで追及をやめたら、政権の思うツボです。
だからこそと頑張っているところもあります。
それが続けられるのも、一言で言うと腹が立つ、つまり怒りですね」
(本書「木村真氏 特別インタビュー」より)>

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by kazuo_okawa | 2018-06-07 22:10 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
本日(30日)朝日新聞一面は「陛下 務め全うの意向」との見出しとともに、次のように報ずる。
「天皇陛下の退位まで30日で1年。宮内庁は陛下の84歳という年齢を考え、この1年で徐々に公的な活動を皇太子さまや秋篠宮さまに引き継ぐことを提案したが、陛下は平成が終わる退位日まで活動を全うする意向であることがわかった。」

これを読んで思い出すのが、白井聡氏の近著「国体論~菊と星条旗」である。
白井氏は、明治維新から敗戦までと、敗戦から現在までを、いずれも「国体の形成期」「国体の相対的安定期」「国体の崩壊期」と三つに分ける。

そして国体とは何かについて、副題から察せられる通り、戦前は「天皇」戦後は「アメリカ」というわけだ。

戦後の日本がアメリカの属国であることは異論ないだろう。
そして「権力」を支える側がそのシステムからの脱却もはからない。
それを「国体」というキーワードでもって分析するところに斬新さがある。

そして新たに取って代わった「国体」アメリカがもたらした「民主主義」は、「天皇制民主主義」であり、戦後レジームの一翼を担うものとして象徴天皇制がある。
そしてその象徴天皇制における(いいか悪いかは別として)「象徴」を、天皇は、動きまわり「祈る」ことをもって体現したという。
それはアルカイスムであるが戦後レジームであり、それに対して天皇は「居るだけでよい」とする「戦後レジーム脱却派」とは異なる。

そういう白井氏の指摘があるだけに、そういう白井観を知ったうえで本日の朝日記事を読むと実に興味深いのである。

白井氏の近著をお勧めする。

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by kazuo_okawa | 2018-04-30 10:36 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

人間の未来 Aiの未来

山中伸弥と羽生善治の対談集であるが実に面白い。
一気に読んでしまった。

色々と示唆されることは多いが、印象に残った言葉を要約する。

(羽生)「もしかしたら人間の美意識が指し手の選択の幅を狭めているのかも知れない。」
(羽生)「AIにミスはありえない、は錯覚なのだが、今のAIはそのミスの説明をきちんと出来ない。」
(羽生)「今の棋士には,AI以上に、人間同士の対局を魅力的にすることが問われている。」
(山中)「iPS細胞を作り出したのは言わば勘。AIは、勘を再現できるのか。」
(山中)「アイデアのパターンは3つある。その一つは、期待したものと違ったとき、そこでがっくりくるか、これは「面白い」と喜べるかどうかだ。」
(山中)「教科書を否定するのではなくて、教科書を十分わかった上で否定する。」
(羽生)「羅針盤が聞かない状況に身を置く。」
(山中)「親御さんからの子どもの育て方の質問で、唯一言えるのは「他の子と違うことをやっても怒らないで下さい。」」

まあ、それにしても、あの忙しい羽生竜王が、京都大学まできて、山中教授と対談したのである。

内容もさることながら、そのこと自体に驚愕する。

驚くべき好奇心である。
だからこそ、永世七冠となったのだろう!


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by kazuo_okawa | 2018-02-15 20:50 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
上脇博之神戸学院大学法学部憲法教授が「ここまできた小選挙区制の弊害」(あけび書房)発刊された。

上脇先生は、古くから私の関わった選挙権訴訟などでお世話になった教授であり、最近では、角度は違うがともに森友学園問題を追及している。

上脇先生の力によって、財務局と森友学園の「交渉記録」を開示させたことは記憶に新しい。

さてその上脇先生が「ここまできた小選挙区制の弊害」を発刊されたのである。
内容は、小選挙区制の問題点として、低い投票率から膨大な死に票が生まれること、そしてそれは民意の切り捨てであり、出来上がった政権は「作られた多数派」による「虚構の上げ底政権」であることなどを詳細な数字のデータをもとに鋭く指摘している。

さらには、得票率と議席占有率の逆転現象が起きかねないこと、そのことは制度としておかしいのであり、そういったこともイギリス、日本の例を挙げて論証しておられる。

思えば私自身、23年前小選挙区制導入時に、大阪労働者弁護団事務局長として反対の意見書を記者クラブほかに申し入れ、そして記者会見したことを思い起こす。
当時のマスコミは、小選挙区制の問題点に思い至らず、むしろ記者の方たちは政権交代が起こりうることに興奮状態にあった。

しかしその後の結果は上脇先生もご指摘の通り、小選挙区制の導入が立憲主義と民意の蹂躙につながっていく。

2017年7月29日朝日新聞「声」欄に投書し、安倍首相が「岩盤規制を無くす」というなら、まず選挙制度だろう、と皮肉った投稿を掲載してもらったが、わが国の問題の一つは選挙制度なのである。

上脇先生のご指摘には全く同感である。

本書が、広く読まれ、立憲主義と民意が回復することを心から願い、広くお勧めする次第である。


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by kazuo_okawa | 2018-01-26 18:35 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

新時代の刑事弁護!

成文堂から690頁にも及ぶ大著が発刊された。
浦功編著本『新時代の刑事弁護』である。
そして、9月1日、論文集の出版を記念して、お祝いの会が開かれた。
この論文集は、浦弁護士が古稀を迎えられたことを記念して大阪の刑事弁護委員会に属する弁護士有志により企画・執筆が始まり、その後、浦弁護士の論攷も加え、その指揮を受けて、編著本として完成するに至ったものである。
内容は1970年代から現在に至るまでの刑事弁護をめぐる状況について振り返るとともに、昨年の刑事訴訟法改正をも踏まえ、未来を見据えた新しい時代の刑事弁護のあり方について、提言するものとなっている。
私も「数学的刑事弁護~検察官の誤謬に打克つ」という論考を寄せた。
拙稿は、刑事裁判における検察官の統計的立証には誤謬もあるので注意すべしというものであるが、刑事弁護に関心ある方のみならず、論理(ロジック)と経験的直感による推論(ヒューリスティック)の乖離現象に興味ある方にはその点からも喜んでいただけるのかなと思っている。
とはいえ独りよがりかもしれない。
是非お読みいただければ幸いです。

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by kazuo_okawa | 2017-09-02 22:27 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

そして、望月衣塑子著!

平和主義日本は、「殺さず、殺されもせず」である。
戦争をせずにその為の軍隊も放棄し、外交により平和を築いていく。
憲法9条は、非武装中立を高らかにうたっている。
平和主義は、戦争の道具も用いない。
戦争の道具、武器を売って商売にすることもあり得ない。

「武器」は人殺しの道具である。
武器が使われるということは、誰かが死ぬ。
その誰かが死ぬことを「商売」にすることは、平和主義日本ではあり得ない。

我が国は、長く「武器輸出三原則」を堅持してきた。
それは自民党保守政権の知恵でもあり、良心でもあるだろう。

それが、あの2015年、戦争法国会の年、安倍政権がこの原則をゆるめた。
つまり、人殺しの武器で儲けることを容認したのである。

我が国がこんな怖ろしい国になっていいのだろうか。
人を殺す武器を売って儲けるんですよ…。

そしてそのルポ。「武器輸出と日本企業」(角川新書)。
官邸会見に切り込むエース、東京新聞望月衣塑子氏の著である。

東京新聞は、中日新聞社発行である。
昨日の中日新聞三浦記者に続き、望月氏の本書も推薦する!



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by kazuo_okawa | 2017-08-11 22:32 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

名古屋在住にもかかわらず大阪まで何度も足を運び、中田障害者選挙権訴訟など熱心に取材してくれるのが中日新聞記者三浦氏である。

先日の中田裁判後の報告集会にも、名古屋へ戻るギリギリの時間まで取材されていた。

実は提訴の取材時に三浦氏から聞いてはいたが、何故「わけあり」かと言えば、実は彼自身が「過労でウツ」「両親のダブル介護」そして自身が「パーキンソン病」に罹患しているということだ。
ご自分の病気と共に、記者としてどれだけ活躍できるか分からない、だからこそ全力を挙げて記事にする、そういうことを取材時に聞いた。

その三浦氏の新著である。
まだ三分の一しか読んでいないが、自身の体験や考えに共感する。
浅野健一「犯罪報道の犯罪」に10回も読み直したなど、氏の姿勢が大変よく分かる。

彼自身が「わけあり」だからこそ気付く、多くの視点があるのだろう。
今後も三浦氏しか書けない素晴らしい記事を書いてほしい。

合わせて、広く皆さんに本書をお薦めする。


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by kazuo_okawa | 2017-08-10 23:49 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

文芸春秋は、いわゆる保守派ジャーナリズムである。
その論調には必ずしも賛成できないこともあるが、この何号か、間接的に、安倍批判をしているのが的確である。

まあ、両論併記のような号もあったが、8月号がよい。
10日、東京からの帰路、新幹線の車中で読んだが、冒頭村上論考を始め、特集「日本の底が 抜けていく」として、全面的に安倍・読売批判である。

これはもはや保守派ですら、安倍は許せないということだろう。

実際、歴代自民党と、極右安倍は全く異なる。

どうぞ、良心的な保守派の皆さん、是非とも文芸春秋8月号を是非お読み下さい。


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by kazuo_okawa | 2017-07-11 00:39 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

佐高信編による「安倍友学園のアッキード事件」(七つ森書館)が発行された。

この問題に最初に気付いた木村真豊中市議の講演録など4本の記事と、佐高氏、鈴木邦男氏、福島みずほ氏の鼎談が掲載されている。
この鼎談だけでも、森友事件の本質はわかる。

右翼鈴木氏の「右翼ですらやってない教育勅語を幼稚園でやっている」というのが鋭い指摘である。
その籠池氏のジュニアのインタビューもある。
「この国の素顔を見てしまった」という点が興味深い。

森友学園疑惑を風化させようというのが、安倍政権の目論見である。

市民の方から、このまま風化させないためにどうしたら良いのでしょうか?とよく聞かれる。
色々な方法が考えられるが、人によってはハードルは高い。

私はいつも言うのだが、こういう批判本を購入して、人に勧め、ベストセラー化を目指すだけでも一つの方法である。
ベストセラー化すれば、良心的なマスコミは取り上げてくれるだろう。

それぞれの人が、それぞれの出来る範囲で行う。
この国のインチキを正すために…。


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by kazuo_okawa | 2017-05-30 23:53 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
斉藤美奈子の新作である。
斉藤の作品はどれも面白く、私はほとんどの作品を読破しているが、本書も面白かった。

内容は、冒頭作を例にとれば「坊っちゃん」
言わずと知れた、漱石の代表作。
斉藤は、この各社から出ているその文庫の解説を片端からよみ、そしてそれを解説するのである。
それゆえ、文庫解説ワンダーランド!
「坊っちゃん」は青春痛快小説だろうと思っていたのが、各社の文庫解説によれば「悲劇」でああるとの解説もあり、斉藤に言わせれば、実は解説にも攻防戦があるという。
意外な視点で驚かされる。

次いで「走れメロス」
誰もが知っているお馴染みの作品である。
短編ゆえこの作品のみならず、文庫には、太宰の複数の作品が並べられているが、どの出版社も作品集の題名は「走れメロス」であり、表紙は(メロスの)「走っている」絵だという。
つまり、太宰の作品集の主役は「走れメロス」
ところが、何と、どの出版社の解説人もメロスへの言及はないという。
いやあ、文庫解説を読み比べた斉藤ならではの指摘であり、実に痛快、且つ面白い。

この調子で、どんどん斬りまくる。

中盤、庄司薫、柴田翔、小林秀雄なども実に興味深い。
何せ、青春時代の原点ですからね。思わず、書庫から、これら作品を引っ張り出してこようかと思ったくらいである。

そして何とミステリ編!
ミステリファンの私としては一番感心した。
斉藤は、ミステリの解説の掟は犯人を指摘してはいけないと、書きつつ、トリックの傷をくさした評論を挙げるのである。

いやあ、実に意表を突く指摘である。

その対象作品は「点と戦」!
傷を指摘した解説者は有栖川有栖!
この組み合わせは凄い!
「点と線」はどこかにあったはずだが、これは是非文春文庫版を買わねばならない。

とまあ斉藤美奈子「文庫解説ワンダーランド」は実に面白い本である。
ともあれこれだけ辛口で斬りまくっていたら、斉藤美奈子自身の文庫の解説は誰が書くの?と誰しも思いますよね。
実は「文庫解説ワンダーランド」の最後には、きちんとその点に触れて終わっている。

斉藤美奈子恐るべしである。

【追記】
さっそく有栖川有栖解説の文春文庫版「点と戦」を購入する!
いやあさすが有栖川有栖である。
解説を読む為だけに買ったのだが、値打ちがある。
ミステリの解説はこうでなくてはならない。



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by kazuo_okawa | 2017-02-04 20:47 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)