私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

カテゴリ:本・書物( 54 )

「日本が売られる」

2018年日弁連人権大会のことをすでにブログに書いた。

決議において、激しい反対が出たのは、外国人問題であり、その宣言名は「新しい外国人労働者受け入れ制度を確立し、外国にルーツを持つ人々と共生する社会を構築することを求める宣言」である。

私は賛成したのだが、反対意見の理由中に強い危惧が述べられていた。
それは外国人(特に中国人)による土地買い占め問題である。

これはこれで確かに問題だろう。
しかし、それを批判すべきは、安倍政権の「日本を売る」政策であって、宣言が目指す個々の外国人との共生社会の実現を批判すべきものではないと思われる。

「日本を売る」政策の一つに、かつて、小泉政権時代に外国資本が日本企業を買収しやすくする法改正し、現に、アメリカ資本が入ってきたことがあった。
しかし日本では労働者の解雇は自由ではない。
ほどなくアメリカの一部資本は撤退し、会社解散となる。

当時私は、解雇となった労働者から相談を受けたことがある。
そのとき改めて感じたのは、こういう「緩和政策」は、いったい誰のための政策なのかということである。

しかし安倍氏は、この外国資本受け入れ緩和を制限するではなく(外国企業が世界で一番活動しやすい国を目指すと公言し)、むしろ、「聖域なき規制緩和」の名のもとに「労働者解雇自由」を進めようとしている。

安倍政権を批判すれば、「売国者」「反日」と攻撃される。
しかし、真に、「売国者」「反日」なのは誰なのか!?

表題の「日本が売られる」(幻冬舎新書)は堤未果氏の最新作である。
そこには、政府の政策によって、水、土地、種子などが売られていく有様が詳細に述べられている。

この実態を多くの国民は知るべきだろう。
そして、一体誰が、売国政治家なのか、読み解いてほしいものである。
必読の書であり、広くお勧めしたい。

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by kazuo_okawa | 2018-10-09 01:17 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
豊中市議会議員木村真氏の代理人としていわゆる豊中国有地の売買契約書の黒塗りの違法を問う訴訟をしている。

2017年2月8日の提訴後、いわゆる森友事件が大きく報道されたことはご承知の通り。
今回その訴訟がいよいよ大詰めとなってきた。

そこで、週刊金曜日から取材を受け、それが最新号1200号(9月14日号)に掲載されている。
私がミステリファンであることにかこつけ、うまくまとめるものである。

週刊金曜日をご購入の上、ぜひご一読ください。

出来れば良心的な同誌を定期購読してくださいな。
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by kazuo_okawa | 2018-09-13 13:28 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

奨学金が日本を滅ぼす

7月28日、連合大阪法曹団の研修会に、大内裕和中京大学国際教養学部教授をお招きして『若者の格差と貧困~奨学金とブラックバイト』というテーマで講演して頂いた。

このテーマのうち、「奨学金問題」を紹介するが、大内先生曰く、この問題ほど、世代間ギャップの大きい問題は無いという。

何せ、昔の世代(これを「育英会世代」という。懐かしい言葉ですね)は、国立の授業料は安く、従って奨学金利用者は少ない上、奨学金利用者も無利子で、後の職などにより免除制度もあった。

従って、現在、奨学金が学生とその家族を圧迫していることなど全く理解されない、という。

今は、育英会時代と違って、奨学金は「スカラ・シップ(奨学金)」ではなく、単なる「ローン(貸付)」だという。

現在、授業料の高額化もあり、これも国立だから安い、という時代とは違う。
無論、親世代の収入があれば別だが、親世代も格差社会、非正規化、で収入は減少している。
子供への平均仕送り額もこれも昔と違って大きく減少しているという。

以上の背景に、大学生の半分以上が奨学金を利用しているのだが、その奨学金は、前述の通り育英会時代(昔の奨学金)と違って、返済の負担が(有利子ゆえ)大きく、家族を巻き込んで大きな負担となっている、という。

大内先生曰く、半分が奨学金を利用しているということは単純に考えて、若者のカップル単位でみれば、全体の4分の3のカップルが、両方あるいは片方が奨学金の負担にあえいでいることになるという。

これで若者が、結婚、出産、育児ができるのか。
その奨学金負担は、貸与期間48か月で月12万円の貸与だと、「大学新卒で借金600万円」という。

社会に出るスタートからこれである。

安倍政権は一体、日本をどこに連れて行こうとしているのだろうか!

(表題は大内先生の著『奨学金が日本を滅ぼす』(朝日新書)である。是非お読みください)
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by kazuo_okawa | 2018-07-30 18:43 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

「妻の選挙」

奥田英朗は好きな作家である。

「空中ブランコ」ドクター伊良部は見事である。

とはいえ、小説はなかなか読む時間がない。

本格ミステリ好きなので、ミステリは比較的購入するが、購入しても読後約50頁までに何か感ずるところがなければ、そのあとはほとんどそのまま「積読」である。
というわけでミステリは「積読」本がかなりある。
ましてやミステリ以外はなかなかフォロー出来ない。

ところが、ここ数日、奥田英朗の文庫版家族小説シリーズに読みふけった。

連れ合いが、私の所作を見て、奥田英朗文庫最新作「我が家の秘密」を手に取り、ぱらぱらっと手に取って「これやね」と読み込む。

分かる人には分かると思うが…
お見通しである。

「我が家の秘密」お勧めです。
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by kazuo_okawa | 2018-07-10 22:32 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

権力の「背信」

朝日新聞出版から、表題の著書が出版された。
「森友・加計学園問題」スークプの現場という副題のとおり、朝日新聞記者の取材によるモリかけ疑惑を余すところなく報じた著である。

早速購入して、森友学園の章を読んだが見事である。
私の知らない突っ込んだ取材などもあって興味深い。

私自身は、森友事件については朝日新聞よりも、いち早く2016年6月から関係しているので、その点から見ても面白い。

そして途中、いきなり私の名前が出てきて驚く。
しかも名前大川一夫の読みがなにルビが(おおかわかずお)とふってある。

私の名前は比較的簡単なので、そこにルビがふられることはまずないので、ええっと思って頁を元へめくりなおすと、あらら、なんとこの本、やたらルビが多い。

連れ合いにそのことを話すと、一言!
「✖✖大臣が読むからでしょう!」

…なるほど、漢字が読めない大臣が今なお開き直っているが、ぜひ読んでほしいからですね。
ハ、ハ、ハ。

こういう本をベストセラーにすることも、安倍政権を追い詰める一つの方法です。

ついでに拙著「訴因 安倍晋三~『森友事件』すべてはそこから始まった」(一葉社・1000円+税)も買って下さいね。
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by kazuo_okawa | 2018-06-21 22:22 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
表題の著をこの6月、一葉社から発行しました。
森友事件を急速に終息へ向かおうとする政権。
だからこその発刊です!

以下は、一葉社の紹介文です。
是非お読みいただければ幸いです。

< 世を騒がせている「森友事件」――裁かれるべき諸悪の根源は、
逮捕された籠池夫妻でないことはもちろん、
ババをつかまされた佐川元国税庁長官でも、
ましてや操り人形の安倍昭恵でもない。

その主犯は、まごうことなき現職総理大臣「安倍晋三」。
そのことを、マスメディア従事者は言うまでもなく、
ほとんどの人びとは確と気づいている。にもかかわらず……

 この総理大臣の犯罪「アベゲート」の
最初の火付け人・木村真豊中市議とタッグを組んだ
人権派弁護士の著者が、法を駆使し事実を積み重ねて、
逃げ回る醜悪な安倍晋三の数々の
エセトリック(うそごまかし)とレッドへリング(目くらまし)を
名探偵ポアロのごとく完膚なきまでに鋭く暴く。

1日も早く、この類を見ないグロテスクなハレンチ総理を葬るべく、
決意と覚悟を込めて著した1冊。

「主権者は国民であることから、
公務員は国民につかえる全体の奉仕者であって『権力者』の奉仕者ではない。
このことは、現憲法も十五条に明ずるところである。…
法律に基づいて『公正な行政』を行なうのが、法治主義であり、
そうでない人治主義は独裁国家である」
(本書「第十一、立憲主義から利権主義へ」より)

「この巨大な立憲主義違反、法治主義違反を
市民の手でただすことができるかどうか……
本書表題の『訴因』とは、『裁かれる対象』という意味で使っている。
無論、真に裁くのは国民である。……」
(本書「あとがき」より)

 巻末に、特別付録として、その木村真豊中市議の、
事の発端からその後の経過までのすべてを率直に語った
本書だけの貴重な証言インタビュー付き。

「確かに、相手はあまりにも常識外れです。
しかし、ここで追及をやめたら、政権の思うツボです。
だからこそと頑張っているところもあります。
それが続けられるのも、一言で言うと腹が立つ、つまり怒りですね」
(本書「木村真氏 特別インタビュー」より)>

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by kazuo_okawa | 2018-06-07 22:10 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
本日(30日)朝日新聞一面は「陛下 務め全うの意向」との見出しとともに、次のように報ずる。
「天皇陛下の退位まで30日で1年。宮内庁は陛下の84歳という年齢を考え、この1年で徐々に公的な活動を皇太子さまや秋篠宮さまに引き継ぐことを提案したが、陛下は平成が終わる退位日まで活動を全うする意向であることがわかった。」

これを読んで思い出すのが、白井聡氏の近著「国体論~菊と星条旗」である。
白井氏は、明治維新から敗戦までと、敗戦から現在までを、いずれも「国体の形成期」「国体の相対的安定期」「国体の崩壊期」と三つに分ける。

そして国体とは何かについて、副題から察せられる通り、戦前は「天皇」戦後は「アメリカ」というわけだ。

戦後の日本がアメリカの属国であることは異論ないだろう。
そして「権力」を支える側がそのシステムからの脱却もはからない。
それを「国体」というキーワードでもって分析するところに斬新さがある。

そして新たに取って代わった「国体」アメリカがもたらした「民主主義」は、「天皇制民主主義」であり、戦後レジームの一翼を担うものとして象徴天皇制がある。
そしてその象徴天皇制における(いいか悪いかは別として)「象徴」を、天皇は、動きまわり「祈る」ことをもって体現したという。
それはアルカイスムであるが戦後レジームであり、それに対して天皇は「居るだけでよい」とする「戦後レジーム脱却派」とは異なる。

そういう白井氏の指摘があるだけに、そういう白井観を知ったうえで本日の朝日記事を読むと実に興味深いのである。

白井氏の近著をお勧めする。

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by kazuo_okawa | 2018-04-30 10:36 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

人間の未来 Aiの未来

山中伸弥と羽生善治の対談集であるが実に面白い。
一気に読んでしまった。

色々と示唆されることは多いが、印象に残った言葉を要約する。

(羽生)「もしかしたら人間の美意識が指し手の選択の幅を狭めているのかも知れない。」
(羽生)「AIにミスはありえない、は錯覚なのだが、今のAIはそのミスの説明をきちんと出来ない。」
(羽生)「今の棋士には,AI以上に、人間同士の対局を魅力的にすることが問われている。」
(山中)「iPS細胞を作り出したのは言わば勘。AIは、勘を再現できるのか。」
(山中)「アイデアのパターンは3つある。その一つは、期待したものと違ったとき、そこでがっくりくるか、これは「面白い」と喜べるかどうかだ。」
(山中)「教科書を否定するのではなくて、教科書を十分わかった上で否定する。」
(羽生)「羅針盤が聞かない状況に身を置く。」
(山中)「親御さんからの子どもの育て方の質問で、唯一言えるのは「他の子と違うことをやっても怒らないで下さい。」」

まあ、それにしても、あの忙しい羽生竜王が、京都大学まできて、山中教授と対談したのである。

内容もさることながら、そのこと自体に驚愕する。

驚くべき好奇心である。
だからこそ、永世七冠となったのだろう!


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by kazuo_okawa | 2018-02-15 20:50 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
上脇博之神戸学院大学法学部憲法教授が「ここまできた小選挙区制の弊害」(あけび書房)発刊された。

上脇先生は、古くから私の関わった選挙権訴訟などでお世話になった教授であり、最近では、角度は違うがともに森友学園問題を追及している。

上脇先生の力によって、財務局と森友学園の「交渉記録」を開示させたことは記憶に新しい。

さてその上脇先生が「ここまできた小選挙区制の弊害」を発刊されたのである。
内容は、小選挙区制の問題点として、低い投票率から膨大な死に票が生まれること、そしてそれは民意の切り捨てであり、出来上がった政権は「作られた多数派」による「虚構の上げ底政権」であることなどを詳細な数字のデータをもとに鋭く指摘している。

さらには、得票率と議席占有率の逆転現象が起きかねないこと、そのことは制度としておかしいのであり、そういったこともイギリス、日本の例を挙げて論証しておられる。

思えば私自身、23年前小選挙区制導入時に、大阪労働者弁護団事務局長として反対の意見書を記者クラブほかに申し入れ、そして記者会見したことを思い起こす。
当時のマスコミは、小選挙区制の問題点に思い至らず、むしろ記者の方たちは政権交代が起こりうることに興奮状態にあった。

しかしその後の結果は上脇先生もご指摘の通り、小選挙区制の導入が立憲主義と民意の蹂躙につながっていく。

2017年7月29日朝日新聞「声」欄に投書し、安倍首相が「岩盤規制を無くす」というなら、まず選挙制度だろう、と皮肉った投稿を掲載してもらったが、わが国の問題の一つは選挙制度なのである。

上脇先生のご指摘には全く同感である。

本書が、広く読まれ、立憲主義と民意が回復することを心から願い、広くお勧めする次第である。


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by kazuo_okawa | 2018-01-26 18:35 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

新時代の刑事弁護!

成文堂から690頁にも及ぶ大著が発刊された。
浦功編著本『新時代の刑事弁護』である。
そして、9月1日、論文集の出版を記念して、お祝いの会が開かれた。
この論文集は、浦弁護士が古稀を迎えられたことを記念して大阪の刑事弁護委員会に属する弁護士有志により企画・執筆が始まり、その後、浦弁護士の論攷も加え、その指揮を受けて、編著本として完成するに至ったものである。
内容は1970年代から現在に至るまでの刑事弁護をめぐる状況について振り返るとともに、昨年の刑事訴訟法改正をも踏まえ、未来を見据えた新しい時代の刑事弁護のあり方について、提言するものとなっている。
私も「数学的刑事弁護~検察官の誤謬に打克つ」という論考を寄せた。
拙稿は、刑事裁判における検察官の統計的立証には誤謬もあるので注意すべしというものであるが、刑事弁護に関心ある方のみならず、論理(ロジック)と経験的直感による推論(ヒューリスティック)の乖離現象に興味ある方にはその点からも喜んでいただけるのかなと思っている。
とはいえ独りよがりかもしれない。
是非お読みいただければ幸いです。

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by kazuo_okawa | 2017-09-02 22:27 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)