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私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

カテゴリ:本・書物( 60 )

松尾貴史氏の最新作である。

松尾貴史氏とは、タレント、ナレーター、DJ、俳優、コラムニスト、折り顔作家、落語家、カレー店オーナーなど多彩な顔を持つことで知られる。

私は、松尾氏のかつての著『なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門』が面白かったのを覚えている。
この種の書物はほとんど買い込んでいるが、松尾氏はユーモアにくるんでいるのが良い。

その後私は、松尾氏が主催する「朗読研究会」に参加して面識を得たが、合理的思考法でありながら(それゆえ「反安倍」であり共感する)、知的センスとジョークに溢れるその生き方に感心し、得るところは多い。

『違和感のススメ』は、毎日新聞でのコラムを加筆修正しまとめたものだ。
帯文句は「権威を疑う」「多数派を疑う」

内容は、<社会的に『違和感』を感じる現象が増えているが、この国の多くの市民は、違和を感じないように、またそれを知られないように、大人として振る舞う人が多いように思われる。しかしそれを放っていくと世の中全体がおかしな方向に行きかねない。
例えば「憲法を大切にしよう」と言えば左翼扱いされるという不思議な現象が横行している。社会全体がスライドしにように、感じた違和を他人の耳目に触れるようにしている>というものである。

一つひとつの内容が面白い。

言葉をすり替える安倍首相の手法をユーモアを交え指摘する。
他人には強く非難しながら自分は立場を異にする矛盾する姿勢を、例えば、森友問題を指摘した民進党福島議員の「ズブズブの関係」という表現に過剰反応したことを指摘しつつ、実は安倍首相自身が別の箇所で使っていたことを指摘する。
或いは安倍首相が国民に「国難」を煽った2017年12月に自分はゴルフ、観劇を楽しんでいることを指摘する。

安倍首相には即刻退陣を求めるのだが、その手法が松尾タッチで素晴らしい。

無論登場人物は安倍首相だけではない。
麻生太郎、稲田朋美、杉田水脈…いるは、いるは…。
あまりにもひどい日本の状況である。

松尾氏のように「違和感」を発言し、そして行動しないとこの国は益々おかしくなる。
松尾氏の本がもっと売れて、ベストセラーになり、そして安倍首相退陣を契機に日本がよりましな国になる第一歩としてほしいものだ(あくまで個人の感想です)。
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by kazuo_okawa | 2019-02-28 00:08 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

「漂流キャスター日誌」

金平茂紀氏が昨年出された著であり、内容は、文字通り「日誌」である。

帯文句が良い。

「暗黒と言っていい時代に僕たちは生きている」
「でも口をつぐんでいる気はない」

金平氏は、この帯文句通り、発言する数少ないキャスターである。
さらには、私の応援している木村真豊中市議の応援に東京から駆け付けて頂く素晴らしい「仲間」ともいえる。

先日の木村決起集会で「再会」したが、センス、ユーモア、そして批判精神いずれも共感する。

その著。
約350頁の大部の著なので、最初から読み進めるのはいささか疲れる。

しかし「日誌」であるから興味深いところか読むのがいい。
例えば、森友事件。
この事件に関心あるものには、2017年2月以降が面白い。
金平氏の視点がいい。

実は、私と同い年である。
同時代感覚も共感する。

本書をお勧めするとともに、金平氏には益々頑張ってほしいと思う。
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by kazuo_okawa | 2019-02-23 18:59 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
本日の朝日新聞の見出し
「「火の鳥」幻の続編、小説化」
「手塚治虫の構想、桜庭一樹さん執筆」
に心躍る。

内容は、巨匠手塚治虫氏が残した「火の鳥」の続編の構想原稿を元に、直木賞作家の桜庭一樹氏が「小説 火の鳥 大地編」を書くことになったという。
日中戦争期の大陸を舞台に歴史とSFが盛り込まれ、“神様”手塚のロマンがうかがえる原稿から、桜庭氏が長編を紡ぎ、朝日新聞に連載する。

我々の世代からすれば驚きのニュースである。

「火の鳥」が過去と未来を行き来する雄大な構想の物語であることは改めて言うまでもない。
そのストーリーはやがて現代に近づき、「鉄腕アトム」が誕生する2003年で完結の予定だったが、手塚氏は、7世紀と近未来を描く「太陽編」の連載を終えた翌年に死去。
即ち「火の鳥」は未完の大作のままである。

ニュースの凄いのは、手塚氏のこの構想原稿をそのまま掲載していることである。

そしてそれを見ると手塚ファンはさらに驚くだろう。

この新たな物語の主役は何と、間久部緑郎、通称ロックなのである。

「間久部緑郎」!
手塚ファンならこの主人公の名前に胸を熱くするだろう。
手塚漫画の世界では、「ひげおやじ」のごとく各種物語を横断するキャラクターが登場するが、このロックこそ、最大の人気スターの一人なのである。

知的で、クールで、ニヒルな美少年。
手塚氏は大作「火の鳥」の終盤に、ついに、エースを登場させようとしたのである。

ロック登場の作品では「バンパイヤ」が一番人気であろうが、我々シャーロッキアンにとっては「華麗なるロック・ホーム」だろう。

手塚漫画に熱中した少年時代が、実に、実に、懐かしい。
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by kazuo_okawa | 2019-01-24 20:08 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

嘘つきは戦争の始まり

本日の朝日新聞朝刊に掲載された宝島社の広告には驚いた。

二面を使った巨大広告であり、左側一面はイラク戦争を導いたあの有名な「油まみれの水鳥」!
そして右側に大きな文字「嘘つきは戦争の始まり」!

政治指導者が今も平然と嘘をつくことを批判したストレートな広告なのであるが、この「嘘つき」とは言うまでもなく安倍首相とそれを取り巻く有象無象の輩を指す。
このことは誰だって分かるだろう。

安倍首相が「嘘つき」「不公平」であることは、実は自民党自身ですらよく知っている。
昨年の自民党総裁選に立候補した石破茂氏が、立候補表明時に掲げたキャッチフレーズ「正直、公正」は、「安倍晋三首相への個人攻撃」という自民党内の根強い反発が出たことからも明らかだろう。
つまり安倍首相が、「嘘つき」「不公平」と自民党自身がこう思っているからこそこういう反発が出たわけだ。

つまり宝島社の二面広告は名指しこそしていないが、明確な安倍政権批判である。

ときあたかも宝島社は『「アベ友」トンデモ列伝』という安倍批判の書物を昨年末に発行した。
これは文字通り「アベ友」つまり、稲田朋美、片山さつき、杉田水脈らから百田、櫻井、小川栄太郎にいたるとんでもない『お友達』を批判することによって、安倍首相を批判した痛快な書物なのである。

思えば、安倍政権が(これまでの自民党政権と質的に違い)嘘つきでとんでもない政権であることは、メディア、マスコミ、出版社は一番よく知っているだろう。

民主主義国家、立憲主義国家では、本来、メディアなどは権力チェックこそが真の役割である。

この宝島社のように、是非、その役割を果たして頑張ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-01-07 23:14 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
上脇博之神戸学院大学法学部教授が『安倍「4項目」改憲の建前と本音』(日本機関紙出版センター)を出版された。
上脇教授は裁判でもお世話になり、親しくさせて頂いている。

本書は安倍改憲の問題点と、憲法改正手続法の問題点を指摘している。

「はじめに」で書かれているように、憲法尊重擁護義務を負う安倍首相は露骨に改憲発言を繰り返している。
しかし、昨年5月3日に会見発言をしたときは、「総理大臣」ではなく「自民党総裁」としての発言だと述べるなど、それなりに弁解してきたが、昨今ではそういった弁解すらせずむき出しに憲法違反発言をしている。

ひどい話である。このような安倍首相の姿をとらえて、上脇教授曰く「違憲好意の常習犯」

更に興味深いのは、安倍改憲「4項目」とは実は「7項目」だったという点である。
例えば、改憲4項目の一つである「参議院合区解消」には、実は、平等権すなわち「投票価値平等」を骨抜きにすることを含むなど、他の重要な政策変更が含まれている、という。

同じように整理して7項目となるという。

また憲法改正に必要な「国民投票」の手続きを定める、憲法改正手続法の問題点がまとまって整理されている。

本書を是非、強くお勧めしたい。
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by kazuo_okawa | 2018-12-27 22:51 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

国家はいつも嘘をつく

表題は植草一秀氏の新著である(祥伝社新書)。

序章に、安倍首相のこれまでついてきた嘘の数々をこれもかというくらいに挙げている。
例えば、森友事件で有名な「私や妻が関係していたら国会議員も総理大臣もやめる」と断言していながら、のちに関係が明らかになっても辞めない嘘や、消費税,TPP、トリクルダウンの嘘を具体的に挙げている。
いやいや実に嘘のオンパレードなのである。

本書はこの序章を読むだけでも値打ちがあるだろう。
是非、本屋で立ち読みしてでもこの序章は読んでほしい。

そして副題に「日本国民を欺く9つのペテン」とあるように、アベノミクス、モリかけ事件ほか9つの嘘を暴く。
いや、実際に安倍首相の「嘘」を暴いているのである。

私は、本日購入して、序章(前述の通り)、1章(アベノミクス)、2章(民営化の嘘と題してモリかけ事件)を読み終えたばかりだが、事実に即して迫力がある。

いつも言うのだが、民主主義が機能不全している現在、一番簡単な意思表示として、こういう本をベストセラーにすることも一つの方法である。
本書をお勧めする次第である。
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by kazuo_okawa | 2018-12-17 23:20 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

「日本が売られる」

2018年日弁連人権大会のことをすでにブログに書いた。

決議において、激しい反対が出たのは、外国人問題であり、その宣言名は「新しい外国人労働者受け入れ制度を確立し、外国にルーツを持つ人々と共生する社会を構築することを求める宣言」である。

私は賛成したのだが、反対意見の理由中に強い危惧が述べられていた。
それは外国人(特に中国人)による土地買い占め問題である。

これはこれで確かに問題だろう。
しかし、それを批判すべきは、安倍政権の「日本を売る」政策であって、宣言が目指す個々の外国人との共生社会の実現を批判すべきものではないと思われる。

「日本を売る」政策の一つに、かつて、小泉政権時代に外国資本が日本企業を買収しやすくする法改正し、現に、アメリカ資本が入ってきたことがあった。
しかし日本では労働者の解雇は自由ではない。
ほどなくアメリカの一部資本は撤退し、会社解散となる。

当時私は、解雇となった労働者から相談を受けたことがある。
そのとき改めて感じたのは、こういう「緩和政策」は、いったい誰のための政策なのかということである。

しかし安倍氏は、この外国資本受け入れ緩和を制限するではなく(外国企業が世界で一番活動しやすい国を目指すと公言し)、むしろ、「聖域なき規制緩和」の名のもとに「労働者解雇自由」を進めようとしている。

安倍政権を批判すれば、「売国者」「反日」と攻撃される。
しかし、真に、「売国者」「反日」なのは誰なのか!?

表題の「日本が売られる」(幻冬舎新書)は堤未果氏の最新作である。
そこには、政府の政策によって、水、土地、種子などが売られていく有様が詳細に述べられている。

この実態を多くの国民は知るべきだろう。
そして、一体誰が、売国政治家なのか、読み解いてほしいものである。
必読の書であり、広くお勧めしたい。

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by kazuo_okawa | 2018-10-09 01:17 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
豊中市議会議員木村真氏の代理人としていわゆる豊中国有地の売買契約書の黒塗りの違法を問う訴訟をしている。

2017年2月8日の提訴後、いわゆる森友事件が大きく報道されたことはご承知の通り。
今回その訴訟がいよいよ大詰めとなってきた。

そこで、週刊金曜日から取材を受け、それが最新号1200号(9月14日号)に掲載されている。
私がミステリファンであることにかこつけ、うまくまとめるものである。

週刊金曜日をご購入の上、ぜひご一読ください。

出来れば良心的な同誌を定期購読してくださいな。
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by kazuo_okawa | 2018-09-13 13:28 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

奨学金が日本を滅ぼす

7月28日、連合大阪法曹団の研修会に、大内裕和中京大学国際教養学部教授をお招きして『若者の格差と貧困~奨学金とブラックバイト』というテーマで講演して頂いた。

このテーマのうち、「奨学金問題」を紹介するが、大内先生曰く、この問題ほど、世代間ギャップの大きい問題は無いという。

何せ、昔の世代(これを「育英会世代」という。懐かしい言葉ですね)は、国立の授業料は安く、従って奨学金利用者は少ない上、奨学金利用者も無利子で、後の職などにより免除制度もあった。

従って、現在、奨学金が学生とその家族を圧迫していることなど全く理解されない、という。

今は、育英会時代と違って、奨学金は「スカラ・シップ(奨学金)」ではなく、単なる「ローン(貸付)」だという。

現在、授業料の高額化もあり、これも国立だから安い、という時代とは違う。
無論、親世代の収入があれば別だが、親世代も格差社会、非正規化、で収入は減少している。
子供への平均仕送り額もこれも昔と違って大きく減少しているという。

以上の背景に、大学生の半分以上が奨学金を利用しているのだが、その奨学金は、前述の通り育英会時代(昔の奨学金)と違って、返済の負担が(有利子ゆえ)大きく、家族を巻き込んで大きな負担となっている、という。

大内先生曰く、半分が奨学金を利用しているということは単純に考えて、若者のカップル単位でみれば、全体の4分の3のカップルが、両方あるいは片方が奨学金の負担にあえいでいることになるという。

これで若者が、結婚、出産、育児ができるのか。
その奨学金負担は、貸与期間48か月で月12万円の貸与だと、「大学新卒で借金600万円」という。

社会に出るスタートからこれである。

安倍政権は一体、日本をどこに連れて行こうとしているのだろうか!

(表題は大内先生の著『奨学金が日本を滅ぼす』(朝日新書)である。是非お読みください)
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by kazuo_okawa | 2018-07-30 18:43 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)

「妻の選挙」

奥田英朗は好きな作家である。

「空中ブランコ」ドクター伊良部は見事である。

とはいえ、小説はなかなか読む時間がない。

本格ミステリ好きなので、ミステリは比較的購入するが、購入しても読後約50頁までに何か感ずるところがなければ、そのあとはほとんどそのまま「積読」である。
というわけでミステリは「積読」本がかなりある。
ましてやミステリ以外はなかなかフォロー出来ない。

ところが、ここ数日、奥田英朗の文庫版家族小説シリーズに読みふけった。

連れ合いが、私の所作を見て、奥田英朗文庫最新作「我が家の秘密」を手に取り、ぱらぱらっと手に取って「これやね」と読み込む。

分かる人には分かると思うが…
お見通しである。

「我が家の秘密」お勧めです。
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by kazuo_okawa | 2018-07-10 22:32 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)