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by kazuo_okawa

カテゴリ:出来事いろいろ( 315 )

「作家と読者の集い」と称して作家と読者の思いを直接つなぐ企画で知られる二村知子氏の隆祥館・特別限定ライブトーク。

その12月2日は、ベストセラー『ルポ 貧困 大国アメリカ』(岩波新書)シリーズで知られる国際ジャーナリストの堤未果氏の登場である。
しかも今回はお連れ合いの川田龍平氏とともに参加である。

二村氏とのトークは実に素晴らしい。

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。食べ物は美味しく 自然に恵まれた日本であるが、実は 国民が知らないうちに、いつの間にか法律が次々と変えられ、私たちの大切な資産が根こそぎ外国に叩き売られている。

トークは、それらのテーマのうち「水」問題を中心に訴える。
即ち、水道民営化問題である。

「日本を売る」安倍政権は、水道民営化にまい進するが、先行して民営化した国で、まず行われるのは「水道栓をきつくする」「水道料金の値上げ」だという。
そして、民営化は失敗だったと、もとの再公営化に戻る国は少なくないという。

しかも戻るときには巨額の違約金をその企業に払わなければならない。

政府は、自治体がチェックするというが、堤氏は、電気と違って水道は「独占」であり、例えば値上げを本当にチェックできるかと問う。
企業から「きちんとするにはここまでの料金がいる」と言われたときに、自治体は抗しきれないだろうという。

いやあ、講演だけでも迫力あるが、本書「日本が売られる」には、水以外にも、種子、土地など次々と売られる、深刻な「売国政策」が明らかにされている。

これだけ聞けば絶望的になるが、堤氏は、「真実を知ると選択肢が広がる(つまり真実を知らせる)」「いきなり大きくひっくり返すと思わす、小さいことを積み重ねる」「地方議員に働きかける」など具体的は方策を述べられた。

こういう企画をされた隆祥館二村知子氏も素晴らしい。

地方議員への働きかけはハードルが高いかもしれないが、誰にでもできる簡単なことは、隆祥館で余分に「日本が売られる」を買ってそれを、読んでいないと思われる友人に贈ることだろう。
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by kazuo_okawa | 2018-12-03 07:49 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

宇宙人類学!?

12月1日、柴田一成京大理学研究科付属天文台長率いる『京大宇宙落語会』に参加する。
柴田教授の「宇宙と〇〇」の組み合わせの行きくところが「宇宙落語」であり、毎回、落語、講演、そしてパネリストによるトークなどの組み合わせで企画されている。

会場は、京都大学益川ホール。
ノーベル賞学者にちなんだ名称の講義を聞く教室である。

まず桂福丸師匠の落語に始まったが、この日一番印象に残ったのは木村大治京都教授の講演である。
もともとは文化人類学の専門家でありながら、今、「宇宙分類学」を唱えておられる。

「宇宙分類学」ですよ。
ちゃんとした学問ですよ。

法律家たる私としては「宇宙学」は全く未知の分野であるが、ジャンルの違う講演を聞くのは実に興味深い。
頭脳をいたく刺激する。

例えば、木村教授が講演で挙げられた例にグレゴリーベイトソンの問題がある。
<ゆでたカニ(死骸)が、「生物」であったことを宇宙人に説明せよ>

教授は、例えば「これは左右対称だから生物であった」と一例を示すが、講演を聞きながら、<何故、生物は左右対称なんだろう>と考える。
これは理系人間にとってはありふれた話なのかもしれないが、私自身は聞いたことがないので、刺激的なのである。

講演終了後、木村教授の著書を買い、サインをもらいながら「講演で言われた、左右対称だから生物であるというのは、生き物は動くから、結局バランスをとるために左右対称となると言うことでしょうか?」と質問すると、「そうですね。実は生物でも左右対称でないものはあるのですが、今のところ、高等になっていくほど左右対称になるといわれています」と答えて頂いた。
嬉しいですね。

さてそもそも「宇宙人類学」何のための学問かと思われるだろう。
講演で言われた結論は、結局「人間・私を知るための学問」という。

奥が深い

いやあ、本当に専門外の講演を聞くのは実に楽しいのである。
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by kazuo_okawa | 2018-12-02 19:52 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
本日、大阪弁護士会館で近畿弁護士会連合会人権擁護大会が開かれた。
2年に1回の大会である。

そこで、取調べに弁護人の立ち合いを求める決議が承認された。

時あたかも、カルロス・ゴーン氏が金融商品取引法違反の被疑事実で逮捕され、改めて海外から、日本の遅れた刑事司法が批判されている。
即ち、日本では取調べに弁護人の立ち合いは認めていない。
つまりゴーン氏の取調べには録音録画はされていも弁護人の立ち合いはない。
これは世界の常識からはかけ離れているからだ。

今の録音録画は、捜査側からの視点で撮影している。
村木事件以来の検察捜査の見直しから始まった改革のはずが、取調べの側の視点からの撮影なのである。

無論、録音録画は事後的にチェックしえても、取調べを受けている時にはチェックは出来ない。
即ち、取調べをリアルタイムでチェックするにはその場に弁護人が立ち会う方が良い。
だからこそ弁護人立ち合い権を認めることがベストなのである。

こんな事は誰が考えても分かるだろう。
さからこそ、弁護人の立ち会いは先進国の常識なのである。

いささか自慢めいて恐縮なのだが(といいながらも結局は自慢なのだが)、約30年前に私はアジアスワニー事件(傷害・公務執行妨害)で取調べに立ち会ったことがある。(結果は不起訴)

おそらく日本では、取調べに立ち会ったただ一人の弁護士である。

その経験からも立ち会いの重要性は指摘できるのである。
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by kazuo_okawa | 2018-11-30 21:48 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

台湾の親日性!

昨年に引き続き11月23日、吹田日台友好協会記念レセプションに参加する。

日本は台湾とは、国家間では「国交断絶」しているが、民間レベルでは経済的にも人的交流も密接な関係にある。

吹田日台友好協会会長は、元大阪弁護士会会長で私の大先輩である。

私自身はこの協会の会員ではないが、昨年同様日頃親しくしている知人の世話で参加させて頂いた。

この日の記念講演は、台北駐大阪経済文化辨事所副領事であり「台湾と日本の関係」。
改めて、台湾の「親日感情」が強く伝わってくる。

昨年も思ったのだが、植民地時代の「負」の部分には一切触れない。
むしろ、インフラ整備その他が日本人によってなされたことなど、良い事のみを強調してくれる。
それはそれで日本でのレセプションゆえのある意味の儀礼でもあるのだろうが、気になる点でもある。

懇親会で、失礼にならないようにほんの少しだけ、副領事に「負の遺産」について問うと、無論、負の部分についての思いもあることは述べられた。

言葉を選んで答えられるところに、対中国との関係の難しさも感じる。
そして日本政府との関係を強くしておきたいのだろうと思われるが、それが戦前の体制に郷愁を持つ安倍氏とあっては、それはどうなのかと思うのである。
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by kazuo_okawa | 2018-11-24 10:02 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
11月22日夜、知人の紹介で、ビヨンド研究会に参加する。

主催者株式会社ビヨンドはサーバーの会社であり、勉強会の会場は関係業種のさくらインターネット株式会社のイベント会場である。

テーマは「AI(人工知能)」。

この研究会に参加した動機は、コンピューター開発を巡る紛争の依頼を受けて現実に裁判をしていることからその勉強と、もう一つは「やねうらお」氏の講演があったからだ。
…というか実はこちらの動機が大きい。

「やねうらお」氏とは、コンピュータ将棋のプログラム「やねうら王」の開発者・磯崎元洋氏であり、彼は滅多に人前で講演しないのでまたとない機会であるからだ。

この日の講師はGoogle CloudのAI 「Machine Learning」「Tensorflow」について語る垂見周三氏(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)、AI育成シミュレーションゲーム「がんばれ森川君2号」の開発者・森川幸人氏(モリカトロン株式会社)、そして磯崎元洋氏である。

私のお目当ては、磯崎氏だったが、他の二人も実に興味深い講演であった。
いつも思うが、本業と違う世界の方の話は実に興味深い。

垂見氏の「機械学習」の活用事例は驚嘆ものであったし、森川氏の「正しいAI」(医療など知性の分野)「面白いAI」(ゲーム、小説など主観、感性の分野)という分類が興味深く思えた。
森川氏は、「面白い」の本質が分かっていない、という言葉も含蓄がある。

もともとの本命の磯崎氏も(将棋をからめて)存分に満足する講演であった。
本筋の話は磯崎氏が公開されるあろうから、それ以外に一つ印象に残ったのが、江戸時代からの名作詰将棋を例にした話である。この詰将棋が、見るものをして感動させるのは「大駒を只で捨てる」「しかも敵方焦点の場所に捨てる」など、意表性をつく(だから面白い)要素を幾つも取り上げ、逆に,AIにこの要素(条件)で詰将棋を作らせる取り組みなどが面白い。

懇親会で、その磯崎氏や森川氏と歓談させて頂いたのは非常に貴重な体験でした。

こういう機会を与えて頂いた、株式会社ビヨンドおよびさくらインターネット株式会社にはお礼申し上げます。
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by kazuo_okawa | 2018-11-23 19:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
ちょうど10年前、私は、2008年に大阪弁護士会の副会長を担当した。

先週末、同時期の2008年に弁護士会の役員をした東京、名古屋、大阪の各弁護士が集まって交流した。
まあ、言ってみれば「同窓会」のようなものである。

そこで最近の弁護士会の動きとして、死刑制度存置派の人たちの「巻き返し」の動きが話題になった。

これはどういうことかというと、日本弁護士連合会(日弁連)は、2016年10月7日に開催された第59回人権擁護大会(福井市)において、「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」を採択した。
私はこの採択は正しいと思っており、そのことは、私のブログにも述べた。

ところが、死刑制度存置派の人たちは、人権養護大会に来るのは日弁連会員の一部に過ぎないから、会員全員に対して死刑制度賛成か反対かのアンケート調査をすべきだと言っているらしい。

何ということか!

根本的に間違っている。
人権は「多数決」で制限されるものではないからである。

思えば、2008年に国連の人権規約委員会議長(まさに国連の人権のトップである)が来日され、集会を重ね、その後、人権規約委員会は日本政府に勧告した。
平たく言えば、自由権規約6条は「生命に対する権利」を保障し,死刑制度については廃止が望ましいことを示すとしている。
すでに世界の約70%の国々が,死刑を廃止している(10 年以上死刑を執行していない事実上の廃止国を含む。)ように、死刑廃止は国際的潮流である。
重要なのは、日本政府は人権規約委員会から,世論調査の結果にかかわらず, 死刑の廃止を前向きに検討し,必要に応じて,国民に対 し死刑廃止が望ましいことを知らせるべきであると勧告している。
これは政府内閣府が5年に1度行う世論調査の結果によるな、と言ってるのである。

人権は、多数決でも制限し得ないのであるから当然である。

思えば2008年に委員会議長が来られた。

我々と意見交換し、そしてそれが少なからず国連勧告につながっている。
しかしその国連の勧告から10年であるが、この間どれだけ人権が前進したのだろうか。

少なくとも「死刑制度」は廃止されていない。
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by kazuo_okawa | 2018-11-18 21:19 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

激論の憲法集会

11月14日ブログで告知した大阪弁護士会の憲法集会は実に充実したものでした。
参加者159名。
この行楽シーズンの土曜日に有難い。

会場からの質問も38名。
関心の高さを示す。

パネリストは、棟居快行氏(専修大学法科大学院教授)、孫崎享氏(一般財団法人東アジア共同体研究所所長)、徳永信一氏(弁護士)である。

常にシニカルに現状を分析し、安倍改憲を批判的に見る棟居氏。
いつもの通り、軽妙な比喩というか、たとえ話というか、存分に駆使するのが面白い。

孫碕氏は、第二次大戦後の核兵器の保有など軍事情勢が大きく変わったという、ある意味で現実的立場から、むしろ平和的に解決するしかない。その意味で平和憲法は世界に誇りうる。それが現実的という。

一方、徳永氏は名うての改憲論者。
本日の立役者ともいえる。
つまり、徳永氏が安倍改憲に賛成の立場であるため、ある意味で、論点が良くわかるからである。

コーディネーターが西晃憲法委員会委員長で、徳永氏の発言の後、護憲の立場で、司会の立場を超えて反論するのが、余計に、考え方の違いがわかる。
立場が明確にわかるので、それぞれのパネリストの発言後、会場から拍手が起こる。
(会場には、護憲派、改憲派それぞれおられる)
これが本日の激論を物語っているといえるだろう。

大阪弁護士会では、2019年2月11日14時、中央公会堂にて木村草太氏、半田滋氏をお招きして市民集会を行う。

引き続きご参集宜しくお願い致します。
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by kazuo_okawa | 2018-11-17 18:52 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
11月10日、琉球独立論で名高い松島泰勝龍谷大学教授の講演を聞く。

私が司会している「なんとかならんかこの日本!?」シリーズであり、私自身の希望として同教授の講演をリクエストした。

松島教授の講演は、まず琉球語の挨拶から始まる。

松島教授自身が1963年琉球石垣島生まれ。
沖縄返還後の、知らず知らずに「日本人化」され、しかし差別されるという経験。
そこで自分は何者かと問い、その後、グアム、パラオに移り住んだ経験から、「自己決定権」の違いに気付かされ、そこから琉球における自己決定論、琉球独立論と構築していく。

教授は、安倍政権の6つの罪を説く。

1,歴史修正主義、すなわち琉球人、琉球史の否定
2,国会議員、大阪府警による琉球差別と隠蔽
3,先住民族の自己決定権を否定
4,離島防衛による島嶼社会の分断と第2の沖縄戦化
5,辺野古、高江新米軍基地建設の強行
6,生死を超えた植民地支配、遺骨返還問題

教授の琉球独立論は「分離」独立論ではない。
何故ならもともと「琉球国」があったからである。

それは歴史的にもそうであるし、言語からもそうである。
ユネスコは「琉球語は日本語とは異なる」としているという。
そして先住民族の定義は、そこに住む人々の『自覚』によるのが国際的(ILO169号条約にもある)。

保守政治家であった故翁長知事は琉球問題を「イデオロギーよりアイデンテティ」と述べた。

そして論理的に、内的自己決定論(自治)、外的自己決定論(独立)を説明する。
教授は行動し、単なる『居酒屋独立論』から、2013年「琉球民族独立総合研究学会」を立ち上げる。

いやあ、1時間半あっても足りないくらいの講義である。

途中、差別主義者杉田水脈議員が「税金で「琉球独立」主張」と名指しで攻撃してきたことなどネトウヨの妨害、あるいは「何故独立が必要なの」という単純に無理解なども説明し、最後に「琉球人遺骨」の島への返還を求めて京大相手に提訴することの支援を訴えられた。

教授の訴えはもっと広げたい。
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by kazuo_okawa | 2018-11-11 10:35 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
公選法の「改正」により自己の望むヘルパーの代筆が禁じられたその「改正」公選法は違憲だと問う訴訟。

10月1日は、その訴訟の第6回口頭弁論期日である。

この日は原告請求の趣旨訂正申立書提出、準備書面6陳述である。
いずれも裁判所の指示通りに法的な整理をしたもので中身は従前の通りである。

むしろこの日は実質的に被告の主張の番であり、被告第4準備書面陳述、乙11号証提出である。
乙11号証は、中田氏は実は自己の望むヘルパーで投票できた事実があるのだが、それに対してそれは適法ではなかったとする豊中市選挙管理委員会提供の資料である。
被告の第4準備書面は、こちらの書面の反論であり、原告中田氏が何よりも重視した憲法上の秘密投票について、被告国はあくまで「制度的保障」であって、個人の権利として保証したのではないなど、とんでもない主張をしている。

当然、次回に我々が反論する。

その後、場所を変えて進行協議。

今後の進行について意見を求められ、12月で大体主張は出尽くす、さらに立証として学者などの意見書を考えている、など伝えた。
今後の予定は
次回期日  2018年12月19日午前11時~
次々回期日 2019年2月20日午前11時~
次々々回期日 2019年4月24日午後3時~
いずれも大阪地裁大法廷(202号法廷)です。

次回以降も引き続きご支援お願いします。

(注)今回、この報告が遅れました。原告中田さんからも指摘を受けていたのですが、10月1日以降日弁連人権大会など多忙が続いて失礼しました。
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by kazuo_okawa | 2018-11-09 07:13 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
2016 年 11 月9 日は、トランプがアメリカ大統領選の勝利を宣言した日である。
「その日、アメリカひいては世界の終りは始まった」
そのように言い放つマイケル・ムーアの最新映画である。
『華氏119』はその11月9日と、同時に、ムーアのヒット作『華氏911』をもじっている。

『華氏119』公式ホームページでは次のように宣伝されている。
<2016年11月7日、投票日前夜、アメリカの人々は初の女性大統領の誕生を確信していた。だが、11月9日、当選者として発表されたのは、ヒラリー・クリントンではなく、「あり得ない」はずのドナルド・トランプだった。
「僕らはどれだけ彼を知っているだろう?」と、マイケル・ムーアは問いかける。娘のイヴァンカを異常なほど溺愛し、人種差別を堂々と表明し、独裁者など強い男が大好きで、女性にはセクハラ三昧。誰もが知っているそんなスキャンダルはしかし、トランプというモンスターの爪先ほどの情報にすぎなかった。>

この宣伝文の通りトランプ大統領批判の映画であるが、トランプというとんでもない男が何故にアメリカ大統領になったのか、とむしろその原動力たる、アメリカ資本、メディア、共和党、そして政策を共和党に近づけた民主党などを批判する。
とりわけ、ムーア自身が突撃取材を売りものしてきたジャーナリストで映画監督だからだろう。

営利主義からその使命を忘れたアメリカ・メディアへの批判が強烈である。

映画は、ミシガン州水道水汚染問題、ウエストヴァージニア州教員ストライキ、フロリダ州バークランド高校銃乱射事件、そしてナチスを並行して描く。
ムーアは決して退屈させない。

印象に残るのは、自由主義アメリカと言われるが、世論調査による国民の多数は、教育無償化、国民皆保険、銃規制賛成などなど「社会主義」なのである。

では何故このような多くの国民の支持通りに政権が動かないのか。
その原因は、1億人に上る無投票者であり、インチキ選挙制度にある。
ムーアは「民主主義」ではないと断言する。

いやあ、映画を見ていて、我が日本の現状が幾通りもオーバーラップする。

首相が「トランペット」だから、トランプ・アメリカと同じだといえるが、選挙における5割に迫る無投票者、そしてインチキ選挙制度、全く日本の今の病理である。
どこに民主主義があるというのだろうか。

アメリカの現状を告発した映画のはずが、ここかしこに、日本の憂うべく現状と重なる。

ミシガン州の水汚染問題は私は知らなかったが、これは、今、日本で起きている「水道民営化」の議論と重なる。
映画館で、是非この映像、この問題も見てほしい。
決して水道を民営化させてはならないであろう。

無論ムーアは立ち上がる人々にも光を当てる。
どの一人ひとりも素晴らしい。

映画を見ていて思うのは、アメリカでは、中学生であっても普通に政治的意見を交わし、また戸別訪問も普通に行われているということだ。
制度やメディアの問題はあっても、これは民主主義の基本だろう。

マイケル・ムーアの『華氏119』
この映画を強くお勧めしたい。

これはアメリカだけの問題ではない。

無論、見るだけではいけない。
アメリカに、世界に、危機感を覚えるムーアは、最後に次のように訴える。
「アクション!(行動を!)」

必要なのは、アクション!
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by kazuo_okawa | 2018-11-05 01:09 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)