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by kazuo_okawa

カテゴリ:ミステリ( 131 )

カメラを止めるな

一昨日だったか、テレビ朝日「報道ステーション」を見ていると、そこに、上田慎一郎監督が登場し、映画「カメラを止めるな」が紹介されていたので、見にいった。

「37分ぶっ続けのワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った「映画人」の、その姿を描いた映画である。

カナダ、ドイツ、ブラジル、チェコの映画祭でも大好評を博し、先行上映からヒットし、さらに広がっていったという。

国際映画祭で受賞したからといって、見に行くというタイプではないのだが、「報道ステーション」を聞いていると富川悠太アナの巧みなトークから、どうやら大ヒットするだけの「どんでん返し」がありそうなので、それに興味をいだいて見に行く。

見事である。

<ホラー&コメディ>というジャンルらしいが、私には、
ミステリの「作中ミステリ」モノというか、叙述トリックのような作品と感じた。

無論、それを「映像」を使っているところが新規であり、面白い。

詳しくは言えないが、ミステリ・ファンにお勧めする。
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by kazuo_okawa | 2018-08-19 19:23 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
つい先日のとある同窓会。

同窓生が、「『京都寺町三条のホームズ』に出てくる『大河原弁護士』は、大川さんがモデルですね」という。
嬉しいですね。

事実その通りです。

『京都寺町三条のホームズ』は望月麻衣氏の人気ヒットシリーズである。
そしてシリーズのとある作品には『シャーロックホームズクラブ』が出てくる。
そこに、私、いや『大河原弁護士』が出ている、というわけだ。
実は作者、望月さんから事前にモデルとすることの了解を求められている。

こういうときに
「かっこよく描いてくださいね」などとは、私は、絶対に言わない。
「ええ。好きなように書いてください」
このように言う。
作者に自由に書いてもらう方が色んな意味で面白いに決まっているからである。

さてこの『京都寺町三条のホームズ』

つい先日7月21日から、京阪電車とタイアップしてスタンプラリーが始まった。
またアニメも始まった。

それやこれやで、『京都寺町三条のホームズ』も改めて購入されて、かくて、先の同窓生のような感想も現れるのである。
『大河原弁護士』が出てくるからではなく、ライト・ミステリとして面白いので、未読のかたは是非購入くださいね。
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by kazuo_okawa | 2018-08-03 22:27 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

京大ミステリ研の世界

7月14日、京大ミステリ研の同窓会(といっても初期世代だけ)で京都に行く。

祇園祭は「宵々々山」。
熱暑の京都である。

久方ぶりに観光したが、(そして外国人観光客の多いのは結構なことだが)、
<学生時代の祇園祭はこんなだったかなあ…>と思う。

昔は、京都らしく、もっと上品な装いだったと思うが、なにやら、今は、商魂たくましい感じがそこかしこに感ずる。
何か、観光行事としての文字通りの「お祭り(騒ぎ)」という感じになってきましたですね。

同窓会会場前に、京大内の、聖地「ミステリ研BOX」に立ち寄る。
予め現役生に連絡しておいたこともあるが、現役編集長が礼儀正しく迎えていただき、かえって恐縮しました。

私たちのころと違って、中は整理され、綾辻行人氏をはじめとするOB作家の本もずらり(拙著ホームズ本も!)。

私たちの作ったサークルが40年以上続いていることが実に感慨深く、そして嬉しい。

そして同窓会。
親しい仲間と飲み交わすのは本当に至福のひとときである。

本当に楽しい一日でした。
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by kazuo_okawa | 2018-07-15 19:26 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
映画館で「ラプラスの悪魔」の予告編を見て、連れ合いから「どんなストーリーだったっけ?」と聞かれて、直ちに答えられない。

実は、メインの筋を忘れており、思い出そうとすると、脇の筋ばかり思い出す。

いや、実は、「脇」と言いながら、本当は重要な筋であり、しかも重要関係者のことゆえ、非常に印象に残るのである。
このように思い出しながら、連れ合いの「問い」も含めて、同じようなやり取りを以前にしたことを思い出す。

それは同じく東野作品「祈りの幕が降りるとき」である。
そのときも映画の前に…。

【以下ネタバレしています】

実は主役が、自分の母親に絡むあることの真相を探る、というのが行動の動機となっている。

無論これは、直接の事件とはストレートに結びつかないのであるが、そのこと自体がある種の不可思議さをもたらす。
という意味で、この2作品、不思議にも同じような感覚を覚えたのである。

そう言えば、東野作品には、全く別の2作品が連動しているかのような思いを持つ作品が少なからずある。

作品名をあげるのは省略するが、作品として全く別でありながら、ある種のパターンの共通性がある作品である。
おそらくある種のパターンから、全く違う作品を生み出すのが、東野の創作手法なのであろう。
そして、いずれも傑作であるところに東野の力量を垣間見る。

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by kazuo_okawa | 2018-05-04 08:53 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

『怪盗不思議紳士』

3月25日(日)午後3時より隆祥館イベントに参加する。
隆祥館書店は当事務所から地下鉄3駅と近い。

ミステリ界の奇才と言われる我孫子武丸氏の
『怪盗不思議紳士』KADOKAWA発刊記念イベントとして
トークライブである。

遠方からの参加者も多く我孫子氏の根強い人気を知る。

関智一氏演出の演劇の動画も拝見した。
なかなかに面白そうである。

我孫子氏はなかなかアイデアマンだと私は思っている。
トークライブで私がそういう発言をすると、本人も肯定していたから間違いないだろう。
(本人曰く、アイデアは出るがそれをまとめるのが難しい、と続くのだが,…)

さて『怪盗不思議紳士』
私は京大ミステリ研出身作家は応援もかねてできる限り購入しているのだが、このシリーズは初めてであった。
読み始めると、冒頭から読み安く、かつ痛快である。
我孫子氏には引き続き活躍してほしい。

ところでこの日、二村知子氏の記憶力に驚いた。
久々に参加したのに、私の名前や友人J氏のこと、そして私の連れ合いまでも覚えておられる。
いや本当に驚いた。
二村氏の魅力の一つだろう。


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by kazuo_okawa | 2018-03-28 21:52 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

それまでの明日!

原寮の新作を読む。

ミステリ好きだが本格派なので、ハードボイルドはそれほど読むわけではない。
しかし、原寮は別である。
全作ハードカバーで読んでいる。

さて待ちに待った新作。
ミステリの醍醐味は意外性にあり、真相が明かされたときに<あそこはどう書かれていたか>とページを繰って読み直し、<真の意味>をスルーしてしまった、その見事な表現(叙述)に騙されたことを確認するのが心地よい快感である。

今回も、ページを繰り直した。

いやはや、傍点まで打たれているではないか。
14年かけての新作であり、表現の一つひとつに工夫をしているのだろう。

『私が殺した少女』の時ほどの衝撃はないが、それは以前は「意外性」に拘ったが、今回はそれは止めてむしろ本来のハードボイルド仕立てにしたという。

私自身はこの<ハードボイルド+意外性>が好きだったのだが、
原寮タッチに馴染んでくると、それでも面白い。

そもそも「沢崎」という主人公を作り上げたところが素晴らしい。

お馴染みの登場人物が出てきて<沢崎ワールド>に引き込まれるのが、本作の一番の魅力である。

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by kazuo_okawa | 2018-03-25 11:33 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
奈良大学名誉教授の中尾真理氏がちくま学芸文庫から『ホームズと推理小説の時代』を発行された。

英文学の専門家にしてシャーロキアン。

ホームズ誕生からいわゆるミステリ黄金期を論じたものである。

中尾氏によれば、ホームズ物は英文学の対象となっていなかったらしいが、その中尾氏は「時代は常に動いている」との指摘のもと、ドイルとホームズが英文学の重要な位置を獲得する、と述べられる。
この指摘はシャーロキアンとしては大変嬉しい限りである。

とはいえ、現時点では英文学の対象ではないという位置づけの中にありながら、ホームズとワトスンに引き付けられる「謎」を解き明かす、というのが本書のテーマである。

そして推理小説論の中から著名な3冊を指摘し、そしてミステリファンならおなじみの著名作家が並ぶ。

読み始めたところだが、ミステリファンなら垂涎の著だろう。


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by kazuo_okawa | 2018-03-12 19:10 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

クリスティの名作の映画化である。
早速、連れ合いと見に行く。

原作そのものがミステリ史上に残る名作である。
クリスティについては、学生時代(京大ミステリ研で)よく議論したものである。
ポアロの謎解きの手法も含めて「本格派」と言えるのか。
フェアなのか。
この作品は欠陥でないのか…。
要するにミステリ史上に残る数々のトリックを駆使してきたので、その分、議論を生んだと言えるだろう。

私自身は少々アンフェアでも面白ければ良いと思っているし、そして、クリスティはどれも面白い。
さすがに「ミステリの女王」と呼ばれるだけの事はあると思っている。

フェアかアンフェアかというのは、ミステリの醍醐味である「結末の意外性」に、「説得力」を持たせられるかどうかを、別の観点から論じているに過ぎない。

そのようなクリスティ観なので、映画化は極端でない限りどれも面白い。

本作は、ポアロ像がどうとかを聞いたが、まあ、受け入れられるポアロ像である。
それどころか、映像はきれいであり、私には大いに楽しめました。

ただ、豪華な役者には、別の作品のイメージが強すぎたりしたのだが、ジョニーディップはさすがである。
改めて超一流の役者と関心したものである。

素晴らしきクリスティ!


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by kazuo_okawa | 2017-12-19 01:22 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

「屍人荘の殺人」

本日発売の週刊文春によるミステリーベスト10。
その第一位は「屍人荘の殺人」(今村昌弘)であった。

同書は「該当者無し」が続いた今年のミステリ新人賞の中で、鮎川哲也賞の受賞作である。

実は本書は「積ん読」状態であった。

最近(というか実はかなり前からなのであるが)ミステリは購入後、数頁乃至数十頁読んでついていけなければ、そのまま積んでいる。
多忙で、読むべき書物が(本業も含め)どんどん増えることもその理由の一つである。

本書も、鮎哲賞ゆえ買ったものの、何せ冒頭に、館の図面あり、しかも出だしはいわゆる「ミステリ研」である(中身も、作風も…)。

というわけで、積んでおいたのだが、11月25日に、京大奇術研究会(KUMA)の仲間と飲んだときに、このミステリが面白いと何人かから聞いたのである(京大ミステリ研ではありませんよ)。
KUMAはKUMAで、京ミス研とは違う、トリックに対する独特の嗅覚がある。
かくて信用して読破した。

いやあ、確かに面白い。
KUMA風と言えるのかも知れない。

最初の殺人など、非常に不思議であり、トリックのみならず、謎を解き明かす手掛かりもきちんとしており、まさしく本格ミステリである。
(手掛かりによって謎を解き明かすのではなく、秘密が単に暴かれていくだけの作品についての批判は「ルビンの壺」のブログで書いたとおり)

基本を踏まえており好感の持てる作品である。
敢えて言えば「奇想」の部分に好みは分かれるかもしれない。
しかし、これって、綾辻行人が書いてもおかしくない作品ですね…。


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by kazuo_okawa | 2017-12-07 22:51 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

模写を見分ける方法!

報道ステーションを見ていると、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた幻のキリスト画「サルバトール・ムンディ」(救世主)が11月15日、アメリカ・ニューヨークの競売で、4億5031万2500ドル(約508億円)で落札されたというニュースが流れていた。

額も額だが、本物なのか?と思ってしまう。

そう思ってみていると、模写を見分ける方法が説明されていた。

模写には「あるべきものが無い」という。

それは何か。
「描き損じ」だという。

現代の技術では、表面の「絵」のみならず、「絵」の下に隠された(絵を描く前の)デッサンや図柄などもX線で調べうる。
「本物」はときには、「描き損じ」その他の理由で、元の絵を変えて、その上に「別の絵」を書くことがあるという。

ところが模写には当然ながらそういう「描き損じ」はない!

ニュースを見ていて、思わず、「銀星号メソッド」ではないかと思ったものである。

「銀星号メソッド」とは、ご存じシャーロック・ホームズの推理法の一つである。
「ない」ことに注目するその手法は他の分野にも活かされるという評論を書かせて貰った(拙著「ホームズ!まだ謎はあるのか」(一葉社)参照)。

たまたま本日、大阪地裁の書店の店員さんに拙著の事を尋ねると「弁護士さんが買ってくれていますよ」とのこと。
同業者が買ってくれているのは本当に有り難い。

ダ・ヴィンチのニュースと共に何やら嬉しい一日でした。


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by kazuo_okawa | 2017-11-16 23:05 | ミステリ | Trackback | Comments(0)