人気ブログランキング |

私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

カテゴリ:将棋( 450 )

舞台設定の強運!

第13回朝日杯将棋オープン戦のベスト16が対局する本戦が17~20日に行われベスト4が出そろった。

準決勝と決勝は2月11日に東京・有楽町朝日ホールで行われるが、
準決勝で永瀬拓矢二冠は阿久津主税八段と対局、3連覇を狙う藤井聡太七段は千田翔太七段と対局する。

この棋戦は何といっても棋界の星藤井聡太七段が初登場・初優勝を飾ったことで知られる。

しかもその2年前は佐藤天彦名人(当時)、羽生善治竜王(当時)を撃破し、
決勝で広瀬章人八段を破って優勝した。
広瀬八段戦では「中合い」の妙手も放っている。

さらに昨年。
順位戦は全勝、王将戦も無傷の連勝中という絶好調の渡辺明棋王(当時)と決勝でまみえ,
完勝した。

そして今年も絵に書いたように、というかまるで劇画のように準決勝まで来た。

タイトルホルダー永瀬拓矢二冠との決勝戦となれば、これほどの舞台装置はないだろう。

それにしても、スターというものは、単に強いというだけではなくて、それを際立たせるための舞台装置が自ずからついてくるものなのかと改めて実感する。

過去、朝日3連覇はレジェンド羽生善治九段しかいない。
そういう記録も合わせて、最高の舞台なのである。

2月11日が今から待ち遠しい。

【追記】
朝日オープン棋戦初優勝の驚きについては、2018年2月17日付ブログでも発信しています。合わせてお読みください。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-21 10:07 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

人のつながり

思えば2014年、豊島七段(当時)が将棋電王戦(棋士対将棋ソフトの5対5の団体戦)でただ一人棋士側として勝利した直後である。

大阪弁護士会の企画で豊島七段をインタビューすることになり、無類の将棋ファンである私がインタビュアーに名乗りをあげ担当させてもらった。
私は谷川浩司九段を始め関西の棋士を応援しており、インタビュー当時も豊島七段に注目していたが(だからこそインタビュアーとなったのだが)豊島七段をインタビューしてさらにファンになった。

そのインタビューは大阪弁護士会のホームページにもアップしているが、実は活字化されていない会話は約4倍はある。
いつかお伝えしたいものである。

そしてその活字化されていないやり取りの中で豊島七段がミステリ好き、綾辻行人好きと知り、何気なく「近く綾辻さんと会いますからサインもらってきましょうか」と述べたのがすべての始まりである。

綾辻さんは、豊島さん用に、色紙に本格的なサインをされ、私が豊島さんに渡し、お礼の言葉はまた綾辻さんに伝えるというメッセンジャーの役割を果たした。

そして6年後の1月14日に、お二人は初めて顔を合わせ、対談をされた。
実に感慨深い。

対談は読売新聞に掲載される。
活字にはならないが、私の名前も出して頂いたという。

竜王位祝賀会に参加し、人のつながりの不思議さを感じた一日でもあった。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-16 01:08 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

至福の一日

1月14日、昔から贔屓にしている豊島将之竜王名人の竜王位祝賀会が東京セルリアンタワー東急ホテルで開かれた。

親しい友人である京大ミステリ研出身作家綾辻行人氏から事前に連絡を受け、聞けば豊島竜王ご指名で来賓スピーチをすることになったという。

そして日本シャーロックホーム倶楽部で親しくさせて頂いている香川愛生女流も参加されるという。

こうなれば参加しないという手は思い浮かばない。
かくて祝賀会に急遽参加した。

竜王位祝賀会は豊島新竜王の祝賀であるが、各組優勝者もメダルが授与される。
それゆえ渡辺三冠、佐藤天彦九段、藤井聡太七段ら人気棋士も壇上に上がる。

会場には佐藤康光会長は無論のこと、谷川浩司九段、森内俊之九段らそれこそずらりと一流棋士が並ぶ。
それゆえ凄い人気で開場のとたん女性客中心に前の方へ殺到する。

綾辻氏のスピーチも「作家の妄想としてこの会場でもしも殺人事件が起こったらと考える」と笑わせる。
キャラの立った役者がそろっており豊島竜王は探偵役か、とも。

そして次回作には「豊島竜王を何らかの形で作品に登場させる」と述べて会場を沸かせるのである。
この見事なスピーチにツイッターも称賛の嵐だったとか。

そして豊島竜王の謝辞。
綾辻氏のスピーチを受けて、「犯人役でも良い」とこれまた沸かせる。

無論、関係者・ファンへのお礼、そして竜王戦を振り返るスピーチなど見事でまさしく第一人者である。

乾杯のあと、ファンとの写真では豊島竜王とのツーショットをめがけて女性ファンを中心の長蛇の列。

綾辻氏、香川氏とも親しく歓談させてもらい、いやあ至福の一日でした。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-15 17:01 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

驚異の新人、本田奎!

2月から棋王戦が始まるが、渡辺明棋王に挑戦するのは、「棋戦初参加で初挑戦」という偉業を成し遂げたニュースター本田奎四段(挑戦により五段昇段)である。

四段入りから初挑戦までの日数では、屋敷九段の棋聖挑戦の方が2か月早いが、当時の棋聖戦は半年に一度であったから、今の仕組み(すべてのタイトルが一年毎)ではいかに早いかその凄さがわかるだろう。
何せ天才藤井聡太七段よりも早いタイトル挑戦なのである。

その本田奎五段が、棋王戦のみならず、王位戦においても初参加でいきなりリーグ入りするという快挙を1月10日に成し遂げた。
驚異的としか言いようがない。

王位リーグは、豊島将之竜王・名人、永瀬拓矢二冠、羽生善治九段、菅井竜也七段がシード棋士として参加が決まっているが、予選通過棋士には斎藤慎太郎前王座を破った藤井聡太七段や渡辺明三冠を破った佐々木大地五段もいる。
そのリーグ入りを決めたのである。

何でこんなに強いのか。

21歳のプロ入りであるから、そんなに早いプロ入りというわけでなく、三段リーグを抜けるのに7期かかっている。
しかしこの三段リーグ時代に、彼はコンピューターソフトAIを研究に導入して飛躍的に力を伸ばしたという。

今日ソフトを使わない棋士はほとんどいないが、その利用には濃淡がある。

しかしトップ棋士では完全ベッタリ派はない。

豊島将之竜王名人は早くからソフトを研究に使ったが、自分らしさを残す重要性を述べている。
それは藤井聡太七段も同じである。

ところが本田奎五段は違う。
彼は、「理想はコンピューター。人ではない。目標とする棋士はいない」と断言する。

つまりこの本田奎というニュースターは、勉強法、その思想という意味でも驚異的なのである。

王位リーグは紅白2つのリーグに分かれるところ、その組み合わせ発表はまだだが、若きニューヒーロー同士、藤井聡太七段との対局は誰もが見てみたい注目の激突だろう。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-11 13:08 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

王道の受け答え!

朝日新聞1月4日付け朝刊に、藤井聡太七段と作家の小川洋子氏の対談が出ている。
実に良い対談である。

対談を読むと、何と、小川洋子氏は将棋盤もこの日始めてみたらしく、全く将棋は知らない。
そういう作家との対談なのである。

無論、主役は藤井聡太七段。
将棋を知らない作家の質問にも丁寧に答える。

熱心な将棋ファンなら、藤井七段の発言はそれほど新味はない。
しかし読者の多くは、それほど将棋に詳しくないだろう。
そう思えば、こういう組み合わせもいいかなと思うのである。
(無論、昨年の木村聡太教授とのある種マニアックな対談もいいのだが))

そしてある意味で小川氏の初歩的な質問を丁寧に説明するという藤井七段の姿に感銘を覚える。

思えば、何十回となく聞かれたであろうお馴染みの質問であっても、親切に答えてきた、羽生義治九段の姿を思わす。
つまり王道である。

藤井七段の29連勝記録は有名だが、無論、この偉業は「新記録」故に大変素晴らしいのであって、連勝記録の数字「29」自体が素晴らしいと言う人はまずないであろう。

棋士や将棋好きは合意主義者が多いと思われ、数字そのものに普通意味は無いからである。

しかし小川氏は、この「29」に意味を見いだす。
完全数「28」を「一つ上回った」からというのである。

こういう意味づけも想像しがたいのだが、まあ何というか、
藤井七段の素晴らしさを伝えているという意味で見事な対談である。
.


by kazuo_okawa | 2020-01-07 21:00 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
ニコ生が2019年大晦日に、「永瀬中尉の大晦日共同訓練」と題する8番勝負を放映していた。
(結果は永瀬拓矢二冠の8連勝で見事なものである)

さて3年連続大晦日特番登場の糸谷哲郎八段。

お馴染みDJダニーのほかに、最終対局、解説とマルチに活躍。
現に、永瀬二冠対髙見泰地七段の二局目を解説していた。

この解説の時である。
お相手は山口恵梨子女流二段で、聞き手の名手である。

その山口女流二段が糸谷八段に「矢倉は純文学と言われてますが…」とかの有名な米長語録から引いた言葉を振ったときの、糸谷八段の答えが実に素晴らしいのである。

「私は矢倉は指しません」
「私はミステリファンでもともと純文学に敵対する立場ですから」

そのとき山口女流が「ではミステリは何ですか」と聞いたときに、すかさず糸谷八段が答えたのが「角換わり」
理由は「変化が多い」「技がかかりやすい」

いやあこの当意即妙の答えがいい。

私は、矢倉は指さず、しかも無類のミステリファン。

糸谷八段の答えに嬉しくなりました。

【追記】
とはいえ、ミステリは、何でもありで「意外性」生ずる「力戦型」だと私は思うのですが…。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-04 18:46 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

2020年元旦の将棋

新年を飾る各紙将棋欄は好カードが並ぶとともにその年の期待を込めた棋士が並ぶ。

さて元旦各紙は以下の通りである。
読売 永瀬拓矢二冠対斎藤慎太郎七段(竜王戦予選)
朝日 羽生善治九段対糸谷哲郎八段(A級順位戦)
毎日 阿藤康光九段対三浦弘行九段(同)
日経 伊藤博文七段対里見香奈女流六冠(当時)(王座戦予選)
産経 藤井聡太七段対阿部隆八段(棋聖戦予選)

時期的に、渡辺明三冠と豊島将之竜王名人の出番は難しい。
それゆえどうしてもこのようにばらけてしまう。

とはいえ今年も印象に残るのは藤井七段である。

読売で、上野愛咲美囲碁女流二冠と対談し、スポニチでは矢野燿大阪神監督と対談している。
さらには、日経永瀬二冠は新春棋談の中で王座戦奪取を振り返り<藤井七段との研究の成果が出た><藤井七段は後輩ではなくトップ棋士>と述べるなど、今年もやはり藤井七段かと思う。

矢野監督との対談で印象に残った言葉。
「趣味の一つ目は将棋観戦」
「序中盤お互いミスなく難解な終盤になることが一番の理想」
「(感想戦で手の内を明かすことについて)同じ局面に出会うことはないので問題ないですね」

まさしく王道を感じさせる。

【1月3日追記】
朝日3日付の豊島名人と囲碁芝虎丸名人の対談が面白い。豊島名人の<免状を早め早めに書くタイプ。これ以上書かないで下さいと言われる><自分は勝つために我慢というか、自分を抑えてやっている部分がある>という発言は、予習・復習をきちんとする隙のない優等生という感じである。
.

by kazuo_okawa | 2020-01-02 14:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
事実上、本年最終日である。

それゆえ仕事自体がエキサイティングに進むが、本日は注目カードがあり、その対局も目を離せない。

まず勝負を決めたのは、本田奎四段である。
初めて参加した第45期棋王戦の挑戦者決定戦で佐々木大地五段を破り、渡辺明棋王への挑戦権を獲得した。
飛車が成りこんだのが痛快であったが、その素人判断通り、そのまま勝利した。

将棋の八大タイトル戦で、初参加の棋士が挑戦者になるのは初めてである。
大型新人誕生、いやあ、実に魅力的なニューヒーローである。
『最強』と言われる渡辺棋王相手にどう立ち向かうのか、今から実に楽しみである。

そして同日行われたのが別の注目局。
言わずと知れたスーパースターの登場である。

木村一基王位の挑戦権を懸けた第61期王位戦予選決勝であり、藤井聡太七段が斎藤慎太郎七段と戦ったのである。
私は斉藤七段も応援しており、その意味でも興味深かったのであるが、Abema解説の『二人とも芸術的』という評が一番印象に残った。

結果は121手で藤井七段の勝利。

そして初の挑戦者決定リーグ入りを決めた。

これまた、タイトル挑戦を目指す藤井七段の活躍が期待され、リーグ戦故にその対局が楽しみなのである。

色々な意味でエキサイティングでしたね。
.


by kazuo_okawa | 2019-12-27 22:28 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

渡辺三冠、6連勝!

豊島将之名人への挑戦者を決める、A級順位戦の注目対局が12月25日に行われ、渡辺明三冠が広瀬章人八段に109手で勝利した。

渡辺三冠はこれで今期6連勝であり、昨期のB級1組を含めて、順位戦は18連勝である。

この二人の対局が何故注目かと言えば、5連勝の渡辺三冠と4勝1敗の広瀬八段という1位、2位対決であるうえ、現在、最強と言われる渡辺三冠がつい先日の竜王戦1組ランキング戦で佐藤和俊七段に敗れたからだ。
最強神話にも陰りが出てきたのかとも思える。

加えて広瀬八段が勝利して1敗で二人が並べば、渡辺三冠の最終局は、因縁の三浦弘行九段であるからどうなるか分からない。

そう思ってみていたら、見事に渡辺三冠が勝ち切った。

渡辺三冠の先手相居飛車戦は実に強い、と感じさせる。

これで順位戦A級は、6戦全勝の渡辺三冠を、広瀬八段と三浦九段が2差で追う展開であるから、これでまず名人戦挑戦者は渡辺三冠だろう。

そうなれば豊島名人としては、昨年、棋聖戦で敗れたリベンジマッチになる上、防衛戦にはいずれも成功していないことから、名人戦は万全の準備を尽くして防衛を目指すであろう。

こうなれば渡辺三冠には是非とも全勝で挑戦者になってもらい、最高峰の激突を見てみたいものである。


by kazuo_okawa | 2019-12-26 19:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

渡辺三冠、1回戦敗退!

先日、豊島将之名人が竜王位を奪取して、4人目の竜王名人となったが、その豊島竜王への挑戦者を決める第33期竜王戦ランキング戦が始まった。

その1組ランキング戦で、20日渡辺明三冠対佐藤和俊七段の対局が行われた。

渡辺三冠は今期絶対的な強さを誇る。
現在最強棋士ともいわれている。
今期成績は、27勝4敗(勝率0・871)。
これは勝率ナンバーワンであり、この4敗は豊島竜王名人に敗れたもの。
つまり豊島竜王名人以外に、渡辺三冠は誰にも負けていないわけだ。

その渡辺三冠が佐藤和俊七段に敗れた。
いやあ、だから将棋は面白い。

そしてこの結果が衝撃的だったことは、他棋戦である叡王戦のツイートに「渡辺危ない」「和俊有利」「渡辺負けたか」と流れるのだからその関心の高さがわかる。

振り飛車党佐藤和俊七段は対渡辺三冠に、振り飛車ではなく「雁木」戦法を使った。
相手に合わせて事前研究する渡辺三冠は、その意表をついた和俊流に敗れたのだろうか。

渡辺三冠からすれば、極めて相性のいい竜王戦で、そのランキング戦の、しかも1回戦でまさかの敗退である。

最強渡辺三冠の強さに陰りが出てきたのか、それとも単に油断だったのか、そのどちらかなのかも興味深い。
.

by kazuo_okawa | 2019-12-21 00:02 | 将棋 | Trackback | Comments(0)