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by kazuo_okawa

カテゴリ:将棋( 340 )

佐藤天彦名人に挑戦する名人戦7番勝負第6局。
名人の3勝2敗、羽生義治竜王からすればカド番である。

その重要な対局に羽生竜王は、名人の初手26歩に、なんと2手目62銀!

いやあ、古くからの観戦将棋ファン(見る将)ならこの2手目だけで体が震えるだろう。
20数年前の対谷川浩司戦をはじめ、羽生竜王が「不利」と言われながらも駆使した戦法である。

もっともこの時は初手76歩に対する2手目で、この場合の2手目62銀については羽生竜王自身数局連採したうえ、結局、「よくない」と結論付けたはずであったが…。
但し、プロ的には同じ2手目62銀でも、初手26か76かで違うのかもしれない。
とはいえ素人的には初手26に62なら、先手に飛車先交換されて余計よくないと思うのだが、近時ソフトの影響で飛車先交換はそれほど得はないとされてきたので、ヴァージョンアップされた2手目62銀なのかもしれない。

いずれにせよ意外な一手をこの重要な一局に用いた。
おそらく思うところがあっての採用だろう。

振り返れば、対局前に大橋流で駒を並べるとき、羽生竜王は通常は角行の前に歩を置くときには(頭の丸い)角行に当たらないように置き、飛車にはむしろ飛車のエネルギーをもらうように飛車に歩の駒を当ててその前に置くといわれるが、本日は(飛車は無論)角行の前の歩も、角行に当てて並べた。

本日の作戦を力戦型とあらかじめ考えており、それが力強い駒並べとなったのだろう!!
2手目62銀!
この後の展開が実に楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2018-06-19 12:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

夢落ちか!

悪夢を見るような大逆転負けに、ニコ生の聞き手千葉涼子女流四段の漏らした言葉である。
「夢」落ちか!

17日関東からの帰路、車中でニコ生タイムシフトにより16日の対局を見る。

棋聖戦5番勝負第二局、羽生善治棋聖に挑戦している豊島将之八段からみて一勝で迎えた第二局であり、豊島八段が連勝すれば一気にタイトルが近づく!
そして現に対局は豊島八段優勢で推移していた。
ソフトの数字もそのことを示す。
普通に行けば豊島八段2連勝である。

解説飯島七段も勝ち筋を何度も解説する。
ところが、なんと、なんと、64手目豊島八段の27角が悪手!
勝ち筋を逃す!

解説の飯島栄治七段が驚く。
ソフトの数字も一気に互角となる。
この瞬間、席を立つ羽生棋聖が勝負師である。

解説飯島七段もこの流れで豊島八段の負けを予想し、もしもこのまま負ければ次局に尾を引かないとよいのだが、とまでいう。

そしてこれが引きずったのか、豊島八段は、さらに68手目羽生棋聖の攻めを見落としの48銀。

ポカである。

この瞬間、ソフトは一気に羽生棋聖に4000番台。
つまり勝負ありである。

飯島七段が「豊島さんでもこんなことがあるんですね」と驚く。
「豊島さんにはタイトルが遠い」とも…。

この後は、羽生棋聖は見逃さない。
結果は、羽生棋聖の勝利で1勝1敗。

飯島七段の繰り返す言葉が印象に残る。
「いやあ驚いた!」
「将棋は逆転のゲームというが…」
「怖いわ!」
「将棋は怖いっす」
「見落としですね。頓死ではないですが、頓死みたいなもんです」
「これは今年ワーストワンの見落としでしょう」
「いやあ」
「つらい」…。

いやあ何と。
タイムシフトとはいえ、見ている方もつらい。

豊島ファンとして実に辛い敗北である。

豊島八段には、これを引きずらず、ぜひとも立ち上がってほしい。
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by kazuo_okawa | 2018-06-17 19:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
15日東京への往路、車中で、「将棋コンピュータ・ソフトを上回る藤井聡太」とネット上話題になった竜王戦五組決勝をタイムシフトで見る。

先手石田直裕五段、後手藤井聡太七段の対局であるが、確かに65手目からが実に面白い。
後手番藤井七段は6筋に、62金63銀。
飛車は81に配置され、よくある「81飛62金型」である。

65手目石田五段が64歩に同銀とつり上げ、開いた63の地点に歩!
取ると81飛と63金の間の72銀と割り打ちになるから、普通は72金とよるか、61金と引く。
いずれにせよ、金は逃げる。

ところが藤井七段は、人間的には読めない63同銀!

この瞬間、解説は驚き、視聴者も驚きのツイートが画面いっぱいに流れる。

この後、後手86飛車、87歩、 76飛車、77歩、これを藤井七段は「飛車ただ捨て」の同飛!
圧巻である。
この瞬間、「あああ…」、というツイートや「ソフト越え」の文字が流れる。

これを66手目、64同銀のときから読んでいるのであるから解説のプロもうなる驚異の読みである。

この後も、藤井七段の攻撃は、歩頭の桂馬や、66角捨てなど妙手も続くのであるから本当に見ていて面白く、また強すぎるのである。

確かにこれはタイムシフトで見る価値のある対局である。
いや「見る将」なら必見!
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by kazuo_okawa | 2018-06-16 07:57 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
76期名人戦は大詰めだが、来期の名人戦挑戦者を決めるA級順位戦が始まった。
開幕局は、稲葉陽八段対豊島将之八段!

いやあ開幕局にふさわしい若手超実力者同士の屈指の好カードである。
というか、関西の棋士を応援しているものとしては実にもったいないカードともいえる。

二人は若いころからのライバル。
互いに手の内は知っている。
そして戦型は互いに得意とする「横歩取り」
このブログで何度も書いたが「横歩取り」ほど(実践する気はおこらないが)、見ていて面白い将棋はない。
その激突なのである。

稲葉八段は序盤早々研究手を放つ。

序盤、普通は時間を使わず飛ばす豊島八段がそこで考える。
こういうところが面白い。

豊島八段は、角を88から79と展開し、一方飛車を左辺に展開し、飛車角桂と9筋に狙いをつけ、その攻防もまた面白い。

結局、この熱戦を豊科八段が制した。
強い!
そして豊島ファンとしては気持ち良い勝利である。

先のブログにも書いたが豊島八段の二冠制覇がありうるだろう!
楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-06-13 08:02 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

棋聖戦、豊島八段先勝!

本日始まった棋聖戦、豊島将之八段が見事に勝利した。
実に強い!

羽生善治棋聖に挑戦する五番勝負初戦の勝利である。

abemaTVの「初手からの振り返り」で山崎隆之八段の解説がいい。

終盤、豊島八段が優勢であるも、羽生棋聖は勝負手を放つ。
そういうときに「これは一見『詰めろ』に見えますがそうでない」とか「有段者の方はこう攻めればいいと思われるかもしれませんが実はこのときにこういう切り返しがあるのですね」といった解説が、これが実に、壺にはまってよくわかるのである。

と同時に、山崎八段の解説により、いっそう豊島八段の充実ぶりが印象に残る。

山崎八段は、豊島八段にとっては、奨励会の有段者時代とプロになってから一番影響を受けた棋士である。
山崎八段から逆に見れば、豊島八段は、まあ「弟分」のようなものだろう。
その山崎八段が賞賛する勝ちぶり、なのである。

思えば4年前、豊島七段(当時)にインタビューをさせていただいたとき、コンピュータAIとの実践は直ちには役立たないが将来必ず役に立つ、と断言しておられた。
いよいよ花開くときが来たのだろう。

昨日のブログで予想をあげたが、おそらくその通りになるのではないか。
いやあ、実に楽しみである!!

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by kazuo_okawa | 2018-06-06 21:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段!王位戦挑戦!

4日、王位戦挑戦者を決めるリーグ戦の、白組覇者豊島八段と、紅組の覇者羽生竜王との挑戦者決定戦が行われたが、豊島八段が勝利した。

角交換腰掛け銀!
終盤どちらか勝つか分からないスリリングな展開であるが見事に豊島八段が制した。
これで王位戦の挑戦者である。

豊島八段は6月6日から羽生棋聖と棋聖戦で戦うが、並行して同時に王位戦で菅井王位と闘う。
(羽生竜王も名人戦と棋聖戦を並行して闘うわけであるが…。)

豊島将之八段は、昨夏以来レーティング一位の最強棋士である。
贔屓目でなく強い。
タイトルを取ることは間違いないだろう。

羽生棋聖には三度目の挑戦であり、一日制のタイトル戦ということも併せて、豊島八段のタイトル奪取と予想する。
戦型は角換わりと相懸かりで3-1!

ついで王位戦。

菅井王位とはこの先何度も対戦するであろうからその意味でも注目である。
戦型は基本的に「対抗型」であることは間違いないだろうが、挑戦者豊島八段が、菅井王位の振り飛車を封ずる策を講ずるのか興味深いし、そもそも、昨年の菅井王位の「ゴキゲン三間飛車」が対羽生竜王用だったのか(菅井王位は振り飛車党だが居飛車も指す)菅井王位の駆け引きも興味深い。

とはいえ菅井王位は飛車を振るだろうが…。

予想は難しいが、豊島八段の「一気に二冠!」と期待したい。

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by kazuo_okawa | 2018-06-05 00:36 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
豊島将之八段は、昨夏以来レーティング一位の最強棋士である。
贔屓目でなく強い。

早晩タイトルを取るだろう。

6月6日から、羽生善治棋聖に挑戦する棋聖戦が始まる。

そして5月30日、王位戦白組プレイオフで豊島八段は澤田真吾六段に勝利し、紅組の覇者羽生竜王と挑戦者決定戦を戦うことになった。
それが、6月4日である。

つまり、羽生竜王と豊島八段は棋聖戦で戦うが、同時に王位戦挑戦者をかけても戦うのである。
これはまるでデジャブ現象のようにこの冬の久保王将との戦いを思い出す。
久保王将と豊島八段は王将戦を戦いながら、同時に名人戦挑戦者をかけても戦った。
豊島八段はその過密な日程で、そのハードさも話題になった。

この冬には結果を残せなかったが、今回は違うだろう。

ワンマッチの挑決戦は別として、番勝負となれば、豊島八段は棋聖位は奪取すると私は予想している。

(菅井・豊島戦はこの先何度も見られるだろう。むしろ、菅井のゴキゲン三間飛車に対する羽生竜王のリターン・マッチが見たい。また豊島八段にはぜひタイトルをとってほしい、という私の主観が多いにに入った予想であるが…)

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by kazuo_okawa | 2018-05-31 00:22 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

高見新叡王誕生!

新たにタイトルに昇格した「叡王」の決勝七番勝負に高見泰地六段が,金井恒太六段に勝利し、初代叡王についた。

ストレートの4勝奪取!

見事である。

高見六段は、決勝トーナメントで、豊島八段、渡辺棋王、丸山九段を打ち破り、決勝に進出した。
レイティーング1位の実力者「豊島将之八段に勝った責任」もある。

板谷一門、石田門下の初タイトル悲願もあった。

そういった期待に応えたのであるから素晴らしい。

「2~3冠とれるように精進する」という記者会見の言葉もいい。

羽生7冠を超えるように、藤井総太七段のために新設されたといわれる「叡王」。
結局は、藤井総太の「咬ませ犬」だったと言われないように、高見新叡王にはぜひ頑張ってほしい。

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by kazuo_okawa | 2018-05-26 22:57 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人返して、2勝2敗!

76期将棋名人戦第4局は、佐藤天彦名人が羽生義治竜王を下して、シリーズ2勝目を挙げた。
これで、2勝2敗である。

戦型は横歩取り!

アマチュアにとっては、
これほど、実践するには難しく、それでいながら見ていて面白い戦型はないだろう。
私自身、横歩取りの実践書は数冊持っているが、実践のためではなく、観戦を楽しむためである。

さて4局目の内容は、相次いで採用された(3局目)横歩取りの超最先端の将棋である。
しかも羽生竜王自身が2日前に経験し、その戦型で負けた側をもって戦うのであるから、いやはやまさしく全盛期の「羽生」を見る思いである。
おそらく「勝ったものの、突き詰めたい手順」があったのだろう。
それが、羽生流である。

しかし2日前の将棋ながら、佐藤天彦名人も研究していた!

羽生竜王が気になった点を同じように思ったのだろう、なんと、佐藤天彦名人が、その直前に23歩と手を変えたのである。
Abema解説渡辺明棋王の解説がズバズバ指摘して、実に分かりやすい。
「ここまでは名人の研究」「ここで考えているのはここは研究外」と明快である。
この23歩は名人の研究という。
(感想戦で確認された)

以後、名人が差を維持したまま押し切った。

今期名人戦は、これで全て先手番が勝ち続けている。
そして、勝った方がシリーズを制するように見えてくる。

「名人が歴史の歯車を戻してはいけない」
ニコ生のキャッチフレーズでもある。

天彦世代は「羽生竜王から藤井総太への直接禅譲」だけは避けなくてはならない!

名人戦は、世代をかけた戦いともなり俄然興味深くなってきた。

【追記】
佐々木勇気六段が、終局図の説明をしていた。
羽生竜王が投了した場面であるが、「ここが一番美しい」という。
つまり、名人の放った62角は、それ自体は「ただ捨て」であるが、誰が見ても妙手であり、その美しい場面で投了したのだろうという。
佐々木勇気六段の解説も美しい。
【5月30日追記】
先手が勝利してきた今期名人戦。
注目の第5局は、先手勝利の流れを佐藤名人が「後手番ブレイク」して見事に勝利した。
強い!
このまま次局勝利すれば第二十世永世名人も視野に入るだろう。
スーパースター羽生竜王がこのまま敗れるのだろうか!


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by kazuo_okawa | 2018-05-20 19:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
5月7日(名人戦前夜祭)からの一週間は私にとっては「羽生竜王ウィーク」であった。

それはまた機会あればお伝えしたいが(8月4日にホームズ・クラブで新たな「トリック」を発表する予定です)、それにしても羽生竜王の強さはどういうことか。

まるで、全盛期に戻ったかのようである。

本日の、王位戦リーグ戦最終対局。
羽生竜王の対局が凄すぎる。

対松尾歩八段との対局は、横歩取り33角型。
26手目に松尾八段が天王山55に角を放つ。
ここからが凄い。

34手目69銀と玉にひっかけて王手をかけられたときに、羽生竜王が同玉と応じるのが凄い。
松尾八段の馬が67に行き、つまり、守りのいない玉の真上に位置するのである。
驚愕としか言いようがない。

まさにギリギリまで読み切ったプロの至芸であり、こういう将棋こそ見ていて実に面白い。

そして55手の短手数で劇勝!

一方のリーグは、豊島八段と澤田真吾六段のプレイオフ。

本割では、豊島八段が敗れているが、まず間違いなく今度は豊島八段の勝利だろう。
とすると、菅井王位への挑戦者は、羽生竜王対豊島八段となるだろう。

今やレイティーング1位、2位同士の最強棋士対決である。

棋聖戦と並んで実に楽しみである。

【5月30日追記】
私の予想通り豊島八段の勝利。
将棋は「逆転のゲーム」と言われるが見事なプレイオフであった。
敗れた澤田六段にとっては悔しいだろうがまた頑張ってほしい。
かくて6月は、羽生・豊島シリーズ。楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2018-05-17 22:24 | 将棋 | Trackback | Comments(0)