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by kazuo_okawa

カテゴリ:将棋( 419 )

谷川九段の1324勝!

17日、谷川浩司九段が王将戦二次予選で高見泰地七段に勝利し、通算勝利数1324勝となった。
これは加藤一二三九段と並んで歴代第3位の最多勝利数である。

上には羽生善治九段1438勝、故大山康晴15世名人1433勝しかいない。

歴代三位となったときの谷川九段のコメントがある意味で感慨深い。
17日、谷川九段は「羽生先生、大山先生まではまだ遠いですが、一局一局を大事に戦っていきたい」と述べたという。

この謙虚な言葉のどこが感慨深いのかと思われるかもしれないが、谷川九段が、自分よりも年下で後輩にあたる羽生九段を「羽生先生」と呼んだことだ。

将棋ファンなら、90年代、世代の覇者をかけた谷川対羽生戦の熾烈さは知るところだろう。

羽生九段は、幼少時、谷川九段にあこがれた将棋少年であったが、いざプロ棋士に成り(それも谷川九段に続く中学生プロとなり)、戦う相手として対峙したときから、(年上にして偉大な先輩にあたるにもかかわらず)谷川九段を決して「谷川先生」とは呼ばなかった。
あくまでも「谷川さん」である。

無論、谷川九段も相手を「羽生さん」と呼ぶ。

そして長き時代を経て、谷川九段は歴史の巡り合わせで日本将棋連盟の会長となり、またA級からも陥落する。
羽生九段からすれば、谷川九段は戦う対象というよりも、幼少時からのリスペクトの対象となったのだろう、そのときから「谷川先生」と呼び始める。

そして今、それに呼応するように、谷川九段も「羽生先生」と呼んだのである。

「先生」と言う言葉は便利であり、そこには何のリスペクトもない場合も少なくない。

しかし将棋史上、激しく戦ったこの二人が互いにリスペクトしていることは違いない。
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by kazuo_okawa | 2019-08-18 15:52 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

糸谷哲郎八段の魅力!

「大阪弁護士会将棋倶楽部」(名誉会長久保井 一匡弁護士)を立ち上げた。

その記念すべき最初のゲストは糸谷哲郎八段。
言わずとしれた、元竜王でA級八段という超一流棋士である。

世間が、十三花火大会で沸いている日、私たちは、大阪弁護士会館で「頭脳の汗」を流していた。

私は糸谷八段に二枚落ちで教えて頂いたが心地よく負かしてもらった。

先にとあるアマチュア棋士の話を聞いていた。
プロとの指導対局が無類の趣味で、その棋士を写した写真集などを見せてもらったが、そのベテランアマチュアが述べていたのが、糸谷八段に教えて頂いたときは「心が折れた」。
つまり、早見え、早指しの天才糸谷八段からすれば、しょせん対局相手は素人。
他面刺し(同時に複数を相手する)で、回って来られたとたんすぐに指される。
これが「心が折れる」とそのアマチュア棋士は述べていたのである。

いやあ、その天才の早指しを体験しました。

そもそも、これまでの指導棋士との対局時間から、早い目に時間を設定したのですが、全く逆。
まあ、瞬殺ですね、
しかしこれはこれで糸谷八段の魅力を知りました。

懇親会。
哲学者として知られる如く、その豊富な話題と知性、論理的思考には引き付けられる。
ヘイトスピーチは許されない、など思想性ある会話も楽しい。

さらに、気遣いに驚く。
特別ゲストでありながら、ビールのピッチャーが無くなるといち早く気付き、素早く交換に席を立つ。

いやあ、実に庶民的で、そしてビッグなスターである。
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by kazuo_okawa | 2019-08-11 09:02 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
第32期竜王戦決勝トーナメントの準決勝、豊島将之名人対渡辺明三冠戦が8月2日に行われた。
この二人は現在レーティング1位、2位の言ってみれば最強棋士同士の対局である。

渡辺三冠は、今期絶好調でほぼ負け知らず。
負けた相手は豊島名人しかいない。
一方、豊島名人も藤井聡太七段を始めとする実力者を打ち破り、負けた相手は、渡辺三冠と永瀬拓也叡王のみである。

この二人の大一番で、先手豊島名人が角換わりを志向し渡辺三冠が受けて立つ。
共に得意戦型である。

Abemaの佐藤天彦前名人(九段)の解説が実に明快である。
先手豊島名人名人の45桂跳ねに渡辺三冠が22銀引きとしたのが新趣向という。
つまり研究しているわけだ。

豊島名人が攻めるのだが、夕食休憩明け69手目、43歩成と攻めを決行したとき思わず声がでた。
こういう積極的な攻撃が豊島名人の魅力なのである。
レジェンド羽生善治九段の名言を思い出す。

「勝利の女神は勇者に微笑む」

この後、猛攻し、豊島名人が見事に勝利し、決勝戦に進出した。

最強の敵、渡辺三冠を倒した豊島名人にとって、竜王位へ大きく道が開けたといえるだろう。

いやあ、踏み込む勇気ですね!
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by kazuo_okawa | 2019-08-02 22:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

木村九段、逆転負け!

いやあ、まさしく「将棋は逆転のゲーム」である。
だからこそ、見ている者にとってはこれほど面白いゲームはない。
(私は世界中のゲームの中で一番よくできたゲームだと思っている)

第60期王位戦第2局。
豊島将之王位に木村一基九段が挑戦している。

木村九段は実力者であり何度もタイトル戦に登場している。
そしてこの一局に勝てばタイトルホルダーになるという一局を、なんと8回も逃している。

解説名人として人気の高い棋士であり何とかタイトルをとってほしい、と思っているファンは多い。
そのような中で迎えた第2局。

初戦を落とした木村九段にとってタイトル奪取のために重要な1局である。
しかしこの対局、木村九段がうまく指し、豊島王位・名人が苦しい序中盤の中、終盤逆転し、見事に勝利した。

いやあ、なんというのだろうか。
終局後、木村九段が、肩をガックリと落としている姿が実に痛々しい。

将棋ファンなら知っている通り木村九段は無類の実力者である。

その実力者が何故にタイトルをとれないのか!?
どこに理由があるのか。
タイトル奪取する棋士とそうでない棋士とどこがどう違うのか、その理由はわからない。

しかし、木村九段を支持するファンの中には、<努力しても報われない>社会を体現している人たちも少なからずいるだろう。

木村九段の肩を落とした姿は残念ではあるが、多くのファンの胸を打ったこと自体は間違いないだろう。
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by kazuo_okawa | 2019-07-31 23:58 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
第60期王位戦第2局が始まった。
2日制であり、本日はその一日目。

ニコ生タイムシフトやアプリで確認すると、何と、消費時間は豊島将之王位が4時間16分、挑戦者木村一基九段が2時間47分とかなり差がある。

研究家豊島二冠は,普通序盤は飛ばす。
それゆえ前半では、豊島二冠の消費時間はすくなくて、持ち時間を多く残していることが多い。

この持ち時間の使い方でかなり苦しいことがわかる。
気のせいか、録画を見ている限り、疲れているようにも見える。

思えば、豊島二冠は、かなりのハードスケジュールである。
つい先日も、23日に竜王戦挑戦者決定本戦トーナメントの準々決勝であの超天才藤井聡太七段と対局した。

勝利したがその2日後の25日に、王座戦挑戦者決定戦として永瀬叡王と闘い、こちらは敗北した。
藤井七段との大一番のあとということを考えると、かなり厳しい日程である。

そしてこの王位戦。
札幌で行われており、30日、31日の二日制対局あと、8月1日が移動日。
そしてその翌日2日が、なんと、竜王戦挑戦者決定本戦トーナメントの準決勝なのである。
休み無しであり、かなり厳しい。

そしてこの大一番の相手は今一番充実している渡辺三冠というのであるから、このスケジュールの差は余りにも大きい。

無論、勝ち続けるものの宿命であり、かつて、羽生善治永世七冠もそうであったと言われればそれまでである。

しかし、いや、だからこそ、豊島二冠には頑張ってほしい。

【7月31日追記】
豊島二冠は本局を逆転勝ちした。実に見事である。ハードスケジュールではあるが、2日の竜王戦挑戦者決定本戦トーナメントの準決勝は実に楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2019-07-30 21:42 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

出雲のイナズマ!

棋士のプロ養成機関である奨励会の三段まで昇りつめながら、年齢制限で退会した里見香奈女流五冠。

しかし、瀬川晶司氏のプロ入り以来、新たに制度として「プロ編入制度」が出来た。

即ち、奨励会を経由しないルートとしてアマチュアや女流棋士が参加できるタイトル戦の予選や一般棋戦予選で棋士相手に直近の成績で10勝以上、勝率6割5分以上という規定を満たす好成績を収めたアマチュア棋士や女流棋士が、改めて「プロ編入試験」で四段の棋士相手に5局対局し、3勝できればプロ棋士に昇格できるという制度である。
瀬川氏以降、この制度でプロ入りしたのは今泉健司四段しかない。

里見女流五冠は、直近の14戦は9勝5敗となり次の公式戦に勝てば『最近の成績が10勝以上かつ勝率6割5分以上』というプロ編入試験の受験条件を満たす。

それゆえ9勝あげた時点で、メディアも「あと1勝」と述べていた。

その大一番である今日の叡王戦予選で、里見香奈女流五冠は見事勝利した。
これで、見事にプロ編入試験入りである、と思いきや、その報道はない。

実は「未放映」のNHK杯がある。
それは対稲葉陽A級八段であり、この勝敗は公式には放映前ゆえ公開されていない。
(藤井聡太連勝時とは違う)

しかし、これは何なのか。

ネット上も色々と書かれている。
とはいえ、ルールとしては、実際の対局順とするしかない。
そうでないと放送日時は変わりうるからである。

本来は、メディアが「あと1勝」と書いたのが煽るもとになったのであるが、実はそのときに、「次局はNHK杯」と伝えるのが本来の報道というものだろう。

まあ、そうは言っても里見女流五冠、女流最強の棋士である。

なにか柔軟な策はないのだろうか。

瀬川プロを生んだ米長永世棋聖(当時の連盟会長)のように…。
名手を放ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-07-27 23:47 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

名人の貫禄!

最年少タイトルホルダーの新記録が期待される超新星藤井聡太七段。

竜王戦の挑戦者まであと3人というところまで来た。
しかし、この3人が凄い。
豊島将之名人・王位。
勝てば渡辺明三冠。

そして決勝に進むとトーナメント反対の山からはおそらく永瀬叡王。
要するに5大(あるいは6大)タイトルホルダーに勝たないといけないのである。

そしてこの若き天才の躍進を期待するファンは多かったろうが、私は名人押し。

午後10時くらいからゆっくり見ることが出来たが
(とってもこの注目の大一番の経過は連盟アプリで時折確認ずみ)
何と、ソフト的にはほぼ互角。

120手目でもソフトの点数は「1」と驚きである。
いやあ、凄すぎる!

そして130手目!
名人が飛車を切ったのが圧巻である。

この瞬間、洪水のように押し寄せるニコ生のツイートが感動を物語る。

「これぞ名人!」

暗いニュースが続く中、体の震える本当にいい勝負を見せてもらいました。
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by kazuo_okawa | 2019-07-23 23:17 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島名人、決勝戦へ!

斉藤慎太郎王座への挑戦者を決める第67期王座戦挑戦者決定トーナメントは、7月12日に準決勝が行われた。

豊島将之名人(二冠)対羽生善治九段戦である。

応援している豊島名人は、先日、渡辺二冠(当時)との頂上決戦に破れたばかりである。
その直後の対局相手が、レジェンド羽生九段。

Abemaの振り返り解説に依れば、文字通りのオールラウンダーである羽生九段の戦型選択が興味深く、序盤の駆け引きの後、四間飛車!
さらなる細かい駆け引きが凄い。
解説者が、「大山先生を思わす」と言う言葉を繰り返す。

これまでは、「相手の得意戦型」を受けて立つのが王者羽生の王道スタイルであったが、無冠になった今、羽生九段はこのスタイルに必ずしもこだわらなくなり、むしろ「勝利のために」自らの「引き出し」をフルに生かすようになったといえるだろう。
羽生九段からすれば、豊島名人は、昨年棋聖位を奪われた相手でもある。
続けて負けるわけにはいかない相手でもあろう。

しかし対局は、豊島名人の勝利。
高度な内容に圧倒される。

両者はこれで16勝16敗とイーブンになった。

棋界において、レジェンド羽生九段に勝ち越している棋士はほとんどいない。
豊島名人が勝ち越せるかどうか、次局が実に楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2019-07-13 09:00 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

王位戦豊島三冠先勝!

いやあ、強い強い。

第60期王位戦7番勝負第1局が名古屋で指された。
豊島王位・名人・棋聖に、木村一基九段が挑戦するシリーズの開幕局である。

ともに居飛車党で先手は豊島王位。
流行の相がかりや角換わりではなく、横歩取りとなった。

豊島王位は青野流の出だし。
しかし後手番木村九段が工夫の41玉と寄ったとき、豊島王位はすぐさま飛車を36に引き戻す。
そして飛車は2筋に転回し、36歩から桂をはねる。

ここからの攻めが見ていて痛快で気持ち良い。

ニコ生を「チラ見」していたが、AIの示す数値は徐々に差を広げていくのであるから、隙のないことが窺える。
かくて、豊島王位が午後3時40分過ぎに99手で先勝した。

夕方以降に中継を楽しもうとした思惑が外れる強さである。

豊島三冠は、対渡辺明二冠との棋聖戦とダブルヘッダーであるが、棋聖戦にも弾みがつくだろう。
次の棋聖戦第4局が重要である。
頑張ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2019-07-04 22:24 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

瞬殺の伝説!

2日、新幹線で午前中から名古屋へ向かっていた。

車中の楽しみは、良質のミステリを読むか、将棋の生中継観戦である。
最近は、将棋生中継番組が増えて非常に嬉しい。

さて2日。
名人戦に通じる順位戦C級1組2回線で、超天才藤井聡太七段が、堀口一史座七段と対局した。
いうまでもなく、谷川浩司九段の最年少名人記録(21歳)を抜くには今後ノンストップでA級まで駆け上がらなければならない。

一方対局相手堀口七段は44歳になるベテランである。

注目の対局で、私は車中での観戦を楽しみにしていたのだが、なんと!新幹線車中でパソコンを立ち上げた11時半に、藤井七段が勝利していた。

どう理解していいのかわからなかった!
順位戦は深夜まで及ぶこともあり、こんなに早く終わることなど普通はありえないからである。

解説の中座真七段らも「瞬殺」と驚いている。

中盤で駒がぶつかった場面であるが、プロ的には一瞬に斬り捨てたという。
解説によれば、終局は11時23分、47手という短手数である。

これまでも数々の伝説を作ってきた藤井七段であるが、この対局が、新たな「瞬殺」の伝説を作ったことは間違いないだろう。
いやあ、天才というものは色々な形の伝説を作るものなのだろうと感心してしまう。
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by kazuo_okawa | 2019-07-03 07:32 | 将棋 | Trackback | Comments(0)