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by kazuo_okawa

2019年 12月 13日 ( 1 )

野蛮な発想!

12月9日、大阪弁護士会は臨時総会を開いて、死刑廃止決議を出すかどうかの大議論を行った。

結果は
「1、当会は、政府及び国会に対し、
(1)死刑制度を廃止すること(2)死刑制度の廃止までの間、死刑執行を停止すること、を求める。
2、当会は、死刑制度廃止の実現に向けた取組を進める」という決議を賛成1173票、反対122票、棄権保留30票で可決した。

私は死刑制度反対派であり、この決議には賛成した。

決議に至るまで激論であったが、ある意味で2016年日弁連人権大会決議で論点は出つくされている。
その意味で、ほとんど新奇な点はないのだが、私にとって興味深かったのは次の2点である。

第一は、弁護士会が死刑廃止を決議してもニュース性はないと思われていることだろう。
傍聴席はあるものも誰も傍聴していないし、現に、翌日の新聞を見ても全く報道されていない。
良く見ると、2日後の朝日、毎日の地方欄に小さく出ていたが、それがニュース価値を表している。
まあ、弁護士会が死刑廃止を決議しても目新しくもなんともないということだろう。

第二は、予定調和的なやり取りの中で、決議方法を無記名投票制したらと提案された場面があり、その時の発言の中に「野蛮」といった表現が用いられたことから、死刑存置派が気色ばんだ場面があった。

提案者は、訂正して、無記名投票制を提案する趣旨を言い直したが、しかし私には「野蛮」と言う表現で決しておかしくないと思っている。

明治時代、仇討ち禁止令が出来た。
それに対し守旧派は次のように述べた。
「子が親の仇討ちするのは当たり前」
「親が殺されて仇討ち禁止と、親を殺されたその子の目の前で言えるのか」
「仇討ちは我が国の伝統」…。

今日の感覚では、仇討ちを認めよ、というのは「野蛮」以外の何物でもないだろう。

これを野蛮と言うならば、死刑存置も私には、全く同じように思える。

(注)明治時代の仇討ち禁止令に、守旧派は必ずしもそのまま受け入れたわけではなかった。とはいえ、前記3つの現代語台詞は全く私の創作ですので、念のため。
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by kazuo_okawa | 2019-12-13 00:37 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)