連れ合いと映画「マチネの終わりに」を見に行った。
原作平野啓一郎、福山雅治、石田ゆり子主演の話題の恋愛ドラマである。
【以下少しストーリーを明かしています】
ストーリーは、福山演ずるギタリストと石田演ずるジャーナリストが互いにひかれあう中、恋敵がある仕掛けをして、石田ジャーナリストを蹴落とし福山ギタリストと一緒になる。
ところが4年後、その秘密を、その恋敵が石田ジャーナリストに打ち明ける。そして…(以下略)
恋愛ドラマとして素晴らしいのかどうかは評するつもりはない。
どうにも、この「うち明け」部分が、私には引っかかるのである。
何故そこで打ち明けるのか、それがよくわからない。
全く必然性が無い。
例えば、石田ジャーナリストが、福山ギタリストとの「破局」に、ある疑問を持ったとか、(逆でもよく、例えば福山ギタリストが何かに疑問を感じ、そこから考えて、妻になった恋敵に問いただす)という展開ならわかる。
しかし物語は、その恋敵が突然「真相を打ち明ける」のである。
納得いかない!
いや男女の心の動き、感情には、その必然性などない、
むしろこれこそ恋愛の機微を描いたまさしく恋愛ドラマなんだ、と言われればどうしようもない。
まあ、いってみれば好みのジャンルというか人生観が違うんでしょうね。
というよりも、私は<「仕掛け」を、頭を使って解き明かすミステリ>が好きなんだ、ということを改めて強く実感した次第である。
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