2019年 10月 28日 ( 1 )
水俣病事件をまだやっているのかと、ときどき聞かれるが、まだやっているのである。
1995年の政治和解であろう。
当時、私たちは知らなかったが、実はその和解の陰に「団体加算金」なる巨額のマネーも動いていた。
つまり、患者の解決金以外に、患者以外の団体に支払われた加算金である。
そして2004年に国県の責任を認める最高裁判決を得たのである。
更に闘いは続いて政府が特別措置法を作らざるを得なくなったのは2009年であり、実に14年後である(尚、この特別措置法で幾分か救われたものもいるが、我々は不十分であるととらえ評価していない)。
森友事件では、政治家は誰も責任を取っていない。
水俣病の長い闘いに比べれば、まだわずか2年半である。
闘いはこれからである。
今年も開かれ、今年は「患者の心情を語る」という形で、今なお続く被害者の苦悩が語られた。
本日の毎日新聞朝刊はそれを報じている。新聞が取り上げてくれるのは嬉しい。