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by kazuo_okawa

2019年 09月 14日 ( 1 )

寄せか、詰みか

法学セミナー最新号(2019年10月号)に渡邉泰彦京都産業大学教授の「ドイツ同性婚導入」という大変興味深い論文が出ている。

ドイツにおいて同性婚を認める立法に至る経過など非常に詳しく書かれており勉強になるが、本稿の主題は、この論文の内容ではない。

副題に驚いたのである。
それは「寄せか、詰みか」というもので、実はこれは将棋用語そのものである。

将棋用語が、日常的に使われることは少なくない。
「王手」や「成金」「高飛車」「持ち駒」などはよく知られ、普通に日常的に使われる。

天才最年少棋士藤井聡太七段が、対局の際にその第1手(初手)を指す前に、必ずお茶をすすることから「初手お茶」と言われることは知られているが、ここでの「初手」は、「最初は」という意味に普遍化されている。
それゆえ、まだ一般化してはいないが、棋士や熱心な将棋ファンの間では、例えば宴会の始まりに「私は初手ビール」「初手チューハイ」などと使われる。

さて戻って、「寄せか、詰みか」。

「詰み」は王様が詰んだのだから将棋はこれで終了、「寄せ」はその詰みに至る前の段階であるが、まだ将棋は終了していない。

つまりこの副題は、ドイツの同性婚導入の法制度はこれで終了か、さらにまだ続くのか、ということを、「寄せか、詰みか」とあらわしているのである。

本文中に「寄せ」も「詰み」もそのような言葉は出てこず、無論、その説明もない。
つまり将棋用語が普通に使われているのである。

いやあ、こういう使われ方は、将棋ファンとして非常に嬉しい。
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by kazuo_okawa | 2019-09-14 00:04 | 将棋 | Trackback | Comments(0)