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by kazuo_okawa

2018年 11月 05日 ( 1 )

2016 年 11 月9 日は、トランプがアメリカ大統領選の勝利を宣言した日である。
「その日、アメリカひいては世界の終りは始まった」
そのように言い放つマイケル・ムーアの最新映画である。
『華氏119』はその11月9日と、同時に、ムーアのヒット作『華氏911』をもじっている。

『華氏119』公式ホームページでは次のように宣伝されている。
<2016年11月7日、投票日前夜、アメリカの人々は初の女性大統領の誕生を確信していた。だが、11月9日、当選者として発表されたのは、ヒラリー・クリントンではなく、「あり得ない」はずのドナルド・トランプだった。
「僕らはどれだけ彼を知っているだろう?」と、マイケル・ムーアは問いかける。娘のイヴァンカを異常なほど溺愛し、人種差別を堂々と表明し、独裁者など強い男が大好きで、女性にはセクハラ三昧。誰もが知っているそんなスキャンダルはしかし、トランプというモンスターの爪先ほどの情報にすぎなかった。>

この宣伝文の通りトランプ大統領批判の映画であるが、トランプというとんでもない男が何故にアメリカ大統領になったのか、とむしろその原動力たる、アメリカ資本、メディア、共和党、そして政策を共和党に近づけた民主党などを批判する。
とりわけ、ムーア自身が突撃取材を売りものしてきたジャーナリストで映画監督だからだろう。

営利主義からその使命を忘れたアメリカ・メディアへの批判が強烈である。

映画は、ミシガン州水道水汚染問題、ウエストヴァージニア州教員ストライキ、フロリダ州バークランド高校銃乱射事件、そしてナチスを並行して描く。
ムーアは決して退屈させない。

印象に残るのは、自由主義アメリカと言われるが、世論調査による国民の多数は、教育無償化、国民皆保険、銃規制賛成などなど「社会主義」なのである。

では何故このような多くの国民の支持通りに政権が動かないのか。
その原因は、1億人に上る無投票者であり、インチキ選挙制度にある。
ムーアは「民主主義」ではないと断言する。

いやあ、映画を見ていて、我が日本の現状が幾通りもオーバーラップする。

首相が「トランペット」だから、トランプ・アメリカと同じだといえるが、選挙における5割に迫る無投票者、そしてインチキ選挙制度、全く日本の今の病理である。
どこに民主主義があるというのだろうか。

アメリカの現状を告発した映画のはずが、ここかしこに、日本の憂うべく現状と重なる。

ミシガン州の水汚染問題は私は知らなかったが、これは、今、日本で起きている「水道民営化」の議論と重なる。
映画館で、是非この映像、この問題も見てほしい。
決して水道を民営化させてはならないであろう。

無論ムーアは立ち上がる人々にも光を当てる。
どの一人ひとりも素晴らしい。

映画を見ていて思うのは、アメリカでは、中学生であっても普通に政治的意見を交わし、また戸別訪問も普通に行われているということだ。
制度やメディアの問題はあっても、これは民主主義の基本だろう。

マイケル・ムーアの『華氏119』
この映画を強くお勧めしたい。

これはアメリカだけの問題ではない。

無論、見るだけではいけない。
アメリカに、世界に、危機感を覚えるムーアは、最後に次のように訴える。
「アクション!(行動を!)」

必要なのは、アクション!
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by kazuo_okawa | 2018-11-05 01:09 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)