私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

2018年 08月 05日 ( 1 )

死刑の抑止力!

龍谷大学で『裁判と人権』という講座を長年もっている。

若い大学生相手に講義するのは私にとっても学ぶべきところがある。

今年、前期の試験に『死刑』の問題を出した。
我が日弁連が『死刑廃止』に決定したこともあり、改めて死刑問題を考えてほしいからである。
無論、授業でも十分に説明した。

そして試験問題。
死刑制度についての賛否も問うた。

別に、賛否どちらの結論でもよいのだが、それなりに「論理的」なことが評価の対象となる。

この3日間、採点に追われていたのであるが、その答案を見ていると…。
『私は死刑制度に賛成である。その理由は死刑に抑止力があり、何故なら…』
と続き…。

私は、講義で死刑廃止説の立場から講義している。

抑止力については『証明されておらず、抑止力はない』と講義で説明している。

無論、個々の犯罪者は色んなことを言う。
たとえば、
①未成年で死刑にならないから決行した
②死刑にしてほしくて(無差別殺人を)行った
など色々と述べていても、大きく総体的にみれば、抑止力はない。

ところが、一部の答案者は、前記①だけをあげて、抑止力あり、そして賛成、とつなげるのである。

講義を聞いていないのかとも思うが、むしろ、問題は(講義に勝る)この国の空気(死刑賛成)が蔓延していると言うことだろう。

死刑廃止に向けて消極的な政府の責任は大きい。

[PR]
by kazuo_okawa | 2018-08-05 16:40 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)