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by kazuo_okawa

2018年 07月 30日 ( 1 )

奨学金が日本を滅ぼす

7月28日、連合大阪法曹団の研修会に、大内裕和中京大学国際教養学部教授をお招きして『若者の格差と貧困~奨学金とブラックバイト』というテーマで講演して頂いた。

このテーマのうち、「奨学金問題」を紹介するが、大内先生曰く、この問題ほど、世代間ギャップの大きい問題は無いという。

何せ、昔の世代(これを「育英会世代」という。懐かしい言葉ですね)は、国立の授業料は安く、従って奨学金利用者は少ない上、奨学金利用者も無利子で、後の職などにより免除制度もあった。

従って、現在、奨学金が学生とその家族を圧迫していることなど全く理解されない、という。

今は、育英会時代と違って、奨学金は「スカラ・シップ(奨学金)」ではなく、単なる「ローン(貸付)」だという。

現在、授業料の高額化もあり、これも国立だから安い、という時代とは違う。
無論、親世代の収入があれば別だが、親世代も格差社会、非正規化、で収入は減少している。
子供への平均仕送り額もこれも昔と違って大きく減少しているという。

以上の背景に、大学生の半分以上が奨学金を利用しているのだが、その奨学金は、前述の通り育英会時代(昔の奨学金)と違って、返済の負担が(有利子ゆえ)大きく、家族を巻き込んで大きな負担となっている、という。

大内先生曰く、半分が奨学金を利用しているということは単純に考えて、若者のカップル単位でみれば、全体の4分の3のカップルが、両方あるいは片方が奨学金の負担にあえいでいることになるという。

これで若者が、結婚、出産、育児ができるのか。
その奨学金負担は、貸与期間48か月で月12万円の貸与だと、「大学新卒で借金600万円」という。

社会に出るスタートからこれである。

安倍政権は一体、日本をどこに連れて行こうとしているのだろうか!

(表題は大内先生の著『奨学金が日本を滅ぼす』(朝日新書)である。是非お読みください)
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by kazuo_okawa | 2018-07-30 18:43 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)