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by kazuo_okawa

2017年 01月 26日 ( 1 )

「人狼ゲーム」という1980年代から始まったというロールプレイングゲームがある。

2013年ころから、このゲームにプロ棋士が参加しニコ生で評判になったことは、棋士のブログその他で知ってはいたが、実際に見ることはなかった。
しかし、2017年1月、日本将棋連盟のホームページに私の好きなコラムニストの一人である直江雨続氏がそのコラムで紹介していることから、ようやくニコ生のタイムシフト(録画)で人狼ゲームを見た。

いやあ、実際に見てみるとこれがなかなか面白い

ルールは、大雑把に言えば、プレイヤーがそれぞれが「市民」と、「(市民に化けた)人狼」となり、自分自身の正体がばれないように他のプレイヤーと交渉して正体を探るというものである。
人狼同士は、他の人狼も知っているが、市民は自分の役割以外は誰が何ものかは全く分からない。
ゲームは半日単位で進行し、昼には全プレイヤーの投票により決まった人狼容疑者の処刑が、夜には人狼による市民の捕食が行われる。全ての人狼を処刑することができれば市民チームの勝ち、人狼と同じ数まで市民を減らすことができれば人狼チームの勝ちとなる。
市民の中に色々な役割をもつ市民がおり、これがこのゲームを複雑化している。

そして見ていて面白いのは、プレイヤーが観察力、記憶力、推理力(無論、直感力も)を駆使する場面である。

例えば、AがBの様子を観察する。
A「Cさんが、『占い師』宣言をしたとき、BさんはDさんを見ましたね。…」(市民の一人が『占い師』宣言をしたとき、『人狼』側が、「私こそ『占い師』だ!」と嘘をぶつける戦術があるので、『人狼』同士が互いに様子を探るために見ることがある。)

或いはAがEを記憶に基づき追及する。
A「Eさんは、○○のときは、Fさんを指名し、××のときはGさんを指名したが、これは△△ですから、矛盾していませんか」

そして推理力。
A「Gさんは、○○という理由から市民の可能性が高いHさんを指名しましたが、それはおかしくないですか。」

プロ棋士がプレイヤーとして登場してから人気が上がったというのはよく分かる。
何と言っても勝負師である。
棋士は一般に観察力、記憶力、推理力は強く、演技力、サービス精神も備わっている者が多い。
まさに役者が揃い、見ていて面白いのである。

さて先にも述べた推理力。
A「Gさんは、○○という理由から市民の可能性が高いHさんを指名しましたが、それはおかしくないですか。」と推理したとき、一番面白くないのは、追及されたGさんが、「すみません、私の勘違いでした」との答えである。(まあ、これはこれで、人狼が「どんくさい市民」を演じており興味深いが…)

逆に一番面白いのは、Gさんが「いや、××という理由からむしろHさんは疑わしいですよ。そのHさんを庇うAさんこそ怪しいですね」と反撃する場合である。

言わばこのような推理合戦(その一方はインチキの推理)が面白い。

そう言えば、この推理合戦の楽しみというのは、本格ミステリの醍醐味の一つでもある。
そう考えると本格ミステリファンならきっと楽しめるだろう。
人狼ゲームを本格ミステリファンにお勧めしたい。



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by kazuo_okawa | 2017-01-26 23:00 | ミステリ | Trackback | Comments(0)