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by kazuo_okawa

2016年 09月 23日 ( 1 )

シャーロック・ホームズ・クラブの会員である飯島一次氏の新作を読む。
室町小町シリーズ最新作である。

帯に「天才浮世絵師はどこに消えた!?」とあり、そして目次をみれば最終章に「写楽の正体」とある。
「室町小町」と呼ばれる美人の「安楽椅子探偵」お雪が、ミステリファンならご存知の有名な謎、東洲斎写楽の真相に迫る、ということがわかる。

これだけでまず引き込まれる。

お雪・お虎のコンビは、ホームズ・ワトスンコンビを思わすが、冒頭の、(お雪の)「語られざる事件」がシャーロキアンにはニヤリとさせる。

「…ほら、祝言の日に花嫁が姿を消したとか、後添えが子供の落書きに震え上がったとか…」
…笑ってしまいますよね。

文体は読みやすく、すいすいと読める。
そして写楽の謎。
「写楽」といえばファンにはお馴染みのミステリ作家が色々な形で取り組んでいる。
飯島氏はそれを知ったうえで、かつ、「通説」も知ったうえでストーリーを運んでいる。
にくいですね。
(通説を知っている人には、興味深い記述があります)
そして見事な結論である。

ミステリファン、写楽ファンにお勧めです。
是非お読み下さい。



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by kazuo_okawa | 2016-09-23 23:00 | ミステリ | Trackback | Comments(0)