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by kazuo_okawa

2016年 06月 14日 ( 2 )

表題は元大阪高裁判事生田暉雄氏の最新の著作である(三五館発行)。

司法の正体を明かし、日本を守る術を提示するという帯文句だが、司法が最高裁ばかりに目を向いているヒラメ判事ばかりであることや、最高裁が何処を向いているのか、そして私も知らなかった「裏金」など、興味深い(がおそらく真実の)論考が並んでいる。

とりわけ印象に残ったのは二人の裁判官のくだりである。
一人は竹中省吾裁判官、もう一人は樋口英明裁判官である。

竹中裁判官は、私が担当した住基ネット違憲訴訟で、違憲判決を出し、そして三日後に自死した裁判官である。
違憲判決を出す前、四度も判決が延期された。
その理由は、当時も想像されたが、裁判官経験を有する生田氏が指摘するところは極めて重要だろう。
改めて竹中裁判官の自死には心が痛む。
重圧の中、違憲判決を出されたであろうに、今、マイナンバーが進んでいる。

そしてもう一人、樋口裁判官は私の同期である。
原発を止めた彼の素晴らしい判決は私のブログでも触れた。
その後の、樋口氏への移動はあまりにも露骨な人事であると、生田氏は喝破する。

全く同感である。

司法の現実を知り、そして司法を変えるために、多くの方に本書を強くお薦めする。



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by kazuo_okawa | 2016-06-14 23:31 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)
日弁連の職務からの帰り新幹線の車中で叡王戦予選のニコニコ生放送(ニコ生)を見る。

本日は、四段の予選。
1,2回戦で新四段の都成竜馬が参戦する。
それを生中継するのであるから大した注目度である。

帰路の午後7時頃前から見たので、丁度2回戦の開始である。
1回戦の都成竜馬四段対三枚堂達也四段の棋譜をアクセスするが、三枚堂の飛車銀両取りに、都成が飛車を捨ててからの猛攻がいい。
都成が勢いのまま勝ちきる。

ともに一回戦を勝ち上がった、二回戦が対梶浦宏孝四段戦である。
いやあ、実に面白かった。

ひいき目か、終始、先手都成が良さそうに思えたが、AIはほぼ互角の評価。
途中、解説の佐々木勇気五段は、後手持ち(梶浦有利)と示したこともある。
終盤、都成にミスが出て、梶浦の勝勢。
ところがそれを、梶浦が更にミスして、都成の逆転勝利。

解説の中村桃子女流と佐々木は
「見ていて気持ちのいい将棋ですね」
「これはファンが増える」
「魅せる将棋ですね」と評価していたが、全く同感である。

都成は才能あふるると期待されながら、年齢制限ぎりぎりに四段に昇段した。
普通に考えれば、将棋界では只の平凡な棋士であり、注目される理由はない。

しかしながら、谷川会長唯一の弟子、奨励会時代に新人王をとったただ一人の棋士、といった経歴の他、工夫した戦法、そしてイケメン、それゆえに逆に、ぎりぎりの昇段であることが余計に注目される。

佐々木が、「最後に勝利の女神が微笑んだような勝利ですね」「都成さんは愛されキャラですから」とまとめていたのが妙に印象に残る。

将棋界は、早咲きの天才ばかりの集団であるが、だからといって早咲きであれば人生に勝利するというわけでもないだろう。

努力を重ねて苦労して、ようやく昇段した遅咲きの都成に、我が身を重ねて応援するファンも多いに違いない。



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by kazuo_okawa | 2016-06-14 00:05 | 将棋 | Trackback | Comments(0)