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by kazuo_okawa

2016年 03月 10日 ( 2 )

表紙に大きく羽生名人の写真、裏表紙には升田幸三実力制第四代名人の写真が出ている。

この魅力的な2大スターの写真が出ていれば、将棋ファンなら思わず買ってしまう。
現に私も買ってしまった。
しかしながら内容は、羽生、升田の本質を伝えるものではない。

本著は世代を超えた棋士の名言を列挙しているというものであるが
右ページに棋士の言葉(大きな文字でわずか数行ゆえ一瞬で読める)
左ページに大きな写真と、ほんの少しばかりの解説というパターンの繰り返しであり、
帰りの車中で読み切ってしまう。

何なんですかねこの軽さ。
しかも、この「言葉」の選択がよくわからない。

例えば、「米長邦雄名言集」という著がある。
これはまさしく米長の名言が並べられている名著である。
しかし、本書には、こういう米長の名言などは無い。

いや、中には感心する名言は幾つもあるのだが、実際は、その名言の話者と、写真と、その解説のアンバランス感がぬぐえない。

どんな著でも、冒頭は重要だろう。
なんといってもページをめくった最初の名言である。
本書の冒頭、つまり「100の言葉」ナンバー1は、升田幸三の名言である。

その言葉は「勝負はその前についている」
本書の帯文句にも出ている升田ファンなら言わずと知れた名文句である。

この名言。
先にのべたレイアウトでいえば、右ページはこの一行だけである。
左ページは、大きく升田幸三の写真。
これだけ見れば、升田幸三がどんな場面でこの名言を発したかと思いますよね。
しかしその解説は全くない。
ではどんな解説か。

升田の名言とは何の関係もないエピソードを挙げているのである。
即ち、森内が羽生に勝った時に、事前に入念な準備をして勝ったから「勝負はその前についている」というのである。
森内の努力はそのとおりである。

しかし、升田の発言とは次元が違う。

そもそも升田は、強いものが勝つのだから、勝負はその前についている、と常に述べでいたのである。
現役の升田を知るものならお馴染みのセリフとも言える。
しかしこの意味を解説するのは、実は、大変難しい。
何せ、升田の序盤研究の鋭さは時代を超えていたのである。

それゆえ、この升田の言葉の解説に、羽生対森内をもってくるのは全くお門違いなのである。
まして羽生は、相手の研究、相手の得意戦法に合わせるというのは将棋ファンなら誰でも知られている。
とすれば、森内が羽生に勝ったのは、事前研究が大きな要素を占めるとしても、升田がいう「勝負はその前についている」とは全く意味合いが違う。

まあ、冒頭の例を挙げたが、それ以外にも本書にはこういう違和感がそこかしこに存在する。

冒頭の例だけでも、天才升田のファンとしては、実に悲しい。
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by kazuo_okawa | 2016-03-10 23:55 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
「阪神タイガース新聞」であるデイリースポーツの、その、本日の一面が
「渡辺引責辞任」である。

いつでもどんなときでも、阪神タイガース関連記事が一面に載るのに、こうである。
ほんとに何としたことか!

渡辺読売最高顧問が、この日本を、どれほどミスリードしてきたかは改めて言うまでもないだろう。

卑近な例では
「読売巨人軍は紳士たるべし」
というのは、紳士でないから、そのように言わざるをえないのである。
現に「紳士」でないことだらけである。
…とまあ、いろいろと論じたいが、こんなことを論ずること自体が、安倍政権の目くらましに乗ってしまうことになる。

本来は、安倍政権自体を批判すべき材料はヤマのようにあるから
それを報ずべきであろう。
にもかかわらず余計な事柄が次々起こる。
渡辺辞任自体も、最大の安倍アシストであろう。

本当に困った人である。





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by kazuo_okawa | 2016-03-10 00:01 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)