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by kazuo_okawa

2015年 11月 28日 ( 2 )

KUMA(京大奇術研究会)OBのメンバーである谷英樹氏が「犬とトリックと私」という楽しいホームページを作って色々な情報を公表してる。
いつも拝見して参考にさせて貰っている。

その最近の「日記」で、北村薫『中野のお父さん』第3話『鏡の世界』の話題が出ていた。

私は未読だったので(最近、ミステリが全く追いつかない)早速購入して読む。

【以下、ネタバレしています】

谷氏曰く、(以下、ネタバレに繋がるため未読の方はご注意)として、「《180度回転》すべきところを誤って《上下反転》してしまった」という推理が正解だと思うのですが、いかがでしょうか?とある。
これは全く、谷氏の指摘が正しいと思われる。
おそらく北村薫氏のミスであろう。
これだけでは、何のことかわからないでしょうから、是非、北村氏の作品と谷氏のホームページをご覧下さい。

谷氏の指摘に触発されたが、この作品の他の箇所も興味深い。
まず、女優のエピソードである。
女優を映した写真をその女優に示したところ、気に入らないと拒否される。
しかしその同じ写真を「ウラ焼き」にして見せたら、今度は10枚中3枚気に入った、というのである。
鏡像は、一見、「左右」を反転させるが、実際は「奥行き」を反転させるものである。
しかし世の中には、「鏡像反転」を否認する人もいるという。
(高野陽太郎「鏡映反転」岩波書店が詳しい)

頭の中で画像処理して、何も、反転していないというように見えるようだ。
そういう人からすれば、鏡像も写真像も(頭の中で処理して)同じに見えようから、気に入らない写真は、表焼きだろうが、ウラ焼きだろうが、気に入らないものは、気に入らないであろう。
とはいえ、ウラ焼きを別のものと感ずる人もいるだろうから、この下りが決して間違っているわけではない。

また、またドアに書かれた文字を見て「劣情」と読んだが、それは「OYSTER」のガラス文字を反対側から見たというエピソードもある。
つまり、「RETZYO」と読んだわけだ。
この場合は、実際に目に映るのは「R」と「E」はウラ焼きに見えているはずだが、頭の中できちんと処理して「R」「E」と読めているわけだ。
これもそういう読み方をする人がいるから間違いではない。

北村薫氏が意識しているのかどうか分からないが、同じような2つのエピソードは、実は違うタイプの見え方が出ているのである。



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by kazuo_okawa | 2015-11-28 16:33 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
安倍首相は、繰り返し、世界で一番企業が働きやすい国を目指すと言っている。
ここには、労働者保護の視点はない。
また「アンダーコントロール」の虚偽で導いた東京オリンピックを前に、世界で一番安全な国を目指すという。
ここには、管理・監視の怖さの視点はない。
岩盤規制を取り崩す、というが、新自由主義の名の下に格差社会は広がるだろう。
一億総活躍というが、何をさせられるか全く分からない。
一体、何の一番を目指しているのか。

言えるのは、安倍首相には一番肝心の「民主主義」の視点は毛頭関心がないことだ。

ジャーナリストによる国際的なNGO「国境なき記者団」が毎年「報道の自由度ランキング」を発表している。
「報道の自由」は民主主義の大前提である。
いささか旧聞に属するが、本年2月「国境なき記者団」は日本の自由度を発表した。

それによれば、何と日本は世界61位と大きく後退した。

もともと日本は誇るべき憲法を持ち、表現の自由、報道の自由が保障された国だった。
それが何故、こんなに大きく後退したのか。

言うまでもなく、特定秘密保護法の制定が最大の原因である。

この法律の問題は、私のブログでも指摘してきた。
平たく言えば「特定秘密の範囲が曖昧で、何が秘密かもわからない」ことである。

こんな法律は廃止しなければならない。
そして、民主主義に直結する「報道の自由度」こそ、世界の一位を目指すべきものであろう。
by kazuo_okawa | 2015-11-28 00:27 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)