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by kazuo_okawa

2014年 04月 22日 ( 1 )

判決のご都合主義的引用

ご承知の通り、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の見直しをめぐり、政府・自民党が「限定容認論」なる新たな主張を繰り広げている。
 憲法で規制される側が、その憲法を解釈するのは論理的におかしいことは既にブログで述べた。

 それは置いても、今回、政府・自民党が、解釈の論拠とするのは、1959年に最高裁が出した砂川事件判決である。
 判決の「わが国の存立を全うするために必要な自衛の措置を取り得る」とのくだりに着目し、必要最小限度の自衛権行使は認められているとして、集団的自衛権も限定的な行使なら可能と導く。しかし、判決には、個別的か集団的かの明確な区別はない。
 憲法の文言上、集団的自衛権は想定されず、そうであれば砂川判決はあくまで個別的自衛権における解釈である。それを、集団的自衛権をも含めて認めたと解するのはあまりにも乱暴なやり方である。
 以上の点は、良心的なマスコミも指摘しているところであり、全く正しい。
 その点は繰り返し指摘されるべきであろう。

 しかし、私が、一番おかしいと思うのは、判決を都合良く利用している点である。
 行政が司法を尊重するのは正しい。
 その意味で、「判決を根拠とする」というその姿勢自体も正しい。
 しかしそうであるならば、つまり本当に判決を根拠にするならば、何をおいても、靖国神社の公式参拝は辞めることだろう。
 これまでの靖国訴訟において、すでに2つの違憲判決が出ており(無論合憲判決はない)、最高裁の滝井補足意見も言外に、違憲を述べていると言うことは、私は既に、法学セミナーで発表している(2007年5月号(。
 つまり、司法を尊重するなら、何よりも、靖国公式参拝を辞めることだろう。

 マスコミはこのことを大きく指摘してほしい。
by kazuo_okawa | 2014-04-22 22:26 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)