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私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

2014年 01月 15日 ( 2 )

本日、事務所で昼食をとりながら日経新聞を読んでいると
読売新聞のドン、渡辺恒雄氏の顔写真とともに
「情報保全諮問会議 座長に渡辺恒雄氏 特定秘密指定で助言」との
見出しが目に入って、仰天した。
…というか、お笑いである。

特定秘密保護法の法案審議中も
安倍首相は、読売の新社屋竣工記念に参加し
その蜜月関係については、このブログでも書いてきた。
読売は、およそ批判的精神はなく、同法の推進者であった。

そのような読売渡辺氏に、批判的観点から、同法の
秘密指定の基準が作れるとは、とうてい思えない。
言わば「形作り」の茶番である。

委員は渡辺委員を含めて7人。
そこで他のメンバーを見てみると、清水勉弁護士が入っている。
これまた別の意味で驚いた。
同氏は、著名な弁護士で情報問題の第一人者である。
特定秘密保護法案には反対してきた(はずである)。

まあ、委員はバランスよく公正に選んでいますよ、というポーズのために
いわゆる「反対派」も入れておくのが、これまた、この種の定番である。
それが清水氏ということなのであろうが、よく引き受けられたものと
心から敬意を表したい。

そもそも特定秘密保護法は廃止しかない。
とはいえ、現実に動きかねない以上、少しでも
よりよくする活動は、それはそれで重要である。

清水氏の英断(だと思うが)に私は賛成である。
しかし、清水氏はこれからが大変であろう。

それで思うのは、ミスター可視化こと小坂井久弁護士である。

本来、検察不祥事を受けて、全面可視化実現のために
彼は法制審に送り込まれたはずが、現在、そうはならず、
却って「検察焼け太り」にもなりかねない。
言わば、後ろからも打たれかねない状況に、彼が、今、いかに苦労していることか。

それを考えると、清水氏の前途も大変であろう。
しかし、是非とも頑張ってほしい。
by kazuo_okawa | 2014-01-15 23:04 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
映画「トリック - ラストステージ」を観る。
仲間由紀恵と阿部寛のコンビで続いた人気シリーズの劇場版最終編である。

14年前、ドラマ「トリック」が深夜にテレビ放映が始まったとき
仲間も阿部も無名の俳優であったが、いまや二人とも超一流の人気俳優である。

ミステリ・マジック・笑い、といったものが好きな私としては
「トリック」は贔屓のシリーズであり、この「ラストステージ」も面白かった。

本作は、「偉大な奇術師にして絶対的なサイキックハンター」フーディニーへの
オマージュだという。
そうだとすれば、奇術マニアとすれば、尚更見逃せない。

しかし、本作冒頭に述べられるフーディニーのエピソード
(①彼はサイキックハンターとして活躍したが②本当は、愛する母の死後に、霊界の母からの交信をしたいために真の心霊術師を探していた、そして、③フーディニーは亡くなる直前、妻に、もしも霊界があるなら一年後必ず交信すると約束した)
は、必ずしも正確ではない。

フーディニーは愛する母の死後に霊界からの交信をしたいために真の心霊術師を探してい
たが、いずれも偽物であったため、今度は一転してサイキックハンターとなったのである。
つまり前記①②は逆である。

本作では、死後一年後のエピソードなど、フーディニーが若干、「真の心霊術」を信じているかのように描かれているが、親友であった「シャーロック・ホームズ生みの親」コナン・ドイルと、心霊術を巡って「喧嘩別れ」したことを考えるとこれは信じられない。
妻への伝言も、心霊術を本気で信じて発したものでは無いだろう。

とまあ、フーディニーのエピソードだけはどうしても一言触れておきたい。

ともあれ、このエピソードに関係なく、さすがにシリーズ最終編。
細かいところ(ギャグ、パロディ、お遊びなど)も含めて面白い。

そのそも、この「トリック」シリーズは、あまり難しいこと言わずに
マジシャン山田奈緒子と物理学者上田次郎の掛け合いや、パロディ・お遊びを
素直に楽しむのが一番である。
その意味でも、ラストステージは大変面白い。

<以下、ネタバレしています>

さて物語のクライマックスは
主役のマジシャン山田が本作の最後にみんなを救うために、
自らの命をかけて、ガス発生源を爆発させる(つまり「自爆」する)。
(ここが、本作の涙を誘う場面であり、私自身は、もっとも違和感を感じた部分であるが、それはまた、別途、論じたい。)

私が指摘したいのは、果たして、「自爆」の必要があるかどうかと言う点である。

空中の静電気で爆発するくらいに上空まで大量にガスが貯まるから、広範囲に大爆発するのである。そこで、ガスが空中まで広範囲に広がる前に爆発させる必要はあるだろう。
しかしだからといって、わざわざガス発生源のところまで行って、そこで爆発させなくてもよい。
例えば、洞窟の入り口のところに、「種火」をつけておいて、そこまでガスが来れば、自動的に爆発するようにしておく(無論、山田はその間に逃げる)とか、いかようにも方法はあるだろう。

そういう普通の「疑問」を考えれば、果たして、山田は「自爆」したのか。

ここからが重要である。
映画では、確かに山田が「自爆」したように伺える。
しかしこの「自爆」は、山田以外にその場に誰も目撃者がいない。
そうであれば、真相は誰も見ていないので、必ずしも「自爆」したとは限らないのである。

とすれば、山田は脱出したかもしれない。
ましてや山田は、売れていないとはいえ、マジシャンである。

こう書くと、本作冒頭のエピソード、
マジシャン山田の、「脱出マジック」を思い出す。
これは結局は、山田は「脱出」出来なかったが、実は、
「失敗」を引っかけられた「どっきりカメラ」だったのである。

これは物語全体の真相を暗示していると考えるべきであろう。

とすれば、「脱出失敗」と見せかけて、実は「全体が引っかけ」であった、となる。

そうすると、物語の真相は、山田がどこかで生きている、ことになろう。

現に、ラストに、南の島で記憶喪失の女性が発見、というニュースが告げられている。

一年後の上田次郎のエピソードは、山田が戻ってきたかどうかについては真相不明のままで終わっているが、実際は、山田が出てくる可能性はあるのである。

思えば、この「トリック」シリーズは、ファンの支援のもとに、
言わば、ファンが大きくしていった物語といえよう。
そうであれば、ファンのアンコールがあれば、マジシャン山田は戻ってくるに違いない。

考えてみれば、山田の「自爆」は、あたかも、シャーロック・ホームズが、ロンドンを、犯罪者から守るために、宿敵モリアティ教授とともに、ライヘンバッハの滝へ落ちた事件を思い出す(無論、ホームズは自爆などばかげたことはしないが、結果的には「自爆」に似ている)。

そしてご存じの通り、シャーロック・ホームズは、「最後の事件」のあと
ファンの期待のもとに還ってきた(Return)。

同じである。
ファンの期待があれば、きっと、マジシャン山田は還ってくる(Return)だろう。

私には、「トリック - ラストステージ」には
Returnするための伏線が、あまりにもあり過ぎるように思えるのである。
by kazuo_okawa | 2014-01-15 00:53 | ミステリ | Trackback | Comments(0)