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by kazuo_okawa

2014年 01月 04日 ( 2 )

新年1月2日にBSフジで放送された
「The GAME 震えた日 
羽生善治vs谷川浩司『史上初の七冠制覇』」が
大変面白かった。

1996.年2月.14日に最後の王将戦のタイトルを
奪うことによって達成した、羽生の将棋界七大タイトル全冠制覇を
18年後の今、当事者2人、即ち勝者羽生善治三冠、敗者谷川浩司九段が
大崎善生、つるの剛士を交えて語るという
将棋ファンにとっては楽しみな番組であった。

内容は、羽生の七冠挑戦につねに立ちはだかった
谷川浩司との壮絶な戦いの歴史から紐解き
対局中のさまざまなエピソードや盤上の戦略を、
羽生、谷川本人が語り合い、そして、最後に
七冠達成の決め手となった対局を、当人たちの語りとともに
再現するというものであり、このような企画は過去にない。

将棋には勝負の終了直後に、両者が将棋を振り返って検討する
「感想戦」というものはあるが、
後日、両者が、一緒に対局を振り返るという企画はこれまでにはない。
敗者の気持ちを考えればこれは当然であろう。

しかし、それが今回、このような企画が実現したのは
それくらい、羽生七冠制覇の偉業が素晴らしい上
今や日本将棋連盟の会長である谷川が
大きな観点から将棋ファンのために了承したからに違いない。

敗者谷川の語り口は興味深い。
勝者羽生もおごらず、言葉を選んで話す様は印象に残る。

羽生はこの前年も、七冠制覇の直前まで行きながら
それを谷川に阻止された。
しかしその後一年、羽生は六冠を全て防衛しつつ
再び王将戦の挑戦者決定リーグ戦も勝ち抜いて
挑戦権を獲得するのである。
この凄さは形容のしようがない。

常に羽生の前に立ちはだかった谷川。
谷川からすれば急速に追いかけてきた後輩の実力者羽生。
谷川対羽生の激闘ほど面白いものはないが
しかし両者の語り口は極めて紳士的である。

大崎善生は当時、専門誌「将棋世界」の編集長であり
七冠制覇のシリーズを間近に見ており
且つ、七冠達成後「将棋世界・臨時増刊号」を発行している。
その大崎も振り返っており、テレビ番組として
面白くないはずはない。

その番組中、印象的だったのは
この王将戦に先立つ、別のタイトル戦のエピソードである。
羽生竜王が挑戦者谷川を迎え撃つ竜王戦で、
それは羽生が初めて、谷川の挑戦を受けるという初めての場面であったが
そのときチャンピオン羽生が、上位者の役割として、
駒袋から駒を取り出すときに、羽生の手が震えた、
というエピソードを、大崎が語っていたことである。

後年、羽生は、自己の勝利を確信するときに
手が震えることで有名になるのだが
初期の頃は違ったかと、妙に私には印象に残った。

こういう駒袋を開けるシーンは編集者として絵になるのだろう。
七冠制覇シリーズではどうだったか。
前著「将棋世界・臨時増刊号」を改めて読み返してみると
やはり大崎編集長は一頁使って羽生が駒袋から
駒を取り出すシーンを掲載している。
もっとも大崎はこの王将戦では
「羽生のしぐさ表情には、将棋への畏敬の思いが漂っている」と
キャプションに書いている。

番組では、七冠達成を決めた一局を再現し
それを検討している。
谷川が、敗者側として語るのは
さぞかし辛いものがあるだろうが
淡々と振り返るのはさすがにプロである。

ところが、前著「将棋世界・臨時増刊号」を
18年ぶりに読み返して驚いた。
この前年に、羽生が七冠達成に失敗した直後
共同記者会見をどうするかについて
記者が敗者羽生に「どうですか。嫌ならいいんですが」と
尋ねたときに、羽生は
「いいですよ、やりましょう」と拍子抜けするくらいに
あっさりと答えたという。

その様子に、毎日新聞加古明光記者は
青年羽生に「感嘆した」と書いている。

谷川、羽生、
自ら、敗者の弁を語ることも
超一流の証なのかもしれない。
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by kazuo_okawa | 2014-01-04 22:48 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
ニュースに寄れば
安倍首相は、1月3日、今年始めて、ゴルフを楽しみ
同行した記者団から今年一年の豊富を聞かれて
「わくわくしながら一年を送る」と答えたという。

この人の頭の中には
「憲法改正」「戦争の出来る国家作り」しかないのだろう。
その思い描く方向に
突き進んでいるからこそ
「わくわくすような一年」なのに違いない。

国家安全保障会議はすんなりと通り
国民の多くが反対した特定秘密保護法も
強行採決した。
それでいて倒閣運動が起こるわけでなく
家族そろって和やかに新年を送り
多くの記者を従えて、ご機嫌で
ゴルフを回っているのである。

今後、我が国では
国家主義の風潮が醸成されるに違いない。
新年の各紙が
「ソチ・オリンピック」
「東京オリンピック」
「サッカー・ワールドカップ」など報じていたように、
今後も意識的に「日本」「国」が強調されるのであろう。
読売社説のごとく、「総力を挙げて」というようなフレーズも
繰り返されるに違いない。

「国家主義」が煽られる、今、
戦後守られてきた貴重な価値観、「人権」と「民主主義」が
大きな危機に瀕している。

特定秘密保護法のごり押し採決に見られるごとく
この人の思いとおりに進むと言うことは
「民意」「人権」がないがしろにされると言うことである。

今年一年
安倍首相を、決して「わくわく」させてはならない。
by kazuo_okawa | 2014-01-04 08:42 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)