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by kazuo_okawa

2013年 12月 10日 ( 1 )

2冠王である。

ミステリ・ファン恒例のお楽しみの時期である。
週刊文春が一年の締めくくりに
ミステリ・ベストテンを発表する頃
ミステリ・ベストテン誌が発行され
同じようにベストテンを発表する。

「ノックス・マシン」は2誌がナンバー・ワンと推した。

作者は、ミステリと言えるのか
との疑義を抱いたようだが
無論、立派なミステリである。

発端の謎があって、
括弧付きの合理的(或いは括弧付きの論理的)回答と
意外性があれば、それはミステリである。

法月氏は
京大ミステリ研二人目の作家である。
一人目は綾辻行人氏で、同氏の先駆者としての功績は大きい。

法月氏は二人目であるが、おそらく、
二人目は二人目ならではの苦労があったと思われる。

にかかわらず彼が二人目として
その実力を発揮したことが
その後引き続き推理作家が相次いだ大きな要因となった。

言わば、京大ミス研から何人もの推理作家が誕生するという流れを作ったのである。
彼が大きな役割を果たしたことに違いない。

法月氏の作風は
彼自身が、膨大なミステリの読み手にして
類い希なる評論家であるという立場を
存分に生かしたところにある。

また、エラリー・クイーンを模していることもあるのか
「論理のアクロバット」(都築道夫)の使い手でもある。
「えっ、論理的にどうなの?」と
読み手を、知的に混乱させる作品も少なくない。

ノックス・マシンはいかにも法月氏らしい
素晴らしい作品である。

いささかマニアックであるが
こういう作品がベストテンに選ばれるのは
大変嬉しい。
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by kazuo_okawa | 2013-12-10 23:35 | ミステリ | Trackback | Comments(0)