私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
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2013年 08月 10日 ( 3 )

日本シャーロック・ホームズ倶楽部という
ホームズファンの集まりのサークルがある。

その関西支部例会に久しぶりに参加した。
(正確に言うと、「発表役」で参加したときはあったが、
一般参加者としての参加は十数年ぶりのことなのである。)

土曜日の午前中、朝早くから事務所で仕事を行い
そして午後の集まりに駆けつける。

発表者は2人。

一人目,M氏は、名うてのシャーロキアンであり
ストランド誌(A・C・ドイルがホームズものを発表した英国の冊子)の
各号の整理をされる。

そもそもストランド誌を持っておられること自体が素晴らしい。
何せ、一世紀前の書物ですよ。
しかもイギリスです。

これは、本当に、凄いことなのです。

そしてそれを整理されて発表された。
M氏の熱意には心から敬意を表します。

二人目、N氏は英文学専門の大学教授である。
こちらも素晴らしい。

「ジェイムズ・ジョイスとシャーロック」という実に興味深いテーマで
ジョイス「ユリーシズ」の中に出てくる「シャーロック」の言葉や
シャイロック(ベニスの商人)との関係を展開される。

これも専門家ならではの研究である。

実に楽しいひとときであったが
この楽しさは端に、同好の士の集まりということだけではあるまい。

まずその「熱意」が心を打つ。
遊びを一所懸命することが素晴らしいのである。

そしてそれだけでない。

意見交換で、いずれも、互いの意見をたてる。
いわば、大人の遊びとして知的遊戯を楽しんでいるのである。
余裕のなせる技であろう。

心地よいひとときを過ごし、
時あれば、今後も参加したいと思っている。

アイりーン・アドラーに乾杯。
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by kazuo_okawa | 2013-08-10 23:22 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

大阪府警の誤認逮捕

8月9日付の日経新聞によると
本年4月に、少女がスカートをめくられる痴漢事件があり、
大阪府警高槻署が、十分な裏付け捜査のないまま
無関係の男性を誤認逮捕したという。

またしても誤認逮捕か、と思うのであるが
怖いのは次の下りである。
(以下記事の引用)

<少女の母親がパトカーで通りかかった高槻署員に
「子供がさっき痴漢にあった。犯人は逃げた」と説明。
同署員は近くの路上をジョギング中の男性に職務質問をした。
男性は否定したが、同署員は少女と母親が「間違いない」と
話したのを信じて現行犯逮捕した。>

<しかし、母親が事件当時、現場におらず、犯人を見ていないことが
判明。少女が被害に遭った後にいったん帰宅し、現行犯逮捕の要件
を満たしていないことも分かったため、男性を釈放した。>

<その後、現場の防犯カメラに別の男が映っていたことが
確認された。>

即ち、男性は否定しているのに
犯行も、犯人も見ていない母親が(少女とともに)「間違いない」と
言ったことから直ちに「現行犯逮捕」をしているのである。

まさか、こんなに簡単に逮捕するのか、と思われるかもしれない。
まさかではなく、実際、するのである。

だから怖い。

逮捕の濫用については拙著「裁判と人権」(一葉社・改訂第4版)
にも詳しく書いているので関心のあるかたは
是非お読み頂きたい。

逮捕という「身体拘束」は大変な人権侵害であり
それゆえ法は裁判所に身体拘束して良いかどうかをチェックさせている。
いわゆる令状逮捕の原則である。

現行犯逮捕は、この令状逮捕の例外であり、
犯罪がおこわなわれた直後であることから
例外として認められたものである。

にもかかわらず例外のチェック
(つまり、犯罪直後か否かのチェック)が甘いまま、
いとも簡単に逮捕されているのである。

誰もがこのジョギング中の男性のように
誤認逮捕されうる。

だからこそ怖いのである。

こういう誤認逮捕は決して許しては
ならない。
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by kazuo_okawa | 2013-08-10 11:34 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
さて 文藝春秋の東西ミステリーベスト100のための
国内ベストテン。

私はその3位に、綾辻行人の「アナザー」をあげた。
(以下、ややネタバレしています)

同氏は京大ミステリ研の後輩であり
いささか身びいきととられるかもしれない。

同氏の作品の内、館シリーズなどは
まさしく京大ミステリ研的である。
個人的にははっきり言って好みである。
かなり迷ったのであるが、ここは
綾辻行人風の作品を選ぶことにした。

その意味で、「アナザー」は、
まさしくホラー好きである彼らしい作品である。

以下は、文芸春秋に送った私の書評である。

「ホラーもののようにとらえられているが
筆者は名うての本格作家である。
発端の謎、中段のサスペンス、そして結末の意外性、
これこそ本格ミステリであろう。
ホラー風味自体が仕掛けと知らされるのである。」

綾辻行人の作品をお勧めする。
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by kazuo_okawa | 2013-08-10 00:11 | ミステリ | Trackback | Comments(0)