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by kazuo_okawa

2013年 05月 30日 ( 1 )

5月28日、大阪弁護士会の総会で
今、政治的に焦点になっている憲法96条の改正に対して
反対する決議を行った。

決議に至るには反対意見もあり
賛否の意見が紛糾した。

自民党が、その改憲草案を示していながら
本来行いたい9条改憲などは秘めて
まずは改憲をしやすくするという「手続き」だけを先行して
改憲しようとするのは姑息としか言いようがない。

こういった姑息な手法による
憲法改正の危険性については、このブログでも述べた。

大阪弁護士会が、憲法96条改正反対決議を行ったのは全く正しい。

無論、96条改憲そのものについて色々な意見があるだろう。
私はそういう議論はとことんすべきであると思う。

問題は、そういった自由な意見交換・議論を容認するのではなく
弁護士会での意見交換・議論以前の
この種の決議を行うこと自体に対する批判である。

一つは強制加入団体である弁護士会が
こういう決議をすべきでない、というものである。

これについては、私は拙著「裁判と人権」でも書いたので
是非それをお読みいただきたいが、要するに、
専門家集団が社会的なテーマに対し、
どういう見解をもっているかは
市民に対する有益な情報提供になると考えている。

もう一つの批判は、弁護士会がこういう意見を出すと
「反対である私の意見が無視される」というものである。
思想信条の侵害だと、オーバーにいうものもいる。

何を言いたいのか、と私は言いたい。

こんなことを言い出せば「多数決」はなりたたない。

そもそも弁護士会が反対決議を出したからと言って
(弁護士の多数が同意見だと思っても)
弁護士が一人残らず同じ意見と思う者はいないだろう。
それでも専門家集団の多数がどう考えているかを
市民に情報提供することは意味がある。

弁護士会は、司法の一翼を担うものとして
司法に関する社会的テーマは、自由に意見交換・議論し
そしてその成果を広く市民に知らせるべきであると、私は思っている。
by kazuo_okawa | 2013-05-30 00:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)