強い藤井が戻ってきた。
王将戦7番勝負は4局終えて藤井聡太王将の1勝3敗という大ピンチ。
その第5局である。
挑戦者の永瀬拓矢九段が王将位獲得に王手をかけていた。
しかもこの第5局は、先手番永瀬。
絶対的な研究量を誇る。
加えて藤井六冠は最近調子が悪い。
もっとも囲碁将棋プラス解説の佐藤康光九段は
<これくらいで不調と言われたら我々はどうなるのか>
と述べていたが…。
AIの指摘の難しさを佐藤九段は説明し、それがこの将棋の難しさを際立たせる。
さて大ピンチの後手番藤井王将の戦型選択は何か。
永瀬九段の得意の角換わりを藤井王将は拒否した。
シン村田システム模様で囲碁将棋プラスのファンのツイートが沸き立つ。
同時に、藤井王将が勝利へ向けて本気を出したともいえる。
研究将棋でなく力戦模様の将棋へと進む。
しかし終局後インタビューでも出た永瀬九段の96歩の反発。
そして永瀬九段は香車を手にして飛車と香の「二段ロケット」が迫力がある。
AI評価もみていてこれは永瀬奪取かと思い始めていた。
しかも差は開くばかり。
ところがである。
永瀬八段は飛車角交換から、82に飛車を打ち込み、81竜、61金と迫る。
藤井53玉では「受かる気がしない」というところ
藤井王将はその53玉!
このときモニター前の全員が感嘆の声を上げたという。
72竜と永瀬九段は「詰めろ」!
ところが、藤井王将は78と、を入れたあと、妙手42飛を打ち込んだのである。
42飛!
あとは「藤井劇場」である。
これで分からなくなった。
次局は藤井王将の先手である。
これに勝つとシリーズ成績はタイとなるし流れも変わる。
新たな藤井伝説が生まれるのではないだろうか。