加藤まどか氏に一票
2023年 07月 07日
2023年6月1日は将棋史に残る歴史的な一日であった。
「盤寿」の第81期名人戦において挑戦者藤井聡太竜王が4勝1敗で渡辺明名人を破り、最年少名人、さらに最年少七冠記録を達成した日だからである。
丁度、現在、その新名人誕生の観戦記が掲載されている。
主催者朝日新聞、毎日新聞そして「将棋世界」である。
戦型が注目される序盤後手番藤井竜王が10手目に角交換して角換りを目指すのではなく、角道を止める44歩!
リアル中継のAbemaテレビで聞き手の女流がこの手について何も解説者に聞かずお喋りを続けていたことはすでにブログに書いた。
朝日新聞「青」氏はここを「前4局の流れを引き継ぐ力戦調の出だしである」という。
力戦調というだけで、何故かという手の説明はない。
「将棋世界」はさすがに専門誌である。
高見泰地七段解説のもと小島渉氏は「26歩型で角換りになれば25桂の余地がある分だけ先手の得になるため、後手はそれを嫌って44歩と避けます。つまり、後手に雁木に組ませるように渡辺名人が誘導したのです」と詳しい。
藤井七冠は自ら「力戦調」を選んだのではない。
常に「盤上の最善手」を追及することから10手目では44歩がベストであり、藤井竜王はここでも盤上のベストを選択したのである。
そしてそれを予想して渡辺名人が巧みに誘導したのである。
いやさすがに戦術家である。
実は、毎日新聞加藤まどか氏も同じことを書いている。
そして観戦記者の強みは直接棋士に直接インタビュー出来ることだろう。
「26歩型だったので44歩を選択しました」という藤井竜王の言葉を紹介している。
実はこの加藤まどか氏の書き出しは「こわい。盤寿の年に、最年少で、藤井荘で。名人を、奪取。」である。
見る将ファンを意識した観戦記である。
昔の毎日の観戦記は、棋譜に◎や×、?など示されるなど手の解説が中心だった。
実に読みやすくなっていい。
将棋ペン倶楽部の投票には加藤氏に1票である。
by kazuo_okawa
| 2023-07-07 06:33
| 将棋
|
Trackback
|
Comments(0)

