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by kazuo_okawa

またも「比例代表制」攻撃か

ネット上で、「低得票なのに国会議員になれる「比例代表制」に疑問の声続々」と出ている。
なんのことかと言えば、社民党の繰り上げ当選批判である。

3月28日、立憲民主党の吉田忠智参院議員は参院大分選挙区の補欠選挙に立候補するため議員辞職願を提出した。
吉田氏は2019年に参院選で社民党比例で立候補し14万9287票の得票1位で当選したが、2020年に立憲に合流した。
吉田氏の辞職により社民の比例名簿に従い大椿裕子副党首が繰り上げ当選することになる。
大椿氏の2019年の得票は1万5445で4位だったので得票数が低いのに、というわけだ。

思えば「ガーシー元参院議員」の「除名」により旧NHK党斉藤健一郎氏の繰り上げ当選、れいわ新選組の水道橋博士・参院議員が辞職により次点だった大島九州男氏が繰り上げ当選、とたまたま繰り上げ当選が続いたこともあって、制度そのものが批判されているという。

SNSでは、
《有権者に信任されていない候補者が国会議員となるってなんなんだろ》
《ガーシーの時にも思ったが、この繰り上げ当選ってシステム、おかしくね? 政党の思惑一つで、国民が全く意図しない議員が誕生することになる》
などと比例制度そのものを疑問視する声があがっているという。

しかしこの批判はどうなのか。

「低得票なのに国会議員になれる」という点だけをとれば、あたかも民意を反映していないように見える。
しかし、「比例代表制」は本質的には一番民意を反映する制度である。

従って「比例代表制」制度を批判するよりも、原則的に政党を変わることはできないとするなど他の方法で修正すべきである。

これまでも、何かと理由をつけては「比例代表」が縮小されてきた。

今回も、繰り上げ批判が、比例代表制批判に利用されないか実に心配である。


by kazuo_okawa | 2023-03-31 07:05 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)