約30年前に、とある超ミニコミのインタビューで「趣味は将棋観戦」と述べたら変な顔をされたものである。
「ほら、野球好きでも自分で野球をするのではなく、プロ野球を見るのが好きという人がいるでしょう。同じですよ」と説明したものだが…。
昨日の将棋名人戦。
結果は、先手の渡辺明名人(王将、棋王含め3冠)が133手で斎藤慎太郎八段を下し、シリーズ成績を3勝1敗としたが、仕事の合間に経過を見るとき、まず評価値をみて「おお、互角か」と点数を確認してから、「ああ飛車を回ったか」と戦型を見る。
考えれば、プロ野球の途中経過を見るときに、「おお2対1か」と見てから「ああピッチャー交代で、次は4番か」と確認するのに似ている。
無論,AI評価も絶対ではない。
解説阿部健治郎七段も「AIは千日手と読んでいますが、これも互いにベストを尽くして何十手も先の話ですから人間には読めません」と述べていたように、何故その数値なのか不明なところは多い。
その意味で野球の点数とは違うが形勢の参考になることは違いない。
野球観戦と似ているのである。
応援している斎藤八段が敗れ、たわいない話を思い出した次第である。
次局先手番、ぜひ頑張ってほしい。